終わりなきあべこべ世界   作:将軍

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お兄さん、弟のことが心配すぎて幻想入りしたなうww


第34話

 

幻想郷のどっか

 

辺りを見渡す。最近尋ねに来る宇佐見蓮子という女の力を借り、幻想郷という場所に来た。

 

「…本当に綺麗な場所だな。でも…」

 

幻想郷には女が多いと聞く。あいつはクソ母のせいで女が苦手なはずだ。一度記憶を失った上そこから上塗りされた母の記憶があるからトラウマがなければおかしい。

 

「やっぱ進むしかないのか…」

 

人里

 

「…失礼」

 

「ん?ああ、外来人の方ですか?」

 

「まあ、はい。中に入ったりは」

 

「良いですよ。どうぞ」

 

「すいませんね」

 

そう言い、里の中へと入れさせてもらった。中はさながら江戸時代。いや、少し文明開花していると言ったところだろうか…

 

「お、お兄さん!私とデートしない?」

 

「誰ですか?触らないでください汚らわしい」

 

汚い。触れるな。

 

「えっ」

 

「チッ…さて、アイツはどこにいるかな…あ、すいませんそこの人!」

 

「んぇ!?な、なんだ!?私か!?」

 

「すいません、殿木仁廣という人物を知りませんか?」

 

「ん?いや、知らないが」

 

「そうですか…だったら、外来人などは」

 

「…知らんなぁ。最近聞いたことだと…特には」

 

「そうでしたか。失礼しました」

 

人里…という場所には来なかったか。流石にどこにもいないはおかしいだろう。宇佐見蓮子は出会ったと言っていたのだ。

 

「だとしたら…博麗神社はどの道を?」

 

「博麗神社?それでしたらあちらに…」

 

「わかりました。失礼します」

 

「え、あ、はい…」

 

博麗神社

 

「…知らない?」

 

「殿木仁廣なんて人間、知らないわよ」

 

「それじゃあ最近来た外来人は」

 

「外来人ね…そうね。だいたい3年前くらいに来た外来人がいたけど…誰も覚えていないの。ただ来た証があるだけ」

 

「…それ、見せてもらえますか?」

 

「良いわよ。どうせ誰も使わないんだし」

 

と、巫女服の女は言う。はっきり言って良くないだろうに…だが3年前となれば一年近く差はあるものの、仁廣の失踪時期に近い。

 

「…この虫取り網とか、虫カゴとか。聞いてるの?」

 

「え、ああ、すいません。この虫取り網は…」

 

見覚えがある。かなり昔のものだ。俺たちが子供の頃、仁廣が幼稚園の時。俺たちが勉強熱心だったから一人で虫を取りに行っていた。その時に使われていた虫取り網だ。

 

「この虫かごもか…どちらとも仁廣のものです」

 

「え?そうなの?んー…記憶にないわね…そうだ、どうせなら居そうな場所当たる?」

 

「え、良いんですか?」

 

「空飛べるから快速で飛ばせばなんとかなるわよ。ま、最近外来人の報告が上がったのは…紅魔館が1番最近ね」

 

「ふむ…」

 

「行く?」

 

「行きます」

 

紅魔館

 

「美鈴、通るわよ」

 

美鈴…?幻想郷とは不思議だ。門番らしき人間が門番をしておらず、人が飛び、化け物が出てくる。イカれた場所だな。

 

「咲夜〜いる〜!?」

 

「なんでしょうか巫女様…あら?もう一人…」

 

「外来人よ。人探しなんだってさ」

 

「…大変ですねぇ」

 

「いえいえ、お構いなく」

 

「なんでも外来人を探してる外来人らしくて」

 

「外来人を?でしたら…ああ、図書館ですね」

 

「図書館?」

 

仁廣がそんなところに行くとは。お兄ちゃん心配だぞ…で、図書館というからにはかなりでかい建物なのだろう。見えないが

 

「こちらです」

 

図書館

 

ギィぃぃ…

 

「逃げろー!」ビュンッ

 

「うわっ!?」

 

「逃すなこあ!」

 

「お任せあれ!追跡人形!」

 

人形<ウッス

 

「…ふぅ。これで落ち着いて本が読めるなチルノ」

 

「死ぬかと思った…」

 

「チルノちゃんって意外と怖がりだねぇ」ハハハ…

 

一難去ってまた一難とでも言うのか。そこにはある日突然居なくなった弟がいた。もはや母に忘れられた弟が、今目の前にいた。

 

「ま、仁廣!」

 

「…仁廣?仁廣なんて奴がいるのか?」

 

「仁廣…まさひろ?良くわからないや」

 

「アタイ達は違うね!」

 

と、三者三様…ではないが、そんな感じの返事が返ってきた。残念ながら弟は自分の名前を忘れたらしい。そして多分、俺も。

 

「仁廣!」ガシッ

 

「んぁ!?」ビクッ

 

「…え?え?な、何?知り合い?」

 

「養子に手を出すならアタイが相手してやる!」

 

「違う!こいつは仁廣だ!」

 

ようやく見つけた弟。それを見て我慢していられるか。先程案内してもらったメイドさんがフリーズしているが知らん。

 

「お前こんなところで何やってんだ!」

 

「知るかよ!そもそもお前誰だよ!」

 

「…っお前の兄だよ!」

 

「俺の兄さんだぁ!?嘘をつくな!俺の兄さんはもう死んでんだよ!」

 

「なっ!?」

 

愚策だった。あの母が対策を講じず支配するわけがない。助けを無くすよう、俺を死んだことにしていたのか。

 

「あのクソババァ…!」

 

「さっさと離せよ。きつい」

 

「…すまん」パッ

 

「ふぅ…」

 

「だ、大丈夫?傷跡はないようだけど」

 

「冷やしてやる!」

 

「それはやめとけ。それに…少しめんどくなった」チラッ

 

二人の女に囲まれながらこちらを伺うように見た目は、間違いなく弟だった。

 

「…ま、とりあえず話だけでもしようか」ゲンドウポーズ

 

…なんか知らないうちに変な癖がついているのは別として。

 

「ああ。お前の最近の暮らしでも聞かせてもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 




2016年7月26日!
中国から帰ってきたくらい!
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