そんな近い未来で指揮官はMDRとSPAS-12とデザートイーグルは芸能人としてどんな仕事をしていたのだろうと予測する。
報酬でデザートイーグルが貰えるそうです。公式ツイッターによると芸能活動に参加していたとか。
デザートイーグルの芸能活動がどんなものか、予想してみました。
※これはフィクションであり、実在の物とは一切関係ありません。
デザートイーグルの芸能活動
ある日の午後、指揮官と人形たちがスプリングフィールドの喫茶店で談笑していた。
話題は新人のデザートイーグルのことである。
「デザートイーグルは芸能界にいたって聞いたんだ。なにしてたんだろうね」
指揮官の一言にMDRはこう予測する
――MDRの予想――
『世界の果てまで行ってD ~珍獣ハンターデザートイーグル~』
今日はデザートイーグルさんに南米で巨大ワニを捕ってきてもらいます。
そう言われたデザートイーグル。早速飛行機で南米に飛び、さらにはバスで5時間かけジャングルの奥地へ向かう。途中バスは盗賊の襲撃にあい、警備している戦術人形がなんなく撃退するも到着は遅れた。
時刻は午後10時。南米の夜は早い。
「私は今南米の村プーマイに来ています。今宵の宿に尽きましたわ。安いモーテルです。普段ならプロデューサーに文句の一つでもいうところですが、そんな気力もわきませんわ。それでは皆さんおやすみなさい」
翌朝
スタッフが手配した車に乗りジャングルへ向かう。ここでハンターの人たちと合流。
ホセ、フアン、ルイスの三人だ。
「やあ、君がヨーロッパから来たタレントなんだってね。歓迎するよ」
ホセはデザートイーグルの手を握りぶんぶん振る。フアンとルイスが肩をバシバシたたく。
一同は船着き場へ到着。そこで装備を渡される。散弾銃でも渡されるのかと思いきや、まさかの麻酔銃。これには焦るデザートイーグル。
「ちょっと、これ麻酔銃じゃないですの。こんなのが効くようなサイズじゃありませんわ」
そうはいっても、ワニを捕ってきてもらうって言ったからね。殺してとは言ってないよ。
デザートイーグルの焦りようをテンションが上がっただけと勘違いしたホセは彼女の背を押してボートに乗っていく。一同がボートに乗り込んだところで出発。
ボートの中でルイスがひもでくくられた肉を取り出す。これでおびき寄せるようだ。
肉を放り投げボートを走らせること数十分。ついに来た。
「来たぞ」
フアンがソナーを見ながら叫ぶ。ルイスは巧みに糸をコントロールしワニを引き付ける。ワニが水面から顔を出した。大きい。
「きゃあきましたわ。なんじゃありゃファピーー」
キャラクター崩壊レベルで叫ぶデザートイーグル。
一同はボートを止め、岸から離れる。ワニは追いかけてくる。
「未だみんな撃て」
「ウオーですわ」
一同はそれぞれの銃を撃ちまくる。数十発の麻酔弾をくらいワニの動きが止まった。
「やりましたわ。みなさん」
こうして巨大ワニを捕られることができたデザートイーグルたち。
――回想終了――
「こういうのなんじゃないかな。さっそくスレに書き込まなきゃ」
MDRを止める。キレたデザートイーグルに部屋を破壊されたら困る。どう考えても修理費用は自腹だ。
じゃあこういうのはどうだろ。そう言ってSPAS-12は自分の予想を述べる。
――SPAS-12の予想――
『ワッフル大食いチャレンジ』
「みなさんこんにちは。わたくし今日はベルギーの首都ブリュッセルに来ていますの」
その映像から場面は飛び、とあるお店へと移る。
「やってきました。今日はこのワッフル専門店Gulzigheid(大食い)で行われるワッフル大食い大会に参加しますわ。回りは体の大きな殿方ばかりで怖いですわ」
かわいい女の子ぶるデザートイーグル。彼女はその気になれば体の大きな殿方を片手で投げ飛ばせる力を持っている。
始まる大食い大会。最初は順調に食べるデザートイーグルだったが、段々ペースが落ちていく。
最後持ち直したものの順位は五位。大健闘だ。
ちなみに優勝はチョコというパティシエの民生用人形だ。
「ウェ゛ップ。しばらくワッフルは遠慮したいですわ」
――回想終了――
「そういうバラエティの企画あるよな」
「あるある。すっごいくだらないけどなぜか見てしまうよね」
同意する指揮官とMDR。
「そういう指揮官はどう思ってるんですか?」
SPASの問いかけに指揮官は自分の予想を述べる。
――指揮官の予想――
『無人地区で100ドル生活』
とある山の麓にて。デザートイーグルはディレクターのニコライからロケの内容を聞かされた。ちなみに、事前に伝えていたのは山でのキャンプだ。
「今日からデザートイーグルさんにはこの山で一ヵ月生活してもらいます」
目を見開くデザートイーグル。プロデューサーは当然知っていた。知らないのは彼女だけだ。
「ちょっと、この山猛獣が出ると聞きますのよ!そこに一ヵ月とか死ぬでしょう」
大声を上げニコライDに掴みかかるもニコライDは同じことしか言わない。
仕方なく、サポートがあるかと100ドルの意味を訪ねる。
合計100ドル以内なら注文可能。注文した商品はドローンで投下される。そしてカメラマン兼サポーターが紹介される。
「おいで、アレク君」
ニコライDの呼びかけとともに謎のロボットが登場する。どことなくだが正規軍の装甲人形に似ている。胸部に汚い字で「アレク」とペンで書いてある。
「ドウモ、デザートイーグルサン。アレクとモウシマス」
ロボットめいた口調で挨拶するアレク君。
「ちょっとニコライD、サポートって装甲人形じゃないですの。人間はどうなさいましたの?」
金切り声で叫ぶデザートイーグルに、この山は猛獣が出て危険なため人間は入れないことを説明。そもそもデザートイーグルだって自立人形だ。アレク君と仲良くやるよう言い残しスタッフは帰っていってしまった。
帰る際ニコライDがアレク君の胸をトントンとたたき「頑張れよ」と労ったら文字が消えてしまった。まさかの水性ペン使用である。
そして二体は森の中へ入っていった!
「こうなりゃヤケですわ。行きますわよアレク」
「ハイ、デザートイーグルサン」
二体は森の中で火をつけるのに四苦八苦したり。
「やった!火が付きましたわ」
「オメデトウゴザイマス」
投下された物資が粉々に砕け散ったり。
「ニコライDも粉々にしてやりますわ」
「イッショニガンバリマショウ」
イノシシを肉と食べられるキノコでスープを作ったり。
「美味しいですわ。故郷の母にも食べさせてあげたいです」
「ワレワレに母ナンテいないジャナイデスカ」
拠点としていた廃屋が雨で床下浸水し仕方なく新たな拠点を探して。
「ここをキャンプ地としますわ」
「スルデ」
どことなくアレク君の喋りが流暢になり。
「アレク、あなた喋りが自然になってません?」
「いや別にそんなことないですよ。あっ・・・・・・ソンナコトナイデスヨ」
猛獣を倒し。
「ヤッタカ!」
「それはフラグですわよ」
川で魚を取り。
「とったどーーーー!!ですわ」
「とったどー。ワイ食えへんけど」
都会では見られない星空を見て。
「きれいですわね」
「そうですねぇ」
一ヵ月が経過した。
そして一か月後。ニコライDがやってきた。作った石斧でニコライDの脚を砕いて一ヵ月100ドル生活は終了した。
アレクともお別れだ。相棒との別れにデザートイーグルの目に涙が。
「アレク、元気でね。またどこかで逢いましょう」
「デザートイーグルサンもお元気で」
こうしてデザートイーグルはまたひとつ、体当たり芸人として成長したのである。
――回想終了――
指揮官は自分の予想を述べる。MDRはいい話だけどオチとして二日後スタジオに行ったらアレク君がふつうに仕事してたことにすべきという。確かに感動とからしくないなと指揮官も思った。
ドアが開き、今まで話題にしていたデザートイーグルが入ってくる。MDRが招き寄せ、今までどんな内容を話していたか説明し、実際はどうだったのか聞く。
「バラエティには出たことありますが、そこまでのことはしたことありませんわ。歌手活動や舞台が中心ですの」
面白いジョークを聞いた風に笑うデザートイーグル。だが内心はこう思っていた。
(大体あっているなんていえませんわ。イメージが崩れてしまいます)
キャラ紹介
指揮官:テレビはあまりみない。
MDR:掲示板はみるがテレビはあまりみない。
SPAS-12:グルメ番組と料理番組を少し見る程度。
デザートイーグル:映画や舞台で製造された当時から活躍していた。映画の番宣でバラエティ番組に出演したときのリアクションがプロデューサーの目に留まり過酷なロケに行くタレントとして活躍した。『とったどーーーー!!』という日本語を欧州に広めた。欧州の子供たちに大人気だったが引退した。
ホセ・フアン・ルイス:南米のハンター。スペイン語しか分からないからテレビクルーとの会話は通訳越し。気のいいオッサントリオ。
アレク君:軍用人形みたいな見た目の自立人形。最初はロボ丸出し口調だったがだんだんと流暢になった。
ニコライD:ブチ切れたデザートイーグルに脚を砕かれたがバラエティ的にガチだとまずいので無理やり演出ということにした。
AK-12の禁止リストと一緒に感想ください。
ツイッターID:@Luna_Ichinose