転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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魔王達の宴(ワルプルギス)に向けて、いよいよ出発の時です。


そろそろ面白い展開にしてみたいな。


魔王達の宴(ワルプルギス)

トレイニーさんの新たな肉体の作成に成功し、彼女をラミリスさんの従者として同行できるようにしたリムルは、執務館まで戻って来ると、直ぐにシュナに魔王達の宴(ワルプルギス)に向かうにあたっての召し物へと着替えさせられていた。後、数時間もすればリムル達の迎えが来るとの事だったから、それに向けての準備だ。

 

 

リムルが身に羽織ったのは漆黒のロングコートだった。魔王を彷彿とさせるようなダークな印象を醸すそのコートは、僕から見てもかなりかっこよく、威厳高く見えた。普段の見かけは少女のようで、可愛らしいリムルだけど、この時ばかりは・・・・・・そんなリムルの佇まいに目を奪われていた。

 

 

 

「どうだ?似合ってるか?」

 

 

 

「うん。すっごくかっこいいと思う。シュナもそう思うでしょ?」

 

 

 

「はい。リムル様も()()()()もとってもお似合いです!」

 

 

 

()()の着付けを行ってくれたシュナが、目をキラキラと輝かせつつ、感想を口にした。・・・・・・言ってなかったけど、実はリムルが戻って来る前、僕も何故かシュナやカレンに着付けを施されていたんだよね・・・・・・。出掛けるリムルはともかくとして、何で僕まで?・・・・・・と疑問を浮かべていた僕だったが、二人曰く・・・・・・。

 

 

 

『リムル様のお召し物と並行して、エリス様のお召し物も作りましたので、是非着て貰いたかったのです!』

 

 

 

・・・・・・こんな訳だったので、仕方なく僕も着ることになったんだ。僕が着ているのは、リムルと瓜二つのロングコートとスラックスだ。だが、リムルが羽織っている漆黒のコートに対して、僕のコートは少し明るめな”赤い色合い”をした物だった。シュナの話だと、”僕の瞳と同じ色のコートを作りたかった”と言っていたけど、結構しっかりとした出来映えだった事もあって、初めて着た時は少々驚いてしまった。

 

 

 

「お前の方も似合ってるぞ。・・・・・・にしても、それ着てもただ”魅力度”が増しただけにしか映らないのは、俺の気のせいか?・・・・・・可愛いぞ?お前?」

 

 

 

「悪かったねっ!女っぽくて!」

 

 

 

察してる人もいるかも知れないけど、僕はリムルのように真新しいコートを羽織ったところでかっこよさが出るという事は微塵も無かった。・・・・・・むしろ、この赤いコートが余計に僕の女顔を誇張して、女々しさが溢れ出てしまっている気さえしていた。・・・・・・実際、この場にいるシュナやシオン、カレンやハルナと言った女性陣はそれぞれ『お綺麗で可愛らしいですっ!』と、頬を赤くしつつ叫んでいるし・・・・・・。

 

 

ちなみに、後から入って来た、セキガ、リグルド、カイジンと言った男性陣は、リムルの姿に対しては『おおっ・・・・・・』と感嘆していたにも関わらず、僕の姿を見ると・・・・・・。

 

 

 

『・・・・・・』

 

 

 

・・・・・・何故か無言で顔を逸らされ、謎のグッドサインを出しつつ自分の鼻を押さえ始めた・・・・・・。同性の人たちにそんな目で見られると、流石に僕自身の何かが崩れそうなんだけど?

 

 

 

「邪魔するぞ?我を差し置いて何を楽しそうな事を・・・・・・エリスよ。貴様、着飾るものを変えた途端、そこまで”愛い輩”になるとはな?クァーーーハッハッハッハ!!誠によく似合っておるぞ、エリスよ!流石は我が親友よ!」

 

 

 

「・・・・・・親友は関係ないと思います」

 

 

 

ヴェルドラさんにもこう言われる始末・・・・・・。もう恥ずかし過ぎて死にたい・・・・・・一度死んだけど。

 

 

 

「あ、ヴェルドラ、ちょうど良いところに。魔王達の宴(ワルプルギス)に行くまでの間、他の魔王達のことを教えてくれ」

 

 

 

「魔王か。我も何人かは戦った事があるな・・・・・・」

 

 

 

とりあえず、一旦羞恥心を排除した僕は、ヴェルドラさんの話に耳を傾ける事にした。

 

 

 

ヴェルドラさんの話だと、ヴェルドラさん自身も全員の魔王自体を知っているというわけではない様だった。ヴェルドラさんも、数え切れないほどの年月を生きている竜。そんな魔王の幾人かを知らなくても不思議ではないけど、単に自分が興味無いだけで忘れてしまっているだけなのでは?と思ってしまうのは、僕の気のせいかな?

 

現に、ヴェルドラさんが数千年前に戯れで滅ぼしたって言う吸血鬼族(ヴァンパイア)の都を統べていた魔王の人ですら、既に名前すら忘れているみたいだし・・・・・・。ヴェルドラさんに至っては、忘れている様だけど、その魔王に至っては、未だに恨みを持っていても不思議じゃない気がする・・・・・・。

 

 

一応、最古の魔王の一柱であるギィ・クリムゾンという魔王のことは知っていた様だけど、その人とは戦ったことは無いと言った。ラミリスさん曰く、その人は魔王の中でも随一の強さを誇るらしく、ミリムをも凌ぐ程の実力を持っているとの事だったから、ヴェルドラさんはそれを危惧して戦闘を避けたんだと思っていたが・・・・・・。

 

 

 

「奴は、北方に居を構えておってな?行くにも面倒なのだ。それにあそこには何も無くつまらないし、わざわざ行く必要もないであろう?」

 

 

 

本人はこう主張している為、そういう事にしておいた。・・・・・・それにしても、あのミリムを凌ぐって・・・・・・うん、絶対にその魔王とは関わらないでおこう。絶対にろくな事ないし・・・・・・。

 

 

 

僕の頭の中に、ミリムの他にまた新たに一人、絶対に関わっては・・・・・・怒らせてはならない”魔王ギィ”という名を追加した瞬間だった・・・・・・。

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「では、わたくしも行ってきます。・・・・・・戦場へと」

 

 

 

ヴェルドラさんの話の後、シュナが身支度を整え、僕達にそう伝えると、『空間移動』で転移していった。本来、戦闘員ではないシュナが戦場へ行く必要はないに等しいんだけど、これには訳があった。事の発端は、一時間前のベニマルからの連絡だった。緊急事態でも発生したのでは!?と焦った僕達だったけどそうでは無く、『クレイマンの城へと攻める事の許可』を得たかったんだそうだ。彼は祝福(ギフト)によって妖鬼(オニ)に進化しただけでなく、ユニークスキル『大元帥(スベルモノ)』を会得して、自信が付いたからこその彼の言葉のようだったけど、それに待ったをかけたのは、紛れも無いシュナだったんだ。

 

 

 

 

––––––––––––––––1時間前––––––––––––––––––

 

 

 

 

『クレイマンは人を操る能力を持つ危険な魔王。万が一にでも、味方の方達を操らせるわけにはいきません!どうしても攻めると言うのであれば、わたくしも共に参ります!』

 

 

 

『い、いや、それは・・・・・・』

 

 

 

いつも大人しい(シュナ)のこの力強い物言いに、流石のベニマルもたじたじになってしまい、結局言い負かされた事もあって、シュナも前線に・・・・・・ハクロウやソウエイ達と共に、クレイマンの本拠地を攻め落とす軍に合流することとなった訳だ。だが、僕達としては、敵の本拠地にシュナを送り込むのは少し気が引けていた。シュナもベニマルや他の鬼人達同様に進化して、力をつけた様だけど、やっぱり前線へと送ることは心配になってしまうからだ。だけど・・・・・・。

 

 

 

『リムル様、エリス様。シュナ様の事は必ずやお守りしますので、ご心配なさらず』

 

 

 

『万が一の事があれば、ワシらが体を張って守ります。お任せくださいませ」

 

 

 

後から『思念伝達』に割って入ってきたソウエイとハクロウの援護により、結局僕達も折れることとなった。

 

 

 

「ありがとうございます。・・・・・・エリス様?わたくしとて、怒っているのですよ?あなた様を・・・・・・死に追いつめた元凶であるクレイマンを許せぬこの気持ち・・・・・・わかってください」

 

 

 

「シュナ・・・・・・。わかったよ。だけど、決して無理はしないでね?」

 

 

 

「はいっ!」

 

 

 

––––––––––––––––現在––––––––––––––––––

 

 

 

そんな事があって、シュナは前線へと向かっていった。一応、彼女にはシオン達同様に『絶対保護』を付与しておいたし、”見ただけで何でも解析できる能力”を持つユニークスキル『解析者(サトルモノ)』も会得したみたいだから、安全面では問題ないと思う。

 

 

 

「リムル様、エリス様・・・・・・どうやら来た様です」

 

 

 

シュナが転移してから程なくして、リムル達の迎えが来たことに、僕達は少し肩に力を入れる。空間が微妙に歪んだと思うと、すぐに僕達の目の前に巨大な禍々しいオーラを醸し出す巨大な門が現れた。そして、ゆっくりとその門が開くと、中から暗紅色のメイド服を来た緑髪の女性が出てきた。

 

 

 

「(この人・・・・・・ディアブロやテスタロッサと同格に近い威圧感だ。多分だけど、悪魔公(デーモンロード)と見て良い・・・・・・)」

 

 

 

見かけは、ただの綺麗なお姉さんにしか見えない。だけど、体全体から出る妖気(オーラ)や威圧感を見れば、とてもじゃ無いけどそんな風には見れなかった。この感覚はまさに、ディアブロやテスタロッサと最初に会った時と同じと言ってよかった。

 

 

 

「お迎えに参りました、ラミリス様」

 

 

 

「ミザリー!久しぶりね!元気してた?」

 

 

 

「相も変わらずです。・・・・・・そちらの方が、リムル様でよろしいですね?我が主で有らせますギィ様より、お連れする様命じられましたので、どうぞこの門を伝って魔王達の宴(ワルプルギス)の場へとお進みください」

 

 

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

 

 

リムルはそれだけ言うと、ラミリスさんと共に門を潜っていった。それに追従するように、リムルの従者であるシオン、ランガ、ラミリスさんの従者であるベレッタさんとトレイニーさんも門を潜っていく。全員が門を潜ったことを確認したミザリーさんと言う女性は、静かに門を閉め、門をこの場から消し去った・・・・・・。

 

 

 

 

「リムル、無事に帰ってきてよ?」

 

 

 

 

残された僕は、刹那にそう願うのだった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「エリスよ!ここの場面の技!我にも真似できるであろうか!?」

 

 

 

「やろうと思えば・・・・・・出来るんじゃないですか?ヴェルドラさんですし?」

 

 

 

「であれば、こっちの技はどうだ!?我にもぴったりの技ではないかっ!?」

 

 

 

「・・・・・・そうですね、ぴったりなんじゃないですか?」

 

 

 

リムル達が出発して数時間、僕はと言うと、ずっとこんな感じでヴェルドラさんの相手をしていて疲れ切っていた。相手と言っても、ただただ聖典(マンガ)の感想を言うヴェルドラさんに相槌を打ったり、面白ポイントの指摘をしているだけなんだけど、それをこうして何時間もして居れば流石に疲れる・・・・・・(間に、カレンやセキガから差し入れとして紅茶や茶菓子を貰ったから、疲れも少しは取れてたけど)。

 

 

ちなみにその間、相手からのクレイマン軍からの急襲と言うのは一切無かった。多分だけど、向こうの前線の方に集中しきっていて、こっちにまで手が回っていないんだろう。

 

 

 

「どうしたエリスよ?妙に疲れ切っておる様だが?」

 

 

 

「別にそう言うわけじゃ・・・・・・って言うか、ヴェルドラさんは冷静ですよね?リムル達が魔王達の宴(ワルプルギス)に出向いているって言うのに・・・・・・」

 

 

 

いくら、リムルが魔王に覚醒したとはいえ、この世の全ての魔王が出揃い、下手をすれば争いになると言うその宴にリムルが出向いているにも関わらず、この人と来たら、いつも通りに余裕そうに聖典(マンガ)を読み漁っているんだもの。それに対し、僕は少し疑問を抱いていた。

 

 

 

「心配せずとも、彼奴であれば問題なかろう。魔王として新参であろうが、そこらのズブな魔王よりかは遥かに強いのだからな。それに、もしもの時は我を呼ぶように言っておいてあるのでな。問題などあるはずも無いだろう?」

 

 

 

「それはそうですけど・・・・・・」

 

 

 

 

 

「あああぁぁぁーーーーーーっっ!!!??何故だっ!!何故なんだっっ!!?」

 

 

 

 

 

「ふえっ!?」

 

 

 

僕が言いたいことはそう言うことじゃ無いのに・・・・・・と、呆れていると、突如聖典(マンガ)を持ったヴェルドラさんの声が執務室内に盛大にこだました。その声に反応してか、部屋の外で待機していたセキガやカレンが勢いよく中に入ってきて、僕の影の中にいたヒョウガが慌てて飛び出してきた。

 

 

 

「「「どうされましたかっ!?」」」

 

 

 

「いや、僕が聞きたいよっ!?どうしたんです、ヴェルドラさん!?」

 

 

 

「どうしたもこうしたもないっ!この最終巻の聖典(マンガ)・・・・・・カバーと中身が別物となっておるのだっ!!リムルめ・・・・・・こんな大事で良いところをお預けにするなど、我に対する嫌がらせかっ!?」

 

 

 

「あぁ・・・・・・」

 

 

 

確かに、一番大事なところでそんなことされたら、怒るのも仕方ないか・・・・・・。リムルったら、何のつもりでこんな事したんだろ?・・・・・・キミのせいで、僕の仕事が増えちゃったんだけど?・・・・・・ヴェルドラさんを宥めるという・・・・・・。

 

 

 

「リムルが来るまで待ちましょう。リムルが来たら・・・・・・」

 

 

 

「我慢ならぬっ!今すぐ奴のところへ行き、問い詰めてくるぞ!!」

 

 

 

「あなたは待機を命じられたでしょうっ!?落ち着いてくださいって!」

 

 

 

「行くと言ったら行くのだーーっっ!!」

 

 

 

僕の制止の声も無視して、今すぐにでもリムルの元に向かおうとするヴェルドラさん。他の三人も加勢して止めに入ったが、相手は暴風竜。そんな簡単に止められたら誰も苦労はしない・・・・・・って言うか、ヴェルドラさんはどうやってリムルの元へ行こうとしてるのっ!?

 

 

 

《解。個体名ヴェルドラは、詳細不明の召喚スキルの召喚経路を逆走し、個体名リムル=テンペストの元へと向かうと推測します》

 

 

 

そんなこと出来るのっ!?なんて規格外な・・・・・・いや、それよりもっ!!

 

 

 

「(まずはこの人を止めないとっ!)お願いですから待ってくださいって!!」

 

 

 

「待たぬっ!さて・・・・・・行くぞっ!!」

 

 

 

「えっ・・・・・・ちょっとま・・・・・・僕がまだしがみついて・・・・・・うわぁっっ!!?」

 

 

 

「「エリス様っ!?」」

 

 

 

「主様っ!!」

 

 

 

興奮の収まらぬヴェルドラさんは僕が体にしがみついてる事もお構いなしに、リーテさんの言うように召喚経路を逆走していった。・・・・・・当然、”体にしがみ付いていた僕諸共”に・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次に僕が到着した場所で待っていたのは・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ボグォォォッッ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の頭を盛大にど突く、誰かしらの拳だった・・・・・・。




結局ですが、エリスも来ることとなってしまいます。しかも、ヴェルドラに半ば巻き込まれつつ・・・・・・。


エリスはどうするのか、そしてリムルは・・・・・・。



当初はエリスは参加させるつもりは無かったのですが、やはり来てもらった方が今後の展開的に面白くなりそうだったので、来てもらう事にしました。ですが、エリスが来てもちゃんと話自体は面白くしますので、どうかご容赦を。



エリスの加護やバフはどうしようかな・・・・・・?

『エリスの日常日記』でやって欲しいことは?

  • 爆熱!何でもありのスポーツ大会!?
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  • いや、他の案を出してくれ!
  • いや、もう選ぶの面倒だから全部やれ!!
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