転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

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漫画転スラ21巻が発売されました!


話も進んだことですし、再び投稿を再開します。


ちゃんと続けられるかはわかりませんが・・・・・・。


食い違う言伝

 

 

視点 三人称 

 

 

「さて・・・・・・。あなた方は、どうしますか?僕達と、事を構えますか?それとも、矛を納め、話し合いに応じてくれますか?・・・・・・どちらを選んでくれても僕達は一向に構いません。・・・・・・どうか、最善なる選択をお願いします」

 

 

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

 

 

場所を移動し、改めてエリス達に対峙したヒナタを除いた聖騎士4人は、苦い顔を浮かべつつ沈黙を貫いていた。

 

 

 

「(どうします?数的には分が悪いですけど、俺たちならなんとかなるんじゃないですか?ほら、あのエリスだって魔王リムルに比べたら”大した妖気(オーラ)も覇気”も出してないですし、非力そうですし、とてもじゃ無いですけど俺達が負けるとは・・・・・・)」

 

 

 

「(馬鹿野郎が。そんな訳ないだろうが・・・・・・。俺にはむしろ、他の奴らよりもあのエリス=テンペストの方がよっぽどの脅威に見えてるぜ?)」

 

 

 

「(自分もそれに同意する)」

 

 

 

フリッツのその発言に、アルノーとバッカスが呆れたように否定する。ベニマル達とは違い、エリスは水結界(アクアヴェール)の効果によって余計な魔素と妖気の流出が抑制されている。それ故に、フリッツのように勘違いをしてしまう輩もいるのも事実だが、むしろそれは逆に脅威でもある。

 

 

 

「(妖気(オーラ)を抑えるだなんて、悪魔族(デーモン)でも無い魔物であるなら容易では無いはずだ。まして、そんな芸当ができる魔物なんてそう多くいる筈がない・・・・・・それこそ、覚醒魔王ぐらい・・・・・・じゃなければな?)」

 

 

 

「(それに、妖気(オーラ)を抑えられると相手の力量を測ることも難しくなります。あのエリスの配下と思わしき魔物達の力量は何となくは把握できましたが・・・・・・エリスの力だけが、いまだに未知数です)」

 

 

 

「(うっ・・・・・・すいません。俺、つい外見で惑わされちゃって・・・・・・)」

 

 

 

リティスもそれに加わり、情報の分析を開始する。一歩間違えば、自分の命の危険があったと悟ったフリッツは、申し訳なさで苛まれつつ、3人に謝罪をする。実際、アルノーやリティスの言うことは正しく、魔物から漏れ出る魔素を自分の意思で制御するなど、普通であれば出来などしない。魔素の制御に長けたディアブロやテスタロッサと言った悪魔族(デーモン)やヴェルドラなどは例外だが、それ以外の魔物が魔素を制御しようものなら、逆に変に魔素を暴発させてしまい、最悪の場合には命を落とす可能性だってあるのだ。

 

だから、それを手段は問わないとは言え、制御を可能としたエリスやリムルはさすがと言うべきなのだろう。

 

 

 

「エリス=テンペスト。一つ聞かせろ。・・・・・・貴様は、魔王リムル同様・・・・・・俺達と戦う意志があるか?」

 

 

 

「・・・・・・はっ?」

 

 

 

「おい、今はエリス様が質問をなされている。まずはその質問に答えろ。俺たちと戦うのか、戦わないのか、どっちだ?」

 

 

 

「オレ達はどちらでも構わないと言っているんだぞ?」

 

 

 

「俺が今話してるのはエリス=テンペストのみ。外野は引っ込んでろ」

 

 

 

いつまで経ってもエリスの質問に答えようとしないばかりか、逆に質問を質問で返されてしまった事に対して困惑するエリスと、それに対してかなり腹を立てた様子の配下達。

 

 

 

「・・・・・・あの、何か勘違いをしてませんか?僕は勿論ですが、リムルも元からあなた達と戦う気なんてさらさらありませんでしたよ?むしろ、あなた達の方こそ何しに来たんです?リムルからの伝言はちゃんと受け取ったんですよね?」

 

 

 

「『俺が一体一で相手してやるよ!』って伝言のことでしょ?勿論受け取ったし、そんな伝言を受け取ればこうなる事も分かってたんじゃないの?」

 

 

 

「・・・・・・ん?どう言うこと?」

 

 

 

話の辻褄が全く合っていない事に、エリスはひどく困惑していた。リムルは当然そんな事を言伝になんてしていないし、そうする理由だって無いに等しい。・・・・・・だと言うのに、向こう側にはそのように伝わってしまっているのだから困惑するのは当たり前だろう。

 

 

 

「・・・・・・あなた方の言っている事がいまだに理解出来ませんが、僕達に戦う意志は一切ありません。こちらにはあなた方と戦う理由がありませんし、双方にとってもデメリットしかないと思いますので」

 

 

 

「・・・・・・その言葉に嘘はないだろうな?」

 

 

 

「はい、もちろんです」

 

 

 

毅然とした態度で答えるエリスに、アルノーは苦い顔を浮かべる。自分達が敵対視していた魔物達が、こうして敵対心を向けて来ずに自分達を説得しに来てる事実にどう答えて良いのかわからなくなってしまっていたからだ。とりあえず、一旦は落ち着いて詳しい話でも聞こうと考えたアルノーは、エリスに再び問いかけようとした・・・・・・だが。

 

 

 

「へ〜?オレは戦ってみたいと思ってたけどな?エリス様がいる限り、こっちが負けることなんて万に一つもないし、噂の十大聖人の実力が知れるチャンスだからな?」

 

 

 

今まで黙っていたスフィアがとんでもない爆弾を落としていく。・・・・・・戦闘狂の彼女であるなら、こう言いたくなるのも分からないでもないが、今この場でそれを言って仕舞えば当然・・・・・・。

 

 

 

「っ!スフィアさん!?何言って・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・ほう?随分と我らを舐めてくれるな?貴様ら魔物如きに、我らが負けるとでも思っているのか?」

 

 

 

自分達のことを下に見られたことに腹を立てたバッガスが怒気を滲ませながら、エリス達を睨む。

 

 

 

「当然だ。むしろ貴様らなど、俺らだけで十分だ。エリス様のお手を煩わせるまでもない!」

 

 

 

「ベニマルまで何言ってるのっ!?折角穏便に収まる展開になったのに、なんで煽っちゃってるんだっ!?」

 

 

 

『戦闘狂その2』のベニマルまで追い打ちをかけるように、特大の爆弾を盛大に落としていった。それにはエリスも頭を抱えながらひどく呆れ、大きくため息を吐いた。・・・・・・この場にこの二人を連れてきた自分を心の中で小さく責めたくなった・・・・・・。

 

 

 

「なるほどな。戦闘の意思が無いことは何となくは分かった。だが、それと先程の発言に関しては別の話だ。先程の俺たちを愚弄する発言・・・・・・許してはおけん!今この場で、貴様ら魔物に、俺たちの強さと恐ろしさを教えてやるぜっ!!」

 

 

 

完全にブチギレてしまった様子のアルノーは剣を抜き、戦闘態勢に入っていた。それに倣うように、バッガスもリティスもフリッツもそれぞれの得物を抜き、身構えた。

 

 

 

「ベニマルが、すみません・・・・・・」「スフィアが、すみませんでした・・・・・・」

 

 

 

「もう良いです。・・・・・・後で、あの二人には・・・・・・ゆっくりと()()()()をしますので♡」

 

 

 

「「(ビクッ)」」

 

 

 

ソウエイとアルビスが揃ってエリスに謝罪をしてくるが、エリスはニコッ・・・・・・と笑いながら、優しくそう返していて、それを見た2人は肩を震わせながら顔を青くする。・・・・・・ベニマルとスフィアは、この戦闘の事よりも、その後に起こるであろう地獄(オハナシ)のことを考えたほうが良いのかもしれない・・・・・・。

 

 

 

とりあえず、アルノー達が怪我をするのを防ぐため、エリスは4人に『絶対保護』を掛け、戦況を見守ることとするのだった・・・・・・。




エリスの地獄(オハナシ)の内容は・・・・・・ご想像にお任せします。ベニマルとスフィアは、エリスを怒らせるとどうなるのかを身をもって分からされるのかもしれませんね・・・・・・。とりあえず、小さく合掌しておきます・・・・・・。

ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?

  • 是非加入させて欲しい!
  • それは絶対にダメ!
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