転生して水になったので存分に楽し・・・・・・水っ!? 作:レイ1020
お陰様で、お気に入りの数が2000を突破した事と、この小説の投稿数が100に到達しました!
ここまで続けられるとは思いませんでしたので、嬉しすぎます!今後ともよろしくお願いします!
「はぁ〜・・・・・・結局何も思い浮かばなかった」
散歩を終え、家にてテスタロッサの淹れたお茶を堪能した僕は、風呂にでも入りに行こうと、セキガを連れ、一つため息を吐きながら温泉へと歩を進めていた(カレンはシオンと一緒にルミナスさん達に温泉の案内をしているのでこの場にはいない。テスタロッサは用事があると抜けた)。・・・・・・何でため息吐いてるかって?・・・・・・いや、何も聞かないで?悲しくなるから。
「気にしなくても良いのでは?あなたが男であろうと女であろうと、あなたへの忠誠が変わるわけでは無いでしょうし、悲観的に見る必要はないと思いますよ?」
「・・・・・・そりゃそうだけどさ?う〜ん・・・・・・って、リムル?」
セキガが励ましてくれてるが、僕の心は暗いままだった。そんな時、僕達の歩く前方にリムル達男連中の姿の確認が取れた。浴衣や、タオルを持っていることからこれから温泉にでも行くと見えた。リムル達に加えて、聖騎士の皆さんもいる事から、温泉で親睦を深めようと言ったところなのだろう。・・・・・・これは僕も参加しないと!
「お、エリス。どっか行くのか?」
「うん、温泉にでも入りに行こうかなって。リムル達もこれから温泉行くんでしょ?良ければ一緒に行こうよ」
「エリス様が宜しければ、俺たちと一緒に・・・・・・・・・・・・い、いえ、やはり俺は遠慮しておきます」
「・・・・・・?」
ただ一緒に温泉に行こうと誘っただけというのに、ベニマルを筆頭にそこの男連中は揃って僕から顔を逸らした。・・・・・・リムルも同様に。
「エリス・・・・・・お前は自分の家の風呂に入れ。お前とはとてもじゃねぇけど、一緒には入れないからな?」
「何で仲間外れにするのさ?僕が男だっていうのは全員知ってるはずだし、一緒に入ったって問題ないじゃないか?それに、リムルは良くて僕がダメって言うのはおかしく無い?」
「いや、それはそうなのですが・・・・・・あなたと一緒に入ろうとすると、色々と問題が発生しそうで・・・・・・」
先程よりも動揺してる様子のベニマルは、いつもより弱々しい口調でそう口にする。彼らが僕を女のように見ているのは分かっているが、他人からどう思われようとも僕は男なんだ。男が男達と風呂に入ろうとして何が問題なのだというのか?
「俺はスライムの状態で風呂に入ることが多いから、こいつらも許容できてるんだよ。お前の場合はそうも行かないだろ?」
「・・・・・・?本当は人型で入りたいけど・・・・・・だったら、僕も『擬人化』を解除して水の状態になれば問題なんて無い・・・・・・」
「大ありだ馬鹿野郎っ!?俺たちが浸かってる湯と同化なんてしたら、お前の体に浸かってるみたいになって余計に頭のネジが吹っ飛んじまうわっ!!それに、それだとお前と俺たちの体が常に密着するって事になるから・・・・・・」
「「「ぶっ!!」」」
男連中の内、約3名(ゴブタ・セキガ・フリッツ)が同時に鼻血を噴き出す。そうは言っても、温泉には入りたいなぁ〜。最近は忙しくて、風呂はいつも自分の家のを使ってたし、たまには入りたい気持ちにもなる。それに、僕はリムル達と一緒に温泉に入った事がない。僕がリムル・・・・・・というか男と一緒に入ろうとすると、大概シュナとかシオンに止められ、女湯か僕の家の風呂へと連行されてしまうからだ。
今はちょうど、二人も席を外している所だし、この後ないチャンスなんだ。だからお願いだよ!
「むぅ・・・・・・ならせめて、体はタオルで隠して入るから、それで勘弁してくれない?これでまだ断るっていうなら流石に怒るよ?」
「(いや、だからそんな可愛い顔で怒んなって・・・・・・)はぁ、ったく分かったよ。そこまで言うなら一緒に入ろうぜ?みんなも良いな?」
「「「「「「は、はい・・・・・・」」」」」」
「やった!ありがとね、みんな!」
満面の笑みを浮かべながら、はしゃぐ僕。それを見たみんなはひどく顔を赤くしていたが、もう慣れたことなので気にする事なく、その後初めての男湯を堪能する事となったのだ*1。
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視点 リムル
風呂で、なんとも”美味しい経験”をした俺は、浴衣へと着替えた後で今回の宴会場となるドーム型の建物へと移動した。最近建設されたばかりの建物で、中は体育館のように広く、かなりの人数は収容出来るほどの広大な広さになっているので今回のように大勢の客人を招くのにはうってつけの場なのだ。
中では既に料理の配膳が行われており、メインの主菜料理は日本食である
座席は”コの字”に並べられており、上座には三つの席がある。真ん中に俺が座り、左右の席にそれぞれヴェルドラとルミナスが座る形になるそうだ。本当はエリスも座らせようとしたが、本人が嫌がったので、エリスはみんなと同じ席に座ってもらう事になった。
「よし、準備はバッチリだな。後はみんなが来れば・・・・・・と、噂をすれば・・・・・・」
準備の出来ばいに満足してたところ、風呂に入ってリラックスした様子の聖騎士達や、配下達がゾロゾロと宴会場に入ってきた。聖騎士達は、着慣れない浴衣や甚平に少し着心地を確かめるようなそぶりを見せる奴らもいたが、案外気に入っている様子だった。
「リムル。もう少しで全員来るだろうから、キミも上座で待ってた方がいいよ?」
「だな。そうしとくよ」
エリスにそう指摘されたので、俺は素直に上座にて皆が集まるのを待つ事にした。ちなみに、エリスは甚平を着用していて、いかにも男感を出そうと努力している事が丸分かりだったが、勿論そんな小細工をしたところで、結局は『ただただ綺麗な女性が男っぽい着物を着てる』・・・・・・と言う印象にしかならないので、ほぼ無意味だった。
それから数分後、ルミナスやヴェルドラを含めて全員がこの場へと集まり、席へと着席したところで、宴会は始まりを迎えた。
「この度は、旅重ねる無礼を働いた事・・・・・・そして、
始まると同時に、ヒナタが真っ先に俺たちに対して謝罪の言葉を述べてくるが、それを俺は手で制した。
「いいって別に。俺たちは誤解が解ければそれで良いって思ってるし、町への被害も住民達への被害もほとんど無かったんだし、この件についての謝罪はいらないぞ?」
「・・・・・・本当にそれでいいの?私たち人間は、魔物であると言うだけで無抵抗の
「・・・・・・」
ヒナタのその言葉には、流石に言葉を濁した。エリスも、どこか表情を暗くしながら俯いていた。確かに、エリスの死はこいつらの責任でもある。こいつらもクレイマンに動かされてただけってのは分かっているが、それでも責任がないと言われればそうでもない。実際、クレイマンのその策に乗じて、人間達はエリスを捕縛しようと動いていたんだからな。
許そうとは思ったが、そこの件についてはやっぱり言いたいことを言うことに・・・・・・。
「僕は許しますよ?」
沈黙する場の中、俺が言葉を発しようとするその前にエリスが一つ、言葉をヒナタに対してかけた。
「さっきリムルも言ったように、この町への被害は少なく済んだんですし、住民達の犠牲もいません。それに、あなた達だって、クレイマンに利用されてただけでしょうし、咎める気なんてありませんよ?」
「犠牲は無しって・・・・・・あなたは、あの事件で命を落としたのよ?だと言うのに、私たち人間に対して怒りみたいなのは覚えないの?」
「僕だけの犠牲で済んだのならば問題ないですし、怒ってもいませんよ。それに、リムルの力でこうして生き返ってるんですし、あの襲撃の事はもう気にして頂かなくても結構です」
真っ直ぐにヒナタを見ながら、エリスは堂々と言葉を発する。自分だけの犠牲だけで済んだ・・・・・・ってとこは納得いかないが、その場では口を紡いだ。もしも、町や住民達に少なからずの被害が出たとするならば、俺も相手の事を咎めても良いのかも知れないが、今回は被害者がエリスだけ。だからこそ、この件に関してはエリスが聖騎士達を許せばそれで終わりとなるのだが、思ったよりも早く解決しそうだな。
「エリスもこう言ってるんだし、お前たちの事は許す。ただ、今後は俺たち魔物を悪と決めつけて断罪しようとするのはやめてくれ。人間にも言える事だが、全ての魔物が悪い奴では無いんだから」
「・・・・・・わかった。考えを改めるには時間を要するかも知れないけれど、今後は魔物を悪として制裁することは禁止します。ルミナス様もそれでよろしいですか?」
「妾への信仰への疑いが持たれぬのであれば、好きにするが良い」
ルミナスも納得した事で、とりあえず和解は成立したと見ていい。次に、ルイがこの場にいる者全員に、神ルミナスの正体と七曜の真の目的、事の経緯などを全て詳しく説明した。いろいろな情報が展開されていく中で、ルミナスが魔王であると言う事実には既に知ってしまったとは言え、驚いた様子の聖騎士たちだったが、それについて言及する事は一切しなかった。自分達の信仰する神が魔王であろうとなんであろうと、騎士団長たるヒナタがそれに従う以上、自分達も従う他ないと腹を括っていた為である。
と言うより、先ほどのヴェルドラとの激しい戦闘を見た聖騎士達からすれば、誰もルミナスの不興を買いたくないと思うのも当然であり、それも原因の一つだったりする。
そんなこんな色々あったが、とにかく話に区切りはきちんとついたので、それを機に皆はそれぞれ料理を口に運んで行った。日本人である俺やエリス、ヒナタは天麩羅を思う存分堪能し、他も初めて食べる料理に一瞬戸惑いを見せていたがすぐにこの料理に魅了され、存分に食事を楽しんでいた。なんというか、俺たちの故郷の味が認められたみたいに思えて、どこか心が温かくなるな〜。
「ねぇ、リムル?この料理にはもちろん驚かされたのだけど、このお酒ってもしかして・・・・・・?」
「お、気づいたか?ああ、お前の察しの通り、その酒は”日本酒”だ。ウチで作った米と、エリス特製の水を使って作らせたものだ。この酒は作ったばかりで量は少ないがせっかく来てくれたんだし振る舞ってやろうと思ってな?あ、嫌なら違う酒か飲み物にするか?」
「いえ、とても美味しいし気に入ったわ。日本では飲んだ事なかったから、なんだか新鮮な気持ち」
相当日本酒が気に入った様子のヒナタは、お猪口に入れられた日本酒をゆっくりと味を楽しんでいた。ヒナタがこの世界に来たのは高校生の時って話だし、酒を飲んでなくても無理はないか。ちなみに、俺も日本にいた頃は日本酒を飲んでいて、どうにかこの世界でも日本酒を作れないかと思って、ラファエルさんやドワーフ達の知恵を頼りに作ってみたんだが、思ったよりも良い日本酒ができて驚いたものだ。エリスの水で作ったこともあり、舌触りも良く、サラッと飲みやすい酒ができた当時は俺を含め多くの住民達が絶賛したんだが・・・・・・一つ問題がある。
「ほへ〜〜・・・・・・めちゃくちゃ気持ちいいぜぇ〜〜・・・・・・」
「体がクソみたいに熱い〜・・・・・・」
「め、目が回って立てなくなりそう・・・・・・」
こんな感じで、日本酒を飲んだ奴らは大体酔い潰れていた。問題というのはそこであり、この日本酒は果実酒やビールよりもアルコールの度数が高く作られており、酒に弱い奴はあっという間に酔ってしまうんだ。まぁ、パァッ!と酔える酒を作りたいが為にわざと度数を上げたんだが、少し行きすぎたかな?
「だ、大丈夫ですか?はい、お水をどうぞ?そちらの方も・・・・・・」
そんな奴らの介抱に当たってるのはエリスや、シュナ、ゴブリナのみんなだった。シュナ達はともかくとして、別にエリスまで介抱に当たらなくてもいいと思うんだが、本人の性格上、こう言った事は見逃せないんだろうな。
「クワァーーハッハッハッハ!!ここの酒は本当に美味い!何杯飲んでも本当に飽きぬわ!特にこの日本酒という酒は絶品である!」
「ほう?貴様と同意見なのは腹が立つが、妾も好みじゃな?今まで飲んできた物の中でも、これは格段に飲みやすい」
「そう言って貰えてよかった。気に入ったんなら、何本か持って帰るか?」
「そうさせて貰おう」
ルミナスは、既に2本を空ける勢いで飲んでいるが、皆ほど酔っている様子は無い。ヴェルドラも同様に。さすが魔王と竜種。・・・・・・こう言ったところでも強さを見せてくるとは・・・・・・こうなりゃ俺も負けちゃいられねーな!
その後、宴会場内では一部で飲みゲー大会が開催されたり、腕相撲大会が開催されたり、各自それぞれ会話を楽しむ会が開催されるなど宴会は大いに盛り上がった(俺は飲みゲー、エリスは会話をする会に混ざった)。ちなみに俺は、ルミナスに教えてもらった『毒無効』の効果を抑えるやり方を使って酔いを堪能出来るようになったので、それからはルミナスとヴェルドラと死ぬほど酒を飲む事にするのだった。
ーー後日ーー
「あ、頭いてぇ〜〜・・・・・・」
「調子に乗ってあんなに飲むからだよ・・・・・・」
浴びるほど酒を飲んだ俺は、もちろん二日酔いに苛まれ、エリスに呆れられながらその酔いを治してもらうのだった。
この日本酒はエリスの水を使っていますので、他の水を使ったところでこの完成度にはなりませんので
実は、この他にもエリスの水を利用した商品を
それと、エリスにはエリスの日常日記で『エリスの男修行』と題して、修行させてみようかなんて思っています。なんとなくオチが見えて・・・・・・いえ、なんでもありません。
ロキはテンペスト陣営(エリス陣営)に加入させるべき?
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是非加入させて欲しい!
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それは絶対にダメ!