転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
「みんな、揃ったな?これより会議を始める」
ヨウム達を引き連れ、会議室まで足を運んだ俺は、既に集まっていた重鎮達や各部門での幹部達(カイジンやクロベエ、ゴブタやゴブリンロード達)に目配せをしつつ席に着くと、会議開始の合図を出した。
「既にリグルドから通達が行ってると思うが、この会議は今後の人間達に対しての振る舞い・・・・・・そして・・・・・・エリスの蘇生のついてを議論していく方向だ。・・・・・・何か質問のある奴はいるか?」
「リムル様・・・・・・いいっすか?」
質問の有無を確認したところ、ゴブタが手を挙げたため、俺は続きを促した。
「本当に、エリス様は死んだんっすか?リグルドさんから話は聞いたんっすけど・・・・・・あのエリス様が死ぬなんて想像できないんっすよ・・・・・・」
「そうだぜ旦那?いきなりそんなぶっ飛んだ事言われても、俺たちは戸惑うしか無いぜ?」
ゴブタに続いて、カイジンも話に乗っかってくる。
「信じられないだろうが、事実だ。あいつはお前達とこの町を守るがために尽力をしたせいで・・・・・・死んだんだ」
「・・・・・・・・・・・・そうっすか。できれば嘘であって欲しかったっすけど・・・・・・ね」
「その事についてもこの会議で話す予定だから、他にも意見があるならその時に話してくれ」
「・・・・・・はいっす」
「・・・・・・わかった」
ゴブタもカイジンもそれ以上は何も言ってこなかった。他にも何かあるかと聞いたが、特に申し出てくるやつはいなかった事もあり、俺は話を先に進める事にした。・・・・・・大方、ゴブタのようにリグルドからエリスの死を聞かされた者たちはみんなさっきのゴブタと同じ疑問を浮かべていた事だろうが、俺のこの物言いにそれが事実だと悟ったんだろう。
「まず一つ言わせてくれ。俺は魔王になる・・・・・・エリスを甦らせるために・・・・・・これは決定事項だから、みんなから何を言われようとこの決断を覆すことは無いからそのつもりでいてくれ。・・・・・・じゃあ、始めるか・・・・・・」
そこから議論されたのは、今後の人間たちに対する触れ合いや交流についてだ。みんなの中にはやはり、今回の不意打ちとも呼べる襲撃に納得出来てないやつもいて、今後の人間たちとの交流を拒絶したいと言う意見も出た。だがその一方で、ヨウムやエレン達を始めとした俺たちと友好的に接してくれている人間たちもいる事から、人間を一括りに悪と決めつけるのは間違っていると言う意見も出ていた。
だが、それでも今後の人間とのやり取りは控えたいと言う意見の方が数多くを占めていた。・・・・・・その根本的な原因となっているのはやはり・・・・・・。
「あれだけ人間を好いていたエリス様を、死に追い詰めた人間共となど・・・・・・誰が友好的になんて・・・・・・」
「エリス様の思いを踏み躙った悪しき人間達は・・・・・・我々の敵でしか無いのではありませんか?」
そう・・・・・・みんなは、エリスを殺した人間たちをひどく恨んでいるんだ・・・・・・。あいつを崇拝していた者ほどそれは酷く、人間に対する嫌悪感をさらに募らせていた。
「(・・・・・・俺もエリスも元はその人間だったんだよな。・・・・・・みんなに正体を知られればみんなは俺達のことをどう思うんだろうな?俺達もその人間たちと同類に見られて嫌われるのか?・・・・・・いや、裏切り者と罵られる可能性だってあるな。これはどうしても言えな・・・・・・)」
その時、俺はふと思う。今まで俺が人間だったってことはみんなには隠してきた訳だけど、今改めて思えば、なんで俺は家族とも呼べる奴らに対して、そんな隠し事をしているんだろうか?それはエリスも同じことだ。あいつだって自分の正体は明らかにしてはいなかった。確かにこちらにも色々と事情があって隠してる訳だが・・・・・・秘密すら話せず、自分の正体を大っぴらに出来ないような関係を、家族だなんて言えるのだろうか?・・・・・・いや、言える訳もないか。
「(・・・・・・みんなには話しておくべきか。嫌われようとも罵倒されようとも構わない・・・・・・この場で全てを打ち明けよう・・・・・・俺たちの素性を・・・・・・)みんな、ちょっと聞いてくれ」
俺の声に、先ほどまで騒がしかった会議室内が静まり返る。
「俺は、元々人間であり、転生者なんだ。・・・・・・いわゆる、異世界人とも呼べる奴らと同じ世界にいた人間だったんだ。・・・・・・そして、それはエリスも同じだ」
「っ!!」
打ち明けたその事実に、その場にいた全員は驚きながら俺を凝視していた。・・・・・・信じられない、みたいな顔してな・・・・・・。
「俺たちは人間だったから、この世界に魔物として転生しても心までは変わらず人間のままだった。だから俺たちは元の世界のように人間達と接したいからと言う理由で人間達との共存を望んでいたんだ。・・・・・・この国での『人間を襲わない』というルールも、俺たちが人間だったから作った勝手なルールだったんだ。・・・・・・魔物の基本の理念としてるのは、”弱肉強食”だって言うのにだ・・・・・・。それについては本当にすまないと思ってる・・・・・・」
「・・・・・・」
「だが、どうかエリスは恨まないでやってくれ。このルールを決めたのは俺だし、あいつはそれに賛同しただけなんだ。それに、あいつが死んだのは俺の身勝手な行動故にだ・・・・・・。だから、恨むならこの俺を恨んでくれ・・・・・・全ての責任は、この俺にあるんだからな・・・・・・」
謝罪の意を込めて頭を下げる俺に対し・・・・・・みんなは言葉を無くし、ただただ呆然としていた。・・・・・・この国のルールは、元々人間である俺が、みんなが人間を敵視しないように・・・・・・そして殺さないようにするために作った物だ。もちろん、俺と同じ境遇であるエリスは喜んで賛成をしてくれた。・・・・・・だが、みんなとなると話は違ってくる。みんなは魔物だ。いきなり俺たちと同じように人間のことを見ろと言うのは無理な注文なんだ。・・・・・・それを俺は勝手に・・・・・・みんなの意思とは関係なくそんなルールを作ってしまったんだ・・・・・・。恨まれたって仕方がないな・・・・・・。
「顔を上げてください、リムル様。その責任は、何もあなたが全て取る事はありません。責任は・・・・・・あの時、何も出来なかったわたくし達にもあるのですから・・・・・・」
そんな中、俺に声をかけてきたのは、会議開始時から何も語らず沈黙を貫いていたシュナだった。
「わたくし達の中には・・・・・・甘えがあったのです。どんな時でも・・・・・・いつでもわたくし達のことはリムル様やエリス様が守ってくださるという・・・・・・。そして・・・・・・その甘えが元でエリス様に多大なるご負担をかけてしまい・・・・・・・・・・・・ですので、もう一度言いますが、この問題に関しましては断じてリムル様がお一人で抱えるような問題ではありません」
「シュナの言う通りだ。俺たちは・・・・・・エリス様と共に、リムル様から留守を預かったと言うのに、心のどこかで驕っていたのです・・・・・・。リムル様無くとも『エリス様がいれば問題ない。だから俺たちは、エリス様に従っていればいい』・・・・・・と。ですので、あの襲撃の際にも、俺は結界でリムル様との繋がりが途絶え、戸惑っていましたが、本心ではそこまで悲観的には見ていませんでした・・・・・・エリス様がきっと守ってくれる・・・・・・この状況を打開してくれる・・・・・・そう信じて・・・・・・いえ、縋っていましたので。それが、エリス様の負担になっているとも知らずに・・・・・・。・・・・・・もし、その場で俺も町のために何かが出来ていれば、きっとエリス様は・・・・・・。リムル様、今回の件・・・・・・俺の責任が多いかと・・・・・・」
シュナに続けと言わんばかりに、自分の失態を口にするベニマル。そして・・・・・・そこから、リグルやゲルドを始めとした幹部達から自分も、自分もと、自身の行動に反省をする声がいくつも上がってきた。その光景に俺は少し拍子抜けをしてしまう。
・・・・・・ぶっちゃけて言うと、みんなに否は一切無い。元はと言えば、俺の身勝手が故に起こったことだ。・・・・・・だと言うのに、こいつらは・・・・・・俺を恨んで、町を追い出すことだって出来たはずなのに・・・・・・。
「お前ら・・・・・・俺を許してくれるのか?俺は元人間であることをこれまで隠し、みんなを騙していたんだぞ?」
「許すも許さないも、リムル様が身勝手な行動を取ろうと、人間と共存を目指そうと、魔王になろうと・・・・・・我らの主はリムル様とエリス様です。どんな事があろうとも、何者になろうとも、我らはどこまでも着いて参りますぞ!あなた方が目指すべき道こそが、我らの進むべき道なのですから!」
「リムル様が元々人間だったとしても、リムル様がリムル様であることは変わんないっすよ。オイラ達はリムル様が人間だろうが、魔物だろうが、そんなの関係なく慕ってるんっすから。だから、そんなに気にしなくていいんすよ?」
「お前ら・・・・・・ありがとうな」
リグルドとゴブタのその言葉で、俺は少しモヤっとした気持ちが晴れていくような感覚を覚えた。・・・・・・それと同時に気恥ずかしさから体が火照ったことで、体の一部が溶けていた事を一部の奴らに茶化されたが、俺に嫌な気持ちは微塵も湧かなかった。
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それから俺は、休憩を挟んだ後、エリスの蘇生についての議題に話を移し、ざっくりとその方法と俺が真なる魔王に覚醒するための
「・・・・・・随分と甘い理想論だな?人間達に襲撃を受け、エリスの旦那を殺されて尚、人間達と友好を築こうってのかい、旦那?」
「もちろんそれについては許した覚えはない。ちゃんとそいつらにはツケを払ってもらうさ。・・・・・・だが、みんなもさっき言ってたように、人間達は全員が全員、そんな奴ではないことは知ってるはずだ。だからこそ、今後は友好的に接してくる人間達とは手を結んで、そうで無いものにはそれ相応の対応をする事に決めた。そうすれば、きっと今後は、今回のような惨劇は起こらないはずだ・・・・・・いや、俺が起こさせない。起こさせた場合には、俺は”腹を切って”詫びるつもりだ・・・・・・それだけの覚悟を持って俺は言ってるんだ」
「リムル様!何もそこまでしなくとも・・・・・・」
「”起こさせたら”って言ってるんだ。何も心配することない」
カイジンの言うように、俺の言っていることは甘い理想でしか無いんだと思う。だが、それでも俺はそれを実現させてみたいと強く思ってる。その理想を叶える事ができれば、今よりももっとこの国は安全になり、国自体の繁栄も大きくなることは間違いないからな。・・・・・・それに。
「それに、人間との共存という夢は、俺もそうだが、エリスの夢でもあったんだ。あいつはいつもいつも目をキラキラとさせながら、人間と共存できたらしたい事なんかを俺に向かって話していた。自分でも人間との共存を目指すべく色々と為すべきことを為しながらな。・・・・・・そんなあいつの夢を俺は叶えてやりたいって思ったんだよ」
「俺は、リムル様に賛成です。・・・・・・エリス様は・・・・・・亡くなられる前、リムル様や俺たちに、自分の夢を託されたんです。・・・・・・『自分の代わりに、人間との共存を実現させて欲しい』・・・・・・と。俺たちは託されたあの方の夢を叶えるため、前へと進まなければならない・・・・・・」
「エリス様は・・・・・・自分が亡くなられると言うのに、全然悲しくなさそうで・・・・・・むしろどこか安心したかのように、安らかに息を引き取ったのです・・・・・・わたくし達ならばきっと・・・・・・エリス様の夢を叶えてくれると・・・・・・信じていたからでしょうね・・・・・・こっちの気も知らないで・・・・・・」
シュナはその時のことを思い出してしまったのか、涙をポロポロと零し始めた。・・・・・・ったく、配下をこんなに泣かせて、罪な奴だよ・・・・・・お前は。
「らしいな。だが、俺はそんなのは許さない。あいつとは共に夢を叶えなければ意味なんて無いんだ。・・・・・・だからこそ、あいつを生き返らせる。生き返らせて、また一緒に道を進んで行きたい」
「そうですな。・・・・・・エリス様を、頼みますぞ?リムル様。・・・・・・さて、わしらは人間との共存を目指すべく、リムル様は魔王になるとお決めになられたが、何か異論はあるものはいるか?」
ハクロウの言葉に異論を唱える奴は誰一人としていなかった。無論、先程まで人間との共存を拒んでいた奴らもだ。・・・・・・エリスの人間達の想いを聞いて、考えを改めたんだろう。
「よし。じゃあ、これからみんなにはある事をお願いしたい。それは・・・・・・」
「失礼します!リムル様!」
俺がファルムス王国の兵達を相手にしている間に、他のみんなにやって貰いたいことを頼もうとした時、一人のゴブリナがどこか焦ったように会議室内に入ってくる。・・・・・・彼女は確かシュナが、シオンの看病をお願いしていたマリスだ。・・・・・・突然なんだ?もしや?
「今は会議中だぞ?要件なら後に・・・・・・」
「シオンさんが目を覚まされました!居ても立ってもいられず、ここまで来た所存で・・・・・・」
「みんな、一旦会議は中断だ。シオンのところに行ってくる!」
「リムル様!俺たちも行きます!」
シオンが目覚めたとあれば、行かない理由はない。俺は一旦会議を中断する旨をみんなに伝えると、ベニマルら重鎮を連れ、颯爽とシオンがいる俺の家へと向かった。道中、俺はシオンが目覚めたと言う喜びを噛み締めつつ、もう一つの懸念を心に抱いていた。
「(シオンが助かったのは、エリスが命を賭して助けたからだ・・・・・・。その事実を知った時、シオンは・・・・・・)」
どこか心配になるも、そのことはついてから考えれば良いと割り切り、俺たちは走るスピードをさらに上げるのだった。
シオンが目覚めたのは良いですけど・・・・・・大丈夫ですかね?
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