転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
漫画は飛び越してますが、書籍版を元に続けて書いてます。
視点 エリス
「ルミナス・バレンタイン・・・・・・」
この場に突如として現れた魔王ルミナス。そして、後ろから続くようにして現れた一人の壮年の男を目撃した僕達は、揃って目を丸くしていた。
「(あれ?あの男の人って確か、ルミナスさんの影武者として魔王を務めていた・・・・・・?)」
《否。彼の者は、
「(え?でも、顔も姿も一緒だよ?違うって言うなら誰・・・・・・)」
「控えるが良い。余は法皇ルイ。そして、こちらに居られるお方こそ我らが神、ルミナス様であるぞ」
ルイと名乗ったその人は、讃えるかのようにルミナスさんの名を口にする。その名を聞いた聖騎士の人たちや七曜は揃って跪いた。彼らにとって、絶対神とも呼べるルミナスさんが目の前にいると言うのだから、当然と言えば当然か。・・・・・・というか、ルミナスさんって魔王だよね?魔王が神って、どう言う事なんだろう?
ちなみに、後々聞いたところ、このルイという人は、あのロイ・ヴァレンタインの双子の兄らしく、顔が似ているのもその為なんだとか。
「ヒナタよ。あれ程妾が”自重せよ”と忠告したにも関わらず、一人先走りおって・・・・・・。どれ、妾が治して・・・・・・む?」
「あ、ヒナタなら既にエリスが治してくれたからもう心配いらないぞ?」
僕の横で倒れているヒナタさんを救おうと手を向けたルミナスさんだったが、リムルも言ったように僕がしっかりと治したので特に問題なんて無かった。
「(・・・・・・それにしても、改めてルミナスさんを見てみると、本当に綺麗な人だなぁ〜・・・・・・。こんな人が神なら、僕だったら喜んで信仰しちゃうかも・・・・・・)」
そんな事を呑気に考えていると、いつの間にかルミナスさんは視線をこちらに向けていて、密かに微笑を浮かべていた。
「ほう?エリス=テンペスト・・・・・・そこのリムルの言う事に相違は無いか?」
「え?あ、はい。僕が治しましたけど?」
素直にそう話した僕だったが、それを聞いたルミナスさんはさらに口角を上げて笑い始めた。
「ふっ。以前から思っておった事じゃが、貴様は誠におもしろき奴じゃ。・・・・・・ヒナタを救ってくれた事、感謝しておるぞ?」
「そう言ってもらえて良かったです」
人から褒められる事は嬉しいと思える性分なので、ルミナスさんのその言葉だけでも、僕の心の中は満足感でいっぱいとなった。
「さて、七曜よ?此度の件・・・・・・どう言うことか、説明して貰おうか?」
「わ、我々はルミナス様の御為に、裏切り者であるヒナタ・サカグチを始末しようと・・・・・・」
「ふむ?ヒナタが裏切った?・・・・・・ヒナタよ、聞くがお前は妾を裏切ったりなどしたか?」
七曜のその物言いに少し憤りを見せたルミナスさんは、倒れてるヒナタさんに対してそんな唐突な質問をする。いや、目を覚ましていないんだからその質問に答えられるはずが・・・・・・
「・・・・・・いえ、絶対神たるルミナス様を裏切るなど、私は決してしてはおりません。今回の行動も、ルミナス様のお心を思って移ったまでですので」
「(あ、気を取り戻していたのね?)」
何事もなかったかのようにして起き上がったヒナタさんは、服についた埃を払いつつ立ち上がった。・・・・・・大丈夫そうで良かったけど、それならさっさと起きれば良かったのに。
「・・・・・・らしいが、これについてはどう弁明するつもりじゃ?・・・・・・いや、もう良い。これ以上聞いたところで、貴様らからは同じようなくだらん言葉しか出ないであろうからな?」
「る、ルミナス様・・・・・・我々は・・・・・・」
「死罪じゃ。せめてもの情けで、貴様らは妾の手で葬ってやろう」
何とか許しを乞おうと必死になっていた七曜だったが、結局はルミナスさんに粛清という名の処刑を決行される事となり、ルミナスさんの『
『エリス様。こちらは全て片付きましたわ』
そんな時、『思念伝達』にてテスタロッサが連絡を入れてきた。
『そっか。その様子だと特に問題は無さそうだったかな?』
『はい。ディアブロの方もうまくやったらしく、無事に自分の冤罪を証明し、あちらに出向いた七曜と名乗る老師達を皆殺しにしたとの事ですわ』
『よ、容赦ないなぁ・・・・・・ディアブロは・・・・・・』
向こうにだって、十大聖人と言った実力を持つ騎士達だって居たはずなのに、そんなのとはお構い無しに仕事を遂行出来ちゃうんだから、本当にディアブロって有能だよね?それはともかくとして、彼の無罪も証明できたのなら、十分成功と言って良いだろう。
『とりあえず、キミ達は先に
『承りました。美味しいお茶を入れて待っていますわね?』
その言葉を最後にテスタロッサとの連絡は途絶えた。帰ったらテスタロッサの入れてくれたお茶が待ってるか・・・・・・うん、早めに帰ろう。
「エリス様?何やらにやついていますが、嬉しいことでも?」
「へっ!?う、ううん!何でもないよ、ソウエイ?あはは・・・・・・」
思わず表情を歪ませてしまった事をソウエイに指摘され、焦った僕はワタワタとしながら咄嗟にそう返した。
「ねぇ?キミが私の命を救ってくれたって認識であっているかしら?エリス=テンペスト?」
そんなやりとりをしていると、ヒナタさんが僕に近づいてきて不思議そうな顔をしながら質問をしてくる。
「そうです。あのままだと、あなたの命が危なかったので・・・・・・」
「何故、敵である私を助けようと思ったの?私、あなたに何かしたような覚えは無いけれど?」
質問に答えたものの、依然として表情を変えないヒナタさんはさらに質問を投げかけてくる。確かに、ヒナタさんは敵・・・・・・とは言わずとも、助ける義理の無い
「目の前で命を落としそうになっている人を見て、助けない訳がないでしょう?それに、僕はヒナタさん達を別に敵と認識してはいなかったので、助けることも躊躇わなかったんですよ」
「ヒナタ様。その人の言っている事は本当ですよ?実際、俺たちと戦った時も、俺たちが怪我をしないように、自分の力を持って俺たちを外傷から守ってくれてましたから」
「・・・・・・ふぅん?そう言うことか・・・・・・」
僕の発言にプラスして、アルノーさんも先ほどの戦闘からの経験を活かしてフォローしてくれた事もあって、ヒナタさんはようやく少し納得が言ったような顔つきになった。
「ヒナタ。エリスはこう言う奴だから、悩んだって無駄だぞ?こいつはその慈愛心故に他者を見捨てられず、何でもかんでも自分の手で救っちまおうって考えを持つ奴だからな。ただ、それがこいつの長所でもあり、魅力でもあるからどうか否定はしないであげて欲しい」
「わかってる。助けてくれてありがとう・・・・・・キミには借りが出来てしまったわね?」
最後にリムルがフォローしたことで完全に納得したのか、軽く笑みを浮かべながら僕に対してお礼を言ってくるヒナタさん。ルミナスさんにだけでなく、ヒナタさんにまでお礼を言われる日が来るなんて・・・・・・嬉しいけど、”借り”なんて無しでいいよ?
「いや、借りとか良いですよ。僕がしたくてそうしただけですので」
「いや、西方聖教会騎士団長としてのプライドがそれを許さない。・・・・・・何かあったら、私も力になるからいつでも言って?・・・・・・宜しいですよね、ルミナス様?」
「構わぬ。妾が認めよう」
・・・・・・勝手に決めないで欲しい。と言ったところで聞いてくれないだろうから、諦める事にした。
その後、ルミナスさんとリムルとで和解の話と、今後ルベリオスとの交流の件についての談義がされる事が決定され、ひとまずはルミナスさん達を
「おぉっ!!貴様はあの時にあった
「この・・・・・・クソトカゲがぁっっ!!!」
自分の信者達もいる前でヴェルドラさんに、盛大に自分の正体をバラされたルミナスさんが、血眼になってヴェルドラさんを追いかけ回す事になってしまうのだが、それはまた別の話・・・・・・。
とりあえず、ヴェルドラさんはルミナスさんに謝ろうね?
短めですいません・・・・・・。
エリスが助けた事で、ヒナタとルミナスの信頼を得る事に成功しました。彼はおそらく、それには気付いていないでしょうが。
ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?
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是非加入させて欲しい!
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それは絶対にダメ!