転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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忙しい・・・・・・何とか頑張らないとっ!


決戦前準備

『魔王クレイマンの軍と対峙する為に、みんなを”転送魔法”で送り出す』・・・・・・会議を終え、迎賓館にて今後の魔王クレイマンとの対決についてみんなで話し合った結果、このような結論に至った。この作戦会議には三獣士の皆さんにも参加して貰い、共闘するに当たっての作戦等も念入りに説明させてもらった。

 

 

こちらの戦力は獣王国(ユーラザニア)の兵数を含めて”約2万”。兵数としては申し分無いが、相手は魔王。何を仕掛けて来るかは予測できない為、数に物を言わせて攻めると言うのは愚策でしか無い。それに、そんな大軍がぞろぞろと動き出せば直ぐにバレてしまう。だからこそ、こちらも相手の行動をできる限りで予測をしつつ、領土であるジスターヴを攻め落とす。そして、魔王クレイマンの目的とされている・・・・・・『獣王国(ユーラザニア)の避難民達を残らず殺し尽くす事による魔王覚醒』も防ぐ必要があった。・・・・・・その為には、敵に悟らせる事なく、時間もほとんどかかる事のない、一瞬で転送させることの出来る”転送魔法”が一番なんだ。

 

 

その為には、まず避難民達の移動を最優先することが大事と判断した僕とリムルは、互いに『空間支配』を駆使しつつ、他の集落に避難している避難民を直ぐに転送魔法で転送していった。二人でやった事もあって、そこまで時間をかける事もなく全ての避難民の転送を完了させた僕達は、一度町へと戻り、2万の軍団を転送する準備へと取り掛かった。

 

 

とは言え、2万の兵を転送させると言う軍団魔法(レギオンマジック)を発動するのは容易なことでは無い。むしろそんな魔法の作成自体が不可能に近いとされている。だが、我が国魔国連邦(テンペスト)の国主様は、そんな理念でさえ容易に覆して見せる。

 

 

なんとリムルは、既にその軍団魔法(レギオンマジック)の術式の開発に成功していると言うんだ。これにはみんなは勿論だけど、僕も相当驚いた。そもそも、転送魔法と言うのは、基本的には無機物(物資と言った材料など)を運ぶための魔法であり、有機物(この世に生きる生物全て)の為に使うと言うのは宜しいとされていないからだ。異空間を通して転送先の場所に座標を繋ぎ合わせることで転送を可能とするこの魔法だが、転送の際に発生する大量の魔素を対象が浴びる事となり、有機物の転送には適していない事が原因とされている。

 

 

だがリムルの中の先生(ラファエル)は、対象者の保護を組み込んだ”完全転送術式”を完成させ、有機物でもなんのデメリットも無く転送させる事を可能とさせたんだ。更に、それに改良を重ねて万の軍勢も一瞬で転送させることの出来るようにもしたんだそうだ。・・・・・・有能過ぎないかな?ラファエルさんって・・・・・・?普通、そんな魔法を作るのにかなりの時間を費やすって言うのに、ラファエルさんが作成に費やした時間は”数十秒”と言った程度だ。・・・・・・そんな優秀なスキルがリムルに付いてるんだから、リムルが強いのも納得できる・・・・・・。

 

 

 

僕には到底真似できない・・・・・・と思ってたんだけど、後々聞いたリーテさんの話だと・・・・・・

 

 

 

《告。転送魔法の術式に関しては、すでにこちらも開発済みです。いつでも発動準備は整っております。尚、『空間支配』を用いて使用することで魔素の消費はごく少数とすることに成功しています》

 

 

 

・・・・・・との事みたいだから、僕にも一応、リムルの使う転送魔法は扱えると言うことになった。・・・・・・リムルがやる事なす事に、度々リーテさんが対抗心燃やして行動に移すのは何でなんだろう?だけど、今回に至っては転送を行うのはリムルの予定だから、リーテさんには悪いけど、使うのはまた今度の機会という事にさせて貰った。

 

 

 

 

その翌日、町から少し離れた開けた土地に、これから転送をする軍団およそ2万の兵たちが集まる。軍隊はそれぞれ数個程あり、魔国連邦(テンペスト)の幹部達が隊長として率いる事となっている。リムルが名付けた名前だと・・・・・・。

 

 

 

 

ゴブタを隊長とした狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー) 総勢100人

 

 

ベニマルを隊長とした紅炎衆(クレナイ) 総勢300人

 

 

ホブゴブリンからなる緑色軍団(グリーンナンバーズ) 総勢4000人 (ベニマルの隊に所属)

 

 

ゲルドを隊長とした黄色軍団(イエローナンバーズ) 総勢5000人

 

 

ガビルを隊長とした飛竜衆(ヒリュウ) 総勢100人

 

 

 

こんな感じになっている。ガビルは本来は僕の配下だけど、今回は戦力増強を兼ねて、近衛兵であるセキガとカレンを除いて、みんなと共に前線に出てもらうようお願いした。元々、身体能力や戦闘能力が高い龍人族(ドラゴニュート)である彼らは、僕が覚醒した事によって得た祝福(ギフト)で更に強くなった事もあって、今や魔国連邦(テンペスト)内で最高戦力と位置付けるくらいの戦力を誇るほどになっていた。

 

 

本当は、リムルの親衛隊としてシオンの配下も100人ほどいて、その軍隊には町の防衛に専念して貰うつもりだったんだけど、町には今、僕や近衛兵の二人、ヒョウガ、テスタロッサがいて、万が一の時にはヴェルドラさんもいる事だし、防衛の必要はないと判断した僕は、その100人には、ディアブロと共に、ファルムス王国へと護衛として行って貰う事とした。

 

 

 

そして、残りの一万の兵達は獣王国(ユーラザニア)の兵達で構成されている。アルビスさん、フォビオさん、スフィアさんがそれぞれ分割して率いて戦うようだけど、流石は獣人の戦士団。・・・・・・個々の能力を含めても、かなりの実力者だと見て取れる。彼らの中には『獣身化』を用いて戦闘を行う人たちが多くいるようなので、例え魔王の配下が相手だろうと互角の勝負を繰り広げても不思議ではないだろう。

 

 

 

「リムル、本当に何も手伝わなくていいの?」

 

 

 

「心配するな。俺一人で十分だから」

 

 

 

万の軍勢を転送するとなると、相当な量の魔素、魔法陣を展開させる事を意味している。だから、そんな大掛かりな魔法を発動するリムルをサポートしようとした僕だったんだけど、やんわりと断られてしまう。

 

 

 

「よし。いいかお前ら?相手はあの魔王クレイマンの軍だ。相手の作戦も強さも未知数。だが、お前らであれば必ず勝ってくれると俺は信じてる。相手に容赦は一切いらない!俺もクレイマンに対しては容赦はしないつもりだからな。だから、お前達は思う存分己の力全てを出し切って、敵を蹂躙し尽くせ!」

 

 

 

「「「はっ!!」」」

 

 

 

リムルが一つ、2万の軍に檄を飛ばす。すると、リムルが視線だけを僕の方へと向け、何かを指示してくる。

 

 

 

「(僕からも何か言えってことね?はいはい・・・・・・)リムルも言ったように、相手は魔王クレイマンの軍だ。何をしてくるかわかったものじゃない。だけど、今のみんなだったら絶対に勝てる!己自身を信じてあげてくれ!クレイマンを”懲らしめて”争いを終え、またみんなと平穏な日常を送りたい。だから・・・・・・みんな、どうか無事に帰ってきてくれ。獣王戦士団の皆さん、双方の平和の為、どうか僕達に力を貸してください!」

 

 

 

「「「おうっ!!!」」」

 

 

 

僕の言葉にまた、大きな歓声が湧く。・・・・・・うまく鼓舞出来たみたいで、ちょっとホッとしたかも。

 

 

 

「じゃあ、送るからな?・・・・・・絶対に勝てよっ!」

 

 

 

リムルの転送魔法が発動する。2万の軍勢の足元に巨大な魔法陣が展開され、それが積層型に下から上へと昇って行く事を確認する。時間が経過すること数分、転送術式が完了した事で先程まで目の前にいた多くの兵達は揃って綺麗さっぱりと転送させられた。リムルは事前に試運転で使用したって言ってたけど・・・・・・改めて見ると、本当に凄いね?これって・・・・・・。

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

 

無事に転送魔法でみんなを送り出した後、僕達は一度町へと戻っていた。僕はこれと言ってする事はないけど、リムルやシオン達は魔王達の宴(ワルプルギス)に向けての準備等があるからね。

 

 

 

「リムル?本当に気をつけてよ?キミは確かに強くなったけど、それでも全ての魔王より強くなったとは限らないんだからさ?」

 

 

 

「わかってる。俺の狙いはあくまでもクレイマンだ。他の魔王達に変に刺激を与えたりはしないさ」

 

 

 

薄く笑みを浮かべながらそう言うリムルだが、どうにも心配だ。リムルって時々、無意識に相手を挑発するようなこと言うから・・・・・・本当に何もなければ良いけど。

 

 

 

「安心してくださいエリス様!リムル様のことは、この私が誠心誠意を持ってお守りさせていただきますので!」

 

 

 

「シオンの言う通りです。我が主の事は、我々にお任せください」

 

 

 

不安になりつつある僕に対し、従者として同行することになっているシオンとランガが揃って意気揚々に語る。・・・・・・そっか。二人がこう言うなら、問題ないと言うことで良いんだろう。・・・・・・じゃあ、せっかくだし。

 

 

 

「二人とも、ちょっとそこに立って?」

 

 

 

「「・・・・・・?」」

 

 

 

突然の僕のその物言いに首を傾げる二人。

 

 

 

「エリス?何する気だ?」

 

 

 

「これから戦いに行く二人に対しての餞別・・・・・・かな?まぁ、見てて?」

 

 

 

リムルも小さく首を傾げる中、注文通りに僕の目の前に立ってくれた二人に対して、僕は少し肩に力を入れると、自分の両の掌を向け、瞑目した。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

 

 

数秒の沈黙の末、僕はゆっくりと目を開ける。

 

 

 

 

「うん、もう大丈夫だよ」

 

 

 

「あの、エリス様?私たちに一体何を・・・・・・?」

 

 

 

「二人に”おまじない”をかけたんだよ。『絶対に死なないように?』って言う”おまじない”を」

 

 

 

「「・・・・・・?」」

 

 

 

僕の言ってる意味がよくわかっていない様子な二人は、首を傾げる角度が更に鋭角になっている気がした。別に、僕が言ってる意味を理解しなくても構わないと思ってる。この”まじない”が意味をなさないことだってあるんだから。

 

 

 

「(ラファエル。二人に何か変化はあるか?)」

 

 

 

〈解。個体名エリス=テンペストによる保護能力の付与と、魔素の譲渡が確認されました。これにより、個体名ランガとシオンは、保護を超える攻撃を受けた場合やエリス=テンペストが保護を取りやめるもしくは、死亡した場合を除き、生命活動を停止する事は無くなりました。つまり、”不死身”に近いと言うことを意味しています〉

 

 

 

「お前さりげなく”まじない”とか嘘つくなよっ!?単に、この二人にバフを掛けただけだろっ!?しかも何さりげなくとんでも無いバフかけてんだっ!?」

 

 

 

「あ、バレた?あはは・・・・・・」

 

 

 

リムルには直ぐにバレたようだった。リムルの言う通り、僕が今二人に施したのは”まじない”という名の強化バフだ。『治癒之王(アスクレピオス)』の能力で『治癒』があるのだけど、それをちょっとリーテさんに改良してもらって、星幽体(アストラルボディー)精神体(スピリチュアルボディー)物質体(マテリアルボディー)の全ての基本体を保護出来る能力を新しく作ってもらったんだよね。リーテさん曰く、この能力の名は『絶対保護』。この能力を付与された対象は、僕の力を大幅に上回る敵からの攻撃等でもない限りは、基本的にダメージを負う事はなくなると言った代物だ。無論、精神の中に入り込んで操ったり、攻撃を加えると言った事も不可能だ。

 

 

僕は、『治癒之王(アスクレピオス)』の保持者という事もあって、『絶対保護』関係なしに、傷等を負うことは無くなっているようだが、そんな有効な能力を他のみんなにも付与できるように改良したリーテさんには、本当に頭が上がらない。

 

 

 

「僕はついて行く事ができないから、せめてもの僕の贈り物さ。・・・・・・リムルを頼むよ?二人とも」

 

 

 

「エリス様から頂いた力・・・・・・。謹んで受け取らせていただきます!」

 

 

 

「お任せください!」

 

 

 

改めて、二人の返事を聞いた僕はふっと笑みを浮かべ、肩の力を抜いた。『絶対保護』がある以上、滅多な事で命を落とす事は無くなった二人な訳だし、もし異常が発生したとしてもリムルが守ってくれるだろうから、もう問題はないだろう。・・・・・・あくまでも、リムルが変に魔王達を刺激しない限りはだけどね?でも、もしもの時は『暴風竜召喚』でヴェルドラさんを召喚出来るみたいだから、それでも多分大丈夫だろう。

 

 

 

「エリス、俺にはしてくれないのか?」

 

 

 

「リムルは今でも十分強いんだから要らないでしょ?」

 

 

 

リムルに対しては要らないと判断し、バフを付ける事はしなかった。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

その翌日、リムルはラミリスさんと共に、トレイニーさん達樹妖精(ドライアド)の集落に行っていて、今はいなかった。何でも、ラミリスさんの従者にトレイニーさんとベレッタさんを連れて行く事に決まったらしいんだけど、その為にはトレイニーさんの本来の肉体である大霊樹(ドリュアス)から新しい別の肉体へと移行させる必要がある事だったようで、それを行いに出向いてるんだとか。

 

 

 

そんな中、僕はというと・・・・・・。

 

 

 

 

「よっ・・・・・・っと。これで良いかな?」

 

 

 

「むっ、エリスよ。何かしたのであるか?」

 

 

 

「ああ、ヴェルドラさん。いえ、一応と思いまして、”結界”を魔国連邦(テンペスト)に張っておいたんですよ。ヴェルドラさんの結界を侮ってるわけじゃないですけど、万が一という事も考えて・・・・・・」

 

 

 

僕が行っていたのは結界の展開だ。この魔国連邦(テンペスト)には既に、ヴェルドラさんが発動した結界が覆っている状態だが、万が一という事を考慮して、僕も結界を張ったんだ。この結界は、敵意を持った者を弾き飛ばす効果と、情報の流出(盗聴や盗視)を防ぐ効果がある。とりあえず、これを張っておけば、リムル達がいなくとも、魔国連邦(テンペスト)は大丈夫だ。

 

 

 

「エリスよ。貴様も良ければ共にこの聖典(マンガ)の続きを読まぬか?ここの話の展開が何よりも・・・・・・」

 

 

 

「後で一緒に見ますので、先に戻っていてください」

 

 

 

今は少しやる事が残っている為、ヴェルドラさんの相手をしている暇は無い。そんな訳で、ヴェルドラさんには大人しく執務館に戻って貰った。さて、お次は・・・・・・。

 

 

 

『テスタロッサ、いるかな?』

 

 

 

「お呼びでしょうか?エリス様?」

 

 

 

『思念伝達』で僕が呼ぶと、すぐさま目の前にテスタロッサが現れる。・・・・・・さっきまで、執務館に居たはずなのに、どうやって移動してきたんだ?

 

 

 

「キミには、戦況の偵察に行ってきてもらいたいんだ。大丈夫だとは思うけど、心配だからさ?もしもの時は、ベニマル達に加勢して来て欲しい」

 

 

 

僕がテスタロッサに命じたのは戦況の偵察だ。ベニマルやハクロウ、ソウエイと言った幹部達がいて、獣王戦士団もいるのだから問題は無いのかもしれないのだけど、やっぱり心配な事に変わりはないから、彼女に行ってもらう事にしたんだ。僕が行けば、リムルに直ぐにバレちゃうからね。

 

 

 

「わたくしとしては構いませんが、一つ。もし加勢するとなった場合、”命を狩り取っても”?」

 

 

 

「・・・・・・最小限でね?」

 

 

 

「はっ!お任せ下さい。わたくしとしましても、最近体が訛っていますの。・・・・・・準備運動ぐらいにはなって頂けると嬉しいのですが・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・もう一度言うけど、キミの仕事は偵察だからね?間違っても、自分から戦いになんて行かないでよ?」

 

 

 

「勿論でございます。では、行ってまいります」

 

 

 

テスタロッサはそう言い残すと、『空間移動』で転移していった。僕が命じておいて何だけど・・・・・・彼女に任せて良かったのかな?彼女の力量を見込んで偵察に赴かせたんだけど・・・・・・まぁ、なるようになるか。

 

 

 

 

 

 

今日、リムル達は・・・・・・魔王達の宴(ワルプルギス)へと向けて出発をする。




シオンの配下達の名前はいつか必ず公開します。今回は流石に、エリスやヴェルドラがいる中での防衛は過剰戦力になりかねないので、ヨウム達について行ってもらいました。


シオンとランガに至っては、これで死ぬと言うことはほぼ無くなりましたね。ですので、魔王達の宴(ワルプルギス)へ赴いたとしても、何も怖くはないでしょう。


リムルは当然強化無しです。・・・・・・強くなり過ぎて、”チートの権化”と化してしまうので・・・・・・。


ベニマル達にバフを行わなかったのは、単にベニマル達の所まで、バフの範囲が届かなかったからです。『絶対保護』とは違い、身体能力やスキルに関してのバフは、エリスが彼らの一定距離内に居ないと発動する事ができません。勿論、今後リーテさんがさらに改良を重ねれば離れていても可能となるかも知れませんが、現状ではそれは出来ないので、ベニマル達へのバフは見送らせてもらいました。


とは言っても、それでも彼らはめちゃくちゃ強いですし、もしもの時は・・・・・・テスタロッサが加わってくれるので、問題無いでしょう。

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

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  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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