転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

49 / 120
エリスの怒りが限界を超えた。・・・・・・騎士団の運命は?



遅いですが、転スラが映画化されて非常に嬉しいです!来年が今から待ち遠しいです!


逆鱗

「ファルムス国・・・・・・そしてあなた方を・・・・・・僕達の敵として・・・・・・()()しますっ!」

 

 

もはや、弁論は不要だった。彼らは僕たちに仇なす敵。それならば、排除しなければ今後もきっと僕たちを脅かす事は間違いない。彼らを始末するには、これだけの理由があれば十分だろう。

 

 

もう、僕に迷いはない。みんなに何と言われようと、リムルから罵倒されようと・・・・・・この国とみんなを守るためだったら・・・・・・僕は人殺しでも何でも汚名を被ってやろう。それが・・・・・・僕が今決めた覚悟だ!

 

 

 

「え、エリス様・・・・・・?」

 

 

 

「みんな・・・・・・」

 

 

 

僕の元へ心配そうに歩み寄ってくるみんな。おそらく、次に僕が起こす行動に、先程の言動から察しがついたんだろう。・・・・・・全く、察しの良い配下達だよ、もう・・・・・・。

 

 

 

「みんな。時間がないから手短に話すよ?さっきも言ったように、僕はあの人たちを排除すると決めた。まず、僕が突っ込んであの二人を救出するから、みんなにはあの二人の護衛をお願いしたいんだ。・・・・・・頼める?」

 

 

 

「それは・・・・・・構いませんが・・・・・・。あの、エリス様?排除というのは・・・・・・つまり?」

 

 

 

「うん・・・・・・そう。彼らを”殺す”・・・・・・。もうそれしか、この場を打開出来る手は無さそうだからね。・・・・・・大丈夫、彼らの始末は全部僕がやるから・・・・・・」

 

 

 

”殺す”・・・・・・まさか人間相手に僕がこんな発言をするとは思っていなかったのか、みんな驚きを隠せていなかった。そりゃそうか・・・・・・今までずっと、人間と共存だとか生活だとか言ってきた僕が、手のひらを返してそんな物騒なことを言ったんだから・・・・・・。

 

 

 

「エリス様・・・・・・。あなたが手を汚される事はありません!あなたはこの国の誰よりも人間との和睦、共存を望んでいたお方なのです!そんな慈愛深きあなたが人間を殺すなど・・・・・・絶対になりません!心に大きな傷が残ってしまいます!その汚れ役であれば、私が引き受けますので!」

 

 

 

シオンがすっごく焦ったように、僕を引き止めてくる。そりゃ・・・・・・僕だって本当は人を殺したくなんてないよ。不必要な殺生はいらぬ争いを生むしかない最低な行為なんだから・・・・・・。でも・・・・・・もう、決めた事なんだ!

 

 

 

「シオン。その気持ちは嬉しいけど、それはダメ。キミに人間を殺させることは上に立つ者として認可することは出来ないよ。キミが掟を破ることは許さない・・・・・・当然、他のみんなもね?」

 

 

 

「「「「「「っ・・・・・・」」」」」」

 

 

 

みんながピクリと反応を見せた。どうやら、みんなもシオンと同じ気持ちだったようだ。だが、残念ながらその気持ちを汲んでやることは出来ない。大切な配下に、”人殺し”なんて言う残酷なことをさせたくなんて無いし、みんなが血濡れるところを見たくなんて無かったからだ・・・・・・。

 

 

 

「大丈夫だよ。みんなを守る為だって思えば、そんな心の傷の一つや二つ・・・・・・安いものさ。それに、僕はリムルに国を任された身だ。だから、その役目は僕が担わないと行けないんだ。みんな思うところがあるようだけど、どうかわかって欲しい。・・・・・・頼むよ」

 

 

 

「・・・・・・主様がそこまで仰られるのであれば、もうお止めはしません。・・・・・・ですが、どうかご無理はなさらず・・・・・・」

 

 

 

「ごめんね。・・・・・・ねぇ、みんな?」

 

 

 

「・・・・・・何でしょうか?」

 

 

 

僕の問いかけに、シュナが代表して聞いてくる。

 

 

 

「もし・・・・・・僕が大量の人たちを殺し尽くして・・・・・・”殺人鬼”・・・・・・もしくは、人間から”魔王”と恐れられる存在となったとしても、みんなはこれからもずっと・・・・・・僕のことを・・・・・・大好きでいてくれる?」

 

 

 

それは、僕がこの場の人間を排除すると決めた時から、ずっとみんなに聞きたかったことだ。そんな、殺人魔となって落ちぶれた僕なんかに・・・・・・みんなから慕われる資格が・・・・・・好かれる資格なんてあるのか、すごく不安だったからだ。

 

 

・・・・・・だけど、それはどうやら杞憂だったようだ。

 

 

 

「当然です!エリス様がどの様な存在となろうと、私たちはあなたを慕い続けます!」

 

 

 

「わたくしたちはリムル様とエリス様に一生涯の忠誠を誓った身です。あなた様がどうなろうと・・・・・・わたくしたちはずっとあなた様の配下ですよ?」

 

 

 

「ふぉっ、ふぉっ、エリス様、それは愚問ですな?我らが主人であるあなたをワシらが見限るはず無いですぞ?」

 

 

 

「魔王であろうと、何であろうと・・・・・・主様が変わることはありません。それなら、ワタシは今まで通り、あなた様の側で支えていきたいと思っています!」

 

 

 

「オレもカレンも、エリス様に生涯、近衛兵として仕えると決めてるので、どんな存在になろうと、オレたちはついていきますよ!」

 

 

 

「私たちのあなたに対する忠義は、それしきのことで崩れることはありませんので、安心してください!」

 

 

 

「みんな・・・・・・」

 

 

 

あぁ・・・・・・僕は本当に、良い配下に・・・・・・心優しい配下に恵まれたんだな・・・・・・。感極まって泣きそう(涙出ないけど)。・・・・・・よしっ!

 

 

 

「ありがと。・・・・・・じゃあ、やろうか。人間の皆さん・・・・・・僕たちを怒らせたこと・・・・・・後悔させてあげるからね?」

 

 

 

みんなから元気をもらった僕は・・・・・・まずは人質の二人を救出するべく・・・・・・行動を開始するのだった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「(指導者(ミチビクモノ)さん、『身体強化』を出来るだけ最大限発動できる様に魔素の調整を頼む。・・・・・・向こうが”反応できないほど”の移動速度になるぐらいに・・・・・・)」

 

 

 

彼らを排除することを決めた僕だったが、まずは人質の二人を救出しないことには話にならない為、まずは『身体強化』で限界近くまで身体能力を向上させ、一瞬で彼らを救出すると言う作戦を立てていた。

 

 

 

《告。スキル『激怒者(イカルモノ)』の発動条件が満たされた為、『身体強化』と共に並行発動させることで、『身体強化』の効力に『激怒者(イカルモノ)』の効力を上乗せさせることが可能です。上乗せをする事で主人(マスター)の身体能力は数倍以上に上昇します。実行いたしますか?》

 

 

 

「(それで、彼らを救うことは出来る?)」

 

 

 

《解。推測の結果でしかありませんが、可能性は高いかと。》

 

 

 

「(じゃあ、それで頼むよ)」

 

 

 

《了。実行に移します。》

 

 

 

激怒者(イカルモノ)』は確か、怒りのパワーを自分の力や魔素へと変換出来るユニークスキルだったはず。・・・・・・そうか、これが発動したってことは、僕は今多分・・・・・・相当怒ってるんだろう。普段はあんまり怒るなんて事なかったし、怒りたくもなかったから『この先このスキルは必要になる時なんて来るの?』なんて思ってた時期があったけど・・・・・・まさか、こうして発動される時が・・・・・・必要になる時が来るなんて思わなかったよ。まぁ、今の状況なら嬉しいんだけどね?

 

 

 

それからすぐに、二つのスキルの効力が僕の体に浸透し始めた。さっきまでとは比べ物にならないほどに体が軽く、力もみなぎっていた。思ってた以上にその効力が素晴らしかったこともあって、僕は少し驚いてしまう。

 

 

 

・・・・・・いけるっ。何の根拠も無かったけど、何故かそう言えたのは・・・・・・このスキルの効力を体感した僕の自信から来るものだろう。・・・・・・そして。

 

 

 

「準備は整った。・・・・・・必ず助けるからね?二人ともっ!」

 

 

 

準備が整った僕は、すぐさま彼らを救出するべく、地を蹴り、騎士団の人たちとの距離を一気に詰めた。そのスピードは指導者(ミチビクモノ)さんの言った通り、彼らには到底目で追える物では無かったようで、彼らが()()()()()僕に戸惑いを見せている間に、僕は捕らえられていた二人を両脇に抱えて救出をし、みんなの元へと一目散に戻った。

 

 

 

「二人とも、大丈夫?怪我は無いかな?」

 

 

 

「だ、大丈夫です。す、すみません、エリス様・・・・・・俺たちのせいで・・・・・・」

 

 

 

「気にしなくて良いよ。大事な住民を守るのは上に立つ僕としては当たり前のことなんだから。・・・・・・それにしても、何で人質に?」

 

 

 

「少しの間、二人で森に散歩に行っていたのです。その時に、偶然あの人間たちに出会して・・・・・・申し訳ありません・・・・・・」

 

 

 

「良いって。・・・・・・セキガ、カレン、二人を頼む」

 

 

 

ゼネットさんと、リーゼさんを近衛兵の二人に預けた僕は・・・・・・二人に酷いことをしてくれた目の前の人間達に鋭い視線を向けた。

 

 

 

「なっ!?い、いつの間に・・・・・・。き、貴様・・・・・・折角の人質を・・・・・・」

 

 

 

「あなた達の無駄話に付き合ってる暇はありません。・・・・・・さて、お次は・・・・・・」

 

 

 

二人を救出したのであれば、もう僕たちが行動を制限されることも無かったため、もう自由にさせてもらう事にした。・・・・・・僕は手元から魔力で凝縮された僕の水(直径およそ50cm程)を取り出すと、それを天高く放り投げた。

 

 

 

「弾けろっ!『散水』!!」

 

 

 

右手をギュッと握ると同時に、それと連動して放り投げた水の塊が盛大に弾けた。弾けた水はまるで、雨のように水の雫をこの魔国連邦(テンペスト)内に降らせ、町を焼き尽くす炎を、徐々に鎮火していった・・・・・・。この分だと、あと数分もすれば全部の火を消せる事だろう・・・・・・(それにしても、住民のみんなを避難させておいて良かったよ・・・・・・ほんとに。もし、そうして無かったら、少なからず、この炎による犠牲が出ていただろうからね・・・・・・)。

 

 

 

これで、町が壊され、燃やされることも無くなった。・・・・・・後は、僕が彼らを排除すれば、それで終わりだ・・・・・・。

 

 

 

「ほ、炎まで・・・・・・き、貴様・・・・・・は一体?そもそも何故貴様はこの四方印封魔結界(プリズンフィールド)が張られてる中で弱体化してないのだっ!魔物であるならば、少なくとも何かしらの影響は受けると言うのに!」

 

 

 

四方印封魔結界(プリズンフィールド)・・・・・・それが、みんなを苦しめてる結界の正体ですね?・・・・・・確かに、みんなをここまで苦しめるこの結界は厄介です。ですが、僕にはそこまで効果は無かったようですね?どうやら弱体化した僕たちを狙って襲撃に来たようですけど、考えが甘いですよ?」

 

 

 

「そうです!この町にエリス様がいる限り、あなた方人間がこの魔国連邦(テンペスト)を脅かす事は不可能と思うがいい!」

 

 

 

シオンが随分と自信満々に言ってるけど・・・・・・そう言われると、めちゃくちゃ照れるからやめて貰いたい・・・・・・嬉しいけど。

 

 

 

「くっ・・・・・・よもや、此奴がここまでとは・・・・・・おいっ!」

 

 

 

僕が剣を抜きつつ、彼らに歩み寄る中、彼らのリーダーと思わしき人物が後方の数人に何やら伝言を告げているようだった。・・・・・・何かと思ったけど、別に問題無いだろうと思った僕は、特に気に留めずに歩みを進めた。

 

 

 

「さて・・・・・・随分とひどいことをしてくれましたね、あなた方は・・・・・・。この町・・・・・・国はあなた方人間と共存をするべく色々と試行錯誤を繰り返して、ようやく形になって来たところなんですよ?それをあなた方は・・・・・・。もしかしたら、あなた方とだって、いつかはきっとわかりあって、共に楽しく共存することができると信じていたのに・・・・・・残念です」

 

 

 

彼らの近くまで来た僕は、歩を止めると・・・・・・剣先を静かに向けた。

 

 

 

「もう謝っても許しません。あなた方は僕の逆鱗に触れた・・・・・・。今、この場を持って、僕たちに仇なす敵であるあなた方を、排除します!!」

 

 

 

・・・・・・そして、ここから僕の・・・・・・最初で最後の・・・・・・人間の”大虐殺劇”が始まるのだった。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「ひっ・・・・・・ひぃ・・・・・・た、助け・・・・・・ど、どうか、話を・・・・・・」

 

 

 

僕と彼らの戦闘が始まって数十分・・・・・・僕の眼下に広がるのは、無数の人間の屍。そのどれもが首を斬られてたり、胸を貫通されるなどされて・・・・・・何とも無残だった。そのどれもを・・・・・・この手で・・・・・・僕のこの手でやったんだ・・・・・・。前世も含めて一度もやった事がない人殺しを・・・・・・。最初の一人二人を殺した時は、ひどい罪悪感を覚え、無性に怖くなった・・・・・・。もう、以前のような自分に戻れなくなるのではないか・・・・・・と言う恐怖で。

 

 

だが、それもそこまでだった。それからはもう考える事をやめ、ただひたすらに機械のように無感情で彼らを排除していった・・・・・・。彼らも必死に抵抗してきたけど、二つのスキル(『激怒者(イカルモノ)』と『身体強化』)の恩恵を受けている僕にとっては、そんなのただの悪あがきに過ぎなかった・・・・・・。そして、それを繰り返すこと数十分・・・・・・残ってるのはリーダーを思わしき、男だけだった・・・・・・。彼にはもう、最初の時のような威厳高さは無く、まるで子供のように泣きべそをかきながら僕に助けを乞うていた。

 

 

「僕たちもそうやって、最初はあなた方に説得を試みました。ですが、あなた方はそれを無視して、僕たちが魔物であると言うだけで、害悪と定め・・・・・・僕たちの国を壊そうとしたんですよ?・・・・・・それを今更になって、話だなんて・・・・・・聞くわけないでしょう?どうです?僕たちと同じ状況に陥った気持ちは?」

 

 

 

「お、おのれ・・・・・・だが、貴様らもこれで終わりだ・・・・・・。今、我らの援軍をここに向かわせるよう要請したところだ。その数はおよそ”一万”!貴様らなどひとたまりも無く・・・・・・」

 

 

 

「そうですか。それなら、その援軍も始末しますのでご心配なく。・・・・・・そろそろさよならです。口も聞きたくないので・・・・・・では、さようなら・・・・・・」

 

 

 

彼の言うことに耳を傾ける気も無かった僕は、そのまま彼の頸を刈り取った・・・・・・。もう、人間の命を奪っても・・・・・・僕の心は何も揺らぐ事はなかった・・・・・・。ははっ・・・・・・なんか、悲しくなってくるね。でも・・・・・・みんなを守れた代償だと思えば、全然受け入れられる・・・・・・。

 

 

 

「そ、そんな馬鹿な・・・・・・騎士団達が全滅なんて・・・・・・」

 

 

 

今まで蚊帳の外だったあの三人も、これには相当驚いていたようで、腰を抜かしていた。・・・・・・そういえば、彼らの処遇を決めてなかったね。まぁ、別に彼らはただの協力者のようだし、ちょっとした騒動を起こしただけだ。彼らに関しては国外追放だけにしておこう。

 

 

 

「エリス様・・・・・・だ、大丈夫ですか?」

 

 

 

終わったことを見計らったように、みんなが僕の元へ駆け寄ってくる。自分でした事とはいえ、みんなにはこんな残酷な光景を見せたくなかったな・・・・・・。ほら・・・・・・みんな随分とひどい顔してるし・・・・・・。

 

 

 

「うん。ごめんね?・・・・・・こんなひどい光景を見せちゃって・・・・・・」

 

 

 

「いえ・・・・・・申し訳ありません。エリス様・・・・・・わたくしたちの力不足故に・・・・・・エリス様のお心に多大なる傷を負わせてしまって・・・・・・」

 

 

 

「ワタシ達に・・・・・・もっと力があれば・・・・・・申し訳ございません、主様・・・・・・」

 

 

 

「気にしなくて良いって。僕がそう決めてやった事なんだから、後悔はないよ。・・・・・・だから、泣かないで?」

 

 

 

目を涙で濡らしながら、謝ってくるシュナとヒョウガの頭を、優しく撫でてあげる僕。キミ達がそう思ってくれるだけでも、僕にとってはすっごく嬉しくて支えになるから、そこまで気にしなくて良いと思ってる。・・・・・・泣かれるとは思ってなかったけど。さて、とりあえず町への脅威は去った・・・・・・いや、そういえばまだ”一つ”残ってたか。確か、彼らの援軍として一万の人間達が攻めてくるんだっけ?・・・・・・今度は、さっきよりも100倍多い人間達を相手にしないといけないのか・・・・・・。だが、まだ彼らを説得できないと決まったわけじゃない。彼らを上手い事説得できればもしかしたら・・・・・・って思いたいけど、正直言って説得できる可能性は低いだろう。だって・・・・・・。

 

 

 

「(この始末した人たちの援軍として来るわけなんだもん。援軍をよこせと要請した人たちを始末した張本人である僕の言う事など、聞く耳持ってくれるはずも無い・・・・・・。また、数多くの人たちを・・・・・・やらなければいけないのか?)」

 

 

 

そう言うわけだったから、あまりそれには期待してなかった。となると、また僕は・・・・・・この手を汚さなくてはいけなくなってしまう。その事実に、僕は途端に悲しくなってしまう。僕はもう・・・・・・これ以上人なんて殺したくない・・・・・・とは言っても、それをやらなくては間違いなく魔国連邦(テンペスト)はその一万の兵達によって潰されてしまう。・・・・・・僕の私情と、魔国連邦(テンペスト)の未来・・・・・・どちらを優先するかなんて天秤にかけるまでも無かった・・・・・・。僕はリムルにこの国を任されたんだ。・・・・・・絶対にこの国を守ってみせる!

 

 

・・・・・・やろう。再び決意を固めた僕は、改めてみんなに向き合った。

 

 

 

「みんな、聞いてくれ。さっき始末した人たちに話を聞いたところ、どうやら援軍を呼ばれたらしい。数はおよそ一万」

 

 

 

「「「「「「一万・・・・・・」」」」」」

 

 

 

援軍のその数を知ったみんなは、当然のように顔を強張らせる。

 

 

 

「このままでは僕らはその一万の兵達に殺され、魔国連邦(テンペスト)は滅亡する。そうなる前に、僕は今から、可能性は薄いけど彼らをどうにか説得してこようと思う。説得に応じなかった時は・・・・・・僕が処理するよ」

 

 

 

「説得・・・・・・出来るのでしょうか?彼らはおそらく、オレ達の敵としてここまで来るわけなんですよね?そんな相手に説得なんて・・・・・・」

 

 

 

「ほぼ無理である事は間違いないじゃろうな・・・・・・」

 

 

 

「わかってる。多分、ほぼ無理だと思う。だけど、最後まで僕は諦めたくないんだ。仮にも相手は僕たちが共存を望んでいる人間だ。もう、これ以上の人たちを殺したくはない。でも、それでも僕たちの国に攻めて来るって言うなら・・・・・・僕はもう、容赦をする気は無い・・・・・・はは、矛盾もいい所だよね・・・・・・」

 

 

 

人間を殺したく無いけど、国を守るためだったら殺す・・・・・・。そんな自分勝手で矛盾してることを言ってるのは重々承知してるつもりだ。・・・・・・ほんと、自分でも何言ってるのか分からなくなってきたよ・・・・・・。

 

 

 

「エリス様にそのように考えさせるように仕向けた人間達が悪いのです。エリス様が気に病む必要はありません。・・・・・・エリス様、説得に行くと言うのであれば、二つほど約束をしてください」

 

 

 

「何かな?」

 

 

 

シュナがどこか真剣身を帯びた顔つきで僕にそう言う。

 

 

 

「一つ、お一人で行く事はどうかお控えください。エリス様の実力を疑っている訳ではありませんが、流石に一万の軍勢と相対するのは心配ですので・・・・・・。せめて一人は、誰かを連れていってください。それともう一つ・・・・・・」

 

 

 

ふぅ・・・・・・と一息ついたシュナは、少し優しい笑みを浮かべながら僕に囁いた。

 

 

 

「無事に戻ってきてください。その間、魔国連邦(テンペスト)はわたくしたちがなんとかしておきますので・・・・・・」

 

 

 

シュナのその一言に、他のみんなも同時に頷く。・・・・・・全く、本当に僕には勿体無いくらいの配下達だよ、キミ達は・・・・・・。心なしか、元気が出た僕は、みんなに指示を出す。

 

 

 

「もちろんさ。絶対に戻ってくるよ。・・・・・・じゃあ、ヒョウガ。一緒について来てくれるかな?キミの足が必要なんだ。いいかな?」

 

 

 

「もちろんです!主様!!」

 

 

 

「そしてみんなは、そこの三人を捕縛した後、ベニマルやリグルドと合流して町の住民のみんなを避難させてくれ。多分、まだ全員を避難させてる訳じゃなさそうだからね」

 

 

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

 

 

「よし、じゃあみんな。あとは頼む!行くよ、ヒョウガ!」

 

 

 

「はいっ!」

 

 

 

みんなに指示を出した僕は、ヒョウガに跨るとすぐに町の外へと向かって移動を開始した。一応、『応援者(コブスルモノ)』を常時発動してるため、結界の中でもそれなりにみんなも動けるはずだから、問題無いはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、この時の僕は一つの()()があったことを知らなかった・・・・・・。

 

 

 

まさか、僕が徹底的に戦意を削いだと思っていたあの三人組が・・・・・・実は、完璧には戦意を削げて居なかったとは・・・・・・。




『散水』は自分の水を扱った技の為、そこまで結界の影響を受けないの良いですね!それが無かったら、きっと魔国連邦(テンペスト)はきっと焼け野原にされていたでしょうからね。


さて、100人の騎士団を始末したエリスは、次に迫り来る一万のファルムス国の兵達を説得しに向かいましたが、結果はどうなることやら(ちなみに、この一万の兵達は、原作の二万の兵を分けたわけではなく、あくまでもそれとは別の別働隊としてテンペストに攻めてきました。ですので、今作の場合、実質ファルムス王国は、総勢”三万”の兵達を総動員して攻めて来てると言う事になります)。


そして、最後のエリスの誤算がもたらす、他の配下達への影響とは・・・・・・?

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
  • テンペスト・ファッションショー
  • 仮装で盛り上げれ!ハロウィンパーティー!
  • エリスののどかな一日!
  • 絶対にバレるな!寝起きドッキリ大会!
  • シュナのわくわくお料理教室!
  • シオンの秘書修行!
  • 最後まで残れ!地獄の飲み会!
  • リムルとエリスのもふもふタイム
  • 熱く盛り上がれ!テンペスト体育祭!
  • 豪華景品を見つけろ!宝探しゲーム!
  • 絶対に笑ってはいけないテンペスト
  • ソウエイの忍者修行&指導!
  • ベニマルの(慣れない)農作業!
  • ミリム、はじめてのおつかい
  • 依頼多数!?今日も忙しいクロベエの工房
  • トレイニーの本当にあった怖い話
  • いや、こう言ったことはやらなくて良い
  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。