転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

86 / 120
かなり遅くなって申し訳ございません!


忙しさにどうしても負けてしまい・・・・・・執筆に時間を取れる時間が少なくて・・・・・・。


なんとか投稿は続けていきますので、どうかご容赦を!


出立の理由

「エリス様、つい先程、ヒナタ・サカグチがイングラシア王国を出立した事を確認致しました。配下等は連れておらず、単騎での出立の様子でしたが、方角から察するに、ここ・・・・・・”首都リムル”を目指していると思われます」

 

 

 

それから数日後、家で寛いでいた僕の元へ、諜報に出ていたモスからある情報が入る。内容はさっきモスが言った通りのことなのだが、その内容に僕は少なからず驚いた。

 

 

 

「・・・・・・出立の理由とかは分かってたりする?」

 

 

 

「申し訳ありません。私もこの情報を取り入れたのはつい先程のことですので・・・・・・。すぐに新たなる情報を掴んで参りますのでもう暫くお待ちください」

 

 

 

「うん、頼むよ」

 

 

 

僕がそう命じると、颯爽とモスはその場から去り、再び諜報活動へと戻っていった。

 

 

 

「ヒナタ・サカグチ・・・・・・。僕やリムルと同じ日本出身の女性だと言う事は分かってるけど、その他にその人の情報は無い・・・・・・。強いて言うなら、その人も僕の命を狙ってるって事ぐらいだけど・・・・・・」

 

 

 

「エリス様。もしご所望とあれば、わたくしが今からでもそのヒナタとやらの魂でも喰らって参りましょうか?エリス様を脅かす存在であるとするならば、わたくしが出向いても・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・まだ彼女がどんな理由で出立したかもわからない状況だよ?そんな事をしても意味なんて無いし、それのせいで西方聖教会の怒りを買う事もあり得るから、それはダメだからね?」

 

 

 

この場にいたいつもの調子のテスタロッサに対して冷静なツッコミを入れる僕。・・・・・・それにしても、本当に何が目的でここに向かってくるのだろう?西方聖教会へは、リムルがメッセージを送ったはずだし、こちらとしても、敵対する意を見せてきたつもりは無いんだけど・・・・・・。

 

 

 

「・・・・・・リムルに相談してみよう」

 

 

 

考えがまとまりそうに無かった僕は、テスタロッサを連れ、リムルの家へと向かうことにするのだった。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

「お前にもその情報が入ったか。俺もさっき、ソーカから聞かされた・・・・・・ヒナタの奴・・・・・・どう言うつもりだ?」

 

 

 

リムルの家に着いた僕達は、早速リムルにヒナタ・サカグチがここへ向けて出立したと言うことを伝えたのだけれど、リムルの方でも既にその情報は得ていた様で、僕同様に困惑な表情を浮かべていた。

 

 

 

「進撃・・・・・・であるとするなら、大勢の大軍を率いてくるはず。・・・・・・それが単騎となると、話し合いにでも来てくれるのかな?」

 

 

 

「馬鹿言うな。いくらメッセージを出したとは言え、西方聖教会が俺たちをそう簡単に認める筈がないだろうし、来てるのは教会の実質トップのあのヒナタだぞ?話し合い程度でここまでわざわざ向かってくるとは思えないだろうが」

 

 

 

「そうだよね〜・・・・・・」

 

 

 

リムルと僕は、さらに困惑を深める。ヒナタさんは以前、リムルと死闘を演じ、弱体化していたとは言え、リムルを追い詰めたほどの実力を持った人だ。その実力を持ってすれば、単騎でここにこようとする気も分からなくもない。それに、彼女は完全にリムルを敵対視し、和解などとてもじゃないが出来そうになかったらしいし、”話し合いに来る”・・・・・・と言うのはまず無いと思っていいかもしれない。

 

 

 

「ですが、今ここで魔国連邦(テンペスト)と西方聖教会が争ったところで、双方にメリットは無さそうですわ。それは向こうとしても分かっている事のはず・・・・・・。だと言うのに、そのヒナタと言う女はここに向かってくる・・・・・・申し訳ありませんが、わたくしにはそれが理解しかねます」

 

 

 

「大丈夫だ。お前だけじゃなく、俺もエリスもそう思ってるし・・・・・・」

 

 

 

「うん。ここで争っても無駄な体力を使うだけだし、戦力だって削がれかねないんだし・・・・・・本当に、何考えてるんだろ、ヒナタさん・・・・・・いや、西方聖教会は・・・・・・」

 

 

 

結局、この場でも答えが出せなかった僕達は、西方聖教会の事を知るべくその後、元西方聖教会の枢機卿のアダルマンの元へと向かい、西方聖教会の事について詳しく話を聞かせてもらった。アダルマンの話だと、今でこそ、かなりの武力を持ち、異常なる権勢を誇っている西方聖教会だけれど、昔は違ったようで、昔の西方聖教会はただ、ルミナス教の布教に従事する事が役目だったそうで、信者に神の教えを広めるだけの一つの下部組織でしか無かった。だけど、”七曜”と言う神皇国ルベリオスの最高顧問たる七人の老師達が建て直しを行った辺りから、徐々に西方聖教会が変わってしまったらしく、アダルマンが七曜の罠によって殺されてからこの数百年間で、ここまでの大きな組織へと変貌を遂げてしまったようだ(ちなみに、アダルマンは彼の友人のガドラの秘術である輪廻転生(リインカーネーション)で復活出来たらしいんだけど、このように死霊(ワイト)に転生してしまったんだって)。

 

また、アダルマンは、今回のヒナタさんの出立には神皇国ルベリオスや七曜も絡んでいると見ている。いくら、西方聖教会実質トップのヒナタさんとは言え、そのさらに上の組織や人物達に命を下されては従わざるを得ない・・・・・・と言う予測だ。どんな命令を下されたかは知らないけど・・・・・・。

 

 

 

「結局、ヒナタさんがそんな目的で来るかは分からずじまいか・・・・・・。それに、西方聖教会やルベリオスには、”十大聖人”とか言うすごく強い騎士達がいるんでしょ?やっぱり敵対だけはしたく無いね・・・・・・」

 

 

 

「だよな・・・・・・。アダルマン、その”十大聖人”ってのは、どのくらいの強さを誇ってるんだ?」

 

 

 

「あくまで目安ですが・・・・・・”仙人級”、魔物で置き換えるなら”魔王種並み”の強さを誇っていると見てよろしいかと」

 

 

 

「「・・・・・・」」

 

 

 

これには唖然とする僕達。一人だけでも覚醒前の魔王並みに強い人材が10人も居るという事実を知れば、こうなるのは当然だろう。聖騎士団(クルセイダーズ)法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)に所属している人達全てがAランク級の強さを誇ると言うのに、さらにそんな強そうな人達がいるなんて・・・・・・。ヒナタさんに至っては、さらに上の”聖人”にまで到達してるんじゃ無いかな?リムルが死にかけるくらいに追い詰めた人だし・・・・・・。

 

 

 

「参ったな・・・・・・。ついさっきにも、ヒナタを追う様にして4人の聖騎士(ホーリーナイト)達が”武装をして”出立したって情報が届いたんだよなぁ・・・・・・。どうするべきか・・・・・・」

 

 

 

「話し合いに応じてくれればいいんだけど、武装をしてるんじゃ・・・・・・最悪戦う事になることもあり得るの?」

 

 

 

「あり得るな。そうなった場合、俺がヒナタを相手取る。その他の騎士達は・・・・・・他の奴に任せる」

 

 

 

何故か、僕に視線を向けてきたリムル。だが、すぐに目を逸らされてしまった。・・・・・・何?

 

 

 

「・・・・・・何で一瞬、僕に視線を向けたの?・・・・・・いいよ、相手の人たちもかなりの強さだって話だし、その人たちの事は僕や他の皆が相手取るよ」

 

 

 

「大丈夫か?お前、素の力だとベニマル以下だろ?ヒナタほどでは無いにせよ、仙人級の強さを持つそいつらを4人相手にだなんて・・・・・・」

 

 

 

「さらっと心の傷を抉らないで貰える?・・・・・・大丈夫、みんなもいるし、僕もそれなりに強いとは思う・・・・・・から?」

 

 

 

「疑問形になるなよっ!?そんな調子ならヴェルドラと一緒に魔国連邦(テンペスト)で待機してもらうからなっ!」

 

 

 

「だから大丈夫だって!・・・・・・もうっ、心配性なんだから・・・・・・」

 

 

 

そんな訳で、ここに来るであろうヒナタさん達聖騎士(ホーリーナイト)達はリムルや僕、他のみんな(ベニマルやガビル、テスタロッサ)で対応すると言う事に決まり、早速僕達は、準備に取り掛かるのだった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

 

「エリス様、少しご相談があるのですが・・・・・・」

 

 

 

準備に取り組んでから数時間後、僕の元へどこか不安げな顔をしたシオンがやってきた。こんな顔になる彼女は珍しい為、僕は何か起こったのでは無いかと心配になってしまっていた。

 

 

 

「うん、何かな?」

 

 

 

「はい、私の部隊のことなのですけど・・・・・・言ってしまうと、私の部隊は・・・・・・他の部隊、例えばベニマルやガビルのと比べると・・・・・・力が劣っている様にも思えるのです」

 

 

 

「へ?あ、あぁ・・・・・・なるほど」

 

 

 

シオンの言ってる事に納得の言った僕は、軽く相槌を打つ。シオンが持つ配下の数は100名。だが、同じ100名でもガビルの飛竜衆(ヒリュウ)やベニマルの紅炎衆(クレナイ)と比べてしまうと全然違う。そもそもの話、シオンの配下になった者達はみんな、ホブゴブリンや他の力がそこまで高く無い種族の魔物が集められた者ばかりであり、上位クラスの種族がかき集められたベニマルやガビルの隊と比べてしまうと、どうしても差が出てきてしまうのだ。シオンはおそらく、その事を随分と気にしているのだろう。

 

 

 

「ですので、エリス様、どうすれば私の部隊がもっと強くなれるかご教授をお願いしたいのです!」

 

 

 

「教授って・・・・・・僕にはそんな知識無いし・・・・・・ハクロウにでも相談してみればいいんじゃ無いかな?」

 

 

 

「行きました!ですが、ハクロウは『鍛錬あるのみ!』と譲らず・・・・・・」

 

 

 

「うん、でしょうね」

 

 

 

強くなるには努力・・・・・・つまり鍛錬が必要。それは誰しもが分かりきってる事だろう。僕だって常日頃から鍛錬して、自分の能力の向上に励んでるんだし。・・・・・・とは言え、それを伝えたところで、シオンの悩みは晴れないだろう。・・・・・・仕方ない、ちょっとだけ手を貸してあげよう。

 

 

 

「わかった。じゃあ、キミの部隊全員には、僕から二つ程バフを掛けるから、そのバフを用いて今後とも力の向上の為に鍛錬を続けて欲しい。それを約束できるかな?」

 

 

 

「ほ、本当ですかっ!?はい!勿論です!今すぐにでも配下達をつれてきますので少々お待ちを!」

 

 

 

さっきまでの曇った表情が嘘のように晴れたシオンはすごい勢いで自分の配下達100人をかき集めてきた。その間、およそ”1分”・・・・・・どんな方法で集めてきたんだろ?

 

 

 

「皆の者!よく聞け!これよりお前達には、エリス様からのご加護が付与される事と決まった!それ故、今後はその加護の下に己自身を磨き上げ、そして・・・・・・エリス様への永遠の忠誠を誓う事を約束せよ!いいな!」

 

 

 

「「「「はっ!!!!」」」」

 

 

 

シオンの檄に元気よく返事を返すその配下達・・・・・・。覚悟は出来てる様子だし・・・・・・じゃあ、やろうか!

 

 

 

 

 

「よし。・・・・・・ふうぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあぁぁっ!!」

 

 

 

 

いつも通り、両手を前に翳し魔素を込めた僕は、目の前にいる100名の戦士達に二つのバフをかけた。

 

 

 

 

《告。主人(マスター)により、100名の対象者達全員に、『絶対保護』『攻撃吸収(アブソーブ)』の付与が成功しました》

 

 

 

「ふぅ・・・・・・これで完了っと」

 

 

 

バフの付与に完了したとリーテさんから報告を受けた僕は、肩の力を抜きあげていた両手を静かに下ろし、一つ息を吐いた。

 

 

 

「エリス様、もう終わりですか?」

 

 

 

「うん、キミの配下達にはキミに掛けた『絶対保護』ともう一つ、『攻撃吸収(アブソーブ)』というバフも付与させてもらったよ」

 

 

 

「『攻撃吸収(アブソーブ)』?それはどんな加護なのでしょう?」

 

 

 

「『攻撃吸収(アブソーブ)』は、その名の通り、相手からの攻撃や魔法、スキルを吸収するバフで、これで吸収した分は全て、受けた人の力に加算されるのが最大の特徴だよ。つまり、”相手から攻撃を受ければ受けるほど、キミ達はどんどん強くなっていく”と言うこと。『絶対保護』もあるし、どんだけ攻撃を受けてもダメージは負わない筈だから、鍛錬の中でも常に部隊内で模擬戦を行なってみるのも手かも知れないね。・・・・・・今後、みんなをどう鍛えるかはシオンの自由だから、後のことは任せたよ、シオン?」

 

 

 

「お任せください!エリス様から頂いた大切なこの加護・・・・・・決して無駄にはしません!皆の者!今から早速鍛錬に向かうぞ!!」

 

 

 

シオンの号令で、100名の戦士達は、一斉にこの場を後にし、鍛錬場へと向かっていった。この隊は鍛錬を積めば積むほど他の隊よりもさらに早く強くなれる事だろうから、今後の彼らの成長が非常に楽しみだ。それに、滅多なことでも無い限り、死なないと言うのもまた彼らの強みだろう。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・そう言えば、シオンの部隊にはまだちゃんとした名前がなかったっけ?それなら、僕が勝手に命名させて貰うかな?

 

 

 

 

 

彼らは今後きっと、魔国連邦(テンペスト)内でも上位に君臨する程に強くなる部隊だろう。僕が付与した『絶対保護』『攻撃吸収(アブソーブ)』によって、いくら攻撃を受けようとも死ぬ事さえなく、あまつさえその攻撃を受ける事により自身を強化する術を持つ集団・・・・・・まさに”滅び”より逃れた強化戦士団とも呼んでいい・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼らの部隊名は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「”紫滅衆(フメツ)”・・・・・・これが良いかな?」

 

 

 

 




そんな訳で、シオンの部隊は”紫滅衆(フメツ)”と言う名に決まりました。原作の『完全記憶』や『自己再生』が無い代わり、エリスのバフである『絶対保護』『攻撃吸収(アブソーブ)』が付与されてます。言ってしまうと、この二つのバフは上記の二つのスキルの”上位互換”とでも思ってください。何より、『攻撃吸収(アブソーブ)』が光るかと思われます。攻撃を受けるだけで力が上がるのですから、もしもハクロウの地獄の指南を彼らが受ければかなり強くなる事間違いなしでは無いでしょうかね?


今後の彼らの活躍もどうかお楽しみに!







攻撃吸収(アブソーブ)


エリスのバフの一つ。攻撃や魔法、スキルを受けることでそれを自分の力に置き換え、蓄えることの出来るバフ。蓄えられる力の上限はないので、攻撃を受ければ受けるほど何倍にも何十倍にも強くなれる。『絶対保護』があると、いくら攻撃を受けようともダメージは入らないので、永遠に攻撃を受け続けることが出来る。力の加算に至っては、その攻撃の威力によって異なる。



エリスのバフは描写こそありませんが、まだまだたくさん存在してます。今後もどんどん出していきますのでどうかお楽しみに!

ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?

  • 是非加入させて欲しい!
  • それは絶対にダメ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。