シリアスのような何かです。シリアス…ではない気がする。
あとずっとサンズ視点です。
では、本編どうぞ!
《Sans side》
「何の用だ?フラウィー、サンズ?」
…ちっ、気付かれてたか…
「用ってほどじゃねえよ。」
「…にしてはここ…というかスノーフルの街に入ってからずっと着いてきてたみたいだが。」
こいつ、後ろに目でもあんのか?
「あーあ、バレちゃった。」
「お前もだろ…わざわざお前なんかと手なんざ組みたくねえってのに…」
これはこのクソ雑草が言ってきたことだ。
「あの人間、何をしようとしてるのか分からない。ただ、Playerの可能性が高い」とかなんとかな。こいつはあのクソガキと同じ位気に食わねえが、言っていることは俺の考えと同じだった。だから一時だけ手を組んだんだが…
「なんで気付いた?オイラはショートカットを使ってたし、この雑草は地面の中からひょっこり出てくるだけだ。目が合った感じはなかったが?」
「勘…かな。」
勘?ふざけてるのか?
「一つ言うなら、やたらと俺達が通ったところの茂みに痕跡が多かった。足跡やら小さめの穴、とかな。宿に戻るんだから道を戻ることも分かるだろうに。」
…なるほどな。何でそんなところにまで目が行くんだか。
「…あのときはあいつに邪魔されたからな。もう一度だけ聞こう。」
俺は骨を、雑草は種を取り出し、構える。
「 お 前 は 、プ レ イ ヤ ー か?」
「っ………………はぁ…聞くまでもないんだろ?」
少し俯き、ため息をついて人間は答えた。
「……認めるのか。」
「事実だしな。」
「…ふん、正直に言ったら何とかなるとでも思ってんの?」
と、雑草が言うが、人間は…
「思ってると思ってんのか?その程度で俺を逃がす気がないことぐらい分かる。」
…本当に分からないな。何がしたいんだこいつは?
「…そうだ、一つ聞きたいことがあるんだが。」
ふと人間が言った。
「…何だ?」
「…この世界は、お前らが覚えている限りで何回繰り返されてる?」
…あ?本当にこいつは…話の意図が見えない。そんなもの聞いて何になるんだ。
「数え切れる訳ない量だね。百や二百なんて数じゃない。それこそ多分数千回行ってるね。」
「…数千…マジ?」
「そうだな…おいらはある程度感じられるぐらいでしかないが、元セーブアンドロード持ちのこいつが言うならそうなんじゃないか?おいらが感じるのも…まあ、五百は行ってる、といったところか。」
と、人間が大きく目を見開いて再び俯いて首を振り、またため息をついた。
「はぁ……マジか…よくそれで精神が壊れなかったな…」
「…オイラはもうほとんど諦めてるからな。」
「僕はソウルレスだしね。」
「…さらっとそういうこと言うなよおい……なあ、話はちょっと変わるが…
この世界をセーブアンドロードから外させれる、と言ったら信じるか?」
「っ…!?」
「…デタラメ言うな!」
と、雑草が弾を高速で撃ち出す。その弾は真っ直ぐ人間を撃ち抜いた。
「かはっ…っつ…ゲホッ、ケホッ…話ぐらい聞いてくれよ…」
今ので体力が5分の1ぐらいやられたな。何気にこいつ強いんだよな。
「セーブアンドロードからこの世界を外す?つまりこの世界を助けるって言いたいの?
なら何でこの世界を壊しては作り直してなんてことをしたのさ!」
「っ…それは…」
「たかがゲーム、たかがキャラクター、だろ?」
「………」
ま、だろうな。大体はわかる。多分Playerってのはこいつみたいなやつばかりなんだと思う。遊ぶだけ遊んで、壊しては作り直して、物だと思っているからこそそういう扱いになる。
「……そうだな…たかが…まさにその通りだ。しっかりGルートまで行ったんだしな。」
ふと人間が話し始めた。とりあえず雑草は抑え込んどくか。話も聞けないと先が見えなくなる。
「だが、ここに来て、モンスターたちの存在を認識して、思ったんだ。俺何やってたんだろうな、って。殺す理由なんてないのに攻撃して、ゲームはこういうものだから、ってEXPをためてLOVEを上げる。馬鹿だと思ったよ。」
「だからって急にそんな態度にするのかい?身勝手すぎない?」
「身勝手だよ。そんなもの百も承知さ。 Playerの時からずっとね。だから世界を救う、なんて大義も大きな事はない。俺が『やりたい』って思ったから。それだけに過ぎない。ま、所詮エゴだな。」
「………本当に救えるのか?この壊れ切った世界を。」
本人もそうは言っている。だが、どうであれ、本当にここを救えるのであれば…
「…とは言っても、まだ仮説段階。確率はかなり高いけど、万が一もある。それに…ちょっと代償がキツイかも。」
「代償?」
「少なくともあと一回はリセット、またはロードしないといけない所かな。記憶がある程度残る身としてはかなりきついと思う。」
……なるほどな。
「……どのルートで行く気だ?」
「まあ普通N→Pの順番だろ。ちょっとフラウィーには荷が重いかも。」
「……ふん。もう好きにすればいいよ。ただし、容赦しないから。お前なら知ってると思うけどさ、僕がソウルを7つ取り込めばそんなの関係なくなるんだよ。」
と、雑草は引っ込んでいった。やれやれ…
「…それもヤツの掌の上なんだけどな…」
ボソッと人間が呟くが、俺はそうは思わんな…第一、それがPlayerの手のひらの上だってのは
「…で?どういう作戦なわけだ?」
「仮説段階って言っただろ。どうしても知りたかったら…博士にでも聞いてみたらどうだ?面識あるんだろ?」
博士…あぁ、Gasterの事か…
「そんな頻繁に会える相手でもないな。向こうの気分次第だ。…お前からは教えてくれない、って事か。」
「まあね。あんまり仮説は口に出したくないんだ。」
「あいつと似てやがる。」
妙な所が似てやがるな、こいつ。
俺はこの人間を信用している訳じゃないが、個人的になんとなくあいつと重なって見える。何というか…信用はできないが一方的に嫌えない…といったところか?…攻撃はしてるけどな。
「そりゃどうも。博士も博士でこっちに何かしら仕掛けてるみたいだしな。あの吊橋で助けてくれたのは間違いなく博士だ。」
ほう…?
「何でそんなことが分かる?」
「頭の中に声が響いたからだよ。博士の事だからこの程度はできるんじゃない?」
……さあな。
「…そうだ。忠告することといえば青攻撃の事だけ、と言ったが、実はもう一つある。」
「…もう原作通りに行くとは限らない、か?」
何だ、やっぱり気づいてたのか。まあ、気付かないほうがおかしいわな。これだけ今までのタイムラインと違うことになってるんだもんな。そりゃそうなる。
「…ま、何とか頑張るさ。危なくなったら助けてくれてもいいんだぜ?」
「冗談。」
そこまでで、ショートカットを使ってその場から離れる。
…さて、どうなる事やら…ともかく、これでこの
ちっ、やっぱあんまり気に入らねえが…
お、あの人間が宿に戻ったな。
…はぁ…やれやれ、どうなることやら…
あ、次パピルス戦になるとか言った気がするけど多分次の次になりそうです。はい。
思いの外長い…
では、最後まで読んていだき、ありがとうございました!