王子との婚約を破棄され追放された転生聖女は庶民に“酔いどれ”と笑われている   作:若年寄

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第伍章 水の都で生まれた絆

 聖剣ドンナーシュヴェルトに促される恰好で聖女ゲルダを追う事になったカイム王子であるが、彼自身もう一度会いたいという願望が強くなってきている。

 偉大なるバオム王国の開祖シュタムから数えて十五代になるが、武を尊ぶ気風は途絶える事はなく、カイム王子も幼いながらもスライムを斃すだけの力量を備えるまでに鍛えられていた。

 最弱の魔物といえども武の心得を持たぬ庶民にとっては脅威である。

 そのゲル状の体で獲物を包み込んで徐々に消化していく様は恐怖でしかない。

 剣で斬ろうが槍で突こうが効果はなく、勿論、鈍器の一撃も効かず、むしろ飛沫が体にかかり、そこから喰われる(・・・・)事になるのだ。

 ではカイム王子が如何なる手段を用いてスライムを斃したのかと云えば、隙をついてサーベルを突き刺し雷の魔力を流し込む事で滅ぼしたのである。

 バオム王家は雷神ヴェーク=ヴァールハイトを守護神に戴いているからか、当家の者は雷属性に適性があった。

 カイム王子にも雷を操る才は受け継がれており、刺突に魔力を乗せる事はバオム王家として当然の嗜みであるといえた。

 

「しかし、凄まじいものだな。聖女というものは」

 

 魔王が魔力によって生み出した魔物達は肉体が安定していなかったのか、絶命して暫くすると黒い塵と化し、そよ風で形を失って消えていった。

 落ちている銀の矢を手に取ると、まだ矢に聖女の魔力が残っており、手からカイム王子の肉体へと入っていく。

 途端に王子の全身に熱が宿り、力が漲ってくるではないか。

 スライムを斃した時と同じだ。力量が大幅に上がっているのが分かる。

 同時に理論すら学んだ事がない炎系初歩の攻撃魔法の知識が脳内に刷り込まれた。

 

「はぁっ! 『プロミネンススフィア』!!」

 

 試しに唱えて見れば、拳大の火球が現れて飛んでいく。

 魔法が遣えるようになったもののカイム王子の顔に喜びはない。

 学んでもいない理論が浮かんでくる事を不審に思わない方が可笑しいだろう。

 一体、私の体はどうなっているのか。幼い心に不安が募る一方である。

 

『ほう、魔力の残滓のみでここまで成長させるとは、流石は聖女よな。カイム王子よ。やはりそなたと聖女ゲルダは共にいるべきなのだ』

 

 他の矢も手に取れと急かす聖剣に云われるままに矢を拾い集め、その魔力を吸収した結果、カイム王子の力はもう常人の範疇を超えるに至った。

 あれほど疲弊していた体は回復を通り越して溢れんだかりの気力と魔力を持て余すまでになっていた。急激な成長にカイム王子の肉体が追い付いていないせいだ。

 そればかりか膨大な魔法理論とスキルの修得で頭が破裂しそうである。

 

『これで良い。これでそなたは歴代で最高の王となれるだろう』

 

 何が良いものか。

 骨という骨が軋み、筋肉と内臓が破裂と再生を繰り返している。

 頭が割れるように痛み、目から血の涙が溢れていた。

 

「た、助け……痛い……」

 

『泣き言を。強くなれるのだ。そのくらい耐えて見せろ』

 

 気が狂わんばかりの苦痛の中でふっと痛みが和らいだ。

 終わったのではない。『痛覚軽減』なるスキルを得たと知識の洪水の中で知った。

 それでも立つ気力を持てぬほどの痛みの中にいる事に変わりなく、依然、カイム王子は地獄の苦しみを味わっている。

 やがて『痛覚遮断』と得た事で苦しみから解放されたが、その時には彼の精神は崩壊寸前であった。

 肉体も人間とは大きく掛け離れてしまっている。

 眉間には金色の瞳を持つ第三の目が縦に開かれており、全身に何かが表皮の中を這っているような無惨な傷できていた。それは肩或いは腰から飛び出して四肢に絡まっている。木の根だ。それらが触手のように蠢いている。

 

『素晴らしい。木の精霊と人間の間に生まれたシュタムの再来だ。バオムは“木”を意味する。喜ぶが良い、カイム王子よ。そなたは開祖と同じ姿と力を得たのだぞ』

 

 成長(・・)が終わった頃には太陽が随分と西に傾いていた。

 聖剣は王子の成長を喜んでいるが、最早どうでも良い。

 カイム王子は『水の都』の王宮を目指して歩き始める。

 王宮に何があるんだっけ? でも行かなくちゃいけない気がする。

 何を捜してるんだっけ? 忘れちゃったけど行かないと。

 誰かと会うんだっけ? さっきのお爺さん……うん、きっとそうだ。

 どうするんだっけ? ゲルダ…ゴロージロ…ゲルダ…ゴロージロ…

 既に『魔封じのマント』どころか服すら失っているがカイム王子は歩を進める。

 まっすぐにひたすらに王宮を目指してただ歩く。

 途中で水路に落ちるが王子は何事も無かったように水面を歩いている。

 瘴気に触れても影響は無く、むしろ四肢の根が瘴気を吸い上げてすらいた。

 途中で大きな瓦礫が行く手を阻むが片手を薙いだだけで、粉々に砕ける。

 王子の右手から衝撃波が放たれるや、瓦礫はたやすく破壊されてしまったのだ。

 途中で魔物に襲われるがカイム王子は意に介さない。

 あのワーウルフが可愛く思えるほど醜悪で強大な魔物に根が刺さると干涸らびるまで養分と肉体を構築している魔王の魔力を吸い取られてしまったのだ。

 

『ふむ、自我が崩壊したか? だが問題は無いな。これだけ強くなったのだ。聖女に導かせれば勇者としての使命は全うできよう。後はゲルダと子を成す事が出来ればどうにでもなる。カイム王子は幸せ者だ。バオム王国の礎となれるのだからな』

 

 雷神ヴェーク=ヴァールハイトは魔王が直々に創造した魔物を駆逐するカイム王子に満足げに笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイム王子が王宮の中庭に辿り着いた時には既に日も落ち、空には無数の星が瞬いていた。

 

「きれい……」

 

 こうして星を見るのはいつ以来だったか。

 次代の王として幼い頃から厳しく教育されてきた為か、ゆっくりと星を眺めた事など無かったのかも知れない。

 父王と同様に母も厳しい人であり、五歳の誕生日に刃引とはいえ剣を贈られ、その日から剣の稽古に開け暮れたものである。

 稽古中に“母上”と呼ぼうものなら横っ面をはたかれ、常に“師匠(マスター)”と呼んでいた。そういえば久しぶりに“母上”と呼んだのは母が病に倒れた時であったか。

 

「……ん?」

 

 水の音がする。水路の音ではない。

 容器に水を汲んで何かにかける音だ。

 良く手入れがされている美しい庭園を進んでいくと開けた場所に出た。

 そこには花に囲まれた小さいプールがあって水が貯められている。

 しかも、その水は美しく澄んでおり、瘴気に穢されてはいないようだ。

 

「あ……」

 

 カイム王子は動きを止める。

 プールの中で一人の人物が水浴びをしていたからだ。

 木桶で水を汲んでは頭から被っている様は絵になっていた。

 その肢体は程良く引き締められているが出るところは出ている。

 その人物は白い布のみを纏った姿で何度も水を体にかけ、清潔な布で磨いていく。

 白い玉の肌は冷たい水を弾き、健康的な精気で満ち満ちていた。

 カイム王子は動こうにも動けずにいる。

 今すぐに駆け寄ってその手を取り、手の甲にキスをしたいという願望。

 聖女が水浴びをしているところに突撃してどうなるか分からぬのかという戒め。

 僅かな自我にある相反する二つの心に揺れ動いていたのだ。

 

「ふぅ…カイム王子か」

 

 カイム王子の心臓が早鐘を打つ。

 カイム、そうだ。私の名はカイムであった。

 我が名を思い出すと同時に聖女に名を呟かれただけで鼓動が早くなる。

 

「さて、どうしたものかのぅ。ありゃ良くないもの(・・・・・・)が取り憑いておるわ。いや、王子ではなくバオム王家と云った方が良いか」

 

 憂いを帯びた顔にカイム王子の胸が苦しくなる。

 我が身を案してくれる聖女に嬉しくもあるが、憂いの原因にもなっている事に心苦しくもあったのだ。

 

「ま、なるようになるしかないかのぅ。助けを求められた訳でなしに我から首を突っ込むのも考え物よ。しかし不幸になると分かっている者を見捨てるというのも苦い物であるな」

 

 カイム王子は自分の事で悩む聖女に心を打たれた。

 ああ、聖女よ。そなたは私の事をそんなにも思ってくれていたのか。

 

「それに母者も近頃はワシが『水の都』から出るのを許してはくれぬ。資金繰りに万能薬を売り歩いたせいで、よもや公爵の嫡男の目に止まって求婚されるとは思わなんだからな。加えて母者はワシが外で何をしているのか分かっておるらしい。でなければあのようなことは云うまいて」

 

 ああ、聖女よ。そのような悲しい顔をしないでおくれ。

 カイムは聖女が大きな腹をさすりながら嘆く様に心を痛める。

 カイム王子はもはや限界だった。

 おお、聖女よ。私は願わずにはいられない。

 どうか、どうか……その(かお)だけはやめておくれ。

 どこの世界に老爺(おやじ)の水浴びと出会(でくわ)す王子の物語があるのだ。

 下帯姿の吾郎次郎は養母である『塵塚』のセイラに居酒屋通いの禁止を云い渡される原因となった太鼓腹を哀しげに見詰めていた。

 

「しかしまあ何だ。そろそろ出てきてくれぬか? 年寄りに冷や水は堪えるでな」

 

 気付かれていたのか。

 カイム王子は僅かながら回復している自我で然もありなんと思った。

 聖女は武術の達人である。気配も隠さずにいればすぐに気付かれるだろう。

 根を引き摺りながらカイム王子は物陰から姿を見せる。

 

「期待を裏切って悪いがな。真の姿(・・・)で男に裸を見せようものなら母者にどのような仕置きを受けるか知れたものではなくてのぅ」

 

 布で水気を拭いながら吾郎次郎は呵々大笑する。

 

「んん? よう見れば先程の坊主、あいや、カイム王子ではないか。まだ帰っておらなんだか? 今頃、バオム城内は大騒ぎであろうな」

 

 新しい下帯を締め、白い着流しを纏った吾郎次郎はおぞましい変貌を遂げたカイム王子には意に介さずにこやかに近づいていく。

 カイム王子もまたゆっくりではあるが歩を進める。

 ああ、分かる。やはり聖女だ。

 どのような姿であってもこの人こそが私の半身(・・)なのだ。

 カイム王子は抱擁を求めるように両手を差し出す。

 王子の求めに呼応するように両腕の根が伸びて吾郎次郎に襲いかかる。

 しかし左右から伸びた根が合わさった時には吾郎次郎の姿はなかった。

 譫言のように聖女を求めるカイム王子の目前まで一気に距離を詰めたのだ。

 

「ああ、聖女殿。私の聖女…」

 

「せいっ!!」

 

 振り上げられた愛刀『水都聖羅(すいとせいら)』が月光を受けて煌めき、カイム王子の脳天目掛けて振り下ろされた。

 雷神ヴェーク=ヴァールハイトが脳天から股間まで縦に断ち切られたカイム王子を幻視するほどの気迫である。

 しかしニ尺六寸(約80センチメートル)の剛刀はカイム王子の第三の目ギリギリで止まっていた。

 

「バオム王国第一王子・カイム=ケルン=バオム!! しっかりせい!!」

 

 吾郎次郎の一喝に胡乱げであったカイム王子の瞳に再び理性が宿る。

 

「わ、私は……」

 

「悪霊に取り憑かれておったのよ。だが安心せい。もうすぐ出て行くでな」

 

「ぐがっ?!」

 

 カイム王子の口から自身の体の数倍はあろうかという質量の瘴気に汚染された水が吐き出される。

 それと同時に四肢の根が痩せ細り、やがて乾いた音を立てて崩れて抜け落ちた。

 既に第三の目は閉じられ、名残すら残っていない。

 体内を這う根もまた消えている。

 

「愚か者!! 子孫を取り殺す先祖がどこにおる?! 貴様は五百年前に死んでおるのだ。復活したところで居場所などない! 最早、過去の人間であると知れ!!」

 

『やめろ!!』

 

 雷神ヴェーク=ヴァールハイトの悲痛な叫びも虚しく、聖女ゲルダはカイム王子が吐き出した瘴気の水に『水都聖羅』を突き立て『浄化』の魔力を流し込む。

 途端におぞましい絶叫があがるが、それもすぐに収まり、水は浄化されて消えた。

 

『シュタム!!』

 

「誰かと思えば雷神殿か。神ともあろう者が五百年以上も前に泉下の客と成った者に執着するとはな」

 

 カイム王子には見えないが、麗しい黒髪の聖女には見えているのか、カイム王子の後ろ上方を呆れた表情も隠さずに見ている。

 

「愚かな。確かに愛する男の死は哀しかろう。だがその血は子孫に脈々と受け継がれておるではないか。それと同時に貴様の子孫(・・・・・)でもあろう。それを犠牲にしてまでシュタムを復活させたかったか?」

 

「我がバオム王家の守護神・雷神ヴェーク=ヴァールハイト様もまた我らのご祖先様なのですか?」

 

「下種の勘繰りになるがな。バオム王家の者に雷属性の資質がある事、雷もまた『木気』に通じる事、そしてシュタムが神である自分を斃している事、それらから考えれば自ずと答えは見えてこよう」

 

 自分に勝利した騎士に神が執着するのは有り得ない話ではない。

 似たような伝説はいくらでもあるだろう。

 そして属性の相性も良い事もあり、二人の子孫に雷を操る素質を持つ者が生まれやすいというのも頷ける話だ。

 

『おのれ……だが、希望が潰えた訳ではない。鍵はやはり聖女か』

 

「またその話か。ワシを転生させて母者と会わせてくれた事は感謝しているがな。悪いが聖女とやらになる気は無いぞ」

 

『だが運命は定められておる。時が来れば貴様も聖女として動かねばならぬと理解する事が出来るであろう』

 

「云うておれ。ま、報酬次第で引き受けてやっても良いがな。取り敢えず魔王が再び地上へ現れたのならまず一報を寄越せ。勇者などという生贄に頼らずともワシの手で斬り捨ててくれよう。『水の都』を滅ぼした報いをくれてやるわい」

 

『聖女と勇者が必要な状況が魔王出現とは限らぬがな。その時が来る事を楽しみにしておる事だ』

 

「お、おい! 待たんか!」

 

 急に慌て出すゲルダにカイム王子は訝しむが、理由はすぐに知れた。

 雷神ヴェーク=ヴァールハイトが天界に帰ってしまったらしい。

 

「まったく、神というのはどいつもこいつも勝手な奴らばかりだわえ」

 

 ぶつぶつと文句を云っているゲルダの前に進み出るとカイム王子は跪く。

 

「聖女、いや、ゲルダ殿、二度も救って頂き礼の言葉もありません。私に出来る事など些少ではありますが、恩返しができるのなら何でも申し付け下さい」

 

「そう鯱張(しゃっちょこば)るな。手が届く範囲に救える者がおったから手を差し延べたまでよ。それに礼を云うならこちらもだ。お陰で人に取り憑いた悪霊のみを斬る秘剣『鬼神斬り』の完成を確認できた。ならお互い様という事で手を打とうではないか」

 

「ゲルダ殿」

 

 二度も命を救っておきながら見返りを求めずに笑う様はまさに聖女だ。

 やはりこの御方こそが私が師と仰ぐべき人なのだ。

 カイム王子は感涙にむせぶのだった。

 

「莫迦。泣く奴があるか」

 

 女子供の涙に弱いゲルダは居心地が悪くなってきたのを誤魔化すように鼻の頭をポリポリと掻いたものだ。

 

「ゲルダ殿! いえ、ゲルダ先生!!」

 

「な、何だな? いや、それより先生だと?」

 

 泣いていたかと思えばいきなり顔を上げたカイム王子にゲルダは面喰らう。

 

「私を弟子にして下さい! バオム王国第一王子としてではなく、一人の男カイムとしてお願い申し上げます!!」

 

 カイム王子の目を見れば、ゲルダの強さに憧れた子供の言葉ではないと知れた。

 そこにいたのは一国の王子ではない。一人の武術家がゲルダの許しを待っている。

 答えは分かりきっていた。シュタムの悪霊を追い払ったといえ、神から与えられた才により無理矢理成長させられていたカイム王子はその力を持て余すに違いない。

 その幼い体に見合わぬ力を得てしまった以上、コントロールする術を学ばなければ力のみが暴走して身を滅ぼしてしまうだろう。

 ならば聖女云々を抜きにして導いてやらねばなるまい。

 それにゲルダは後世に自分の技を継承させていきたいという願望もあった。

 正当な流派のみならず、勇者にあるまじき合戦武術も含まれるが、どうせ喰らうのは魔界の住人、誰に遠慮がいるものか。

 

「許す。今日より貴様はワシの弟子だ。我が流派は直心影流(じきしんかげりゅう)という。覚えておけ」

 

「ジキシンカゲ流……ありがとうございます」

 

 王子である事を忘れるという宣言が嘘ではない証明としてカイム王子、否、ゲルダの弟子と成ったカイムは平伏した。

 

「貴様が今までどのような稽古をしてきたのかは知らぬがな。ワシの修行は厳しいぞ。血反吐を吐く事も覚悟致せ」

 

「ははっ!!」

 

「まず差し当たっては、である」

 

「はい、何でしょう?」

 

「着替えを持ってくるでな。それまでそこの水溜めで身を清めておれ」

 

「あっ?! いや、しょ、承知しました」

 

 漸く自分が裸になっている事を思い出したカイムは赤面して身を縮込ませた。




 ゲルダが追放される方向にいくプロットという名の屋台骨はブレてはいないのですが、カイム王子との関係性が思惑から相当離れて当初の想定を上回る絆が出来そうです(汗)
 師弟という骨太な絆から婚約に持っていくのに骨が折れそうですわいw

 雷神ヴェーク=ヴァールハイトは開祖シュタム・ガチ勢です(おい)
 嵐の邪神を斃したシュタムは、彼女を滅ぼすことはなく、貴方が恵んで下さる雨のお陰であらゆる命が救われているのです。とニッコリ。これには邪神もポッ。これが雷神となった経緯ですw
 まあ、今回の事を思えば本当に邪神じゃなくなったのか疑問ですが、神なんてそんなものでしょう。
 雨が降れば恵みの雨、神鳴が落ちれば神罰、嵐が起これば祟り、程度のものかと。

 さて、次回はカイムの母、レーヴェを救ったあと、カイムを弟子にしたと伝えます。
 レーヴェからすれば、助けてくれた事は感謝する。だがカイムの武を磨くのは私だ。といったところ。
 二人はここで手合わせをする事になります。
 勝敗は決まっていますが、どうやって面白い勝負にするかが問題です。

 それではまた次回にお会いしましょう。

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