FALSENESS TALE   作:謎の通行人 δ

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どうもただの謎存在です。
…あれ、いつの間にか前の更新から一月どころか二月経とうとしてる…あれ…?
ところで、やっとUndyne戦の方向が決まったんですが…決まったせいで早くそこに行きたくて飛ばし気味になりそうな今日この頃です。



では、本編どうぞ。


Light Right【☆】

次のエリアに進むと、いくつか群生したエコーフラワーの前に石版がいくつかあった。

…群生っつーか…たまたま固まって生えてるだけな気がしなくもないが。

 

『完膚なきまでに打ちのめされた我々は根絶やしにされることを恐れ人間に降伏した。そして強大な力を持つ七人の人間の魔術師が、その魔力で我々を地底の世界へ封印した。封印の中に入ることは容易い。しかし外に出ることができるのは強きタマシイを持つ者のみ……』

 

『この封印を破る方法はただ一つ。七人のニンゲンのタマシイに匹敵する強大な力で撃てば……バリアは崩壊する』

 

『しかし呪われたこの地には入り口も出口も存在しない。したがって人間が現れることも無い。我々モンスターは永遠に地底に囚われる運命なのだ』

水に入りながら、滝を挟んで並べて壁にかけられた三枚の石版を読んでいく。

それらから感じられる、無念と絶望。

 

「…こういう、ことだったんだ」

 

「ああ」

隣から、少し震えた声が聞こえてきた。

 

「勝手に攻撃しただけじゃなくて地下に閉じ込めるなんて…そんなの…!」

 

「人間側も怯えたんだろうな、魔法なんていう未知の不思議な力を使えるモンスターに」

 

「だからってっ…!!」

少し甲高いような声が思いの外大きく響いて驚いたのか、Friskは口を噤んだ。

 

「…ごめん、お兄ちゃんに言ってもどうしようもないのに」

 

「…いや、それでいい」

本当に、この子は聡いし優しい。

…だから。

 

「“誰かのために本気で怒れる人間になれ”なんて、俺は変な事言うなと思ってたがフリスクはそれでいい。それが長所だ」

 

「…うん」

ポスポスと柔らかい頭に手を落としてから、行くぞー、と声をかける。

 

うーん、どうしよ。この子のこのメンタルでUndyne戦ほんとに行ける?下手すりゃPapyrus戦宜しく何かのAU挟まってくる可能性あるのに、もう既に結構メンタル削れてるから戦闘どころじゃなくなる可能性高いぞ。

つかUndyne、AUあったっけ?StoryShift系以外のやつ。

うーん、俺もAUに関してはそこまで詳しい訳じゃないからなぁ…ほんとに有名どころくらいなんだよな、知ってんの。

Ink!Sansで出てくるSansでさえ知らねーのあるし。それがUndyneとなればほんとに知らないやつが出てくる可能性あるんだよな。

…え、困るんだが。俺今原作知識ありきで頑張ってんのにそんな未知のやつ出されたら俺余裕で100は死ねる自信あるぜ?

 

そんな事を考えながら足を進める。次何だっけ。

 

「あれ、道が…」

そんなFriskの声で思い出した。あーあれだ。きのこに触って明かりつけてくやつだ。

で、確か全部つけたらTemmie村に行ける。はず。

 

「多分これだな」

ていっ、と近くにあった青っぽいきのこ…これきのこか?…まあ良いや。

仮称きのこに触ると、青白い光を発して視界が少し明るくなった。

 

「わ、」

 

「多分こうやって明かりをつけていくんだろ」

 

「なるほど…お兄ちゃんよく分かったね?」

原作知識です、ハイ。初見でできる気がしません。

なんて言えるわけもなく、まあ、勘でな、と答えるとちょっとキラキラした目を向けられた。

…やめてくれ、その純真な瞳は俺に効く…

 

ポーン、ポーン、と真っ直ぐ進んでいって更に2つのキノコランプをつけたところ…

 

「あれ、道が無い…?」

 

「ありゃ」

あっそうだ、そういやこれ一回戻らなきゃいけねえんだった。

…つか、そういやここらへんからTemmie村行けるんだったよな?……道無くね?

いやいや、明かりで照らされてないとかじゃなくて、そもそも道無くね?道なぁぁぁい!栗◯あァァ!道無ぇぞォ!だぞ。

…何かまた変な電波受信したな…まあいっか。

 

「…向こうになんか無いか?」

 

「えっ?…あっ!あった!」

道を挟んだ向こうの方を指して言ってみると、Friskは驚いたように目を見開いた。

はい、戻りまーす。

来た道を戻って回り込んで4つ目、最後のキノコランプを照らした…ところ。

 

「…?あれ、何だろう…」

と、Friskがさっきまで俺達がいた所を指さした。見てみると、その奥から光が漏れ出てきていた。

あれぇ…俺さっきそっちおった時にちゃんと探したやん…

 

「行ってみるか?」

 

「うん」

ということでもう一回戻ってきた道を戻って、光の場所に行…こうとしたところで。

 

「!」

エンカウントだ。背景が白黒に変わって胸の前にソウルが浮き出た。

 

『*スペシャルなてきのTemmieがあなたを倒しに来た!』

あー…Temmie戦完全に忘れてた。村の方に意識割かれすぎたな。

と、Friskはいつも通り[ACT]から調べる、に触れた。

 

『*TEMMIE 測テミ不能。

  可愛い人間を撫でるのが大好き。だがあなたにはアレルギーがある』

測テミってなんだよ…

というか、このアレルギーって何なんだろうな。そもそもTemmieって犬とか猫の仲間なのか?Friskどっちもアレルギーなかったはずだが…アレか。Temmieアレルギーか。

 

「ァヮワヮ…かわいい…人間…!(撫)」

おっ?Friskの可愛さがわかるとは、お前とは美味い酒が飲めそうだ。俺酒飲めねえけど。

 

と、Temmieは腕を伸ばして…伸ばして!?

(物理的に)手の部分だけを伸ばして追尾してきた。

 

「え、えぇ…?」

どこぞのLesser dogの首みたいな挙動しやがって…しかも微妙に厄介!

 

「チッ」

俺じゃなくてFriskを狙ってるあたりアレだな。俺は可愛い判定されてねえな。…待てよ、なら…!

 

「フリスク!」

伸ばされたTemmieの腕に囲まれたFriskを横から抱きしめて腕から守る。と、確かにTemmieの腕は触れたがダメージを食らった判定がない。

…アレな。狙ってるのがFriskだったからワンチャンアナウンスの「アレルギーがある」の部分はFriskだけで、俺は別にアレルギーの判定にも入んねえんじゃねえのって思っただけ。

 

「…え、お兄ちゃん、大丈夫…?」

心配そうなFriskに大丈夫という旨を伝える。

 

『*Temmieはあなたにぎゅっと抱きつこうとしている』

と、Friskはペコ、と頭を下げてボソボソと何か言った。

 

「ホイ!テミーさんだよ!」

あー、挨拶したか。

と、今度はTemmieの足が全部伸びて来た。…これどちらかと言うと抱きつくと言うより踏みつけようとしてね…?

 

「、っと、ほっ」

緩急つけて踏みつけようとしてくる足をFriskと躱す。

まあ別に俺に関しては当たっても問題ないのが分かったから避ける必要ねえんだけども。

 

『*Temmieは髪をいじっている』

と、今度はFriskは腕を曲げて…あっこれ…

 

『*あなたは力こぶを作ってみせた』

 

「いや!!!!!きんにく、かわ……いくない」

おいこらFriskはかわいいだろうが、見ろちょっと恥ずかしそうでも力こぶ作ろうと頑張って腕曲げてんだぞ。かわいいだろうが。殺してやるぞ天の助。

 

「おっと、聞き捨てならないね;)」

「いやー!!!!!!」

だ が お 前 は で て く る な 。

 

どこからともなくスゥッ、と出てきたのは筋肉馬ことAaronだ。

Temmieはその場で気絶した。えぇ…そんな嫌やったんか…

 

「これで二人きりだね?;)」

やめろ、Friskの教育上よろしくないから。

と、お構いなしに下から腕がせり上がってきた。

くっそ、何気に避けづらいんだよこいつ。

 

「あ、テミーさん倒れちゃった……お兄ちゃん、テミーさん、ここじゃ巻き込まれちゃう、から…」

…あーなるほど、やっぱそういう所優しいな。まあ俺がFriskの頼みを断るわけもなく。

 

「分かった、気を付けろよ」

心配ではあるけどな。Friskはアレルギーがあるっぽいし、俺に任せたってところか。

ぱっと飛んでTemmieを抱え、その場から離脱する。

 

「おや☆どこに行くんだい;)」

やかましい、お前にかまっとる暇は無いんだよ。

汗を振りまいてきたAaronを無視して少し離れる…と。

 

「う、おっ!」

急に重力が戻ってきて地面に吸い付けられた。後ろを見ると黒くてでかい直方体みたいなのがあって、中が見えなくなっていた。

 

「…戦闘中って、外から見たらこんな感じになってんのか…」

つかAaron、こんなもんの中によく入ろうと思ったな…

 

と、上の方からAaronが飛んでいって天井をすり抜けて消えて、直方体が弾けて中からFriskが出てきた。…ごめん、情報量が多すぎて一瞬処理落ちした。

 

「お兄ちゃん、しっかり触られてたけど…大丈夫だった…?」

心配そうに言ってくれたFriskに大丈夫だ、と触ってた腕を見せて何とも無いことを教える。

 

「んん…ハッ!きんにく!」

と、腕の中でTemmieがそんな事を叫んで目を開けた。どんだけ嫌だったんだよ…

 

「ごめんね、テミーさん。びっくりさせちゃって…ボクアレルギーがあるみたいで触れないんだ」

 

「アヮワ…そだったの…こっちこそごめ、ね?」

 

「ううん、あっそうだ。撫でさせてあげられないけど…これ、あげる!」

と、Friskがポケットから取り出したのはモンスター飴。…まだ持ってたのか。

 

「キャワワ…カワイイ!ありがと!」

と、飴を加えて手足をバタバタさせ始めた。おおう。

 

「このさき、テミー村、ある!よってね!」

と、それだけいって走り去っていった。

 

「うん!こっちかな?」

走っていくTemmieに返事をして進んでいくと、さっき俺達がいた所に…うん、道ができてら。なんで?

 

「ここ…かな?」

 

「行ってみるか」

 

「うん」

漏れてくる光の方へと足を進めていくと、マップがロードされてさっと広い所…あちこちにTemmyが散見できる謎の空間に出た。




今更ですけどGaster君の立ち絵です。
え?靴が変?服の皺がない?手と腕の形がおかしい?

………うるせェ行こう!!(ヤケクソ)

【挿絵表示】




では、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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