Shyren戦とちょっと過ぎてからです。
では、本編どうぞ!
と、同時に小さな音符が一つ、不規則に揺れながら飛ぶ。…まあ、方向はこっちに向いてすらないが。
『*ミュージックのにおいがする。』
と、音楽の大きさがいつもの大きさに近くなる。
つかミュージックのにおいとは一体。
と、
ピッ
「ん?」
選択音がした。後ろを向くとFriskがACTからハミングする、を選択していた。
俺には聞こえないが、Shyrenの反応を見ると少し興味を持ってるようだ。
『*あなたは悲しげな歌を口ずさんだ。…Shyrenもそれに合わせて歌った。』
と、彼女が少し顔を上げ、声も少し大きくなる。…が、やっぱり完全に聞こえはしないな…
「ふんふん…ふんふ〜ん…」
と、さっきよりは少し大きさが大きくなった音符が3つほど飛んでくる。
相変わらず指向性は無いみたいだがな。
『*Shyrenは誰かの歌に合わせて歌ったほうが落ち着くようだ。』
そうアナウンスが聞こえると、横でFriskが、何かを思いついたように顔を上げた。
「お兄ちゃん、ここでちょっと時間使ってもいい?」
「?ああ、構わんぞ。…何するつもりだ?」
と、Friskはえへへ、と笑って言う。
「秘密!あとお兄ちゃんも手伝ってね!」
内容を秘密にされたのに手伝ってとはこれ如何に。
まあかわいいから良し。えへへがめっちゃかわいかった。
それから、Friskはまた同じようにハミングを選ぶ。
『*更に歌い続けた。モンスターたちは歌に身を任せている。』
と、周りにいつの間にかモンスターたちがチラホラといるのに気がつく。
…この世界白黒状態でも外から干渉ってできるのか?
『*ゲリラライブの始まりだ。』
急に雰囲気が変わった。
いや、Shyrenのでも俺のでも、ましてやFriskのでもないんだが、何つーか…圧?
「シ ファ シ ファ ソ ファ ソ ミ レ レ」
Shyrenの声がまた大きくなった。普通ぐらいの大きさにはなってる。…つか曲調変わったな。何か…ちょっと楽しみ始めれてるかな。
と、いきなり大量の音符が躍り出てきた。
急いで迎撃を、と思ってナイフを出そうとするが、やめる。
…この場で使うものじゃないかな、避けるだけにしとくとするか…おっとFrisk危ない。
「わっ、ありがと。」
「問題ねぇ。それより、あっちのほうが大事だろ?」
少し笑って言う。
『*Sansがトイレットペーパーで作ったチケットを売っている。』
おぅ、Sans…なにしとんねん。…ん?トイレットペーパー…?…あれ?
あとなんか凄い意外そうな目で見られてる気がしないでもない。…いや、とりあえず今はこっちに集中だな。
Friskも、Sansを見つけておーっ!となっていたが、とりあえずまたハミングをする。
『*更に歌い続けた。チケットはソールドアウトだ。気分はまるでロックスター!』
「ミソミソミシミラシソ」
ソールドアウト…最後の方Sansがチケットをばら撒いてた気がしたのは気のせいだろうか。
…もし気のせいじゃないなら片づけはやれよ、と音符を躱しつつ思う。
と、Friskがこっちを振り返って、満面の笑みで手招きをしてきた。どうした。
「お兄ちゃん!お兄ちゃんも歌って!」
「え、い、今かよ!?」
「うん!ほら!」
協 力 っ て そ う い う ?
えー…歌…歌…まあ、そうだなぁ…
「わーった。」
歌かぁ…いつぶりだろ。少なくともここ数年は歌ってないな。上手く…はないだろうが、音痴ではないはず。と思いたいな。
周りの歓声やら音楽に負けないよう、深めに深呼吸をして息を吸う。
「─────♪」
あー、思いの外歌えるもんなんだな。
下手…ではない、言っても平凡な歌声だと思う。
『*観客は服を投げている。靴 下 の 嵐 だ 。』
と、大量の靴下が飛んできた。何の嫌がらせだよこれ!?
まあ、ダメージ判定は流石にないっぽいが…
ピッ
『*更に歌い続けた。だけど…ツアーや追っかけファンに追われる毎日…気の休まるヒマがない…』
「(ブォォォーー…)」
と、さっきまでより多めの音符が飛んできた。…つかこれ、当たったらどんなダメージ判定なんだろ。打撲…か?違うかも。鼓膜にダメージとかいやだぞ。
『*Shyrenは自分の将来について考えている。』
…そろそろか。
ピッ
『*三人はビッグになった。だけど…そろそろ潮時だ。』
…ん?三人?俺も入ってんの?主に二人じゃなく?
と、Friskがボソボソ、とShyrenに言った。
それに応じてShyrenは少し顔を綻ばせて頷いた。
『*二人は別々の道を行くと決めた。…別れの歌を歌った。』
「(最後にもひとつブァァーー…)」
と、さっきまでよりも更に速く、長く音符が流れてきた。
が、不思議とあまり動かなくてもこっちに弾幕が飛んでくることはなかった。…手加減、もしくは優しさかな。と、そこまで考えたところで…
『*You win!!
0EXPと30GOLDを獲得!』
最後のアナウンスが聞こえ、世界に色が戻ってきた。同時に、Shyrenの姿も空間に溶けてなくなった。
… 何 で ?
俺最後何も喋れてないんだが。どうするよ、これ。
「お兄ちゃん!」
「うお、フリスク。」
と、隣からFriskが足に抱きついてきた。
「お兄ちゃんの歌うの、初めて見た!上手だったよ!」
おぉ、なんか嬉しい。
「ありがとな。フリスクの歌が聞こえなかったのは残念だったが、また今度聞かせてくれ。」
「うん!シャイレーンちゃんも、地上に出て歌手を目指すって!」
お、マジか。そりゃあ良い。自分らしさを出せたようで何よりだ。
「…じゃ、行くか。」
「うん!」
そうしてその部屋の上にあった石板に近づくFrisk。と…
「お兄ちゃん!財宝だって!」
財宝…あー、あれか。
「…こっちかな?」
「みたいだな。」
で、上の部屋に行ってみると…
「あれ、行き止まり…ピアノ?」
行き止まりになっていて、端にはピアノが一台置かれていた。何でこんなところに…
と、Friskはピアノの反対側にあった石板を読んだ。
「…回廊の奥に響く不気味な音…お、おばけの声、とか…?」
…確かに、そうとも取れるな。つか怖がってるFriskもかわいい。
「いや、後ろに調べ、ってあるだろ?調べってのはこの場合は音楽の旋律とかだな。まあ…多分その音の最初の8音をピアノで弾いたらどっかに穴でも開くんじゃねえか?」
そう答えるとFriskはほっ、と胸をなでおろした。
…というか…
「つか、お化けって言ってもナプスタブルークとかああいう感じかもしれないぜ?」
「あ、そう考えると怖くないかも。」
まああの内気なシーツおばけの印象があるとどうしてもな…
「とりあえず進んでれば何かあるんじゃないか?見つけたら戻ってくればいい。」
「そうだね、じゃあ行こう!」
と、手を引っ張り始めるFrisk。こらこら腕が取れる。
で、そのまま下の部屋に戻って進むと、また石板があった。
…続きだな。
『*ニンゲンには、これに対抗する手段はない。彼らは我々のタマシイを奪うことはできない。モンスターが死ぬとそのタマシイはただちに消滅する。また生きたモンスターからタマシイを奪うには途方も無い力が必要となるのだ。』
『*ただし、一つだけ例外がある。「ボスモンスター」と呼ばれる特殊な種族のタマシイである。ボスモンスターのタマシイは強く、死後もすぐには消えない。僅かな時間だがその場にとどまり続けるのだ。これをニンゲンが取り込むことは可能だろう。しかしこれまでに実例はない。そして今後もそのようなことは決して起こり得ない。』
あったな、俺が今のところ謎に思ってるところの一つ。俺やFriskがモンスターのタマシイを持っている可能性があることに関することだ。
と、Friskが首を傾げた。
「…?ボスモンスター…って?」
ああ、そこか。
「あー…多分トリエルさんとかパピルスとかじゃないか?普通のモンスター達より強かったし。あと…アンダインとか。」
「っ…!」
おっと、言わない方が良かったかも。
「…ま、大丈夫だろ。変に気を張ってると疲れるぞ。これまでも何とかなってるし、何とかなるさ。」
「そう、かな?」
「そうだろ。」
流石にちょっと暴論過ぎるか?まあ、Friskをどうこうさせるつもりはないけどな。仮に殺されるようなことになるなら俺がやられるようにするかもな。
そんなことを考えつつまた次の部屋に進んだ。
safety pinさん、非ログイン勢さん、高評価ありがとうございます!モチベアップアップです。
さて…次は比較的早めに出せそうです。割とオリジナルでも通る内容なので。(内容が無いよぅ…すんません何でもないです。)
とは言っても来週…出せるかな?といった感じなので悪しからず。
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!