転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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随分遅れて申し訳ございません・・・・・・。


交わる両者

 

 

 

視点 エリス

 

 

 

「リムル様、エリス様、たった今100騎の騎士団(クルセイダーズ)が奇襲を仕掛けて来ました。奴らが四方へと散開するのを、現在はシオン達紫滅衆(フメツ)が足止めをおこなっている最中・・・・・・如何いたしますか?」

 

 

 

それから数時間後、ソウエイからの報告が入る。やはりというか、何となくわかっていた事だけど、ヒナタさん達は僕達の注意を逸らすための囮であり、本命はこの奇襲が正解なのだろう。

 

 

 

「ヒナタは戦いを選んだか・・・・・・出来れば戦いたくなんて無かったけどな」

 

 

 

「なんとか説得は出来ないのかな?今からでも行って、止めに入ってみればもしかすれば・・・・・・」

 

 

 

「いや、すでに交戦が始まってる以上、それは不可能だ。こうなった以上、さっきも言ったように俺がヒナタを打ち負かして戦意を削がせるしか方法は無い。・・・・・・ソウエイ、シオン達は問題無く戦えていたか?」

 

 

 

「はっ。騎士団(クルセイダーズ)達にも引けを取らず、互角以上の戦闘を繰り広げていました。・・・・・・ですが、その・・・・・・いえ、何でもありません」

 

 

 

「「?」」

 

 

 

何故か、なんとも言えない表情になり、口籠もっているソウエイに違和感を覚える僕達。・・・・・・何か問題あったのかな?

 

 

 

「まぁ、問題ないなら良いや。もしもの時はシオンがいるしな。さて、だとするなら、俺たちはヒナタ達に一旦集中することとしよう。さっきも言った様に、俺がヒナタを相手取るから残りの十大聖人達はエリスの指示の元、足止めを頼む。ただし、決して殺したりするなよ?」

 

 

 

「もし負傷が激しそうな場合には、僕が治すからいつでも言いに来てくれ。この戦いは、言ってしまうと無意味だ。だから、なるべく犠牲者だけは出したくないから、みんなもそのつもりで居てくれ」

 

 

 

僕達のその命令にみんな静かに頷く。・・・・・・よし。

 

 

 

「じゃあ、行くぞ!」

 

 

 

リムルの号令の元、僕達は進撃を開始する。・・・・・・この騒動、何か裏がありそうだけどとにかく今は目の前のことに集中するべきだ。そう自分の中で鼓舞をすると、向かう足のスピードをわずかに速めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

 

視点 三人称

 

 

 

「くっ!どうなってる・・・・・・何故、こいつらはダメージを負わないっ!」

 

 

 

奇襲を仕掛けた100騎の騎士団(クルセイダーズ)を率いる、西方聖教会副団長であるレナードは、目の前で起こってる信じられない様な戦闘風景に、戸惑いと驚きを隠せないでいた。それは、一緒に来ていたギャルドも同じ事だった。本来であるなら、本部にて留守番をしている筈のレナードやギャルドが何故こうして魔国連邦(テンペスト)に襲撃を掛けているのか不思議な事であるが、その真実を知るには数日前にまで遡る必要があった。

 

 

 

 

『ヒナタ・サカグチと、魔王ヴァレンタインは繋がっている』

 

 

 

この衝撃的な内容がレナードやギャルドに伝えられたのは、本部にて魔国連邦(テンペスト)についての資料をまとめていた時であり、それを伝えたのは・・・・・・”七曜”だった。いくら最高責任者である七曜が言う事とは言え、団長であるヒナタが悪しき魔王であるヴァレンタインと繋がっているなど到底思えなかったレナードとギャルドは当然それを否定した。だが、それがわかる証拠が少ないと言うのも事実。実際、七曜がその様に言ったのも『ヴァレンタインを始末した際に奴がそう漏らした』との事だった為、証拠としては不十分である。

 

 

 

そこで、七曜は二人に提案を持ちかけた・・・・・・『協力して魔王リムルを討て』と。

 

 

 

関係を持つヴァレンタインが亡き今、ヒナタは今度はリムルに取り入ろうとしていると、七曜は見ている様で、もし先ほど言った事が事実であるなら、ヒナタはそれを真っ先に止めに入る・・・・・・との事だ。二人は、その提案に乗った。勿論、ヒナタのことは信じているだろうが、そんな良からぬ情報を耳にしてしまえば、真実を知りたくなるのも事実であり、何より尊敬する上司の汚名を晴らしたいという二人なりの情も、この提案を受けるのに後押しをしたのかも知れない。

 

 

 

そう決まった後の二人の行動は早く、軍をまとめ上げるとすぐさま魔国連邦(テンペスト)へと向けて進撃を開始したのだ。そして、今に至る訳だが・・・・・・。

 

 

 

「はっはっは〜〜!!!そんな攻撃で俺たちを殺れるとでも思ってんのかっ!!やるんならもっと徹底的に来いやぁぁっ!!!」

 

 

 

「生ぬるい生ぬるいっ!!そんな程度の実力でよくもまぁ、リムル様の命を狙うだなんて言えたもんだぜっ!!テメェらなんて俺たちだけで十分なんだよぉっっ!!!」

 

 

 

「もっと刺激を・・・・・・もっと刺激をくれぇぇ〜〜〜っ!!!!」

 

 

 

「くそっ!言わせておけば・・・・・・っ!本当にどうなってるっ!こちらの攻撃が通らないっ!?」

 

 

 

リムルの命を狙い、二人は・・・・・・100騎の騎士団(クルセイダーズ)魔国連邦(テンペスト)近郊の更地にまで進撃していたのだが、それをシオン達紫滅衆(フメツ)に凌がれてしまい、中々そこから進撃するに至ってはいなかった。普通であれば、レナード達が負ける事はないのだが、紫滅衆(フメツ)にはエリスの加護である『絶対保護』『攻撃吸収(アブソーブ)』が付与されている。それがある以上、ありとあらゆる攻撃を無効にされるだけで無く、攻撃を加えれば加える程にどんどんと力を付けてしまう紫滅衆(フメツ)である為、正直に言うと・・・・・・彼らが紫滅衆(フメツ)に勝利するのは不可能に近いだろう。

 

 

紫滅衆(フメツ)達も何となくそれを悟ることが出来たのか、遠慮なしにどんどん攻撃を仕掛けていく・・・・・・ハクロウの鬼の様な指南によってか、またはシオンの教育によってか・・・・・・とにかく、何故か”かなり性格が歪んだ”彼らだが、強さで言えば魔国連邦(テンペスト)の中でもトップクラスになりつつあるので、代償としては軽いもの(?)だろう。

 

 

 

「ふっ・・・・・・私の配下達に手も足も出ないとは・・・・・・貴様らは、存外大した事なかった様だなっ!」

 

 

 

「なっ!?貴様〜・・・・・・我らを愚弄するとは、ただでは済まさんぞっ!!」

 

 

 

余裕そうに腕を組みながらそう挑発するシオンに、激昂したギャルドは配下達をかき分け、シオンに迫る・・・・・・それがシオンの狙いだとも知らずに。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

視点 エリス

 

 

 

「ヒナタ・・・・・・」

 

 

 

「リムル・・・・・・あの時以来ね」

 

 

 

町を出て数分後、僕達はようやくヒナタさん達5人と出会うことに成功した。僕達の姿を確認すると同時に臨戦体制に入ろうとした4人だったけど、ヒナタさんが止めたことで一旦は解除される事となった。

 

 

 

「ヒナタ、これが答えで良いんだな?俺の伝言は受け取った上で・・・・・・?」

 

 

 

「分からないわ。少し違うけれど、今この場でそれを言っても信じてはもらえないでしょう?」

 

 

 

「さぁな?とりあえず、あの兵士達を引き留め、国へと帰還させてくれ。そうすれば、お前のことも信じてやるよ」

 

 

 

リムルのその提案に、ヒナタも名案だと思ったのか、小さく頷こうとした・・・・・・だが、それをアルノーが止めた。

 

 

 

「ふざけるな!この状況でこちらの戦力を戻して何になる!ヒナタ様を呼び出しておきながら貴様が何もしないと言う保証がどこにある!・・・・・・ったく、もう少し言葉を選んで・・・・・・」

 

 

 

「僕達は何もしませんよ?僕達の目的はあくまでも交渉ですし、無駄な戦闘はお互いの利益にもなりませんから。ですので、どうかあの方達を帰してください。このままだと、余計な怪我人が出ますよ?」

 

 

 

「っ!貴様・・・・・・」

 

 

 

向こう方を少しでも戦闘の意識から逸らしたかった僕は、軽く会釈をしつつそう口を出した。

 

 

 

「あなた・・・・・・エリス=テンペストね?」

 

 

 

「はい。初めまして皆さん。僕の名はエリス=テンペスト。リムルと共に、この魔国連邦(テンペスト)を治めている者です。どうか、お見知り置きを」

 

 

 

「この人が・・・・・・エリス?なんて綺麗な人だ・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・フリッツ?鼻の下伸びてるわよ?」

 

 

 

「っ!す、すいません!」

 

 

 

なんか、若い男の人が僕を見て頬を染めた様な・・・・・・うん、気のせいということにしておこう。

 

 

 

「ヒナタさん、どうか今回は戦闘はお控えくださいませんか?僕には、どうも何かこの騒動には裏がある様に思えまして・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・そうね。確かに何者かが一枚噛んでるかも知れないわ。・・・・・・だけど、どうやらリムルの方はやる気みたいよ?」

 

 

 

ヒナタさんにそう促され、ちらりとリムルの方を見ると、そこには既に剣を抜き、いつでも戦闘開始できます!とでも言わんばかりの状態でリムルが佇んでいた。はぁ〜・・・・・・全く。

 

 

 

「リムル・・・・・・」

 

 

 

「こうなった以上、戦闘は避けられないさ。・・・・・・エリス、俺が戦っている間、後の4人のことは任せるぞ?軽くあしらうでも捕えるでもお前の好きにしたら良いが、さっきも言ったように殺したりするなよ?お前のことだから問題ないと思うが」

 

 

 

「・・・・・・わかったよ。じゃあ、ヒナタさんのことはお願い・・・・・・こっちの事は僕達でなんとかするから」

 

 

 

「おう!頼むぜ!」

 

 

 

若干リムルに呆れつつ、僕やみんな、他の4人はこの場から少し離れることとした。二人の交渉(戦闘)の邪魔になってしまうと危惧した為だ。そして、少し開けた草原に出た僕達は、改めて向き合った。

 

 

 

 

「さて・・・・・・。あなた方は、どうしますか?僕達と、事を構えますか?それとも、矛を納め、話し合いに応じてくれますか?・・・・・・どちらを選んでくれても僕達は一向に構いません。・・・・・・どうか、最善なる選択をお願いします」

 

 

 

 

 




次回で、戦闘になるか否か・・・・・・。どちらになるでしょうね〜。ちなみに、こちらの戦力にはエリスを筆頭に、ベニマル、ソウエイ、アルビス、スフィア、セキガ、カレン、ヒョウガといった感じになってます。ガビルには、魔国連邦(テンペスト)の守護を任せています。


数的にも戦力的にも圧倒的に不利な状況となった4人がどんな選択を取るのか・・・・・・。

ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?

  • 是非加入させて欲しい!
  • それは絶対にダメ!
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