メジロマックイーンの誕生日なので短編を一本。
アプリでマックイーンの誕生日ボイスを聞きながら書きました。

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【実況】メジロマックイーン誕生日記念 G1【誕生日祝】

「という事で始まりましたメジロマックイーン誕生日記念。実況はアニメ2期のヒロインことナイスネイチャが」

「解説はメジロマックイーンのルームメイトと最近公開されたイクノディクタスがお送りします」

 

唐突に始まったメジロマックイーン誕生日記念。

本日4月3日がメジロマックイーンの誕生日という事で、各ウマ娘が親交を深めようと、メジロマックイーンの誕生日を祝おうと待ち構えていた。

何も知らないマックイーンは、のほほんと寮から出て学園へと向かっている。

 

「イクノさん、今回の見どころはどういったところでしょうか?」

「そうですね、まずは時間制限です。6時からメジロ家で誕生日パーティーが行われます。なので5時には学園にお迎えの車が来ます。それまでにどれだけ追い込めるかが勝負ですね」

「なるほど!」

「あとはマックイーンのバ体重が気になります」

「というと?」

「ここひと月で、マックイーンの体重は(ぴー)キロ増えました。ルームメイトとして確認したので間違いありません」

「おっと、これは放送していい情報なのでしょうか! 冷静に見えて気性が荒いイクノ、今日も絶好調です!」

 

ちなみにこの実況はメジロマックイーンファンクラブとの共催で流されている。

動画コメント欄はマックイーンお嬢様に一杯食べさせたい派と、マックイーンお嬢様のスレンダーを保ちたい派の喧嘩がすでに起きている。

 

「なので、甘いものは断られる可能性が高いです。それを考慮したプレゼントを選べるかが勝負の分かれ目でしょうね」

「ちなみにイクノさんはプレゼントは?」

「あとで渡す予定です」

「なるほど、という事で早速マックイーンが校門(ゲート)をスタートしました。さて、まず最初に来るのは……?」

「おっと、これは……」

「メジロの爆走娘、メジロパーマーだ!! パーマーがハナを切った!」

「少し意外でしたね。パーティで会うでしょうから、学校では出走してこないと思っていましたが」

「何を話しているのでしょうか。高感度カメラで確認してみましょう」

 

……

………

 

「ごきげんよう、パーマー」

「おはよう、マックイーン。これ、誕生日のプレゼント。パーティの時だと騒がしいだろうから今渡しちゃうね」

「ありがとうございます。大きな袋ですが、なんですの?」

「中はアロマの雑貨だよ。ヘリオスと二人で選んだんだ。袋は今日きっと、マックイーンはプレゼント一杯もらうだろうから、それを入れるために、と思ってね」

「ありがとうございます。うれしいですわ」

「きっといろんな人が待ってるだろうから、今はこれくらいで退散するね。また、パーティで」

「それではまた」

 

………

……

 

「パーマー選手、素晴らしいですね」

「幼馴染ゆえの好みを知り尽くしたチョイスに、今後他人からプレゼントをもらうことを計算しての大きな袋、これは好感度高いのではないでしょうか」

「個人的には長尻でないのも好印象です」

 

「では、続いてくるのは誰でしょうか」

「サイレンススズカとスペシャルウィークの様です」

「朝早いですね。スぺ選手、朝は弱いと思っていましたが」

「牧場の娘ですから鶏が鳴く前に起きているみたいですよ。アニメの序盤では慣れない生活のせいで寝坊していたようですが」

「なるほど、それでは二人からのプレゼントは何でしょうか」

 

……

………

 

「マックイーンさん、おはようございます」

「おはよう、マックイーン」

「おはようございます、スぺ先輩、スズカ先輩」

「今日、マックイーンさん誕生日ですよね! これ、わたしとスズカさんからのプレゼントです」

「あ、ありがとうございます」

 

スぺがマックイーンに渡したのは、大きなバウムクーヘンだった。

 

………

……

 

「おっとここで早速甘いものが来たぞ。マックイーン、少しひきつっているか」

「バウムクーヘンのお菓子言葉は『幸せが続きますように』。誕生日には最適ですが、マックイーンへの配慮が少し足りていないですね」

「一瞬躊躇したマックイーンだが、慌てて受け取ったぞ!」

「スズカさんがプレッシャー掛けましたね。うちのスぺちゃんの顔に泥を塗るつもりかと目だけで如実に語っています」

「いつもは逃げてばかりのスズカの鋭い眼光に、マックイーンはひるみ、慌ててプレゼントを受け取ったようです」

「まあバウムクーヘンは1月ぐらいとそれなりに賞味期限がありますから、切って少しずつ食べれば大丈夫でしょう」

 

「さて、その後も各バ続々とマックイーンにプレゼントを渡していきますね」

「マックイーンの人気がうかがえますね」

「ただ、甘いものが多いですね」

「マックイーンというと甘い物好きの印象が強いですからね。今後の献立管理に悩みます」

「そんな中、バ群から姿を現したのはサトノダイヤモンドだ!」

「登場した時はあんなに小さかったのに、入学時は一転マックイーンより大きくなったあの子ですね」

 

……

………

 

「マックイーンさん、お誕生日おめでとうございます!」

「サトノダイヤモンドさん、ありがとうございます」

「これ、ふつつかものですが!」

「ふふ、ありがとうございま……す?」

 

………

……

 

「おっとサトノダイヤモンド、渡したのは里芋の煮っころがしだ!?」

「サトノダイヤモンドを略すとサトイモになりますが…… ふむ、なるほど」

「解説のイクノさん、これはどういう意味なんでしょうか?」

「私を食べてという暗喩かと」

「なんと、卑しか女杯常連の私にも想像できない手法だ! と、何かまだ言っていますね」

 

……

………

 

「マックイーンさん、今日甘いもの一杯もらいそうですし、お口直しにいかがかなって」

「なるほど、お気遣いいただいてありがとうございます」

 

………

……

 

「……」

「ごめんなさい」

「許そう」

「先日まで小学生ですし、そんな*損ね*を検知するようなことありませんよね…… 死にたい……」

「さて、気を取り直しましょう。朝の時間が終わり、プレゼントをたくさん受け取ったようですが、ここまでを振り返って如何でしょうか?」

「パーマーの気づかいが光りますね。マックイーンが受け取ったプレゼントは袋一杯になってます」

 

「なるほど、では続きは昼休みの時間にまたお会いしましょう。実況は有馬記念では三位でもあなたにとっては一位、ナイスネイチャと」

「マックイーンは私の嫁、イクノディクタスでお送りしました」




中編や後編ができるかは未定です。


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