魔法科高校の呪術師   作:エルにー

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長らくお待たせしました。
今回で入学編最後です。


9 第一高襲撃と報復

放送室の一件があった翌日の夜、達也と深雪は忍術使いの八雲に訪ねていた。そこで八雲からブランシュに関して聞いていた。

 

八雲「司甲君の母親の再婚相手の連れ子、つまり甲君の義理のお兄さんがブランシュの日本支部のリーダーを務めている。その司一という男は表向きのリーダーだけではなく、非合法活動を始め、裏の仕事の方も仕切っている。甲君が第一高に入学したのは司一の意思が働いてるんだろうね」

 

なんとも面倒なことだ。

 

八雲「明日の討論会。荒れるかもね〜。ま、悟君もそれを察して何か、悠仁君達に何か任せるかもしれないね」

 

深雪「ところで、八雲先生」

 

八雲「なんだい?」

 

深雪「呪術というのはどう言ったものでしょうか。前に3人から少し聞きましたが、詳しいことは全くわからないので」

 

八雲「呪術か……まずはおさらいとして、呪術は君たちが思ってるように対象を呪うものだ。ただ、呪術は昔から呪霊と呼ばれる、つまり幽霊を祓うために使われてきた。皮肉だよね。呪いは呪いでしか払えないんだからさ」

 

達也「ですが、当然それを人に向けた呪術師もいたんですよね?」

 

八雲「うん、正解。そういうものは呪詛師と呼ばれて見つけ次第殺されていた。因みに、宿儺君も当時、千年以上も前、生きていた時は呪詛師だったそうよ?」

 

深雪「そうなんですか?」

 

八雲「そうだよ。話は戻って、まだ呪術師が存在していた時代に協会もあったし、専門学校もあった。今はもう存在しないけどね」

 

達也「その理由はサイオンの蔓延、ってことですね」

 

八雲「そ。呪いとサイオンはお互いに反発し合う性質がある。何故か人を介しての呪い、呪術は普通に使えるがね。徐々にサイオンが蔓延し始めて呪いとサイオンの均衡は崩壊した。そこから呪霊がどんどんなくなっていった。それに伴って呪術師も減っていった」

 

深雪「それが今では5人しかいないと」

 

八雲「そういうことになるね。でも、おかしい部分もあるんだよね〜」

 

深雪「おかしい部分ですか?」

 

八雲「うん。悟君も健斗君もまるで最初から呪術が使えた感じなんだよね。聞いてみても二人は「体が勝手に動く」って言うし。しかも、ある時から実力が何倍にも跳ね上がったんだよね」

 

達也「跳ね上がった……何かのきっかけを掴めたのか?」

 

八雲「その可能性が高いね。悠仁君達も異常だけど、師事されたこともないのに呪術をあそこまで使えた悟君と健斗君も異常だよ」

 

深雪「師事されたことがない……」

 

八雲「二人の家は普通の一般の家。両親に呪術の才能もない。僕の中では1番の謎だよ。君たち以上に」

 

達也「なるほど……わかりました。それと、無闇に俺たちのことを詮索しないでください」

 

八雲「あはは、気をつけるよ。とにかく、あの5人はすごく強い。それこそ十師族が束になってもね。あの5人は本当の意味で“触れてはいけない者達(アンタッチャブル)”だよ」

 

達也「(たしかにそうかもしれない……あの時の悠仁と伏黒の領域展開は異常だった。もしあれの範囲が都市一つ分なら……)」

 

 

 

 

討論会当日 舞台裏

 

真由美「非魔法競技クラブであっても……」

 

 

摩利「これでは討論会ではなく真由美の演説会になりつつあるな。そういえば、虎杖と伏黒はどうした?」

 

達也「今日は二人とも欠席です。理由はわかりません」

 

摩利「ったく、こんなに日に限って二人とも休むなんて……」

 

 

 

一方悠仁達は

 

ドガッ

 

「ぐわあっ!」

 

バリバリッ

 

「ぎゃああぁぁぁ!!」

 

ゴンッ

 

「ぐお……っ」

 

ドサ

 

悠仁「っよーし、いっちょあがり!」

 

伏黒「まだ敵がいるんだから騒ぐな」

 

釘崎「そうだぞ、虎杖」

 

五条「まぁまぁ、喧嘩しないの」

 

七海「そうです。敵が来たらどうするのですか」

 

「「はーい」」

 

五条「しっかし」

 

悟は悠仁達を見る。

 

釘崎「なによ」

 

五条「い〜んや。ただ、3人がその制服を着てるのを見ると懐かしいな〜って」

 

そう、悠仁達は呪術高専の制服を着ている。

 

悠仁「そういえば、久しぶりにこれを着たもんな」

 

伏黒「確かにそうだ」

 

釘崎「でも、任務をやるならこれしかないでしょ」

 

悠仁「確かにな!」ニカッ

 

五条「うんうん。3人をみていると先生、涙で前が見えないよ」

 

七海「嘘言わないで下さい」

 

五条「ごめんごめん。さ、日常を脅かすブランシュの殲滅にレッツゴー!」

 

「「ゴー!」」

 

「「はぁ……」

 

5人はブランシュ日本支部の殲滅を行なっていた。

 

 

 

 

場面は戻って第一高

 

討論会は真由美の独壇場になり、二科生の己に対する劣等感を指摘した。そしてそれを改善するために、次の生徒会選挙で「生徒会役員は一科生か指名される」という部分を撤廃するのが自分の生徒会長としての最後の仕事と宣言した。

そのすぐ後にブランシュの襲撃があった。招き入れたのが当然司甲。体育館は優秀な生徒によってすぐさまに迎撃した。達也は他に襲撃があった図書館に向かって、大学の重要なデータを盗み取ろうとしていたテロ集団を制圧した。壬生紗耶香も多少は負傷したが無事に確保した。

テロは負傷者は出たが無事に制圧された。現在は壬生紗耶香からことの発端を聞いて、今後どうするか話し合っている。

 

十文字「車は俺が用意しよう」

 

真由美「え、十文字君も……」

 

?「ん〜、その必要はないかな〜」

 

達也「!」バッ

 

全員声のする方を見た。

 

五条「どうも〜」ノシ

 

七海「いきなり現れた警戒するに決まってるじゃないですか」

 

悠仁「よ。予定が終わったから来たぜ」

 

伏黒「襲撃があったのに迎撃に参加できなくてすみませんでした」

 

釘崎「達也がいたんだし、大丈夫でしょ」

 

達也「悠仁!?それに……」

 

真由美「国防陸軍たった2人しかいない第102単独団隊長五条悟。現代最強の呼び名が高い人物……そしてそれに次ぐ力を持つ副隊長の七海健人……」

 

十文字「何故ここに……それに何故虎杖達が……」

 

悠仁「へ〜、やっぱ五条先生って有名なんだな」

 

伏黒「現代最強だから当然だろ」

 

釘崎「とにかく、私たちは五条先生の生徒。同じ呪術師だし」

 

真由美「……なるほどそういうことね……それなら悠仁君と伏黒君の実力も納得できるわ」

 

十文字「それで、その必要はないとはどういうことだ」

 

五条「ん〜?そのままの意味だよ〜もう僕たちで殲滅したからさ」

 

十文字「もう?ということは虎杖と伏黒の用事というのは……」

 

虎杖「はいっす。五条先生が「反社会組織の場所を突き止めたし、国防軍として対処しないわけにはいかないよ」と言って俺たちもついていきました」

 

五条「3人は僕の優秀な生徒だからそんじゃそこらの奴らにやられたりしないよー」

 

真由美「それは……まぁ、わかってるけど……」

 

伏黒「とにかく、ブランシュはこちらで対処しました。後処理も五条先生が手配しました」

 

釘崎「つーわけで、今回の件はもう終わり」

 

悠仁「なので、もう心配入りませんよ」

 

摩利「なんか……あっけないな」

 

私もそう思う。

 

十文字「駆除しようと言っていた司波が拍子抜けだな」

 

達也「自分でもそう思ってるので言わないで下さい」

 

五条「ま。面倒事がなくなってめでたしめでたし!」パンッ

 

七海「本来はめでたしではありませんけどね」

 

悠仁「というわけで、帰るか」

 

悠仁は空気を壊すようにそう言った。

 

真由美「え?」

 

伏黒「もうやることは終わったしな」

 

摩利「お、おい……」

 

釘崎「汚れたからシャワー浴びたいし」

 

深雪「え、えっと……」

 

五条「なら、帰ろうか!」

 

七海「就業時間はとっくに終わってるので私も帰ります」

 

真由美「え、えぇ……」

 

五条「それじゃ、バイバーイ!」ノシ

 

シュンッ

 

悟はそう言って4人を連れて去っていった。それを見ていた達也達は唖然としていた。

 

十文字「はぁ……俺たちも帰るぞ」

 

真由美「十文字君!?」

 

十文字「言っても仕方がないだろ。ブランシュはもう殲滅された。後はこっちでの後処理をして帰るだけだ」

 

真由美「それはそうだけど……た、達也君はどう思う?」

 

達也「自分に聞かれましても……十文字会頭と同じ意見です」

 

レオ「なんか……拍子抜けだな」

 

エリカ「まさにそうね」

 

 

 

こうして、腑に落ちないところはあったが、ブランシュ事件は終了した。

 

 

 

?『それで、実行しようとした時にはもう終わっていたと』

 

達也「はい。五条悟と七海健人、同級生の虎杖悠仁と伏黒恵、釘崎野薔薇によって殲滅されました」

 

?『彼ならあり得るわね。呪術……不思議なものね』

 

達也「はい。現代最強と名高い五条悟にそれに次ぐ七海健人、五条悟と互角の実力を持つ両面宿儺の器、虎杖悠仁。それにそれに続く形で伏黒恵、釘崎野薔薇。3人から聞いたそれぞれの術式は書類として送っています」

 

?『えぇ、見たわ。達也さん。あなたは同級生の3人をこちらに引き込めると思うますか?』

 

達也「無理です」

 

?『あら、即答なのね』

 

達也「彼らはそう言った欲はありません。それに、確実に国防陸軍の五条悟の隊に入るでしょう」

 

?『残念ね』

 

達也「彼らを敵に回すのは悪手です。釘崎はまだしも、伏黒と悠仁には叔母さまでも敵わないでしょう」

 

?『……あなたがそこまで言うほどの実力なのね。安心しなさい。彼らを敵に回すことはしません』

 

達也「それなら良かったです」

 

?『そろそろ時間ね。しっかり休んで学校に行きなさい。お休みなさい』

 

達也「はい。お休みなさい」

 

ブツッ

 

 

 

 

 

まじゅさんぽ

 

 

悠仁「そういえば、五条先生の隊って単独団って言うんっすね」

 

五条「ん?まーね〜」

 

七海「経緯を言いますと、国防陸軍に所属したものの、単独かつ勝手に行動することが多く、実力も任務の達成度が高かったので彼が勝手に行動できる第102単独団を作り、隊長にしました」

 

伏黒「その後に入ってきた七海さんを五条先生が隊に所属させたと」

 

七海「まさにその通りです。当の本人は」

 

悠仁「くるくる〜!」

 

釘崎「くるくる〜♪」

 

五条「くるく〜る♪」

 

ハッハッハッハッ グルグル

 

七海「伏黒君の式神に乗って遊んでますが。はぁ……」

 

伏黒「大変ですね」

 

七海「当然です、なので、伏黒君。私にも白と触れ合わせてください」キリッ

 

伏黒「白と黒の人気が高すぎる……」

 




というわけで入学編終了です。三月から始まって今回でやっと一章が終わった。遅すぎますね。
悟は上の通り、単独かつ勝手に行動するので1人だけの隊を作って彼を隊長に任命しました。後に入った七海を悟が隊に入れたという感じです。
次からは九校戦編です。
お楽し耳助
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