終わりなきあべこべ世界   作:将軍

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妄想代理人見てきました。
刑事さんの言葉が好きです。
居場所がないのが居場所的なアレです。


26話

 

博麗神社

 

「あぁ…とてもいい天気だがどうせなら曇りであってほしかった」

 

「蒸し暑いわね…」

 

「こんなんじゃ布団に潜れんな…」

 

「そうねぇ。あんた熱中症になりやすいんでしょ?」

 

「そうそう。だから毎年身体を動かすのはこの時期やめてんのさ…日傘ってある?」

 

「ない」

 

日傘ないのか…いや、日陰でもこの暑さだ。どっち道ってやつか…悲しい世の中だ。そもそもこの世界悲しいかどうか知らないけど

 

「…なぁんか最近変な気配を感じるんだよな…?」

 

「え?幽霊とかじゃないでしょ。気配…気配ねぇ…」

 

「幽霊とかやめてよ。どうせ人間が1番怖いで終わるんだから」

 

「なによその投げやりな終わり方…」

 

「号外号外〜!」

 

「…ありゃなんです?」

 

「天狗ね。新聞を持ってきてくれるわ。無料で窓拭きを提供してくれるの」

 

「へー。ちょっと見せて…!?」

 

「?どうしたのよ…あら、あんたのことが書いてあるじゃない」

 

「なんで俺が新聞に書かれとんだ!」

 

「その様子だと何にも許可取りに来てないのね…」

 

「誰も来とらん。肖像権はあるのか」

 

「ないわよ」

 

「なんでだよ」

 

そりゃ肖像権の一つでもないとこの新聞から逃げる術がないだろうがよ。お前本当なに考えてんだ…

 

「…」

 

「博麗さん、あれ、誰?」

 

「あれ?…見覚えのあるような…ないような…」

 

「霊夢。異変だ」

 

「異変?異変ってなんの」

 

「人里の人間の髪の色が赤になってる」

 

「紅魔館からいきましょうか」

 

「よろしく頼む」

 

「え、なにその適当な異変は…?」

 

「わ…わたしは上白沢慧音。よろしくな!」

 

慧音…予測変換の敵。寺子屋の教員やってるらしいです。二次創作だと相方とイチャイチャするか教え子とイチャイチャするかしかない気がする

 

「ああ、あーしは養子。よろしくお願いいたしゅうございます」

 

「…外の世界の流行語か?」

 

「多分造語だ」

 

「・・・?」

 

「まあ伝わらんわな。てか眠い」

 

「眠い?布団なら…この暑さだ。無理か」

 

「…冬なら良かったんだけどねぇ」

 

「困った時に出てくる八雲紫登場!」

 

「あれキツイよな」

 

「顔が顔だからまぁ…わたしが言えたことではないが」

 

「なによ!どうせそこで『どうやって襲うべきかグヘヘヘ』とか考えてるくせに!」

 

「なにぃ!?」

 

「…八雲さん、布団の中を丁度いい温度にしてくれません?」

 

「いや、なんでわたしに頼むのよ」

 

「博麗さんが大体のことはできるからって」

 

「あたしゃ創造神ゼウスかな…」

 

今の子供神話聞かされてもわかんねぇだろ。童話聞かせろよ童話。もうこの世界色々とやべーな本当!

 

「…え、そんなサービスあるのか!?」

 

「良いわよ!やってあげる!代わりにわたしの添い寝が条件で」

 

「別に良いよ」

 

「んなぁっ!?」ガゴーン

 

「…どうしたんですか慧音さん。まるで顎が外れたように口を開けっぱなしにして」

 

「多分外れたんじゃない?」

 

「マジか」

 

「で、まずは…一緒に布団の中に。冷房18度よ」

 

「おー涼しそうだな…」ススッ

 

「涼しそうだな…」

 

「人とくっ付くと丁度くらいなイメージ…」

 

「それじゃあ冷房18度ね」

 

「思考が単純すぎるわお前」

 

「…って今思ったんだが養子殿はなんで私たちの顔を見て平気なんだ?」

 

「美醜逆転ってやつよ。多分」

 

「…そんなのあるんだ…八雲さんあったけー」

 

「わたしが後200歳若ければ全力で喜びの舞を奮っていた」

 

「ふん!!ふん!!ふん!!!!!!」ビュンビュンビュンビュン

 

「アレはなんでしょうか」

 

「藍、あなた疲れてるのよ」

 

「紫様ぁ…!」

 

…俺は、なにを見ていて、見せられているのだろうか?全くわからん…

 

人里

 

「…白い服とは言え暑いな」

 

「蒸し蒸ししてるしなぁ」

 

「流石に暑くて敵わん。今日はどっかに泊まっていこうかな」

 

「寺子屋はどうだ?」

 

「…マジかよ」 

 

それはそれで大ドン引きーだぞ…?普通義理ないのになんで…?

 

寺子屋

 

「…結構痩せてるんだな…」

 

「腹筋は割れてないぞ…?」

 

「良いだろう別に…さて、眠気で頭がどうにかなるのなら」パッチン

 

「嘘!?取って!?」

 

「…やっぱ人間ってこういう時に本性を見せるんだな…ニヤリ

 

「ひでぇやつだな」

 

「感情なんて減るもんじゃない」

 

「ていうか髪の毛に洗濯バサミはねえだろ。誰だこのシステム作ったやつ殴る」

 

「…わたしなんだが…」

 

「ごめん」

 

…まずい。ひじょーにまずい。どうしようこれ。なんなのこの罪悪感は…ちょっと謝る気持ちとプライドが…

 

「…ていうかなんで散歩に」

 

「ついていくって言ってたじゃない」

 

「それもそうだ」

 

「とは言え寺子屋だけだが。地味に雨降ってるから動き回るよりかはマシだろ」

 

「…へー…」

 

「眠いなら寝てくれてもかまわん。扇風機はつけておくぞ」カチッ

 

扇風機<ウィィィィィン

 

「あざます」

 

「それじゃ………わたしも一緒に寝るとするか!」

 

「おい待てそれは全く聞いてないというかなんというか私の知っている散歩とは」

 

「なにも聞かずについてきたじゃない」

 

「…それもそうだね…」チーン

 

慧音さん知力すごい…

 

 

 

 

 

 

 

 




書いてる途中寝ました

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