第三者の介入があったためか、栞子ちゃんは「言いたいことはここではななくて」と切り出し、部外者判定されてしまった「モモちゃん」は「コペ子」ちゃんを恨みがましい目で見つめた。
「雉も鳴かずば撃たれまい」の古語の通り、失言から栞子ちゃんの恋バナエピソードに介入できなくなったコペ子ちゃん。
同好会のみんなと企画会議をする――顧問の三船先生に監督してもらうと聞き捨てならないセリフを吐いたけども。
モモちゃんから「是非にも記憶して耳に入れて欲しい」と、今際の際に伝言を託すみたいに告げられた。
彼女にも「コペ子ちゃんがコンバトラーVを作らないように監視をしておいて」と頼む。
演劇部部長は桜坂しずくちゃんの声マネをしながら「ブイトゥゲザー!」と言った――了承の意味合いであると信じたい。
スクールアイドル同好会のメンバーにも聞かれたくない話ゆえか、寮からも脱出し、アラサーは夏の太陽の熱視線に襲われる。
身体が紫色に変色しそうなメシマズメンバーの料理を食べていても、紫外線対策までままならない。
栞子ちゃんに日傘を差し出して「若い身空からのケアは大事」と滾々と訴えると「絵里ちゃんでは説得力がない」と言われてしまった。
成人をして間もなくの酔っ払った勢いで「顔の水分量さえ保てればいいのだから、水で顔を洗えば水分補給できるのでは?」と告げ「美容とはね」と同じく酔っ払っている綺羅ツバサに粛々と説教をされた身。
美容に関して「お肌の曲がり角にいるどころか、顔面をつけてヘッドスライディングしてる」と称される程の知識量。
彼女が実直で年上に敬愛を持つとはいえ、手前の発言に説得力がないと言わせてしまうくらい、絢瀬絵里の美容に関するセンスは鼻水レベルか。
「や、んな話んでもなくって」
栞子ちゃんは聡明とも取れる表情をあぐねると、私から日傘を受け取りごまかすようにお礼の言葉を言った。
クマの神様が表参道ヒルズで買ってきた(代金の出どころが不明なので胸ぐらをつかみあげた)小洒落た格好をし。
ことりから貰った(使用許諾済)日傘を指していると「わだすがのそむ はるがな」とか歌う少女には見えない。
一時期「しおりこちゃん」の歌う自曲も披露され「ナマってない」「日本語に聞こえる」との評判も。
ランジュちゃんから「認めない」と言われ、作曲担当のミアちゃんにも「ダメ」と烙印を押され。
何を言っているかはよく分からないものの胸に残る歌は披露されてる。
「体育館?」
「そう、ここでいいたいの」
運動部が試合でも行っているのか、他校の鞄も散見され、何かを食べ散らかしたゴミまでもが見受けられる。
理事長に見つかったら大目玉を食らうと怯えた私は、乱雑に置かれた物品を並び替え、ゴミはゴミ箱に捨てられる。
虹ヶ咲学園の校舎外にゴミ箱の設置を提案し、理事長からにべもなく却下され「そこをなんとか」とゴネた。
テコでも動かないと座り込んだ絢瀬絵里を「ジョウシマさん、ショベルカー」とエセ日本人っぽい口調でどかそうとした理事長も。
「あ、また理事長が絵里ちゃんをいじめてる」と学生に目撃され「え? また?」と金髪と学園の一番偉い人が驚き。
紆余曲折の末「では一時的に」と承諾を得。
汚れれば一生懸命掃除する金髪が目撃されてからしばらく。
生徒会や一年生なのに部長会議で指揮を執る栞子ちゃん(モモちゃんから権利を譲られた)の先導もあり。
学生が使ってる場所のゴミ置き場とは思えないほどの美麗さで保たれ、なんとマスコミの方々が取材に来た。
理事長が自身の先導でゴミ箱の設置を推進したと鼻高々に語り、後日に娘さんから「ママ嫌い」と言われた悲劇も。
体育館の中では予想通り運動部の皆様――いかにダンクをかっこよく決めるか選手権で鹿角理亞が優勝をかっさらい。挑戦者一同を歯噛みさせ、応援に来ていたミルクちゃん(チアガール)を喜ばせる。
そんな記憶をも思い浮かばせるバスケ部が、相手チームに善戦していた……んだけども。
7番のゼッケンを付けた愛ちゃんが引っ張っているってのは……指摘するわけにはね?
そういえばダンク勝負でも愛ちゃんは「勝てると思ったのに」と悔しがる姿を見せていた。