フリーダムガンダムSpecⅡ
ZGMF/D-10S2
全高:18.03m
重量:53.8t
装甲&フレーム:VPS装甲(コックピット周辺や駆動系がサイコ・フレーム)
動力:縮退炉
推進機関:ネオ・ドライブ
出力キャパシティ:37070kW
推力:最大2424200KG
外見はプラモデルマスターグレード2.0基準。
稼働時間、機体強度、火力面、機動性などが原典フリーダムと比べて大幅に強化される仕様。
また、本機のコックピットはG負荷に強い設計がなされており、推力を最大にしてもパイロットに僅か4Gしかからない(持続的な高機動中も常に9割近いのG負荷を相殺し続ける)ため、戦闘中では普通では考えられない機動を可能になっている。
SpecⅡにおける主な変更点:
・ビームサーベルの出力がさらに強化される。
・取り回しの悪いビームキャリーシールドが取り外される。
・両腕がデスティニーガンダムのパーツに換装される。
・頭部複合センサーが多層マルチアレイ化され、射撃精度と情報処理能力が向上され、これに伴いプレートアンテナ辺りのデザインがストライクフリーダム寄りになっている。
・メインスラスターと全身アボジモーターの推力が強化され、姿勢制御能力及び近接戦闘における機動性が飛躍的に向上し、インフィニットジャスティスにも引けを取らない性能を発揮する。
搭乗者:絢瀬悠凪
▼武装
・MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲×2
・MA-M20 ルプス・ビームライフル×1
・M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲×2
・MR-Q17X グリフォン2ビームブレイド×2
・MA-M01D ラケルタ・ビームサーベルD出力強化型×2
元ネタは『機動戦士ガンダムオンライン』に登場する、ラケルタの威力強化バリエーション。
・RQM60F フラッシュエッジ2ビームブーメラン×2
両腕がデスティニーガンダムのパーツに換装されたため追加。原典と違ってブーメラン本体同士の連結機能が復活されている。ブーメラン同士が連結した状態は「ツインエッジ」と呼ばれる。
・MMI-M15E クスィフィアス3レール砲×2
ストライクフリーダムのパーツに換装されたため変更。
・MMI-X340 パルマ・フィオキーナ掌部ビーム砲×2
両掌に内蔵された隠し武器的な小型ビーム砲。
両腕がデスティニーガンダムのパーツに換装されたため追加。
・MX2351 ソリドゥス・フルゴールビームシールド発生装置×2
モノフェーズ光波シールドを改良した防御装備。ビーム兵器・実体弾を問わず完全遮断可能。
両腕がデスティニーガンダムのパーツに換装されたため追加。
▼特殊機能
・インテンション・オートマチック・システム
「UC計画」によって誕生したユニコーンガンダムやシナンジュに搭載された、機体の操縦にNTパイロットが思い描く操縦イメージを直接反映させる思考操縦システムである。パイロットの思考が直接、機体の動きにダイレクトに反映され、通常のマニュアル操縦を遥かに凌駕する反応速度と動作精度を誇る。
・ミラージュコロイド・ステルス
ブリッツガンダムに搭載された、コロイド粒子を機体表面に定着させることで可視光線や赤外線をはじめとする電磁波を偏向させ、機体の隠匿が可能となる電磁光学迷彩システム。VPS装甲との併用はできないため戦闘では使いにくいのだが、しかし機体を隠すにはちょうどいい機能。
・エクストリームブラストモード
デスティニーガンダムに搭載された最大稼働モード。機動性を向上させる他、ミラージュコロイドを広域散布することで、周囲の空間上に自機の光学残像を形成する事が可能となっている。フリーダムに本来備わっている「ハイマットモード」と併用することで、従来のMSを遥かに凌ぐ機動性と加速性能を獲得することができる。
・次元転移システム「クロスゲート」(偽名、第33話で真名が解禁)
異なる世界を繋ぐ「門」を開くためのシステムで、既に観測された世界にしか転移できない制限に加え、データ不足分によって転移先の座標にズレが生じる可能性がある。
▼特殊装備
・MS埋め込み式戦術強襲機「ミーティア」
ジャスティスやフリーダムといった、核エンジン搭載型MS用のアームドモジュール。原典と同じ設定だが、本作の魔改造フリーダムは縮退炉が搭載されているのため、火力面が遥かに上。
・ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー
かの有名なハイニューガンダムが、アクシズの核パルスエンジンを破壊するために使用した大出力ビーム砲。元々は戦艦からのエネルギー供給無しに運用がままならない武装だが、膨大な発電量を誇る縮退炉を搭載したフリーダムは単機でも問題なく運用できる。
留美との通信を終えたその翌日。
隼人はアレハンドロの命令により、国連の軍事条約調査チームに所属するテストパイロット、デボラ・ガリエナをラグナの管轄下にあるMS工場に案内するべく、自動車で彼女が指定した待ち合わせ場所に向かっていた。
高速道路に入った直後、隼人は操縦システムを自動操縦に切り替える。そして隣の助手席に置いてあるノートパソコンを開き、彼女の乗機となる新型MSの詳細データを眺めていた。
「形式番号GNX-509T、機体名はスローネヴァラヌス……こんな機体あったっけ?」
機体の形式番号から察するに、ジンクスシリーズの内の1機であることが分かる。
全体的外見はガンダムスローネと似ているが、頭部の形状はジンクスの物に近い仕様で、両肩と両腰には大型のGN粒子発生装置が取り付けられている。さらに左肩にはユニオンやAEUの制式量産機に採用された防御兵装――ディフェンスロッドが装備されている。
この時、外伝作品を読んだことない隼人は、この機体を自分がこの世界に介入したことによって生み出されたものだと思い込んでいた。
「攻撃用武装はGNロングバレルライフルとGNビームサーベル、そして左腕にマウントしたGNチェインガンだけか……にしても、V2ガンダムみたいに肩から突き出した大型GN粒子発生装置が目立ちすぎで相手に『狙ってください』と言っているようなもんだぜ。しかも破損したら姿勢制御に影響が出るじゃないか! 大きければいいってもんじゃない、開発担当がアホすぎるやろ!」
機体の被弾率を上げるような設計に呆れた隼人は愚痴を零し、そのファイルを閉じるのだった。
「暇だな……あいつらは今どこで何をしているのかな?」
チームトリニティの最初の武力介入では、隼人は命令違反により指揮権を剥奪され、アレハンドロとラグナにパシリにされた。一応3人と定期的に連絡を取っているが、その内容はラグナの威圧的な態度に対する愚痴ばっかりだった。宇宙に上がった後、彼らからの連絡が全くないので、事故にでもあったのでは? と隼人は心配していた。
「それにしても悠凪のやつ……この世界に武力介入しながら可愛い女の子とイチャついているとは羨ましいぜ! ていうかあの子、乳めっちゃでけぇな! 沙慈の彼女もそうだけど、最近のJKってこんなに発育が良いのか?」
隼人は留美から提供された街中の防犯カメラの映像から、悠凪が栗髪の少女をビルの壁に押さえつけ、そのまま熱いキスを交わしたのを見た。背丈と顔立ちから察するに、十代の女子高生のようだが、年齢に似つかわしくない抜群のプロポーションを持っている。
それを羨ましいと思う隼人は、可愛い彼女を作りたいと思った。
だが隼人が一番気になるのは、空に突如出現した謎のリング構造物だ。フリーダムがあれに飛び込んだ直後に信号が消え、機体を追跡することが不可能となった。その為、今になっても悠凪と連絡を取れていない。
以前、留美に連絡してもらうように頼んでいたが、ずっと連絡がつかないままだった。
「ちょっと王留美に聞いてみるか……」
そう呟くと、隼人はキーボードを打ち、プライベート回線で留美との通信を開いた。
「よう、王留美。フリーダムのパイロットと連絡を取れたのか?」
『いいえ、こちらから彼と連絡を取る手段がありません。彼と連絡を取れる方法は、向こうが自らこちらに連絡するか、フリーダムが再びこの世界に現れるその時まで待つしかありません』
「ちょっとよく分からないんだけど……この世界に現れるってどういう意味だ?」
『それは……申し訳ございません、詳しい事情は教えることができません。これはミス・スメラギからの指示ですので、どうかご理解ください』
「うーん……ミス・スメラギの指示なら仕方ないか。連絡を取れたら、俺に知らせてくれ」
『ええ、分かりました』
留美の返事に納得できないものの、CBのメンバーは特定の情報に対し守秘義務がある為、隼人はこれ以上の追及をやめることにした。
だが、「この世界に現れる」という言葉を文字通りに受け取れば、悠凪の駆るフリーダムは別の空間からこの世界に現れることになる。だが考えれば考えるほど、隼人は自分自身が何を考えているのか分からなくなった。
「どうなってんだこりゃ、俺の知らない機能でも内蔵されてんのか?」
そう吐き捨てると、隼人は考えることを放棄した。
隼人が悠凪と急いで連絡を取りたい理由はもちろん、悠凪を仲間に引き入れる為だ。
CBの監視者という自分の立場もあって、エイフマン教授は助からないと思ったが、悠凪はチームトリニティと敵対するまでしてエイフマン教授を助けた。この行動から察するに、悠凪は自分と同じく「原作改変」を狙っていることが窺える。
タクラマカン砂漠の合同軍事演習への介入を含めて、やっていることは全てCB側に対して有利である。故に、彼と敵対する理由はない。
もし悠凪がモビルドールのことについて質問してきたら、隼人は全てありのままに答えるつもりだ。たとえ悠凪に殺される可能性があったとしても、隼人は自分のしてきたことに、責任を持つべきだと考えている。今回の人生は、逃げることは許されない。
そう考えている内に、車がゆっくりと減速していき、車道の路肩に駐車した。
「もう着いたのか。さて、デボラ・ガリエナさんは何処にいるかな?」
車の窓から外をのぞくと、隼人は高層ビルのエントランスの奥から、1人の茶髪女性がこちらに歩いてきたのを見た。その女性が車まで近寄ると、運転席に座っている隼人に話しかけた。
「貴方は、国連理事会のハヤト・カザマさんですね?」
「ええ……貴女がデボラ・ガリエナさんですね。コーナー大使から話を聞いています、どうぞ後ろの席にお乗りください」
デボラ・ガリエナ。
彼女は国連の軍事条約調査チームに所属するテストパイロットで、国連加盟国による新型MSの条約規定への抵触をチェックする任を受け持っていた。仕事の性質上、加盟国各国のMSを搭乗する機会が多く、操縦方法も熟知していることから、パイロットとしての技量は非常に高い。
此度はアレハンドロ・コーナーにその技量を買われて、スローネヴァラヌスのテストパイロットに任命された。
その後、隼人はラグナの管轄下にあるMS工場に向けて車を走らせた。
MS工場の格納庫では、数十名の技術者がスローネヴァラヌスの最終調整を行っていた。そして隣にある控え室には、アレハンドロとラグナが開発資金を提供した数名の監視者を部屋に集め、彼らに「褒美」を渡そうとした。控え室の片隅には、秘書であるリボンズの姿があった。
「さあ、諸君らの働きへの褒美だ。あの世でゆっくりと休みたまえ!」
「コーナー大使! 貴方というお方は――カアッ⁉」
ご褒美と言いながら、アレハンドロは懐から黄金の拳銃を抜き、ガシンと安全装置を解除する。
そして、最初に口を開いた監視者の男に向けて撃ち放った。放たれた銃弾は一瞬で男の眉間を撃ち抜き、動かぬ骸を作り上げる。
「これは粛清だ!」
次の瞬間、再び十数発の銃声が響き、控え室内には殺戮の嵐が吹き荒れていた。
「諸君らはよく頑張った。だが、残念ながら統一世界を統べるのは、このアレハンドロ・コーナーだ! アハハハハァ……!」
無残に転がった死体を見て、アレハンドロは愉悦のあまりに高笑いをした。今この瞬間、彼らが残した財産は統一世界への布石となるのだ。
「ラグナ、死体の片付けは任せる。リボンズ、彼らの全財産を私の名義に変更しろ」
「ハッ! お任せを、コーナー大使」
「畏まりました、アレハンドロ様」
数秒経ってから我に返ったアレハンドロは、すぐさまリボンズとラグナに次の指示を出す。そして血まみれになった控え室を出て、格納庫へと向かった。
隼人とデボラが格納庫に到着した頃は、全ての死体が片付けられた後だった。
それから数時間が経ち、アレハンドロが隼人と留美を粛清すべく傭兵を派遣した直後、リボンズからの通信が入ってきた。
『お待ちください、アレハンドロ様』
「どうした、リボンズ?」
『風間隼人と王留美が、フリーダムのパイロットと連絡を取ろうとしている情報がありました。これは我々にとっても、あのガンダムを手に入れる千載一遇のチャンスと思いますので、今は事態を静観することをおすすめします』
「そうか……彼らにはまだ利用価値がある、ということかな?」
『はい、彼らの監視は自分にお任せください。フリーダムのパイロットとの接触を確認した次第にご連絡します』
「ありがとう、リボンズ。君は私のエンジェルだよ!」
通信を切ると、リボンズの提案を一考に値すると思うアレハンドロは、ラグナから借りてきた傭兵たちに作戦中止命令を下した。特徴的な逆三角形の顎髭を持つ1人の傭兵は作戦中止命令に不満を抱いているが、クライアントから高額の違約金を貰えると聞いて、大人しく撤退した。
アレハンドロが粛清を行う少し前の頃。
0ガンダムとオリジナル太陽炉の回収に失敗したチームトリニティは、ラグナの指示によりスペイン領内に降下し、次の任務地点へ向かっていた。
「ミハエル、ネーナ。ラグナから次のミッションが入った、これより目標ポイントへ向かうぞ」
「はぁ⁉ 補給もなしに次のミッションかよ⁉」
「やだぁ……ここんところ働き詰めじゃない! 早く隼人さんのところに帰りたいよー!」
「後で隼人に連絡する、今はミッションを完遂することだけを考えろ」
ヨハンの言葉に、ミハエルとネーナは嫌そうな顔をしながら不満を漏らす。
ユニオン軍のMSWAD基地での武力介入はフリーダムに邪魔されて失敗し、さらに前回0ガンダムとオリジナル太陽炉の回収も失敗したことをラグナに責められたことから、2人はいつも以上にストレスが溜まっていた。
「……ん?」
と、そこで何かに気づくネーナはモニターの映像を拡大する。
眼下にある大きな邸宅の中庭では、たくさんの人が集っていた。映像をさらに拡大すると、どうやらその邸宅には、結婚式が行われているようだ。参加者はみんな笑って楽しいんでいる。
「なぁにそれ⁈ こっちは必死でお仕事やってんのに能天気に遊んじゃってさ! あんたら分かってないでしょ? 世界は、変わろうとしてるんだよ……!」
ネーナはスローネドライの進路をその邸宅に向ける。
こちらが忙しく動き回っているのに、呑気に遊んでいて、世界は平和だと勘違いする平和ボケな連中がいるから、世界はいつに経っても変わらない。
こんな連中は早めに粛清した方がいいと、ストレスが限界に溜まったネーナはそう思っている。
だから、そう――。
「――みんな、死んじゃえばいいよ」
ネーナはGNハンドガンを式場に向け、躊躇い無くトリガーを引いた。
だが、式場に向けて放たれた粒子ビームの光条は、1機のMSによって阻まれた。
「あいつは……フリーダムガンダム⁉」
スローネドライの前に立ちふさがるMSは予告なしに姿を現し、こちらの武力介入を邪魔した異世界のガンダム、フリーダムガンダムだった。
予告なしに姿を現したフリーダムは左肩に装備された「フラッシュエッジ2ビームブーメラン」を引き抜き、真紅の粒子ビームを斬り払ってから、それを回転するように3機のガンダムスローネに向かって投擲する。
そして、リアアーマーにマウントしたビームライフルを取り出し、宙を舞うビームブーメランに向けて一射した。
『ビーム・コンフューズ!』
ブーメランのビーム刃とライフルのビームがお互いに干渉し合い、石竹色のエネルギー波が周囲に反射拡散する。MSを破壊できる程の威力は有していないが、その動きを封じることができる。
エネルギー波を浴びた3機のスローネが動きを止まった瞬間、悠凪は機体を加速させ、宙を舞うビームブーメランさっと掴み取り、サーベルモードへと切り替える。
スラスターを全開にしたフリーダムはスローネドライ懐に飛び込み、剣状に収束した光刃を振り下ろし、あっさりとその右腕を切断した。
「きゃああああ! あたしのドライがっ!」
「ネーナ! あのフリーダム野郎ぉ……今日こそぶちのめす!」
ネーナが悲鳴を上げている一方で、体勢を立て直したミハエルはすぐさまGNバスターソードを引き抜き、猛スピードでフリーダムに肉迫する。
一瞬のうちに距離を詰めたスローネツヴァイが間近に迫り、悠凪は咄嗟に急制動をかけ、振るわれるバスターソードを左手で掴み取る。
『罪のない民間人を殺すことが、紛争根絶に繋がるとでも思ってるのか⁉』
「えっ、民間人……?」
3機が有視界通信から悠凪の声を聞こえたその時、ツヴァイのバスターソードは「何か」に撃ち抜かれた。あまりにも突然の状況に理解できず、ミハエルは急速に機体を退避させる。
次の瞬間、ヨハンはフリーダムに向けてGNランチャーを放つ――が、その粒子ビームの光軸は手甲部から発生した「光る盾」によって防がれた。
「あれは、GNフィールドに似たバリア⁉ 機体の粒子残量は残り53%、補給なしでは勝てないか……ミハエル、ネーナ! ここはひとまず退け!」
「りょ、了解……!」
「あたし……民間人を殺そうとした……隼人さんに怒られる……!」
冷静になって考えて、ネーナは自分の愚かな行為に気がついた。
自分は今、何を撃とうとしたのか?
それは、なんの罪もない民間人たちだ。
紛争幇助対象者がいたわけでもなく、自分勝手な理由で彼らの命を奪うとした。
その行いは、無差別テロ襲撃を行った「国際テロネットワーク」などのテロリスト集団よりタチが悪い。余計な犠牲を嫌っている隼人に怒られるのは確実だ。
「(ごめんなさい……ごめんなさい……)」
機体の操縦を紫色のハロに任せたネーナは心の中でそう呟きながら、ヘルメットを外して自分の頭を抱えるのだった。
チームトリニティを退け、式場にいるルイス・ハレヴィとその家族たちの無事を確認した悠凪はその場から立ち去り、王留美との通信を再開した。
「王留美……先ほどの話の続きですが、私に会いたい人物は何者ですか?」
『国連理事会の風間隼人氏です』
名前は同じ……同姓同名の人物か、それとも元の世界にいた彼か。
いずれにせよ、一度会ってみないと分からない。後者の可能性を否定できない以上、用心するに越したことはない。拳銃以外に、非殺傷武器を内蔵したマスターハロも連れて行こう。
「会談は応じます。ですが、会談の場所を日本領内に指定していただきたい」
『もちろん構いません。後ほど改めてご連絡します』
絢瀬悠凪と風間隼人。
別れた道が再び交差する時、運命が激しく動き出す。
2人は果たして、分かり合えるだろうか?
つづく