……超難産です。正直煮えきらない感満載ですけど
《Frisk Side》
「待っ、て!」
あれから先にあった洞窟の中、前にあったセーブポイントでセーブすらせずに走ってたけど、前を走るKidに声をかけた。
お兄ちゃんに行けって言われて、とっさに走り出しちゃったけど…どこに?いつまで?詳しいことは何も聞いてない。
それに、お兄ちゃんは…いざという時に自分のことを考えない。無茶ばっかりするし…それに…!
「な、なんだよ!?」
「戻らないとっ!」
それに、なんか…嫌な感じがする。
お兄ちゃんが遠のく、じゃないけど…なんて言ったら良いかわからない、けど…!
「け、けどよ!オマエのにーちゃんに行けって言われて、それで…」
「でも!も、もしかしたら…お兄ちゃんが、」
…あんまり考えたくないこと。
でも、もし、もし…
「し、しんじゃうかも、しれない…!」
「…な、何言ってんだよ、相手はあのアンダインだぜ!?ゼッテーそんな事、しねぇよ、……」
洞窟の真ん中あたりで足が止まる。
きっとKidも、心当たりはあるはず。…Undyneは、敵とみなした相手には容赦がない事くらい、わかってるはず。
「それに、トモダチからの頼みだ!オマエもトモダチだけど…守ってやれって言われちゃ断れねーだろ…!」
「……っ!」
いつまでも、いつも守られてきたボクが、言えることじゃないかもしれないけど…!
「と、友達は!」
「…は?」
勇気を出して、決意を固める。
「友達は、助けるだけじゃ、ダメなんだよ。助け合わないとダメなの!お兄ちゃんにはもう助けてもらった…なら、今度はボクたちが助けなきゃいけないの!」
「!」
体に力がみなぎる。
もう体の震えは止まった。
ならやることは一つ…!
「教えて。ここからの
「……っ……だーー!わーった!でも後で怒られるかもしんねーからそん時は…」
「一緒に怒られる!多分ボクの方が2倍怒られる!」
「ヨシ!」
…正直あんまり怒られたくはないけど…お兄ちゃん怒るとこわいし…
でも、それがボクのことを思ってだってことはわかるし、それだけでお兄ちゃんを助けられるならどうってことはない!
「こっちに抜け道があるんだ!ついてこい!」
「うん!」
そこから、ちょっとだけ洞窟を戻りはじめた。
「ッ゛!」
さっきまで喉元があった場所を青い槍が通り抜けた。
くっそ、こいつマジで話聞かねーじゃねぇか!
ただでさえ記憶が残ってるとかなんとかでややこしいってのに!
「いつまで、足掻くッつもりだ…!」
とはいえ…なかなか俺の体もやるらしい。
Undyneの動きが若干鈍ってきてる。やっと疲れが見えてきたらしい。…十五分はお互い殺し合うレベルで戦ってんだがやっと疲れが見えるレベルかよ。俺もうフラフラだぞ…
ずっと気も張りっぱなし、緊張しっぱなし、その状態で10分殺し合いはただの拷問なんだよ…!
しかも何だよ、その槍の攻撃判定刃の部分だけじゃなくて持ち手にもあるとか聞いてねえぞ!
「は─…は──…」
だが、まだなんとかなりそうだ…もうそろそろFriskとKidはHotLandまで着いただろ…?だったら…
「は、こっち、だ!」
そのクソほど重い体を動かして走る!!
「な、ッ何を考えている貴様!!」
後ろからの声はもう完全に無視。というか悠長に聞いてられるほど余裕がねぇ。
こっからは完全な消耗戦…Friskがいないならエンカウントを食らわないんだったら、このままHotLandまで突っ走って脱水にさせりゃこっちの勝ち!
「脱水で、消耗させるつもりか…!その手はもう、知っている!」
ヤッベ!こいつそういや記憶持ちじゃん!って俺さっき自分で言ったじゃん!馬鹿なのか!?馬鹿だよ悪いか!
と同時に地面に足が固定された。
「これで逃げられまい…!」
「ッの…ヤロ…!」
緑色に絡め取られた足を恨めしく思いながら周囲に現れた質量のない盾を振り回す。が…その動きもやっぱり鈍い。攻撃は直撃されないように調整はしてたが正直それだけで限界だったからな…血はあんまり*1出てないが打撲痕が目立つ。骨が痺れるみたいな感覚と合わさって動かし辛い…それに疲労が合わさって二重で動き難い…クッソ、!
だが、拘束してる間はUndyneもそっちにリソースを取られるのか、単調な攻撃しかできないからまだマシ。まだ捌けるは捌けるレベルだ。
と、相手の集中が切れたのか緑の拘束が剥がれた。俺は後ろから飛んできた槍を喰らいかけた。あっぶねぇ。ギリ反応できて助かった。
「ッ、この…」
「先で、待ってんぞ!」
すぐさま走って洞窟の方へ向かう。Undyneは…ただでさえ重い鎧に疲労も重なって随分と動きにくそうだな。Undying the Undyneは通常Undyneより鎧軽そうなイメージあるが。でもそこまでやっても平常の俺と身体能力あんまし変わらんみたいだな。ふざけてんのか。はいはいばにたすばにたす。
「っ、と!おぁ、っ…」
なんて考えてると地面から槍が生えてきた。とっさの判断でジャンプ、飛び前転で躱す。その時に後ろを見ると地面に左手を突き立てているUndyneが見えた。
こいつ追跡中も普通に攻撃もしてくるんよなぁ…追尾する槍も投げてくるし。まあこの先の洞窟まで行きゃあそれもだいぶ楽にはなるだろうが。障害物があると対処が楽なんだが…ここはまだ開けてんだよなぁ!
「逃が、すか…!」
「しつけーんだよマジで、!」
飛んでくる槍をナイフで弾き、疲れを見せないように虚勢を張る。病は気からって言うだろ…気にしなきゃいいんだよ、そのうち脳がドーパミンだかエンドルフィンだかなんだかを分泌してランナーズハイになるとか云々言うだろ、そこまで行きゃあ疲れなんざ無視できる!
辛い
「この、ッ…!」
と、再度走り出そうとしたところでまた足が緑に捉えられ、その場に捕まる。
咄嗟に盾を掴む…が、槍が飛んでこない。代わりに、Undyneが胸のあたりを押さえて膝をついた。
…何だ?何事だ?
「貴様は…いつまでそうやって…!」
「…あ?」
「いつまで猫を被るつもりだと言っている!次は何を企んでいる…!一体どうなっている…!!」
…は?
「私の知る貴様は…無表情で、残虐で、目的も何も察しがつかない不気味なニンゲンだった…!だが、今はどうだ…!?」
何が…何言って…?
「……待て…私の記憶の中の貴様は…
「は?」
何だ、何いってんだこいつさっきから…
「待て、まさか、そんな訳が…否、
様子が、おかしい…?
何が起こるかわからない、警戒するに越したことはない──そんな考えを纏めたその瞬間。
「ニンゲン!!」
「お兄ちゃんっ!!」
油断していた、訳では無い。
だが、現実的に考えてそこに
その声に、反応が一瞬遅れた。
「ッ!!!」
その場にいないはずの声、そして動揺、錯乱しているUndyne、起こり得る最悪が、起きていた。
「フリスクッ!!」
Undyneがその声に反応し、右手に持った槍を振り向きざまに振り抜こうとした。その向こうでは驚愕と恐怖の混じった顔をした二人が。
咄嗟に走り出そうとしたが足が囚われて、動かない。
───知ったことか…!
バツ、という音とともに緑が千切れて霧散し、自由になった足で駆け出す。
取れる手は多くない、どうやってもFriskの所まではこの手は届かない。
なら、!
「ッ、ァァァ゙ァ゙ア゛!」
槍の持ち手…攻撃判定があると知りながらその待ち手を左手に持ち替えたナイフを前に、右手で掴んで押し込み、FriskとKidの方に向けられないように力を込める。
素手で触った右手に、痺れるような、焼けるような、痛いのか熱いのかよくわからない感覚が襲いかかるが知ったことじゃない。
そのままテコの原理で右手を振り抜いて槍を後ろに弾き飛ばす。
「二人共大丈夫か!怪我は!?」
「…え、ぁ、…」
「おっ、おいオマエっ!て、手…!!」
Kidに言われて見ると、右手が爛れたように赤黒くなっていた。…が、アドレナリンが出てるせいか全然痛くない。
「俺は良いんだよ大人なんだから…二人共怪我はないな?」
「お、オレたちは大丈夫、だけどよ…」
「ぉ、お兄、ちゃん…」
うーん…やっぱ子供相手に見せるには刺激が強すぎたか…?いやでもああでもしなけりゃ絶対ヤバかったしな…うーん……ま、いいか、多分大丈夫だろ。
あとなんかUndyneが視界の端でorzしてる。あ、軽鎧が解けて普通のUndyneの姿になったわ。
…あ、待って急に身体中痛い特に手と足と腕と胴体が痛いあー待って待ってヤバいヤバいヤバいヤバいヤバ
はい、ということでとりあえずUndyne戦は戦い要素少なめにしました。まあ原作でもN、Pルートは戦いというよりは追いかけっこイベントの方が主軸みたいな感じだったし…。こいつマジで扱いムズすぎて困る…
まあとりあえず賛否両論分かれそうですがとりあえずUndyne戦自体はこれで終了ということになります。
デートイベとかわちゃわちゃしてやっとホットランドですかね…長かった…