ゴミでカスなクズトレーナーは今日も今日とてウマ娘を虐待する。 作:カチュー
トレーナーの朝は早い。朝っぱらからスケジュール管理やトレーニングメニューの考案、ライバルウマ娘のチェックに彼らは余念がないのだ。かくいうオレも朝4時には起床する。
だがな! オレは貴様らのような凡百の輩とはレェベルが違うんだよ、このヤロー! 無駄で無意味で無価値な行動を取りやがってよお! クハハハ
なら、朝起きて何をするのが一番いいかって? 決まってんだろォ! 虐待の準備だァ!
ライスシャワーの起床時間は朝5時。着替えを済ませ、5時20分にはグラウンドにやってくるだろう。
その前にィ! ライスシャワーの朝練に付き合う前に練習後の残虐な仕込みを全て終わらせるのさ!
クークックク! 今日もかわいい担当ウマ娘の絶望顔を拝めると思うだけで気分がウッキウキだぜえ! フワアッハハハハア!!
※ ※ ※
「お、おはよう! お兄さまっ!」
「おはよう、ライス。今日も元気そうでなによりだ」
「お、お兄さまのおかげだよっ! 今日もどんなトレーニングだってがんばるからねっ!」
クク、今日も従順なふりをしているねえ……かわいい我が担当ウマ娘のライスシャワーよ。今日もお前の肉体にも精神にもしっかりと刻みつけてやるよ……虐待の怖さってやつをなあ!
「準備運動を終えたら、芝2000を軽く2周走ってきてくれ。もちろん、タイムは測るからそのつもりで」
「はい!」
「で、その後は……坂路全力駆け下り2セットをやろうか」
「……は、はい。がんばれー、ライス。がんばるぞー、おー……」
両手をグーの形にして、気合を入れているようだが……声に元気がなくなったのをオレが見逃すとでも思ったのか?
クク! この急傾斜から全速力で駆け下りるこの鬼畜トレーニングはいわば度胸試しのようなもの。ましてやウマ娘の走力+怖がりなライスシャワーにとって、肉体的にも精神的にも非常に負荷がかかる鬼も裸足で逃げ出す非情なるトレーニングだ。
ククク、このトレーニング名は“決意の直滑降”とでも名付けようか。
「う、ううっ……」
クク、怖がってる怖がってるぅ! うぇーい! 実にいい気持ちだあ! オレがやれと言われたら、間違いなく体が拒否反応を示し、ちびりそうになる害悪な指導内容だもんなあ!
でもまあ、もちろん大事な玩具が壊れないようにケガ対策は万全だ。
日々の虐待から緻密な計算を重ねて、坂の頂点からではなく今のライスシャワーがギリギリ全速力で駆け下りれる地点からのスタートでリスクを分散。
加えて、オレが懇意にしている狂気のマッドウマ娘、“アグネスタキオン”特製万能サポーターを高額ではあったが自腹で仕入れた。一回限りではあるが、摩訶不思議のテクノロジーパワーで万が一転んだ場合でも大怪我を負わないチートアイテムで安全を確保。
所有物の管理不足による
しかぁし! 安全であると分かっているのはオレだけ。ライスシャワーには取れたて一番の濃厚な恐怖を味わってもらおう。
まあまあ、寝ぼけた頭をすっきりさせるにはちょうどいいだろう? もっとも! 全身から冷や汗が吹き出る副作用つきだろうがなあ!
あー、毎日が楽しすぎるぅ! ウマ娘のトレーナーって最高だぜッ!
※ ※ ※
練習後も虐待は終わらない。普通のウマ娘は朝練後に学園内に食堂でそれはそれは満たされたおいしい朝食を味わうのだろうが……そうはさせねえ!
オレの担当ウマ娘にはオレ自らが用意した見るだけでテンションがガタ落ちすること間違いなしのゴミクズ朝食を毎日食べさせてやらないといけねえからな!
学園のすぐ傍にあるオレが住み込んでいるアパートにライスシャワーを招き入れたオレは完全密室での虐待を開始する。フワアッハハハハ!! 仕込みは完璧ッ! 見たまえ、この血も涙もない外道メニューを!
まず主食は……人間が食べられると思えない茶色でぼそぼそとした食感の悪い米ェ!
3日前から定期的に水を入れ替え、寝かせておいた新鮮度が圧倒的に下がっているクゾマズイ茶色の米を圧力鍋でふっくらと炊き上げ、すぐに飲み込ませないように熱々に仕立てた極悪の主食だあ!
もちろん、どんぶりに山盛り盛り付けてある。完食するまではお残しは決して許さねえ。我ながらなんて酷すぎる仕打ちなんだ……自分で自分が怖くなってきたぜ。
続きましてえ! ジュワジュワと脂が飛び出しているクッソ生臭い鯖を大量投下ァ! これは辛い! 文句なし!
さらにクセや雑味が半端ねえかつお節でダシを取ったお吸い物! 質素極まりねえ三つ葉をちょこりと載せておくのがワンポイントだ!
トドメに余った最悪のダシを利用しただし巻き卵!
ダメ押しに飲み物はこれまた湯気が立ったとんでもなく苦い緑色の液体を常備! これで水で流し込む作戦も通用しねえ!
これぞ朝虐待のフルコースってわけよ! クワアアアアアアアッハッハ!!
人間の三大欲求の内の一角である食欲をこんな形で台無しにされてしまったライスシャワーは涙目になりながら、ゆっくりと食べている。
ククク! これで今日こそは……今日こそはッ……!
「……おいしい。いつもおいしすぎるよ、お兄さまぁ……!」
なん…だと……!? あ、ありえん! こ、この計算され尽くした拷問を耐え切るというのか!? な、何故だ? 何がいけない? 何故、オレは昔から飯づくりだけはまるっきりの逆効果になっちまうんだッ!
「お、お兄さま!」
「な、なんだ?」
「そ、その! お、おかわりって、ある?」
「……はぁ?」
「ご、ごめんなさい! こんなにおいしいご飯を食べさせてもらっているのに……ほんと、ごめんなさい! で、でもおいしくて!」
「お、おう。大丈夫だ。おかわりもたっぷりとあるから遠慮するな」
「あ、ありがとう! ライス、お兄さまと出会えて毎日が幸せだよ……」
き、貴様ァ! 毎日が、幸せだとォ!? コイツ、日に日に皮肉が上手くなってきてやがる……! オレはお前に恨まれることはあれど、幸せを与えた覚えは毛頭ねえよ!
……クク、ククク! まあいい。そうじゃなきゃ、面白くねえ。簡単に物事をクリアできねえから人生は楽しいんだよ! ライスシャワーに苦戦しているようじゃ、あの“ドMサイボーグウマ娘”のようなヤツ相手にぜってえ虐待しきれねえからなあ!
まだまだオレは成長できる。限界はねえ。もっと、もっと虐待の高みへと上っていけるに違いねえ。
次の虐待にもいつまでその余裕が保てるか、ライスシャワー! クハハハ!
次回はクズトレーナーVSドM(だと勝手に思い込んでいる)サイボーグウマ娘VSダークライです。