主人公の男が深夜のコンビニエンスストアに買い物をしに行く話である。

1 / 1
珍言

「寒い…ここはいったい…」

 

「お客様!お客様!」

 

(声が…聞こえる)

 

「…ここは?」

 

「お客様!何をしているんですか!」

 

そこで俺は、そっと体を起こした。体が悴んでいて寒い…

俺は何をしていたのだろう。そこで声を掛けてくれた店員(?)に、俺が何をしていたか聞くことにした。

 

「自分はいったい何をしていたんですか?」

 

「頭おかしいんですか?」

 

「え?」

 

俺はついつい聞き返してしまった。

いきなり「頭がおかしいのか?」と聞かれれば当然である。

 

「え?ってあなた…自分でアイスコーナーの冷凍庫に入ったんでしょ?」

 

「…」

 

「まさか忘れたんですか?」

 

「あ〜」

 

そこでやっと俺は思い出した。俺は、コンビニに深夜の買い物しに来ていたところであった。その途中つい、アイスコーナーの冷凍庫に入ってしまったのだ。

 

「すいません!ついボーっとしてしまって。」

 

そう誤魔化すと店員が言った。

 

「一度お医者様に診てもらわれた方がいいと思いますよ。」

 

俺はバカにされているのかとイライラした。だが我慢である。

そこでとりあえず謝ることにした。

 

「ほんとにすいません!」

 

「まぁ、意識が戻ったならいいです。気をつけてくださいね。」

 

「ありがとうございます。」

 

俺は店を後にした…

 

「全く!なぁんで俺のことヤバいやつ扱いするんだ!あの店員はよ!」

 

帰り道俺は怒鳴り散らかしながら独りで歩いていた。

何やら周りの目が痛い。独り言をしている俺を見ているらしい。

 

(…)

 

何やら違和感を感じた。周りの目が痛いのは確かだが、これは別だ。何か違う。

 

「ん?なんだ?」

 

俺は道端に少し立ち止まり、違和感のする部位を見た。

その瞬間。俺はようやく違和感に気づいた。

 

「なーんだ。ケツにじゃがりこが※ブッピガンしてたのか〜どおりで変な感じがするわけだ。」

 

俺は独りで納得し、じゃがりこをケツからそっと引き抜き食べた…じゃがりこ美味い。ふと周りを見渡した。気付けば歩いている人達もいなくなっていた。

 

「深夜だしな仕方ないか。えーと(ゴソゴソ)…を?」

 

俺はまたしても独りで納得しポケットを漁った。

 

「んだよ、まだ一個あんじゃん。」

 

そう言ってポケットから見つけた※マイルドセブン通称ルドブンを取り出した。

 

「タバコはうめーや」

 

夜風は気持ちいい…

 

「キモチィー。そーいやなんも買わなかったなぁ。なんか買えばよかった。」

 

夜風にあたりながら独り言を呟き、コンビニで何も買わなかったことを後悔しながら俺は再び帰路についた。

 

夜道を散歩するのは楽しい…




※ブッピガン…ガンダムシリーズなどに使われる効果音の名称

※マイルドセブン…日本のタバコ産業が発売している銘柄の1つ。2013年頃からは銘柄がメビウスへと変更された。 

本来はルドブンではございません。作者が勝手に略しているだけです。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。