転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
それから僕たちは、近くの森を散歩してたわけなんだけど・・・・・・いまだに僕は先ほどの”シズさんの言葉”に妙な予感を感じていて、気が気で無い状態だった。さっきのシズさんの顔は・・・・・・その力に抗うとか抵抗するだとかそう言ったものでは無かった。・・・・・・あの顔は明らかに諦めというか・・・・・・どこかその言葉どおりになることが当然だとでも言うかのような顔に見えた。それもあってか、僕は頭の中で一つの仮説を導き出していた。
「(もしかして・・・・・・シズさんの中にいる炎の精霊が・・・・・・シズさんのことを蝕もうとしているのかな?シズさんはその炎の精霊を望んで手に入れたわけではなく、無理やり憑依させられたって言ってたよね?・・・・・・だとすると、その精霊とシズさんがうまいこと体の中で適合しているとも限らない。そうなると、中の精霊も反発を起こすはず・・・・・・。この体の主(シズさん)と体を操る主導権を奪うために争うべく・・・・・・。多分今はシズさんの強い気持ちと気力でなんとか精霊を起こさないようにしているのかもしれないけど・・・・・・それもいよいよ限界に近づいてるってこと・・・・・・?)」
あくまで仮定で断言はできないけど、この可能性も十分に考えられた。だからこそ、いつでも対応ができるように準備を固めていた僕だったけど・・・・・・どうやらその行動は・・・・・・・・・・・・正解だったみたいだ。
「シズさん。そろそろ戻ろう・・・・・・っ!どうかしたのかシズさん!?」
「うっ・・・・・・そ、そんな・・・・・・こんな早くに・・・・・・・・・・・・二人とも・・・・・・私から早く・・・・・・はな・・・・・・れて・・・・・・」
「な、何を・・・・・・うわっ!!」
突然シズさんが苦しみ出した。心配したリムルが追求しようとシズさんに近づいたところ、シズさんはリムルを片手で掴み上げると、僕の方へ投げ飛ばしてきた。飛んできたリムルを僕が受け止めるのと同時に、シズさんの雰囲気が一気に変わるのが分かった。先ほどの物静かで優しい雰囲気を醸し出していた少女は既になく、代わりに現れたのは、辺りを暑い暑い蒸気で蒸し上げ、炎のオーラの様なものを纏い、殺気を隠すことなく僕たちに向けてくる
「くっ・・・・・・(嫌な予感ほどよく当たるもんだね・・・・・・。)ピィィィーーーー!!!!」
「お呼びでしょうか?主様?」
「ランガッ!!」
「ただいま参上致しました!我が主よ!!」
突然の緊急事態の為、僕は口笛でヒョウガを呼ぶ。それと同時にリムルも僕の腕から降りると、自分の”影の中”からランガを呼び出した(そんなことできたんだ・・・・・・)。
「ヒョウガ!シズさんに異変が生じた!このままだと町にまで被害が出る可能性があるんだ!だからキミは町に戻ってみんなに避難を呼びかけてくれ!」
「了解いたしました!主様は!?」
「僕は・・・・・・リムル達と共にここでシズさんを食い止める!」
「無茶です!!見たところ、あの者からは膨大なる魔素が滲み出ています!おそらくその量は主様を上回っていることは間違いありません!今の貴方様では太刀打ちできるとは思えません!ですからどうか・・・・・・」
「大丈夫!僕を信じてくれ!・・・・・・前にも言ったでしょ?僕は自分のことも大事だけど、他のみんなのことも同じくらい大事なんだ。・・・・・・だから、僕が・・・・・・僕たちがみんなを守らないといけないんだ!」
「っ・・・・・・」
僕がそう言い放つと、ヒョウガは非常に悲しそうな顔をしてしまう。・・・・・・大丈夫だって言っても確かに根拠はないけど、そこまで悲しそうにしなくていいのに・・・・・・。僕はそっとヒョウガの近くまで来ると、そっと頭を撫でてやる。
「約束する。必ず生きて全員で戻ってくるって。・・・・・・だから、ヒョウガは町で待っていてくれ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かりました。約束ですからね?・・・・・・どうかご無事でご帰還ください。・・・・・・・・・・・・兄上、主様をどうかよろしくお願いします」
「・・・・・・わかった。必ず守り抜こう」
「・・・・・・では」
ヒョウガはランガに僕のことをお願いすると、颯爽と町へと戻って行った(リムルにはお願いしないのね・・・・・・はは)。とりあえず、これで町のみんなは大丈夫だろう。あとは・・・・・・・・・・・・。
「エリス。なんとかしてシズさんを助けるぞ!」
「うん!なんとしてでも助け出そう!!」
僕たちが、シズさんを食い止めるだけだ・・・・・・。
––––––––––––––––––––––––––––––––––
「リムルの旦那ー!エリスの旦那ー!」
「ん?」
僕たちがシズさんを食い止めるべく動き出そうとした時、僕たちの後ろから先ほどのパーティーの人たち、カバルさん、ギドさん、エレンさんが駆け寄ってきた。
「さっきでっかい炎柱が出たでやすが一体・・・・・・っ!!」
「っ!シズ・・・・・・さん・・・・・・?」
3人もやはり突然のシズさんの変貌に驚いているのか驚愕に似た顔を貼り付けていた。・・・・・・このままだと彼らにも危害が加わってしまう。それはシズさんも望んでいない!
「皆さん!ここは危険です!速やかに離れてください!町まで戻ればヒョウガが誘導をしてくれますので!」
「そうだ!ここにいちゃ危ない!今のシズさんはお前達の知るシズさんじゃないんだ!」
「そんな・・・・・・ん?シズ・・・・・・シズエ・・・・・・シズエ・イザワ・・・・・・・・・・・・っ!そうかっ!」
「どうかしたの?ギド?」
突然ギドさんが何か思い当たった様に顔を引きつらせた。・・・・・・もしかして、何か気がついたのかな?
「間違いありやせん!あの人はあの伝説の英雄、”爆炎の支配者”シズエ・イザワでやす!炎の最上位精霊”イフリート”を宿していると言われている最強の
「まじかよっ!?」
「嘘っ!?」
相手があの伝説級の英雄だとわかったのか、震えがさらに大きくなる3人。・・・・・・だが、それもすぐに治まった様だった。
「そっか、だがシズさんがそうだったとしても、あの人は俺たちの大事な仲間だ!このまま大人しく帰るわけには行かねーよな!」
「うんっ!」
「そうでやす!」
・・・・・・全くこの人達は。でも、シズさんのためにここまでしてくれるなんて・・・・・・シズさんはいい仲間に巡り会えたんだね。良かった。それなら僕はこの人達を絶対に守り抜かなくちゃ!シズさんのせいでこの人たちが怪我をしたと知ったら悲しむからね・・・・・・。
感慨も程々にし、僕は改めてシズさんに向き合った。先ほどよりも明らかに殺気が増し、あたりの気温も徐々に上がっていくのを肌で感じた。しばらくすると、シズさんの姿がすっと変わっていき、現れたのは豪炎を纏った一人の精霊だった。おそらく、これが”イフリート”なんだろう・・・・・・とにかく、長期戦になると森にまで火が回る可能性がある。そうならないためにも、なるべく早めに勝負を決したいとこだね・・・・・・。
《警告。対象の魔素の量が桁違いに上がっています。身体能力及び精霊魔法の向上が見込まれます。》
「そうか。リムル、僕が注意を引きつけるからその間にリムルはランガと共に背後に回って攻撃して。相手は炎の精霊だから水に弱いかもしれない」
「ああ・・・・・・。無理はするなよ?」
「うん。大丈夫!・・・・・・さて、行こうっ!!」
僕の合図と同時に一斉に動き出す。僕がまず始めにに出ていき、イフリートの注意をこちらに向けるべく誘導していく。
「キミの相手はこっちだ!やれるものならやってみろ!」
僕の挑発の声に反応したのかは分からないが、イフリートは視線をこっちに向けた。するとイフリートの頭上から数多の炎のかけらが形成される。そして・・・・・・そのままその炎を僕に向けて降り落としてきた。
「くっ・・・・・・!まるで隕石だ・・・・・・こんなのまともに食らってたら勝ち目なんてない・・・・・・あれ?でも、僕って『熱無効』のスキルを持ってるよね?だったらこの炎を食らっても大丈夫なんじゃ・・・・・・」
《解。過剰なる熱を持った炎を浴びさった場合、
それは・・・・・・まずいよね?そんな爆発なんてしたらここら一帯町丸ごと消し飛んじゃう。・・・・・・そっか、確かにそうだよね。『熱無効』っていうのはあくまでその炎によって暑さを感じなくなったり、ダメージが入らなくなるってだけの話であって、そう言った”爆発現象”まで防げるわけじゃない。だとすると、闇雲に炎に当たるのはやめておいた方がいいということになるね。
「だとするなら・・・・・・攻撃を躱しつつこっちも応戦するしかない!【水刃】!!」
「こっちも【水刃】だっ!!」
僕に注意が入ってるうちに背後に回れたリムルとランガ。そして、僕が【水刃】を放つと同時に、リムルもまた同じ【水刃】でイフリートに攻撃を当てようとしていた。・・・・・・だが、その僕たちの攻撃はイフリートに届く前に一瞬にして蒸発してしまった。
《告。精霊種は爪や牙などの物理攻撃を無効化します。有効な攻撃手段は”魔法”です》
「くっ・・・・・・僕は魔法はまだ使えない。それだと・・・・・・僕に攻撃できる術は・・・・・・・・・・・・ない」
「ちっ・・・・・・黒稲妻も多分効かないだろうし・・・・・・攻撃がすごく限定される・・・・・・どうする?」
まともにダメージが入るのが魔法な以上、僕にできる事は少ない。
「『
次の一手はどうするか悩んでいた僕とリムルだったけど、今まで防戦一方だったエレンさんが放った一つの魔法によって、展開が大きく動き出す事となった。その放った魔法は、かすり傷ではあるけどイフリートの腕に傷を作ったんだ。これは非常に大きかった。今までまともにダメージが入らなかったイフリートに対して初めて攻撃が当たったんだから。・・・・・・これをきっかけに状況が一変することを祈りたい!
「リムル!僕はエレンさん達を援護する!リムルはランガと共にイフリートを翻弄して!」
「わかった!行くぞランガ!」
「お任せを!!」
攻撃手段を変えたことで役割を変えることになった。今度はリムルが攻めで僕が守りという形だ。リムルは先ほど、エレンさんが放った魔法『
「(どうする?・・・・・・エレンさん達はもう限界だ。リムルとランガだっていつ限界が来てもおかしく無い。・・・・・・僕だけが・・・・・・何も出来てない。僕はなんて無力なんだ・・・・・・。僕はこうして・・・・・・みんなを・・・・・・リムルをただ見守ることしか出来ないの?・・・・・・ただただ他人を”応援”することしか出来ないの?・・・・・・・・・・・・どうすればいい?どうすればみんなを守れるの?・・・・・・僕はみんなを守りたいんだ!!)」
《告。ユニークスキル『
心の中で嘆く僕の頭の中に、『
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