終わりなきあべこべ世界 作:将軍
…殿木仁廣君?学校はどうしたんだい?
…その後ろに持ってるバット、何かな。おじさんに見せてもらえ
前回から数十年前。主人公が子供の頃
「…なー仁廣。どっかいこーぜ」
「そんなこと言って僕達まだ小学生だよ?」
「何言ってんだ。別にそんなの…ん?なんか外騒がしくないか?」
学校の外
「なんなんですかあなた達は!?」
「ここに数年前自殺した子供のお友達がいると聞いて!」
「そんな理由で!?」
「そんな理由!?私たちにとっては特大のネタですよ!」
学校の中
「…外に出るのはまた今度だ」
「え?仁廣、なんで?」
「あいつらは死んだ子供の友人を狙った殺し屋だよ」
「殺し屋?お前まだそんなの言ってるのか?痛いね〜」
…いや、まぁ本当なんですけどね。にしてもこいつらは…合法の上で殴りたい。けど、そんなことやったら俺自身、少年院に入れられるに違いない。まー、どんなとこかは知らないけど。きついらしい。
「…ま、結局はあれがうるさくて外出れないか。いやだなー」
『仁廣くーん!いるかーい!?』
「…仁廣って」
「似た名前の奴だろ。殿木なんて苗字はそうそういないからわかるけど」
『殿木仁廣くーん!?』
「…お前じゃねえか」
「出る訳ないでしょ。あんなとこ」
「仁廣!」
「うげっ先生…」
「お前何したんだ!?マスコミが呼んでるぞ!?早くこっちに来い!」ガシッ
「おごっ…な、何するんですか!?」
「良いから黙ってろ!」
…確か、一年の頃もこう言うことがあったような。今5年生だけど…ていうかなんだこの先生。腹立つな…
学校の外
「校長先生!連れてきました!」
「何!?連れてこなくて良いんだよ!」
「何を言ってるんです!」
「仁廣君!友達が亡くなった時の心境を!」
「あの子とはどんな関係だったの!?」
「家族ぐるみで会ってたのかな!?」
「あ…」
「早く答えんか!」
「あぁ…」
「落ち着きたまえ!報道陣も!早く帰ってくれ!」
「報道の自由があります!」
「報道させても良いじゃないですか!」
「そうだそうだー!」「このケチ校長!」「そうやって黙り決め込むから世の中悪い方向に進むんだ!」「この悪徳主義者め!」
「…退け!」ダッ
「うわっ」
「逃げたぞ!?」
…まじで。嫌なんだよ。あの教師もあんな場所も。これからはフェンス越して入るのが多くなりそうだな…
体育倉庫
「金属バットは…重っ」ガシッ
「おい!出てこい仁廣!報道陣が困っているだろう!」
「や、やめないか。早く戻らないと」
「ですが校長。ここで甘やかすと」
「しかし…」
「私が直接入って説得してきます!」
「…一、ニ、三…死!」ブンッ
「あがっ!?」ゴキッ
「めーん!」バゴッ
「うごっ」
「死ね!死ね!」バギッゴッ
「あばっげっ」
「…ふぅ…」スッキリ
翌日 殿木家
…あれから学校では一躍時の人だ。そういやあの教師結婚して子供もいたんだっけ。仕返しに気をつけなくっちゃなぁ…小学2年生だっけ。嫌だな。体育会系教師の血が流れてる子供なんて。奥さんもきっとそういう人なんだろうなぁ
「…やっぱ事件になってる。でも、体育倉庫って男子更衣室も兼ねてるから動画があるのはおかしいんだけどなー」
「殿木さん!息子さんが事件を起こした件について!」
「あなたが育てたせいでああなったんですよ!」
「責任は取れるんでしょうね!?ちょっと聞こえてますか!?」
「…どうして…」
「ま、俗にいう自業自得って奴だな」
「なんで…私の薔薇色の人生が…」
「んー…学校の関係者って書いてあるけど、なんの関係者なのやら」
「あんな子供に奪われなきゃ…っ!」
「まー、人間死ぬときは1番あっけないからね。次はお子さんでも死ねば良いのに…送信」
「あんたよくもそんなこと言えるわね…平気で!」
「まだ報道陣に手を出してないだけマシでしょ。あいつらはなんでか自分がやられた時だけ過剰反応するもんw」
その頃学校
「…え?仁廣って休みなんですか?」
「うん。まあ、当然っちゃ当然だけど…」
「でも、俺聞いてましたよ?あいつら、仁廣に友達が死んでどうだとか聞いた挙句、手のひら返しって…」
「…彼と、友達だったことは伏せておきなさい。親御さんが心配するぞ」
「…クソが!」
戻って自宅
…あーいってえ。なんで俺がこんな殴られなきゃならんのだ。あんなクソみてえな教師、死んで当然なのに。あんな奴、教師向いてないのに。死んだやつは死んだで良いじゃないか。
「あんたの!あんたのせいで!」ドチャッドチャッ
「かあさ」
「あんたの母親になった覚えはないわよ!」バゴッ
「っ」
「あんたが勝手に生まれてきただけなのに!私は悪くない!悪いのはあんた!あんたさえいなければ!」
「殿木さーん!?」
「お前だ!お前のせいでこうなった!」
「…あぁ!」ブンッ
「おが」バギンッ
「…公園行くか」
久しぶりに公園に行こう。最後に行ったのは…死んだあいつが首吊ってた時以来だな。ほんと、なんで死んだんだろうか…あれ以来ずっと遊びに行けてないのに。
公園
「…んー!のんびり〜…」
パトカーみたいな宣伝車<この公園付近に金属バットを持った少年がいます云々
「…なんだよ。パッド持ってるだけで重罪かよ。ざけんなよ…」
それから時が経ち!中学生!
「…」
「あれが…?」
「犯罪者って感じしなーい!」
「なんだ、もっと犯罪者らしくしてよ」
「そんなんじゃみんなに嫌われるぞ」
「そんなんだからみんな近寄らないんだ」
「お前邪魔。いらないんだよ」
「教室の輪を乱さないでくれるか?」
「…一人は好きじゃないんだがなぁ…」
そして時間は進み死後。冥界
「…あら、珍しいお客さん。亡霊にならず、冥界に直送だなんて」
「…一人は好きだ」
「あら、そうなの?」
「そうじゃなかったら、耐えれなかったから」
「?」
「俺が死んだ時に思い出した言葉だ。魂の状態でも喋れるんだな」
「いや知らないわよ」
他愛のない会話をする。俺が死ぬ時に見た走馬灯、あれを見て連鎖的に思い出した。いくつか。思い出したくなかったけど
「…ま、良いか。死んだ時の姿じゃなくてよかった〜あれ結構グロテスクだから」
「え、何それ」
「壁に押し潰されて死んだから。頭から行って、足元に。結構グロテスクなんだよねー」
「えぇ…?メンタル強すぎでしょ」
「メンタルキングと呼んでくれ」
そして疑問だ。僕は、なんで死んでいるんだ?それに、なんで言葉がすらすらと出てくる?前の僕は違った。
「…僕は」
「行っておくけど…アナタ、私から見れば十分地獄行きね。閻魔様は厳しいから、頑張ってね」
「あったりまえだ。それくらい、してもらわねえと」
「人生の損ってやつ?」
「一度に大量の拷問受けりゃ来世も同じことができる」
「…あなた結構ゲスいわね」
さて。とうとうこの作品は終わりです。
41日間くらいかな?まあ良いや。救いが少しありますね。
救いを完全に無くしたかったんですが。