転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!?   作:レイ1020

91 / 120
随分久しぶりの投稿です。遅くなってしまって申し訳ないです!


十大聖人との戦闘

視点 シオン

 

 

「ふん、つまらん。私の配下達に手も足も出ないとは、貴様らは存外大したことの無い連中だったな」

 

 

 

「貴様〜・・・・・・我らを侮辱するなっ!!」

 

 

 

騎士団(クルセイダーズ)との戦闘の最中、私は口元を緩めつつ奴らの中で言う位の高そうな二人に軽く挑発した。自分からしてみて、かなり安い挑発だとは思ったが、赤髪の男は普通にそれに乗り、激昂しつつ私に迫ってくる。ふっ・・・・・・愚かな。

 

 

 

「・・・・・・なっ!?俺の剣を・・・・・・」

 

 

 

「何だその緩い攻撃は・・・・・・?”十大聖人”と言う選ばれた騎士なのだろう?もう少し真剣にやったらどうだ?欠伸が出る・・・・・・」

 

 

 

剣を振りかざしてきたので、剛力丸で受け止めた私だったが・・・・・・その手応えに”若干の失望”を見せた。魔国連邦(テンペスト)にたった100騎で奇襲を仕掛けて来るぐらいなのだから、よほどの手練れが揃っているのだろうと、私の中では舞い上がっていたのだが、いざ蓋を開いてみれば目の前に現れたのは、私の配下達に手も足も出ない騎士達といささか拍子抜けな実力だった十大聖人だった。せっかくこれまでの鍛錬の成果が示せると思っていただけに、これにはショックを受けざるを得ない。

 

 

 

「しかも、私の挑発に乗ってまんまとこんな近距離にまで接近してきて・・・・・・。覚悟はできているな?」

 

 

 

「っ!逃げろ!ギャルドっ!!」

 

 

 

もう一人の十大聖人の男のその声に反応したこの目の前の男は、剣を引き咄嗟に私から距離を取ろうとするが、その前に私は奴の右腕を掴んだ。そして・・・・・・。

 

 

 

「ふんっ!」(メギィッ!!)

 

 

 

「ぐわぁぁぁっっ!!!」

 

 

 

掴んだ手に力を込め、この男の右腕を容赦なしに破壊した。骨を砕いた感触があったので、これでこの男の右腕は使用不可となった事は間違いないはずだ。殺すなとはリムル様に言われたが、これくらいであれば大目に見てくれるだろう。この程度の傷であるならエリス様に言えば簡単に治してくれるはずだから。

 

 

 

「そんな腕では戦えまい。潔く負けを認めよ。そして、この場で選ぶがいい。我らに服従するか・・・・・・死を選ぶか・・・・・・」

 

 

 

「服従か・・・・・・死だと?」

 

 

 

「そうだ。我らの主人であるリムル様は、貴様達のような者共であろうと、殺したくは無いそうだ。だからこそ、この場で選ばせてやっているのだ。潔く負けを認め、服従するのであればこちらも今すぐに矛を収めよう。その傷だって治してやろう。だが、拒むと言うなら・・・・・・容赦はしない」

 

 

 

自分達の配下達も、既に私の配下達に取り押さえられ、この場での勝敗は半ば決している。普通であるならこちらに降るのが最善の選択であるのは誰が見ても明らか。・・・・・・だが、当の本人達は。

 

 

 

「我らは・・・・・・決して魔物には屈しない!そうだろう、レナード!」

 

 

 

「っ!・・・・・・」

 

 

 

「ふぅ・・・・・・。服従すれば楽になると言っているんだぞ?変なプライドは捨てたほうが身のためだと思うが?」

 

 

 

「うるさい!俺の腕を一本破壊したぐらいで・・・・・・いい気になってんじゃねーぞっ!!それに、貴様らは聖浄化結界(ホーリーフィールド)の影響下にある。次第に貴様ら魔物は弱体化していく!結局、最後に勝つのは俺たちなんだよっ!」

 

 

 

こんな調子で、全く聞く耳を持たない。・・・・・・レナードと呼ばれた男は、少し悩んでいる様子だがそれでも首を縦に振ろうとはしない。・・・・・・そういえば、先ほどから妙な結界に覆われているとは思っていたが、そんな効果があったとはな?()()()()()()()()()から気が付かなかった。

 

 

 

「あまり私を怒らせるなよ?いいからさっさと軍門に・・・・・・」

 

 

 

「レナード!やるぞ!俺たちの最強の攻撃を見せてやるっ!」

 

 

 

「っ・・・・・・。わかった。制御は任せろ」

 

 

 

私の言葉を遮り、奴は自由のきく左腕に何やら妙な力を溜めていく。それに加え、溢れ出るその力をレナードがうまく制御をしているように見受けられる。なるほど、なかなかに面白い。いい機会だ・・・・・・この最強とも呼んでいる攻撃を、私が耐え切れば奴らも流石に折れるだろうし、甘んじて受けてやろう。

 

 

 

「くらえっ!!『極炎獄霊覇(インフェルノフレイム)』!!」

 

 

 

私を燃えカスにするべく、巨大なる獄炎が私に襲いかかる。だが、ベニマルの『黒炎獄(ヘルフレア)』に比べたらこんな炎など”かすり火”のようなもの。そう心内でうっすら笑いながら、私は『料理人(サバクモノ)』『天眼』『多重結界』『魔力感知』を併用し、その炎を剛力丸で真っ二つに切り裂いた。

 

 

 

「「なっ・・・・・・」」

 

 

 

「これで分かったろう?貴様らが何をしようと、私たちには勝てぬと」

 

 

 

「くっ・・・・・・うるっせーっ!!」

 

 

 

自分の最高の攻撃が通用しないと分かったはずであるのに、この男はまだ向かってくる。この者の執念は一体・・・・・・とにかく、向かってくる以上、対応せねばな。

 

 

 

「全く・・・・・・もう一方の腕も使えなくするぞ?」(ボギィッ!!)

 

 

 

「ぐっ!・・・・・・がっ・・・・・・」

 

 

 

フラフラの状態で向かってきた事もあって、隙だらけだった。なので、戦闘不能にしようと私は左腕を狙い、強烈な回し蹴りを見舞った。上腕辺りに炸裂した私の蹴りが再び骨を砕き、男は痛みのあまりその場に膝をついた。

 

 

 

「もういい!やめるんだギャルド!!このままでは無駄に死人が増えるだけだっ!わ、分かった・・・・・・降参する。だからもう・・・・・・矛を納めてくれ」

 

 

 

「最初からそう言えば良いものを。・・・・・・者共!矛を納めよ!騎士達は丁重に扱え!」

 

 

 

敵が戦意を失った以上、私達の目的は達成出来た。それに少しばかりの満足感を得た私は配下達にそう下知を飛ばし、その場を収めることにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

視点 エリス

 

 

 

不本意な形で始まってしまった4人の騎士達との戦闘だったが、まずアルノーという聖騎士はベニマルが相手取り、応戦していったのだが思った以上に実力差があったのか、ベニマルの素早く鋭い動きに相手はついていく事が出来ず、結果としてはベニマルの剣技をまともに食らって戦意損失になった事による圧勝だった。圧勝と言っても、彼には怪我をさせない為に『絶対保護』を掛けてあるから、傷一つないんだけどね(ベニマルにも説明済み)。

 

 

バッガスと言う聖騎士はスフィアさんがあたり、こちらは結構良い戦いで、互角とも呼べるくらいには拮抗した戦闘が繰り広げられていた。だが、最終的にはスフィアさんの速い攻撃と敏捷性に相手が付いていけなくなったことが決定打となり、喉元に爪を突き付けたところで勝敗が決した。

 

 

リティスと言う女性の聖騎士にはソウエイが当たり、リティスの召喚した『水の聖女ウンディーネ』と戦いながら、召喚主であるリティスには危害が及ばないよう、粘綱糸で近くの木に縛り付けて彼女を守っていた。・・・・・・彼の性分的に、女性を傷つけたくは無かったのかもしれないが、縛られたリティスが『なんとも甘い吐息を吐きながらソウエイを見つめていた』ことに関しては、黙っておくことにした・・・・・・。そして、それはソウエイがウンディーネを撃破し、彼女の拘束を解いた後でも続いていたのを見て、密かに僕の頭の中でソウエイに『女たらし』のレッテルを貼ることとした。

 

 

 

これで、3人の聖騎士の無力化に成功した僕たち。残されたのは・・・・・・

 

 

 

「勝負だ!エリス=テンペスト!」

 

 

 

「勝負と言われましても、こちらにはそんな気は一切ありません・・・・・・と言ったところで、聞いては貰えませんよね」

 

 

 

フリッツ(さっき僕を見て頬を染めてた人)と言う若い男性の聖騎士が僕の名前を叫びつつ剣を向けてくるが、僕に戦意は全くと言って良いほどない。そもそも、この戦闘だって馬鹿二人(ベニマル・スフィア)のせいで始まったどうでも良い戦闘なので、ある方がおかしいと言う話である。

 

 

 

「よせフリッツ!お前じゃ、到底敵う相手じゃない!」

 

 

 

「分かってますよ、そんな事は。だけど・・・・・・試して見たい気持ちもあるんですよ。今の俺の実力が・・・・・・覚醒魔王にどれだけ通用するのかを・・・・・・。だから、止めないで下さい!」

 

 

 

止めるアルノーに対して、目の前のフリッツはそれに応じずに僕を鋭く睨みつけてくる。

 

 

 

「エリス様、ここはお任せを。あの程度の輩。オレ一人で十分ですので。カレン、エリス様を頼む」

 

 

 

「ええ。気をつけてね?」

 

 

 

隣にいたセキガが背中にかけた大槍を抜くと、軽く肩を鳴らしつつ僕の前へと出た。

 

 

 

「おい!俺はエリスとの戦闘を望んでいる!部外者は引っ込んでいろ!」

 

 

 

「お前に拒否権は無い。オレはエリス様の護衛を任とする近衛兵。主人に危険が迫っている中でこうして出るのは至極当然の事だろう?」

 

 

 

「・・・・・・ちっ」

 

 

 

少し怒気のこもった口調でそう言い放ったセキガは、そのままスッと大槍を構えた。隣では、カレンも槍を抜いて臨戦体制に入りつつあった。力量で言えば五分・・・・・・いや、若干だがセキガに軍配が上がるとは思うが・・・・・・彼は僕との戦闘を望んでいる。戦闘自体好かない僕だけど、ここで僕だけ高みの見物で戦闘だけ配下に・・・・・・って言うのもちょっとどうかなって思ったりもしている。リムルだってヒナタさんと戦ってる訳だし。

 

 

 

「(リーテさん。仮に僕が彼と戦った場合、どうなるかな?)」

 

 

 

《解。個体名フリッツの実力と、主人(マスター)のスキルと身体能力から勝率を推測をした結果、主人(マスター)の勝率は”100%”と言う結果に至りました》

 

 

 

「(・・・・・・100%とはこれまた随分言い切ったね?その根拠は?)」

 

 

 

《解。『治癒之王(アスクレピオス)』の効果により、フリッツの攻撃や魔法、スキルによるダメージは全て無効化。さらに、『身体強化』で主人(マスター)の身体能力を増加させることで順当に行けば、”2手”で勝敗は決すると推測します。ただし、フリッツには『絶対保護』を付与していますので、こちらからのダメージも無効化されます》

 

 

 

「(・・・・・・どうもありがとう)」

 

 

 

 

リーテさん曰く、この事のようだから、多少は相手をしても問題無いという決断に至った僕は、セキガを掻き分けて、前に出た。

 

 

 

「エリス様?」

 

 

 

「セキガ、下がって。この人は僕は御所望のようだし、ここは僕が相手するよ。カレンも得物をしまって?」

 

 

 

「「で、ですがっ!」」

 

 

 

「大丈夫。僕を信じてくれ。それに、たまには主として、良いとこも見せておきたいんだ。それに、あの人には()()()()()()()()()があったから。ごめんね、我儘言って・・・・・・」

 

 

 

「・・・・・・わかりました。ですが、危ないと思った時にはすぐに割って入りますので」

 

 

 

僕の我儘に付き合ってくれたのか、二人とも得物をしまい僕の後ろに下がる。・・・・・・二人には後で何かしてあげよう、さて。

 

 

 

「お待たせしました。僕との戦闘を御所望でしたね?・・・・・・わかりました。この僕で良ければ相手となりましょう」

 

 

 

「っ・・・・・・あ、ああ。この俺が、必ず悪しき魔王たるお前を倒してみせる!!」

 

 

 

「(魔王・・・・・・か)ふっ・・・・・・ええ、倒せると思ったら倒してもらって構いません。僕は、悪しき魔王ですから・・・・・・」

 

 

 

「くっ・・・・・・(や、やりづらい・・・・・・)」

 

 

 

軽く一礼をし、愛剣を手に取った僕は、臨戦体制に入る。幸い、こちらが攻撃をしても向こうは傷を負わないらしいし、存分に戦わせて貰おう。・・・・・・今の僕の実力が・・・・・・どれだけ十大聖人に通用するのかを知るために!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・へぇ?面白そうな事やってんじゃねーか・・・・・・」




次回以降で話にも進展が見えるかもです。・・・・・・投稿頻度が下がって申し訳ないですが、できる限り頑張って行きますので温かい目で見ていただけると嬉しいです!



後、エリスがソウエイの事を『女たらし』と言っていましたが、エリスは他人の事は言えない気もします・・・・・・。

ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?

  • 是非加入させて欲しい!
  • それは絶対にダメ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。