転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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最近の暑さはやばいです・・・・・・。


体調管理にもしっかりと気を配らないと!


聖騎士(ホーリーナイト)達の思惑

視点 三人称

 

 

 

「ヒナタ様、この”ラーメン”という食べ物・・・・・・私達、食べた事ないのですけど、本当に美味しいのですか?」

 

 

 

「だからそう言っているでしょう?嫌なら食べなければ良いわ」

 

 

 

「いや、せっかくなので頂きますけど・・・・・・」

 

 

 

ブルムンド国内にあるとある料亭にて、賑やか(?)に談話する一行があった。・・・・・・西方聖教会から、魔国連邦(テンペスト)へと出立していたヒナタ達聖騎士(ホーリーナイト)だ。彼女らは、目的地である魔国連邦(テンペスト)に向かう途中に通る事となるブルムンド王国へと足を運んでおり、今は十日程の進軍の疲れを癒すべく、宿に泊まる傍ら、夕食を摂るという話になっていたのだ。

 

 

 

「お待たせしましたー!ラーメンと餃子のセットです!」

 

 

 

待つこと数分後、彼女達の昼食となるラーメンセットが運ばれてくる。異世界の料理であるラーメンという料理を、ヒナタ以外の聖騎士(ホーリーナイト)達は、興味深そうに見つめているが、ヒナタに至っては、久方ぶりに食べるラーメンに内心で感動しつつ、箸を手に取っていた。

 

 

 

「(ラーメン・・・・・・もう食べれないと思っていたのに・・・・・・)・・・・・・いただきます」

 

 

 

スープを一口、口に含み味を確かめた後、ゆっくりと丁寧に味わうように麺を啜るヒナタ。それに感化された聖騎士(ホーリーナイト)達もヒナタの動きを真似ながらラーメンを味わっていった。

 

 

 

「お、美味しいっ!何でこんなに複雑な味してるのに美味しいんだっ!?」

 

 

 

「もちもちしていて美味しい・・・・・・このスープもしつこくなくて飲みやすい・・・・・・」

 

 

 

「この餃子とやらもいける!」

 

 

 

「・・・・・・だから言ったでしょう(それにしても、本当に美味しいわ、このラーメン・・・・・・この異世界でこの完成度・・・・・・これは向こう(日本)にいた人でない限りは作れない)」

 

 

 

自分の世界の料理が好評の様子に、ヒナタの頬が吊り上る。それと同時にヒナタはこのラーメンの完成度の高さに驚きを隠せないでいた。無論だが、この世界にラーメンと言う料理は無く、ラーメンに関する知識(素材や調理方法)も皆無に等しい為、ヒナタの言うように、この世界でラーメンにありつけるのは絶望的だったのだ。・・・・・・だが、そう思っていた矢先にここまで完璧なラーメンを出されてしまっては、驚くのも仕方ないと言ったものだ(餃子も同様)。

 

 

ちなみにこれはリムルやエリスが、調達した材料やレシピをミョルマイルがこの国で広めたことで巷に出回るようになった。

 

 

 

「店員さんに聞いた話だと、この料理は魔国連邦(テンペスト)の魔王から直接卸した商品をそのまま売っているそうよ」

 

 

 

「えっ!?こんな美味い物が魔物との取引で・・・・・・魔物も侮れないな・・・・・・」

 

 

 

「そうね。これはさらなる調査が必要不可欠・・・・・・(大方、リムルの知識が殆どだろうけど、それだけでは無く・・・・・・少なくとも魔国連邦(テンペスト)にはこれを再現出来るだけの人材や素材が充実していると言う事になるわね)」

 

 

 

魔国連邦(テンペスト)への興味が徐々に膨らみつつあるヒナタ。とてもじゃないが、これから魔国連邦(テンペスト)に攻め寄せる敵だとは思えないが、そもそもの話、ヒナタ達はそんな意思はなく、魔国連邦(テンペスト)と話し合いをする為にわざわざこうして向かっているのだ。勿論、場合によっては戦闘になる事もあるが、それは魔国連邦(テンペスト)側もそうだが、ヒナタもまた、それは避けたいと思っていた。

 

 

事の発端となったのは、レイヒムによってもたらされた、リムルのメッセージが入った水晶球だ。本来は、リムルは西方聖教会との関係修復や、友好を呼びかけるメッセージをこの水晶球に吹き込んでいたのだが、なぜかその水晶球のメッセージが・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヒナタ、相手をしてやるよ。お前とお前の一騎打ちでな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように”何者かの手により”、改竄されていたのだ。このようなメッセージを突き付けられては、西方聖教会も黙っているはずも無く、”すぐさま進撃するべき”と言う意見が飛び交ったそうだ。だが、それを不審に思ったヒナタは、七曜の老師の命令もあり、リムルの真意を確かめるべくこうして出立してきていたのだ。残る4人の聖騎士(ホーリーナイト)達は、ヒナタの増援・・・・・・と言うのは建前で、単にヒナタが心配でついて来ただけだったりする。増援というには人数が少なすぎる気もするが、実を言うとこの4人は・・・・・・ヒナタを筆頭とする”十大聖人”のうちに入っている選りすぐりの実力者であり、増援としては十分過ぎるくらいの戦力なのだ。

 

 

 

 

聖騎士団(クルセイダーズ)”水のリティス”

 

 

 

聖騎士団(クルセイダーズ)”地のバッカス”

 

 

 

聖騎士団(クルセイダーズ)”空のアルノー”

 

 

 

聖騎士団(クルセイダーズ)”風のフリッツ”

 

 

 

聖騎士団(クルセイダーズ)の隊長格である4人は、相当の実力を持ち合わせており、侍大将のベニマルとも互角以上の戦いを繰り広げることも可能だろう。聖騎士団(クルセイダーズ)にはこの他にも団長であるヒナタに次ぐ権力を持つ副団長”光のレナード”や”炎のギャルド”と言った十大聖人がいるが、この二人は今回は西方聖教会本部にて留守番である。この4人も、ヒナタ同様に魔国連邦(テンペスト)との戦闘は避けたいと思っているが、万が一戦闘になった時に備えて、しっかりと武装をして出立してきていた。

 

 

 

「さて、そろそろ行くわよ?・・・・・・ご馳走様、美味しかった」

 

 

 

「はい!ありがとうございました!」

 

 

 

ラーメンを堪能でき、ご機嫌な様子のヒナタは代金を支払った後、同じくラーメンの異常なる美味しさにホワホワしていた4人を連れて料亭の外へと出た。

 

 

 

「は〜・・・・・・美味しかったです!俺、また食いに来ようかな?今度はあの麺を大盛りにして・・・・・・」

 

 

 

「いや、ここはあのチャーシューと言う肉がたくさん入った”チャーシューメン”を食うのが一番じゃないか?」

 

 

 

「はぁ・・・・・・あなた達?ここまできた目的を忘れてはいないわよね?それと、あんまり食べると太るわよ?」

 

 

 

「「うっ・・・・・・」」

 

 

 

すっかりラーメンにハマった様子のフリッツとアルノーに軽く注意をしたヒナタは、さっさと今回自分達が泊まる宿へ歩を進めて行ってしまう。4人もそれに追従するように後を追った。

 

 

 

「それにしても、ブルムンド国は変わりましたよね?以前とは比べようも無いくらいに発展してますし、賑わっていますから。前までは閑散としていたのに・・・・・・」

 

 

 

「そうだな。ルベリオスやイングラシアほどでは無いにせよ、ここまで活気溢れる国になるなんて・・・・・・これも魔国連邦(テンペスト)と関係を持った故の影響だってのか・・・・・・?」

 

 

 

「そうね。その可能性は十分にある。だからこそ、私達はその調査と話し合いを・・・・・・ん?」

 

 

 

ふと、ヒナタは進めていた足を止める。ある店の店頭に置いてあった”一つの商品”に目が止まったからだ。

 

 

 

「ヒナタ様?どうかされましたか?」

 

 

 

「いえ、ちょっとこれが気になって・・・・・・」

 

 

 

「これ?・・・・・・この()()()()()()ですか?別に、特に何の変哲もないただの水のようにも思えますが?」

 

 

 

「ただの水であるなら、こんな店の店頭にこうして堂々と置いてあるはずが無いでしょう?きっと何か・・・・・・」

 

 

 

「お、いらっしゃい!何か買っていくかい?」

 

 

 

店頭に置いてある妙な水に、興味を惹かれていたヒナタ達に声を掛けたのは、この店の店主だ。彼は、ヒナタ達が店先に滞在していることから、彼女達を客と勘違いした様だ。・・・・・・実際に客になる可能性もあるが。

 

 

 

「え、ああ・・・・・・申し訳ないわね。少し聞きたい事があるのだけど・・・・・・この置かれている水は?」

 

 

 

「お!あんたらお目が高いねぇ?こいつの名は『エリス水』。つい最近、ミョルマイル様が魔国連邦(テンペスト)から仕入れてくれたもんでな?この水は飲んでも美味いんだが、それだけじゃ無くてよ?・・・・・・何と、これを肌に塗れば”肌がすべすべになる化粧水”のような効用も望めるし、それにプラスして体を消毒することも出来きるから、病気の予防にもなるんだぜ?」

 

 

 

「「肌がすべすべに・・・・・・」」

 

 

 

「「「病気の予防になる・・・・・・」」

 

 

 

店主のその説明に、女性陣と男性陣はそれぞれ別の箇所に非常に興味を惹かれていた。

 

 

 

「ミョルマイル様にこの水を提供してくれたエリス様には感謝しねーと。この水のお陰で最近のうちの売上は鰻登りだからな!」

 

 

 

「エリス?・・・・・・ねぇ、もしかしてこの『エリス水』と言うのを作ったのは、魔国連邦(テンペスト)副国主”エリス=テンペスト”かしら?」

 

 

 

「そうだ。あの人はいい人だぜ?魔物だって言うのに俺たち人間に対しても優しいし、親切だし、時たまブルムンドにやって来ては、怪我をした冒険者の治療や手当てをしてくれたり・・・・・・尚且つこうして魔国連邦(テンペスト)から有用で便利な道具や物資もたくさん送ってくれるんだからな。最初は、魔物の国と国交を結ぶなんて国王が言った時には驚いたが、今となっては国交を結んでくれて感謝してるよ」

 

 

 

「そう・・・・・・」

 

 

 

『エリス水』の製作者の名を知ったヒナタ達は、何とも言えない表情になる。自分達の所属する西方聖教会と敵対関係にある魔国連邦(テンペスト)が、こうして人間国であるブルムンドとこうまで友好的に交流している事実を改めて知らされてしまった為だ。これも、リムルやエリスの尽力によるものだが、二人の人当たりの良さや性格もあるのかもしれない。

 

 

 

「どうだ?買って行くかい?」

 

 

 

「ええ、5つ貰うわ」

 

 

 

「おう、毎度あり!」

 

 

 

結局、この『エリス水』の効能に目が眩んだヒナタは、全員分の『エリス水』を購入し、そのまま一行はその場を後にした。

 

 

 

「情報の報告をします。エリス=テンペスト・・・・・・ジュラ・テンペスト大同盟の副盟主であり、魔国連邦(テンペスト)の副国主でもある魔物。魔王リムルに次ぐ権力と実力を兼ね揃えているが、その性格は温厚温和。変な刺激を与えない限りは魔物であろうと人間であろうと敵対する事はない。とは言え、かなりの実力を持っている事は事実・・・・・・実質的な魔国連邦(テンペスト)のナンバー2・・・・・・と言ったところでしょう」

 

 

 

「あの?温厚温和・・・・・・と言っていますが、そのエリスはレイヒムの話だと、ファルムス王国の兵一万人を一人で滅ぼしたんですよね?それだと、とてもじゃ無いですけど、その情報は信じられないです・・・・・・最早、悪の魔王としか・・・・・・」

 

 

 

フリッツが若干顔を引き攣らせながらそう口にする。話していなかったが、ヒナタ達は、あの魔国連邦(テンペスト)襲撃の真相をレイヒムから聞かされている。巷では、リムルやエリスの印象が悪くならないよう、ヴェルドラの復活のせいと言う事にしているが、西方聖教会にはしっかりとした真相を話すようディアブロはレイヒムに命令していたのだ。それ故、ヒナタ達はリムルやエリスの手による三万のファルムス軍の兵達の滅殺、エリスの死、も熟知している。

 

 

 

「あの大司教からは・・・・・・ファルムス軍は、何の予告も無しに襲撃をした挙句、襲撃の際に町に火を放ったと聞いた。聞くけど、もしルベリオスが何の予告も無く、襲撃を・・・・・・例えば、”東の帝国”や”イングラシア国”から襲撃されて国中を火の海に変えられたらあなた達はどう思うの?」

 

 

 

「そんなの許せるわけないじゃ無いですかっ!?例えイングラシアであろうと東の帝国であろうと、神の国たるルベリオスを襲撃なんて!そんな事したら俺が真っ先に叩き潰しに行って・・・・・・あっ」

 

 

 

「そう言うことよ。どんなに温厚で情に厚い人だったとしても、自分の国を襲撃されて国民に危害を加えられそうになれば、怒ってそんな行動に出るのも当然でしょう?・・・・・・たった一人で一万の兵を滅ぼしたのには驚いたけれど」

 

 

 

少し顔を硬らせつつ、ヒナタは呟く。リムルの実力に隠れがちだが、エリスもエリスで一人で一万の人間を滅ぼせる実力は持ち合わせている。ましてや、今は真なる魔王へと覚醒しているので、やろうと思えばもっと多くの人数を相手にする事も不可能では無くなっているはずだ。

 

 

 

「ヒナタ様、まさか・・・・・・そのエリス=テンペストまで覚醒魔王になっていると言うことは無いですよね?」

 

 

 

「その可能性は十分にあるわ。場合によっては、そのエリスとも戦闘になる可能性もあるから、心の準備だけはしておきなさい?」

 

 

 

気持ちを強く持つように四人にそう言ったヒナタだが、4人の表情は曇るばかりだった。4人の実力は、いいとこ”魔王種”と互角レベルと言ったところだろう。そんな4人が覚醒魔王になっている可能性のある・・・・・・実際のところ覚醒しているエリスを相手にするとなれば、そうなるのは当然だ。素の実力で言えば、エリスと互角かそれ以上の戦いを繰り広げる事も出来そうだが、エリスにはリムルにも引けを取らないほどの脅威性を持った究極能力(アルティメットスキル)がある。それがある以上、ほとんど勝負ならずに敗北する事は必至だろう。一番の実力者であるヒナタはリムルの相手をするだろうから、救援も望む事は出来そうに無い。

 

 

唯、エリスは戦いを好まない性格であり、バッカスの報告にあった通り、滅多な事でも無い限り戦う事もせず、敵対する事も無いのだ。無論、リムルもそうだが、エリスは特にそれが顕著である為、状況によってだが戦闘にまで発展しない可能性が高い。ある意味、それが4人にとっては救いなのかも知れなかった。

 

 

 

「(リムル・・・・・・エリス・・・・・・やはり、一度会ってちゃんと話をして見たいわね。二人が何を思ってこの世界を生きているのかも気になるし・・・・・・)」

 

 

 

表情が曇るばかりの4人に対し、どこか微笑を浮かべながらそう心に思うヒナタ。この3人の邂逅も、もう秒読みと言った段階である事は間違いないだろう・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 




すみません、ファルムスのことについてまでは書けませんでした・・・・・・。普通に書いてたら10000文字を超えてしまいましたので・・・・・・。なので、それについては次回にさせてください!申し訳ございません!



本文でも話しましたが、素の実力で言えばエリスは4人とほぼ互角と言った感じで、ヒナタに関してはかなり差があり、普通に戦えば負けます。スキルを使えば勝てなくも無いと思いますが、『慈愛之王(アンピトリテ)』も『治癒之王(アスクレピオス)』も攻撃性のあるスキルでは無いので、何とも言えないかと。


そうなると、結局今回もリムルに頼ることになるのでしょうか?・・・・・・正直、彼がリムルを強化してしまえば、すぐに決着がつきそうな気もするが、それだとヒナタ達だけでなく、そこら一帯を吹き飛ばしてしまう可能性があるのと、単純にヒナタ達が弱く写ってしまいそうになるので、それはやめておきます。


二人がヒナタ達とどう向き合うのか・・・・・・それをお楽しみに!

ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?

  • 是非加入させて欲しい!
  • それは絶対にダメ!
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