転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
戻ってきたエリスが、シオンに対して・・・・・・どうするのか?
–––––––––現在–––––––––
視点 エリス
「シ、シオ・・・・・・・・・・・・ン?」
薄れゆく意識の中、ようやく戻ってこれた僕が真っ先に見たのは・・・・・・シュナに抱き抱えられながら大量の血を流し、倒れているシオンの姿だった。その光景がいまだに信じられず、僕の頭は真っ白になっていた・・・・・・。
「うっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・・・・・・・あっ・・・・・・エリス・・・・・・様?」
「シュナ・・・・・・そしてみんな・・・・・・いったい何があったの?・・・・・・教えてよ」
状況が整理できない中、僕はその場にいたみんなに事情を話して貰った。・・・・・・聞いたところ、僕が捕縛するように言ったあの三人組が、僕がいなくなった途端に反撃を開始して来たそうで、今までみんなは彼らと一戦交えていたらしい。・・・・・・どうりで、みんなの体に傷が沢山あった訳だ。・・・・・・と言うことは、シオンはそれで?
「もしかしてシオンはそれで・・・・・・?」
「いえ・・・・・・彼らとの戦闘はオレ達の勝ちと言っても良い物でした。何故か、途中から力が漲ってきて体も軽くなって互角以上に渡り合える様になり、彼らを徐々に追い詰めることに成功してましたから・・・・・・」
「(『
てっきり僕は、その戦闘でシオンが致命傷を負ってしまったのではないか?と思っていたから、それが違うと否定されると、余計に頭が混乱してしまう。
「シオンは・・・・・・私とセキガと共に、自分たちに勝ち目がないと悟って逃げ出した彼らを追って行きました。それで、逃げる彼らの進行方向に、迷子と思わしきこの子が、現れまして・・・・・・」
「・・・・・・」
この子・・・・・・と指されて、僕の前に出て来たのは、小さなゴブリンの子供のミラだった・・・・・・。そうか・・・・・・シオンはこの子を庇って・・・・・・。ミラは自分のせいでシオンが酷い目にあった事が分かっているのか、半泣きの状態で僕の方を見ていた・・・・・・。
「エリス様・・・・・・ごめんなさい・・・・・・ミラのこと庇って、シオンさんが・・・・・・シオンさんがぁ・・・・・・」
「・・・・・・大丈夫、キミが泣く事なんてないよ。絶対に僕がなんとかして見せるから・・・・・・」
「・・・・・・ほんとに?」
「うん。絶対にシオンを死なせはしない。すまないけどゴブタ、ミラをベニマル達のとこへ連れてってあげて?」
「りょ、了解っす!」
少し泣き止んだミラをゴブタはおんぶすると、そのまますごい勢いでベニマル達の元へ走っていった。それを見送った僕は、重い体を引きずりながら、倒れてるシオンの元へ寄っていく。
「エリス様?随分とお加減が悪い様ですが・・・・・・もしや、一万の人間達との戦いで、どこかお怪我を!?」
「大丈夫・・・・・・人間達はちゃんと片付けた。これは、ちょっと疲れてるだけだから気にしないで(
涙を拭きながら、心配そうに駆け寄ってくるシュナに一言『大丈夫』とだけ伝えると、
《解。個体名シオンは『空間属性』が付与された武器によるダメージを受けた事により、回復薬や回復魔法による治療を阻害されてる模様です。また、深く内臓を傷つけている可能性が大であるため、数分後まで生きている可能性は・・・・・・何も手を施さない限り”ゼロ”です。現在はユニークスキル『
「(なんとか治せる方法はないの?・・・・・・シオンを死なせたくないんだ!それに、さっき”何も手を施さない限り”って言ってたよね?それってつまり、何かをすればシオンが助けられるかもしれないって事でしょ!?それを教えてくれ!すでに方法が何か考えがついてるんでしょ!?
《・・・・・・》
「(・・・・・・沈黙してるってことは図星だよね?出し渋ってないで早く教えてよ!一刻を争うんだ!!)」
まだ生きてるのだとすれば、救えるチャンスはあった。だからこそ、早くその救う手段を知りたかったのに、何故かこの時だけは
《・・・・・・》
「(
《・・・・・・解。現在発動している『
「(・・・・・・それで?)」
《さらに、『
「(・・・・・・わかった。なら、早くそれをやろう。そろそろ意識が飛びそうだしね・・・・・・)」
《警告。先程述べた工程一式を、現在の
「(皆まで言わなくても分かってるよ、そんなこと・・・・・・。でも、それをしなければシオンを助ける事はできないんでしょ?・・・・・・なら、やるしかないよ・・・・・・)」
「(多分、これを行えばシオンはもしかしたら助かるかもしれないけど・・・・・・僕はひょっとしたら・・・・・・いや、ひょっとしなくても、多分”そう”なる。・・・・・・だけど、もうこれ以外に方法は無さそうだし、目の前で散りそうになっている大事な配下を見殺しにするくらいなら死んだほうがマシだ。それに・・・・・・僕はリムルにみんなを任されたんだ・・・・・・。ここでシオンを死なせて仕舞えば、リムルに会わせる顔がない!)」
シオンを助ける代わりの代償がどの様なものかは、すぐに察しがつく。・・・・・・だけど、それはもはやどうでも良かった。
「(僕はシオンを助ける!自分の身がどうなろうと・・・・・・必ずこの町の住民全員を生きてリムルに会わせる!それが・・・・・・僕の
決意を固めた僕は・・・・・・シオンの傍に腰を下ろし・・・・・・作業に入ろうとした。・・・・・・だが、それを”一つの声”が待ったをかけた。
「・・・・・・エリス様。何をなされるおつもりですか?」
「・・・・・・ベニマル、戻って来てたんだね?・・・・・・住民達はみんな無事?」
「ええ、今は住民達はリグルド殿に任せて、俺はこちらに応援に来たのですが・・・・・・」
「そっか、なら良かった。これでリムルに怒られなくて済むよ・・・・・・」
その声の主は、いつの間にか戻って来ていたベニマルのものだった。彼はどこか苦い顔をしながら、じっと僕の方を見つめて来ていた・・・・・・。苦い顔をしているのは、どうやら彼だけの様ではないらしいだけどね?
「質問に答えてください。あなたは、シオンに対して、何をなされようとしているのですか?」
「何って・・・・・・見てわからない?シオンを助けるために、これから治療をするところだよ。・・・・・・あんまり時間がないから、下がってて貰えるかな?早くしないといけないんだ」
「・・・・・・本当に、”ただの治療”ですか?」
「っ・・・・・・」
やはり、勘が鋭いベニマルには僕の考えが悟られてしまった様だ。・・・・・・はぁ、今のこの状況だと、厄介でしかないよ・・・・・・キミは。
「・・・・・・主様?何を・・・・・・考えられているのですか?」
「何か、妙に顔が苦しそうですが・・・・・・」
ほら・・・・・・キミに連動して他のみんなまで、僕の事を疑い出しちゃったじゃん・・・・・・。でも、だからと言って僕はこれをやめるつもりは無い。
「大丈夫だって。・・・・・・良いから、早く離れてくれ。治療に移れないからさ?」
「ですから、それがどう言ったものかを・・・・・・・・・・・・っ!エリス様・・・・・・もしや!?」
「っ!(まずいっ!どうやらベニマルには完全にバレた。今、彼に無理矢理にでも止めに来られたらもはや治療どころじゃ無い!)」
意識だってどんどん無くなってきてる中、そう直感した僕は、内心で強く舌を打った。
「エリス様っ!!」
「(・・・・・・ごめん)『
心の中で静かに謝りながら、僕は以前作っておいた、相手を捕縛する為のスキルである『
「ぐっ・・・・・・くぉっ・・・・・・」
「無理だよベニマル。キミにも、その拘束を解くことは出来ない。結構頑丈に作ったからね・・・・・・、僕の合図がない限り、それが外れることは無い・・・・・・」
「くっ・・・・・・皆!エリス様を止めろ!この方は”自らの命を犠牲”にシオンを助けるおつもりだ!!」
「「「「「っ!!!」」」」」
ベニマルのその叫びにその場にいた全員が、すぐさま僕を止めに来ようと駆け寄ってくる・・・・・・。こうなるから、僕はみんなに言いたくなかったのに・・・・・・。
「『
・・・・・・申し訳ない気持ちでいっぱいになる中、僕はベニマル同様にみんなを『
「くっ・・・・・・おやめ下さい、エリス様!何か別の方法がきっと・・・・・・」
「そうです!どうか、早まらないでください!」
「それが無いからこうする事にしたんだよ、セキガ、カレン・・・・・・。ごめんね?キミたちの近衛兵としての仕事を奪う事になっちゃって・・・・・・」
もがきながら必死に僕を説得してくるセキガとカレン。
「主様っ!主様がいなくなってはワタシはどうすれば良いのですか!」
「大丈夫、キミならもう一人でもなんでもできるさ・・・・・・ごめんね、ヒョウガ。先に逝く主をどうか許してくれ・・・・・・」
拘束に苦しみながら僕を呼び止めるヒョウガ。
「エリス様!どうかお考え直しを!あなた様がいなくなられてはリムル様も・・・・・・」
「リムルには・・・・・・”ごめん”って言っておいて、ハクロウ・・・・・・」
老体に鞭を打ちながら、なんとか拘束から逃れようと必死になっているハクロウ。
「どうか・・・・・・どうかわたくし達をおいて行かないでください!お願い・・・・・・します・・・・・・」
「シュナ・・・・・・ごめん、その頼みを聞いてあげることは・・・・・・出来そうに無いよ・・・・・・」
再び涙を零しながら、僕にそう願ってくるシュナ。
話して見て思ったけど・・・・・・こうして、僕のためにここまで必死になってくれる配下を持って・・・・・・改めて僕って幸せ者なんだなぁ・・・・・・って感じる様になった。彼らを悲しませる事になる事は重々承知だ。・・・・・・だけど、やっぱり僕は・・・・・・救える命は絶対に救ってあげたい。例え・・・・・・この身が滅びようとも・・・・・・ね?何しろ、シオンは僕やリムルにとって大切な配下であり、家族だ。・・・・・・家族を救う為に命を散らせるのだから・・・・・・本望だ。
「もはや邪魔をする者はいない・・・・・・。あとは僕が治療をすれば・・・・・・いや、”あと一人”だけいたか・・・・・・」
僕は、頭の中で最後の”抵抗者”に命令を下した。
「(
《警告。只今の状態で過剰な魔素の消費をすると、依代の獲得に失敗し・・・・・・》
「(くどいよ?そんな事はわかってるから早くやって?)」
《警告。生命維持に必要な魔素が不足した場合、精神生命体である
「(早くするんだ
警告、警告とうるさい
《・・・・・・・・・・・・了。三つのユニークスキル『
ようやく、
《警告。体内魔素量が10%を下回った為、『
「(くっ・・・・・・まだまだ・・・・・・)」
《警告。これ以上の魔素の消費は
「(良いから!続けてくれ!!)」
存在が消滅する?・・・・・・そんなの最初からわかってるさ!だけど、この僕の命一つで、大切な配下を守る事ができるって言うなら・・・・・・僕は喜んで命を差し出すさ。・・・・・・それが、僕にできる最期のことだからね!
《告。『空間属性』の効果を『
「(はぁ・・・・・・良かった。これで、シオンは大丈夫だろう・・・・・・・・・・・・僕はもう・・・・・・きついけど・・・・・・)」
厄介だった『空間属性』の効果さえ打ち消して仕舞えば、もう怖いものは無い。後は、『
《告。個体名シオンの治癒が完了しました。》
「は、はは・・・・・・どうやら・・・・・・うまく・・・・・・行ったみたいだ。良かった・・・・・・」
《警告。体内魔素量が5%を下回った為、使用中のスキル『擬人化』『
治癒が完了した・・・・・・。その言葉に、僕の体から力が抜け、『擬人化』が解けた。解けたことで僕の水が近くにいたシオンに掛かってしまう(ごめん、シオン)。
やばい・・・・・・もう、立っている事さえ、出来そうに無い。呼吸も乱れて意識が朦朧とする・・・・・・。体の感覚も・・・・・・何も感じなくなっちゃってる。・・・・・・あはは、これは本当に・・・・・・まずいね。
「エリス様っ!!」
『
「み、みんな・・・・・・安心・・・・・・して?シオンは無事に・・・・・・治した・・・・・・から」
もう、口もうまく回らない・・・・・・。ちゃんと喋れてるか、自分でもよく分かっていなかった・・・・・・。
「シオンが助かっても、あなたが助からなければ意味など無いではありませんか!!どうかお気を確かに!!いずれは、『この国を人間達と共に楽しく暮らせる様にしていきたい』と仰っていたではありませんか!ここで死んでしまっては、それも果たせなくなってしまいますよ!?それでも良いのですか!?悔いはないのですか!?悲しくないのですかっ!?」
「はは・・・・・・それは残念だね。悔いがないって・・・・・・訳でもないさ。みんなともっともっと一緒にいたかったよ・・・・・・。だけど・・・・・・人間との共存はきっと・・・・・・リムルやみんなが・・・・・・僕の代わりに成し遂げてくれるって・・・・・・信じてるから、思ったよりも悲しく・・・・・・ないよ」
「そ、そんなことっ!」
ベニマルとシュナを中心にみんなが揃って必死に呼びかけて来てくれるけど・・・・・・もはやその声も聞こえなくなって来ていた。近づいてるってことか・・・・・・僕の命の終わりが・・・・・・。
「みんな・・・・・・この先は、僕のことは忘れて・・・・・・リムルと一緒に幸せに暮らすんだ・・・・・・。僕の仇とか思って・・・・・・人間達に復讐とか・・・・・・そんなこと考えちゃダメだよ?キミたちが復讐に・・・・・・取り憑かれる姿なんて・・・・・・僕は見たくなんてないんだ・・・・・・。人間を殺した罪を・・・・・・背負うのは・・・・・・僕一人で十分だから・・・・・・。これが・・・・・・僕・・・・・・エリス=テンペストの最期の命令だ・・・・・・。いいね?」
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
僕のこの問いかけには誰も頷かなかった。・・・・・・みんな、目から涙を零して、悲しみに暮れている為、そんな余裕が無かったんだろう・・・・・・。でも、これだけは頷いて欲しかったな。だって、僕の存在に囚われて、みんなが今後、心の底から笑えなくなったり、常に僕のことを想い過ぎて、暗い気持ちになんてなって欲しくなかったから・・・・・・。だから、この場を持ってみんなには僕の事を綺麗さっぱり忘れるよう言ったんだけど、その言葉は、ただみんなの悲しみを増進させる結果にしかならなかった。
みんなを悲しませてしまい、すごい罪悪感に襲われたけど・・・・・・みんなのケアは、きっとリムルがしてくれる。だから、悔やむのはもうこれで終わりにして、後はみんなに託す事にしよう・・・・・・。
「ありがとう、みんな・・・・・・。こんな僕を・・・・・・最後まで・・・・・・慕っていてくれて・・・・・・。どうか・・・・・・幸せに・・・・・・なって・・・・・・くれ・・・・・・」
意識が闇に引きづり込まれる感覚を肌で感じ取りながら、僕は・・・・・・意識を手放した・・・・・・。
ごめん、リムル・・・・・・。道半ばで逝く僕を・・・・・・どうか許してくれ・・・・・・。でも、キミとの約束通り、ちゃんとみんなは守ったからね・・・・・・。後の事は・・・・・・頼む。
それと・・・・・・一緒に、人間の国へ行くのは・・・・・・また、いつかね・・・・・・?
『告。これより
エリス・・・・・・忘れるなんてできる訳・・・・・・それに、キミ無しで幸せになれるはずなんて・・・・・・。
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