ち ょ っ と み じ け え
いや、ちょっと長さ的にね?次話のことを考えると絶妙な所なんですよ。
大体一話に3000文字くらい、長くても4000文字には収めときたいんで、その関係上この話と次話はちょいと短めです。
では、本編どうぞ!
「やべえやべえやべえ…!!?」
想像以上にやばいぞこれ。
いや、Undyneの殺意が高いのは分かってたぞ?分かってたけどよ…これ下手に小細工されるより面倒なことになったぞ…!
「っつ!またかッ!」
悪態をつくと同時に
必死で躱し、躱しきれないものはナイフで弾く。幸い、現実…というべきか、色のある状態の世界でのあの槍自体にダメージ判定はないらしく、当たり判定だけがあるらしいな。まあ、ダメージ判定があったらとっくに俺ゲームオーバーになってんだが…
とか考えてると数秒以内に背景に色が戻ってくる。
…さっきからずっとこの繰り返しなんだが。
「クソッ、一向に進まん…!」
舌打ちをしつつ前を向き直してもう一回走り出す。
何が起こってるかって?
【悲報】Undyne物量ゴリ押しにかかる【悲報】
こういう事。もう文面で察してくれるととても助かるんだが、まあ簡単に言おうか。
あそこの足場のところって足元からいっぱい槍が生えてきて、それ避けながら進むじゃん?違うのよ。
避けれんのよ。槍。
多すぎるのよ。攻撃判定。
近場の足元ほぼ全面
しかもナイフで弾こうとしてもナイフ自体も当たり判定付くからほぼ回避不可能なのよ。
弾幕避けゲーってなんぞ?これは
とか思ってると…
「はいまたかよォッ!」
背景が切り替わってまた槍。一回足を止めてナイフを取り出し、もう一回降ってくる槍に向き直す。
もういい加減にしてくれ。
疲れる。ホントに。
色がチカチカ変わるせいで目も疲れるし走り続けてるから体力的にも疲れる。
何ならあの白黒の世界だと確かに痛みとかはないけど疲労とかは普通にあるのね?
しかもここさぁ…後半のラッシュ加減エグいじゃん?
絶対避けれんだろ。
俺達まだ道の中腹ぞ?
「お、お兄ちゃん大丈夫…?」
「大丈夫ッ!多分いつかは終わるはずだかr」
とか言ってたらまた背景が切り替わる。
アレだな、やっぱ脳筋戦法っていっちゃん強いんだな。一周回って何か冷静になってきたわ。
にしても…
「アイツ体力バケモンだよなぁ…」
そう、遠距離攻撃で延々チクチクしてくる件のUndyneなんだが、攻撃の勢いが全然、全く収まらん。
Sansとかもずっと攻撃し続けてたら疲れてたじゃん?だからやっぱスタミナっていう限度はあるだろって思って、いずれスタミナ切れとか起こすと踏んでたんだが…あいつ、マージで攻撃の手が緩まんのだが。
むしろ原作通り勢い増してるし……そんなオーバーキルみたいなエグいスピードで大量展開しなくでもどうせ当たるんだって!念には念をとは言うけど入れ過ぎだよ!
んー、アレかな?戦いとかに慣れてるからこういうスタミナとかはやっぱ多いんかね?Sansは戦いとかあんまり好きじゃなさそうだったが、戦士を生業(?)にしてるUndyneは別格とか。二次創作だけどグリッチテールとかもめっちゃ戦い慣れてるっぽかったしなぁ…
とか考えながら。
「やっぱ一筋縄ではいかんよなぁ…」
少しずつとはいえ進みながら、もはや半ば作業感覚で降ってくる槍を弾きつつこの状況をどうするか考える。
とりあえずスタミナ切れは期待できないものとして考えていいから逃げ切る方法を考えるしか無い。
まあ、そうは言っても正直このままちびちび進んでいけばいずれ逃げ切れはする。逃げ切れ
逃げ切れはするが…多分良手とは言えねえな。片やこないだまで一般人してた一般人。片や戦闘において単純な戦闘力という点で言えば最強クラスの戦士。
どっちが勝つかなんて目に見えてる。
と、
「!」
一瞬槍の出現が遅れたお陰で少しの間自由に動けるようになった。
さらに、それに焦ったのか攻撃のタイミングがまたちょっとズレる。
今のうちに…!
「フリスク!ちょっと揺らすぞッ!」
返答を待たずにFriskを担いでおんぶし、全力でダッシュする。
と、かなり広い足場のところに出た。
…ラストスパートだ…!
正直動くのも億劫なレベルで疲れてるが、ここで一回でも捕まると本当にやばい。なにせあの速度だからな…広場に出て原作通り展開スピード上げてきやがったし。
というか、今気づいたがUndyneのあの槍、確かにあの狭い足場の中だといっぱいいっぱいだったが広いところに出てみるとそうでもない。分散こそしてないし量も多いから気を抜くわけにはいかんが、それでも全く避けられん程の量じゃない。
多分一回で出せる量が決まってて、それを初っ端からブッパしてた感じか?それならかなりありがたいんだが。
右に避け、左に避け、少し戻って、反射神経で跳んで走って、数回当たりながらも何とか逃げ、その足場の先に続く道の中の一本に走って逃げ込んだ。
が、攻撃が緩くなってきたその先にあったのは…
「あ、れ…これ…!」
「ッハハ…ハァ…マジ、かぁ…」
行き止まり。
足場の先は闇に飲まれており、底も壁も見えない。
これ…分かってたが絶望感やべえな…同時に疲労感もだが…いや、これはただの走り過ぎか。
…つーか、ここは原作に沿ってくれないと困るよな…
両膝に手を当てて体をかがませて、なんとか息を整えようとする。…が、整えきる前にソイツは来た。
ガシャ…ガシャ…ガシャ…!!
鎧の音が近づいて来て、その姿が見える。光の加減上顔のあたりにちょうど影がかかってるが、その内鎧の開いている左目のあたりから若干光がオーラのように漏れている、その姿。
疲労を前に出さないようにして体制を起こして、睨んでくる目を睨み返す。
まさかとは思うがここから戦闘とか勘弁してくれよ…?
「お兄ちゃん…」
「フリスク…後ろに、いろ」
不安そうに服の裾を握るFriskを、庇うように俺の後ろに移動させつつUndyneを睨み続ける。…目を離すわけに行かない。正直何をされるか気が気じゃない。と、
Undyneは右手を大きく上げ、その手に水色の槍を出現させる。そしてその右手がピク、と動いたかと思うと上から下へ、大きく振り下ろした。
その動きに連動するようにどこからともなく複数の槍が降ってきて…足場を、分断した。
原作通りの動き。が、
「っ!」
追撃。
本来上から眺めているだけだったはずのUndyneが、手に持っていた槍をぶん投げた。二撃目の可能性はもしかしたら、程度にしか想定していなかった上、こっちは空中。避けきれず、慌ててFriskを軌道から逸らすも俺の腕を掠って暗闇に吸い込まれる。
…いってぇ。
腕を隠しつつ、俺はFriskを抱えて落ちていった。
せめてFriskが痛くないように、両腕で抱きしめて、自分の背中を下にして。
不思議と、痛みはなかった。
なんか目を離してる隙にUA数が3万行きそうなんですが…イツノマニ…
こんな小説を読んでくださり、ありがとうございます。
ではでは、最後まで読んで下さり、ありがとうございました!