東方友戦録   作:彗星のシアン

12 / 28
仮面ライダーの初陣から程なくして。まるで何事もなかったかのように時が進むなか、友希は咲夜と共に人里を訪れていた。友希にとっては初めてだった戦いの興奮などそう簡単に晴れるわけもなく、意中の相手と二人で行動している状況も相まって落ち着かぬ様子で里中を練り歩く。しかし人里は今何かよからぬ状況にあると聞かされていた。何事もなく里を出られるはずなどなかったのだった…。


第12話 剣と正義と快楽と

 あのゴブリン騒動からわずか二時間後、そろそろ傾きだしたカンカン照りの太陽に照らされながら、友希は咲夜と共に自然的にできた無整備な林道を黙々と進んでいた。

 しかしながら、友希は未だに先ほどの余韻から抜け出せずにいた。

 もちろんかねてからの夢であった仮面ライダーへの変身や妖怪に対して対等以上に戦うことができた喜びがあったことは言わずもがなであるが、それよりもこの余韻はあまりにも自然にかつすぐに日常生活に戻っていった周りの反応に対する驚きと不自然さが大きかったせいもある。

「あの、咲夜さん・・・?」

「はい? どうかしましたか?」

 たまらず咲夜に話しかけるが、いかにも何かあったのかと言わんばかりの顔で友希に対し疑問符を投げかけられたものだから、あたかも自分がおかしいんじゃないかと錯覚してしまう。

「いえ、その・・。あんなことがあったのに、結構みんな平然としてるなって思ったんですけど・・・」

「そんなことはありません! まさか友希さんにあんな姿に変身する力があったなんて、私は久々に興奮しました。今でもそうですよ」

「それはにとりのおかげですよ。俺が最初から変身できたわけではないです。って、そっちじゃなくて、ゴブリンのことですよ! 玄関前の庭だってボロボロになったじゃないですか!」

 にとりの力添えあってこそのライダーへの変身だったのだが、咲夜にほめられたのは素直にうれしかった。しかしだ、友希が問うているのは騒動に対する意識のことであり、もっと動揺したり対処に追われたりと普通ならそうなりそうなものだが。

「実はあれくらいの惨事は日常茶飯事なんです。止められるものならば止めますが、そうでないときも少なくはありません。そうですね、紅魔館で働いていただく以上は平常時の家事炊事だけではなくあのような騒ぎへの対処の仕方もお教えしておく必要がありますね」

 大方予想はしていたが、やはり慣れしかないのかと小さく肩を落とす友希。

 幻想郷に来てから数々の人外に遭遇してきたが、やはりどの観点から見ても人間の地位は低くか弱い存在であるというのは痛いほどよくわかった。そしてそれゆえに、この世界では外の世界とはまた違う意味で生きにくく、別の危険であふれかえっている。

 にとりにも言われたことだが、幻想郷に来て初めに会ったのがにとりで本当によかった。もし一人で行動していて凶暴な妖怪に襲われでもしていたらただでは済まなかったであろう。

 こうやって今、咲夜と共に夕飯の買い出し及び行きつけの紹介を兼ねて二人で行動しているのはそういう意味も含まれているのだ。

「そろそろ見えてきましたよ。あれが人里です」

「思ってたより少し遠いんですね」

 人里、それは唯一の人間の安息地。居住区がある広範囲にわたった里。様々な商いが行われている商業の場でもある所だ。

 これもにとりから聞かされていたが、友希が実際に来るのはこれが初めてであった。

友希の家もこの人里に建てられるのかと勝手に思っていたのだがそうではないらしい。

 冷静に考えれば、妖怪であるにとりが白昼堂々人里のど真ん中で建設を始めるのもおかしな話であった。

「こちらです」

 咲夜に促されるままに森から路地へと抜けてゆく。

「おお・・・、ここが!」

「はい、人里へようこそ!」

 縦にも横にもいくつもの道が交錯する大通り。せわしなく行き交う人の波。着物や茶屋であふれかえる店の数々。

 商業の中心地と言われて納得の賑わい様に思わず友希は息をのんでしまった。

 さらにそのほとんどが外の世界で見たことのないような古いながらどこか風情を感じる建物ばかりである。

 時代劇でよく見るくし団子屋に木の板に乗せて簡素な出店販売を行う八百屋。地面に布を広げてさらにその上に色とりどりで上質な絹を販売している織物屋など、まさに江戸時代のような様相に自分がタイムスリップでもしてきたかのような感覚に陥りそうになる。

 前に行った地底の里とは雰囲気がまるで違っていた。

「すごい・・! 圧巻と言うか違和感と言うか、ちょっと変な気分」

 うまくまとまらなかったが、要は初めて活気のある同じ人間の営み風景を見て友希は感動していたのだ。

「今日もいつもと変わらずにぎやかです! と言っても、ここは人里の中でも特に賑わっている場所で居住区はもう少し先になりますし、田畑を所有している家もありますから一口に人里と言っても様々な場所があるんですよ。目的のお店は少し外れたところにありますからついてきてください」

 そう言って友希より先に人混みのなかを突き進んでゆく咲夜。

「ここの方が品ぞろえは良さそうですけど?」

「確かに品ぞろえは多いですが、私の今までの経験と目利きによれば一番の品はこの先の方が多いんです。お嬢様や妹様の好みも完璧に把握していますので、今のところは変更の予定もありません」

 確かに咲夜の作る料理も入れた紅茶も、食べた瞬間に全然舌の肥えていない友希でも過去のおいしいものランキングでぶっちぎりの一位に輝くほどのもので、その食材に並々ならぬこだわりがあったとしても驚きはしない。むしろそうでなければおかしいとさえ思う。

 おふくろの味などの感情を抜きにすれば技術的には外の世界のどの料理も咲夜の料理にはかなわないだろう。それほどまでにうまい。別に言うほどの高級料理は食べたことはなかったが。

「あとは、この大通りにいるとなぜだか周りからの視線が気になってしまうんです。私の思い違いなら、・・・お恥ずかしい限りです」

 そりゃあ咲夜さんがきれいだからに決まってるじゃないか、と心の中で友希はめいっぱいのツッコミを入れた。

 仮にそうでなかったとしても、ほとんどの人が和風の着物で着飾っている中ではメイド服はあまりにも目立つ。

 外の世界でも違和感がないのは秋葉原くらいだろう。

 かくいう友希も今は男物の執事の衣装に身を包んでいるので周りの人からの目線は正直痛かった。

 そんな調子で人気が少なくなった外れの店に到着するなり、咲夜からのいつもの品物の説明やなかった時の対処法など様々なことを叩き込まれメモしていく。

 八百屋、魚屋、茶葉屋に料理用具などの金物屋など様々である。

 店員の咲夜に対する態度も実に寛容で、どうやら紅魔館に務めていることもそこには吸血鬼の姉妹がいることも、皆表立って口にはしないがすべて承知の上で取引をしているようであった。

 とは言っても実際恐れてはいるようで、皆口をそろえて吸血鬼姉妹の評価はどうだとか失礼はなかったかどうかとか、レミリア達の機嫌を気にしているのだ。

 その一方、吸血鬼をもうならせる咲夜の料理の腕もすでに周知の事実なようで、その咲夜のお眼鏡にかかったと尋ねた店の店主は誰もが誇らしげな表情をのぞかせていた。

「なんだかんだ言っても、人間もうまく生きていけてるんですね。なんか安心しましたよ」

「それは、さとりさん達のことですか?」

 さすがは咲夜、勘が鋭い。

「それもありますけど、何かにつけて人間が悪者になっていたり嫌われていたりしたので肩身の狭い生活をしてるんじゃないかとずっと心配だったんです」

「そうですね・・・。そもそも人間の数自体妖怪やその他の怪異に比べてとても少ないですから、余計にそう感じるのかもしれませんね。そういえば昨日のうちにさとりさんからお嬢様に連絡がありまして、無礼な人間の男が訪ねてきたと」

 そんなあたかも強引に手を引いたかのような言われようからすると、相当気分が良くなかったとうかがえる。

「まぁ、散々でしたよ。もう地底には行かない方がいいと思います」

 あの時はさとりのペットたちにおおいに助けられた。

「あと、さとりさんの妹様からまた一緒にかくれんぼがしたいとのことでした」

 どうやらこいしの方からは気に入られたようで、また地底に赴く理由ができたことは友希にとって実はそんなに悪いことではなかったのだった。

 たしかにあの重苦しいじめじめとした雰囲気はなかなかきついものがあるが、それでもさとりとわだかまりが残ったまま金輪際の関係になるよりはましだったのだ。

「わかりました。ありがとうございます」

 周るべき商店も先に述べたものに加えて一つ二つあったくらいだったので、咲夜の説明があったとしてもほんの一時間くらいに収まった。

 日はさらに傾き先日に見た綺麗な夕焼け空が人里を照らしていた。それはもう言葉を失うほど美しく、何とも風情のあるその情景はどこか外の世界には失われた人間同士の温かみのようなものが象徴されているのではと勝手に考え込んでしまうほどであった。

 というのも咲夜御用達の店が並ぶこのエリアは賑わいを見せていた里の中心部からは離れた場所で人の姿はチラホラしか見受けられず、加えて子供たちが思い思いに遊んでいる様子が見えて幾分か静かなのだ。なのでより一層心が落ち着くのだろう。

「そういえば友希さん、おなかすいていませんか?」

 唐突な話についていけず言葉に詰まる友希。

「今日は友希さんにとって初めての人里でしたし、あんなことがあってただでさえ疲れたでしょう。ですのでここは私のおごりと言うことでどこかで一休みしませんか?」

「いいんですか?」

「はい! 遠慮はしないでくださいね。あそこのお団子屋さんにしましょうか」

 そう言って咲夜が指さした先には、時刻はかき入れ時の三時過ぎだというのにそれからするといささか閑古鳥が鳴いているような面構えのいい団子屋が民家に挟まれてあった。

 客は見えているだけでも店前の椅子に一人、里の中心から少し離れているだけで民家が多くさっき遊んでいた子供たちがたむろっていてもおかしくはないはずなのだが。

 それなりに綺麗にされた砂道を大きめの水路(と言っても木船が浮かべられるほど水は流れてはいなかったが)が二分しており、道路沿いには規則正しく木の民家や空き地などが並んでいる。

住みやすそうなのに、もっと人が出てきていてもいいはず。

 そんな言い知れない不安を抱えた途端先ほどまで里に抱いていた安心感とは裏腹にその風景が不気味に思えてしまった。

 そんな考えを振り払うように、友希は咲夜と共に店へと入って行くのだった。

 

 

 

「うまっ!」

 さびれた街並みからは想像できなかったが、出された団子はとてもおいしかった。

「触感がもっちもちで鼻からほのかな香りが抜けていきます~」

「ほんとうに、これはおいしいですね!」

「そう言ってくれるとこっちも鼻が高いねぇ!」

 いつもテレビで見ていた見様見真似のグルメコメントに団子屋の大将が食らいついた。

「おっちゃん! 僕にもちょうだい!」

「私にも~」

「あいよ~!」

 友希達のおいしそうに食べる姿にに引き寄せられたのか、外で遊んでいた子供たちが徐々に団子屋に寄ってくる。

 (なんだ、結構人集まってくるじゃん。やっぱり杞憂だったか)

 先ほどまでの閑散とした雰囲気はどこへやら。しばらくすると大人たちもちらほらお目見えしだし、ちょっとした地域の集会ほどの規模になった様子を見てまたしても心が温かくなる友希だった。

「あっ!」

「どうしました、咲夜さん」

 和やかな友希の心に一抹の緊張を走らせたのは咲夜の一声。その場で立ち上がり何事かと友希や周りの人たちも咲夜を見上げてしまう。

「すみません、私としたことが一つ購入するものを忘れていました! 他愛のないものなのでついてきていただかなくても結構ですので、ここで待っていてください。あっ・・と、残りの分も友希さんが食べてしまってください。私はかまいませんから」

 あの才色兼備、完璧人間の咲夜がミスをするなんて。やっぱり人間なんだなと物思いにふけりながら小走りで走ってゆく咲夜の背中を友希は見送るのだった。

 というか友希の世話をしていてくれたから気が回らなかったのではないか。そう思うと咲夜に対して申し訳ないような気もする。

お団子と一緒に出された抹茶を冷めないうちにスッと喉に流し込みながら咲夜の分の三食団子を味わう友希。

「お~い、子供たち。危険だからもうそろそろおうちに帰んなよー」

「「は~い!」」

 一見すると何でもない子供たちの安全に気を配った大将の優しい一言がふと耳に入ってきた。しかしそれに友希は何となくだが引っかかったのだった。

「何かあったんですか?」

「いや実はな、最近全身緑色の変な怪人に子供が襲われたってことが立て続けに起こっててな。そんでここいら一帯のやつはみんな警戒してんのよ」

「それってもしかして、鼻と耳がとがっている、ちょっと小柄な奴ですか?」

「ん? 詳しいことは体験してねえからわかんないんだけどな、たしかそんな感じだって話だ。兄ちゃん耳が早いねぇ。人里じゃあ滅多にそういうことは起こらないだろ、だから怖くてな。まったく俺たちが何したってんだよ」

 完全にゴブリンだ。しかも今日の紅魔館での一件に似た事例だった。

 先ほど妙な引っ掛かりを覚えたのは、先の件での経験や不可解な点があったことから気が張っていたからかもしれない。

 人里じゃあ滅多に起こらない。ならなぜ最近になって妖怪が人里に乗り込んでくるようになったから。それはレミリアも言っていたことだ。

紅魔館に対し無謀な単身突撃を仕掛けたゴブリンと言い、急に妖怪たちの気が荒くなったとでもいうのだろうか。だがレミリアやさとりはどうってことないといったような感じだった。

いくら考えたところで幻想入りしてわずかの人間にどうこう言えるようなことはない。しばらく思索した挙句ついに友希は考えることをやめてしまった。

だがしかし、そんな緩んだ友希の心につんざくような悲鳴が響いたのは、それからわずか数秒も経たない後だった。

「きゃああああーーーーー‼」

 その場にいた全員がシンクロしたかの如く一斉に同じ方向に顔を向け、そして同時に嫌な想像を頭によぎらせる。

「なんだ⁉」

 案の定、であった。

「カカカカカカカッ」

「ケケケケケケケッ」

 視線の先には見るもおぞましい異形の怪物が二人も。

「手ぇなっが!」

 異常なほどに腕だけが伸びたやつと、

「足なっが!」

 異常なほどに足だけが伸びたやつ。

「そうだ! 俺たち!」

「私たち! 二人合わせて!」

「「手長足長‼」」

「・・・・・」

 友希の発言に合わせるように、頼んでもいないのにコントのような掛け合いを見せる謎の二人組。「名前そのまんまやん」そう思ったことは、今はいい。

 胴体はほぼ人間と変わらない容姿をしているが、手と足が異常に発達していることに加え目が大きく眼球をぎらつかせているのだ。

 その発言から予想するに、足が長い方が男、手の長い方が女と思われ、どう見てもいろんな意味でやばい二人組である。

 情報量が多いせいか友希含め周りの人たちもほんの少しの間沈黙が訪れたが、一人の女性の逃亡によってすぐに悲鳴の嵐へと変えられてしまった。

 さらにそこへ悲鳴を聞き外に出てきた人たちも合わさって里はすでにパニック状態だ。

「おいお前ら! いったい何のつもりだ!」

 先ほどの紅魔館の時とは違う。

 今回は予備動作無しですぐに妖怪に向かってメンチを切る友希。なぜなら友希が隠して持ってきた袋の中には最強のアイテムが入っていたから。あのゴブリンを蹴散らしたヒーローの力が。

「おーおー、何だ人間⁉ お前から死にたいのか⁉」

「私たちにはチャンスが訪れたのよ! だからまず人里をつぶすの! 理由はないわ!」

「なんだと⁉ だいたい、来るならせめてもっと知名度の高い妖怪が良かったわ! なんだよ手長足長って! そのまんまじゃん⁉」

 理不尽な破壊者と理不尽な説教者。いつの間にかその二人だけを残し、遠目から数々の人たちがその状況を見守っていたのだが。

「もう! ごちゃごちゃうるさいのよ!」

 そう言って長い両手を思い切り振り上げたかと思うと、上空に火球が出現しどんどんと膨れ上がっていく。

「どんな原理だよ」

 ぼやきながらもすぐさま後ろにある袋を手に取る友希。

「大将⁉ あんたも早く逃げて!」

「兄ちゃんはどうすんだよ⁉ それに俺はこの店を見捨てていくことはできねえんだよ!」

「・・・っ!」

 このての行動をとる人間の未来はだいたい二つに一つ、何かに助けられて偶然にも生きるか、本当に大切なものと一緒に心中するか。どのマンガや特撮でもそうなるのがお決まりだ。

 しかしもう考えている猶予は残されていない。

 友希の背後ではもうすでに完成した巨大な火球を今にも放たんとし構える手長。

「消えろっ!」

「くそぉ!」

 それを見ていた誰もが大将と友希の死を覚悟したであろう。ただし、友希以外は。

 

ドカンッ‼

 

直撃した火球は業火を巻き上げながら友希たちもろとも店ごと包んでゆく。

 夕焼け空よりも赤い火柱が、周囲にも届くぐらいの熱風を巻き上げ燃え盛っている。

 その光景は周りで傍観していた力を持たぬ者たちにとって絶望そのものでしかなかった。

次は自分たちも・・・。そんな思いに心がむしばまれていった。

「まずこれは手始めに過ぎない! だろ⁉」

「そうよね! どんどんいくわよ!」

 威勢よく再び両手をあげ火球の準備に取り掛かろうとしたそのとき。

「ん? ねえ、炎の中に何か・・・」

 民衆の誰かが声を上げた。

「・・・お、おお! 生きてる・・・! 俺は生きてるぞっ!」

 この声は、炎に飲み込まれたはずの団子屋の大将だ。

 何が起こっているのか訳が分からないという妖怪二人組の表情がさらに歪んでゆく。

『レッツゲーム! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! ワッチャゲーム? アイムア仮面ライダー!』

 里の人たちには聞き慣れないけたたましい音声が里の一角に響き渡る。

 さらには、巻き上がる炎がどんどんとある一点に集約していく!

「見ろっ! 何だあれは⁉」

「・・・!」

 鈍い音を立て炎がついに完全に集まり消えてなくなったとき、団子屋の大将とその店を背にした謎のぼてっとしたものが民衆の眼前に姿を現したのである。

「何だ⁉ さっきの人間か⁉」

「変わった⁉ 変な格好に⁉」

「変だろうが、そのうちかっこよく見えてくるさ」

 声からわかるようにその太った何かは友希、そしてこの姿もエグゼイド同様仮面ライダーである。

 見た目から一目瞭然のその白く大きな胴体は同じだがゴブリン騒動のときのエグゼイドとは違い、今回のライダーは頭に水色の騎士の甲冑を身に着けたようなそんな見た目に加え、左手には小さな盾を装備している。

「いったい何なんだお前は!」

 今回もまんまと名を聞かれたので友希は得意げに答えて見せる。

「俺の名は一夜友希。そしてこの姿は、その名も仮面ライダーブレイブ!」

 そう。このライダーの名はブレイブ。漢字こそ違えど友希と同じ名を冠した勇気の騎士である。

「っしゃあ! 早速行くぜ!」

 奇怪な姿の謎の戦士の登場に混乱する人々の感情を置いてきぼりにし、勇敢にも自分の三倍以上もでかい足長に対し突進を仕掛ける友希。

「馬鹿めっ!」

 安直な攻撃に造作もないといった余裕ぶりで足を大きく薙ぎ払う足長。

 だがその攻撃を寸でのところで避けた友希は迷わず手長にパンチを放つ。初めからねらいは手長だったらしい。

 攻撃は受けたものの、手長もさすがは妖怪と言ったところ。咄嗟だったが攻撃を受けてすぐ、しっかりと長い腕を鞭のようにしならせ友希に向け勢いよく放った。

「ふんっ!」

 そしてすかさず友希はその手に持つ盾を手長の攻撃に合わせて構える。

 するとどうだ。手長の手と友希の盾が接触した瞬間にパキンという金属のはじけたような音が鳴り響いたかと思うと、その場で手長だけが後ろに大きくはじき出されたではないか。

 これこそが仮面ライダーブレイブの力の一端。エグゼイドの二段ジャンプ然り、はじめからブレイブの盾に付与されている能力。その名はジャストガード!

タイミングよく相手の攻撃に合わせて盾を構えることで、その攻撃を完全に無効化しさらに相手の体勢を崩すことができる能力である。

そして何を隠そう先ほどの炎の集約も、このジャストガードを駆使してダメージを無力化した応用技だったのである。

こういった人知を超えた能力についてはもちろん初めから友希の頭の中にあるのではなく、変身した時点でそのライダーの詳細について理解できるようになる仕組みによるものだ。

普通に聞くと全くおかしな話だが、もしヒーローが何ができるかもわからずもたもたしてやられたらそれこそ目も当てられない事態であろう。

だからと言って納得するのもおかしい気がするので、そこは開発者のにとりに直接聞いてみるしかなさそうだ。

「何をしている!」

 不甲斐ない様子の足長にたまらず友希の後ろから再び足長のキックが振り下ろされる。

 しかし変身した友希には恐れるに足らず、エグゼイドほどではないが強化された跳躍を見せ見事空中に回避して見せた。

「すげーぞあいつ!」

「兄ちゃん、おめーどうなってんだそりゃあ⁉」

 自分たちが恐れていた妖怪をいとも簡単にいなし翻弄する友希に人里の住民たちは羨望の眼差しを輝かせる。

「かっこいいだろ~? シャキーン!」

こうも注目されるのは慣れていない状況だからか、調子に乗ってその場でポーズを決めてしまう友希。

そんな時、どこからか聞き覚えのある声がした。

「友希さん! これはいったい?」

 早々に自らの失態を埋め合わせ足早に戻ってきた咲夜だ。

「あっ、咲夜さん、お帰りなさい! 見てくださいよ! 仮面ライダーブレイブです!」

「えっとこれは、あの二人が人里を襲っているという認識でいいんでしょうか?」

 状況把握のためか友希の姿に関してはすでに突っ込むことはしなかった咲夜。

「はい。何でも、チャンスが来たとかなんとかで。でも破壊の明確な理由はよくわからないです」

「仲間が増えたぞ! どうしてこうなるんだ!」

「さっさと終わらせるわよ!」

 さっきから余裕のある友希と冷静に仲間に加わる咲夜を見て焦ったか、しびれを切らした首謀者二人は激昂し間髪入れずに飛び掛かってきた。

「私は手の長い方を引き受けます。友希さんは足の長い方を」

「分かりました!」

 そう言って丸腰にもかかわらず手長の方へ突っ込んでゆく咲夜。

 手長足長も戦力を分散させるやり方を選んだようで、足長は咲夜を無視して友希の方を睨みつけた。

 妖怪らしく人一倍大きい瞳から放たれる眼光は不気味を通り越して変な威圧感すら感じるものだった。

 そんな足長を見て友希はゆっくりと拳を構える。

 しかし足長は友希の予想に反して予備動作無しの弾幕を雄たけびと共に爆発させたのだ。

こればかりは盾を構えるどころか反応することすらできなかったので、その弾幕をもろに食らってしまいその場に膝をつかされてしまった。

「くそっ!」

 見た目の安直さに反してまだこんな技を隠し持っていたのかといら立ちを隠しきれない友希だったのだが、そんな感情は聞こえてきたある声によって一気にかき消されてしまうのだった。

「ううっ、痛い! 痛いよおっ!」

「嫌だよ! 死なないで!」

「えっ・・・⁉」

 後ろに足に弾幕の流れ弾を受け足から血を流している男の子一人とそばに駆け寄る女の子の姿が。

 足長が放った炸裂弾幕が友希以外にもついに被害を及ぼしてしまったようだ。

 友希はすでに変身しているため痛いとはいえそれほどダメージはなかったのだが、生身のそれも子供にはとても痛いに違いない。

 子供に何てことするんだと頭に浮かんだ怒りの言葉をぶつけてやろうと敵を睨み返すが、これを好機ととらえてすでに突進してきていた足長を見て友希の肝は一気に縮み上がるのだった。

「お前たち! 大丈夫か⁉」

 子供の保護者だろうか。青白色の髪をした女性がけがをした子供に駆け寄ってきた。

 だがこの状況では守るべき対象が増えてしまったにすぎず、足長は追加してお構いなしの弾幕を思い切り放ってしまった。

「まずい!」

 弾幕が着弾してしまうよりも先に、仮面ライダーの驚異的な身体能力を駆使して駆け寄っていく。

 そして即座に足長、及び牙をむく弾幕群の方へ向き直りその小さな盾を構える友希。

「今だっ!」

 直撃した弾幕は友希に全くダメージを与えることなく、威力もそのまま帰って足長がダメージを受けその場に倒れこんでしまった。

 手元の盾から大きく展開した幻影壁ごしに弾幕のスピードを見極めジャストガードをうまく成功させることができた。この咄嗟の行動には友希本人も、自分自身よくうまくいったものだと戦闘中感心してしまった。

「君は⁉」

「えっと、保護者の人ですか? この子たち連れてあっちの家の影に隠れててください。もうそろそろ終わりにするんで!」

 そう言ってその場からの退避を促すと、友希は仮面の下から足長を睨みつけ前回のエグゼイドの時と同じようにベルトのレバー部分に手を駆ける。

 そして今度は、ゆっくりと冷静な声ではっきりと宣言を口にするのであった。

「術式レベル2」

『ガッチャーン! レベルアップ!』

 勢いよくかつ確実にレバーを開き、中からは水色の大きなパネルが出現し友希の身体を包み込んでゆく。

『タドルメグル! タドルメグル! タドルクエスト!』

 背後にいた少年少女と一人の女性は見た!

 レベル1のごつい体がふわりと宙に浮かびだすと途端にあたりの様子が一変。急に暗転したかと思えば友希の周りに無数の扉のようなものが現れ、その場でビュンビュンと旋回を行う。その中の一つの扉が友希の後ろに位置づくとレベル1の身体が一気にはじけ飛び、中から本来の八頭身ボディが姿を現したのだ。

 続いて足長は見た!

 足長の目線からは、ただ暗転した空間の中で扉の大群に囲まれ姿が見えなくなった友希の図としか理解ができなかった。

 そして友希の身体が扉の奥で完全によくわからなくなったとき急にその扉が開き、その中からすらっとした八頭身の水色の騎士が姿を現した。

「これは、いったい⁉」

 保護者の女性は目の前で起きた事象が全く理解できていない様子で、その興味深さから子供たちを連れて逃げることすらも忘れて友希の後ろ姿に見入ってしまっていた。

『ガシャコンソード!』

「はあぁっ!」

 勇気が目の前に手をかざすと、そこにエグゼイドの武器であるガシャコンブレイカー同様にABボタンが付いている剣先から炎が噴き出した特殊な風貌の剣が出現。

 それを気合を込めて友希はその場で振り下ろす!

 銀色の鉄仮面から覗くは悪を突き刺す鋭き眼光。水色に輝くその甲冑は正義に燃ゆる決意の証。仮面ライダーブレイブ クエストゲーマーレベル2!

「くそお! 何なんだよお前ぇ!」

 予期せぬ事態の連続にたまらなくなったのか本日二回目のヒーローもののお約束のような振りがあったので、友希はここぞとばかりに周りのオーディエンスに見せつけるように高らかに名乗り上げる!

「言っただろ、俺は悪から人間を守る正義の戦士! 仮面ライダーブレイブ! よくその目に焼き付けとけ!」

 友希の大声が人里に響き渡る中、端を発したように剣を構え勢いよく足長に突進していく。

 レベル1と同じで人間の状態の時よりはるかに強く俊敏な動きであることは変わらないが、それを加味したうえでもレベル2はさらにその上をいっていた。

「・・・!」

 人知を超えた妖怪である足長でももうすでに友希の動きを目で追うのがやっとだ。

 形は違えど手長足長の放つ炎の弾幕のように友希もその灼熱の刃で長く伸びた足を切りつけてゆく。

 負けじと地団駄を踏み友希を振り払おうとする足長だったが、そんな攻撃も何のその。冷静に見極めほとんどその場から動くことなく攻撃をさばききってしまったのだ。

 そしてばてたのか、足長の動きが鈍くなったのを友希は見逃さなかった。

 すぐさま近くに置いてあった謎の宝箱に手を伸ばし強引に開けて見せる。すると中からは見覚えのある黄色いメダルが飛び出してきた。

 そう、この宝箱はエグゼイドのときの大きなブロックと同義で、中には様々なエナジーアイテムがランダムで収納されているのである。

 エグゼイドに変身するためのゲーム「マイティアクションX」では大きなチョコレートブロックが、今現在使用しているブレイブに変身するためのゲーム「タドルクエスト」では宝の木箱がアイテムドロップのカギになっているのだ。

『高速化!』

 飛び出した黄色のメダルは高速化付与。

 足長の復帰を拒むように目にもとまらぬ速さで足を切りつける!

「ぐあぁぁぁぁっ!」

 足への高速の連続攻撃にたまらず体勢を崩し、その場に勢いよく倒れこむ足長。明らかな身体のバランスの偏りに目を付けた友希の作戦勝ちである。

「あっ、あんた!」

「よそ見は禁物ですよ」

 劣勢の片割れを見て動揺する手長に対し鋭いナイフを容赦なく突きたてる咲夜。

「よし! 次は・・・」

 昨夜の牽制に感謝しつつ友希は手元の剣についているAボタンを押し込んだ。

『コ・チーン!』

 刃の部分が裏側に回転し今度は炎ではなく青白い冷気が勢いよく噴出する。

 エグゼイドの武器「ガシャコンブレイカー」はAボタンを押すことでハンマーモードとソードモードの2モード変形が可能な代物であったが、このブレイブの武器「ガシャコンソード」は変形ではなく炎と冷気の2属性変化が可能な武器なのである。

 次の瞬間、氷モードに変化したガシャコンソードを剣先を地面に向けて思い切り突き刺す友希。

 すると驚くべきことに地面から大量の冷気が噴き出し、足長もろとも大きな逆つららが製氷されたのだ!

「うぐぅ・・体が、っ動かない!」

「堪えるだろ?」

 強烈な拘束に身動き一つとれなくなってしまったようで、その様子を見ていたすべての人はあまりの出来事に「おおっ!」と驚きの声を漏らしてしまっていた。

『カ・チーン!』

『ガッシューン!』

 友希は再びボタンを押し込み炎の刃に変換すると、今度はベルトに刺さっているタドルクエストガシャットを抜き取り、剣の柄の部分に存在するスロットの穴にガシャットを差し込んだ。

『ガッシャット! キメワザ!』

「こいつで終わりだ!」

 必殺技の宣言が剣側から行われると同時に、赤き炎と青き氷のエネルギーが稲妻のようにガシャコンソードに集まってゆく。

「ヤバいぃっ‼」

「あんたぁぁー!」

 友希は腰を低く構え、鋭い眼光でしっかりと足長を捕らえた。

 剣を握る右手に力を籠め、腰から足へと気合を入れ。今、一撃必殺の一閃が悪に向かって放たれる!

「はああっ!」

「あああああああ!」

 空高くに巨大な必殺技の名が出現する! その名も!

『タドル クリティカルフィニッシュ!』

 里にそびえたつ氷柱を横に一刀両断、灼熱の炎の剣からこぼれる火の粉と塵尻に砕けた氷の結晶がチラチラととてもきれいな輝きを放っていた。

 足長に刃を突き立てた後も友希はしばらくその体制のまま勝利への余韻と降り注がれる歓声に浸っていた。

 悪から人々を救った、しっかりと名乗りもした。それに加え完璧な勝負の流れで友希の頭の中のかっこいい戦い方そのままの、まるで本当にあの見入っていたヒーローの世界の一員になったようだった。

「ふいー・・・」

 大きな息を吐き体中から張り詰めた緊張と力を抜いてゆく。

 今のかっこいい戦いを咲夜は見ていただろうか。そんな淡い希望が心の中に満たされてゆく。

 ベルトのレバーを閉め、刺さっているガシャットを抜き取ることで変身の解除を行いながら、そっと未だに戦闘をしている咲夜の方へ目をやる。

 友希はその時見た光景をこの先ずっと忘れることはないだろうと思った。

 大きな腕を一心不乱に振り回し、何とか攻撃を当てようとする手長。しかし、そんな無茶苦茶な攻撃などもろともせず完璧にかつ息を切らさずに対応している咲夜。

 その様は、まるで優雅に舞っているかのよう。

そのしなやかな体から繰り出される美しいまでの体技。決して無駄のない完璧な立ち回り。

あくまでも友希の主観によるものだが、そのどれもが友希の目完全に奪っていったのだ。

友希の方が早く戦闘が終わってしまったのは、咲夜が余裕有り余るおかげで遊んでいたからではないか、そう思うほどだ。

初めはただの一目ぼれだった。しかし今回のこの場面を目の当たりにしたことで、友希の感情はさらに強固たる確信へと変貌を遂げたのだった。

その容姿の可憐さだけでなく、戦闘者としてのギャップと決して取り乱すことのないその落ち着いた様子など、美しさ。そう、友希の感じた咲夜の持つ魅力とは、ただ甘いだけの可愛さではなく恋熱で沸騰した自身を落ち着かせ冷ませてくれるようなその芯の強さにあったのだ。

「友希さんも終わらせたようですし、そろそろ私たちも終わりにしましょうか」

「うう、くそ! くそ! くそぉ!」

「あなた程度の賊には、スペルカードを使うまでもないわ」

 そう言って咲夜はまたも華麗に手長の攻撃をかいくぐって完全に優位な状況に立った。

 そしていつの間にか両手に無数のナイフをかざしながら一気に詰め寄ったかと思うと、次の瞬間目にもとまらぬ早業で次々と手長の各部に刃を突き立ててゆく。

「・・・・・」

 その沈黙は痛みなのか絶望なのか、その一瞬の出来事の後手長は一言も発さずでその場に倒れこむ。

 あまりの早業に友希は開いた口が塞がらないでいた。

 二人の怪人が地に伏せた瞬間、友希一人だけの時とは比べ物にならないほどの歓声が辺りを包み込んだ。

 そしてそれと同時に団子屋の中で隠れていた男が一人、友希たちのところへ駆け寄ってきた。

「おうおう! 兄ちゃんたち、すげえな! ありがとよ、この里守ってくれてなぁ!」

「いえいえ、これくらい朝飯前ですよ!」

 気をよくした団子屋の大将と気をよくした友希が手を取り合い嬉しそうに団らんを交わす。

「いろんな姿があるのですね」

 さっきの張り詰めた表情を説いた咲夜が友希へと会話を振る。

「あ、はい! 姿と言うより、別のライダーがまだまだいっぱいいるんですよ! あのもしかしてなんですけど、咲夜さんは倒すのにわざと時間をかけてたんですか?」

 少しだけ意地の悪い聞き方になってしまったとついどもる友希だったが、咲夜は特に意に介さない様子で見つめ返した。

「以前は早々にカタをつけていましたが、ここ数年では能力も極力使わないようにしていますし慎重に慎重を重ねて相手をよく見るようにしているんですよ」

 にしても観察しすぎではと思うほどに最後はいともたやすく速攻で終わらせていたが、これ以上のことは別に聞いたところで「そうですか」としか返せなさそうなのでやめておく。

「どうですか? かっこよかったですか? あの最後の必殺技、一気に切る所とかメッチャ緊張しましたけど、最高にかっこよく決まったと思うんですよね~!」

「・・・・・」

 咲夜は口にこそ出さなかったが一つ心配していることがあった。

 それはほかでもない友希のこと、強大な力を手にした者の未来への暗示。

 友希は明らかに調子に乗っている。自分の強さに酔ってしまっている。本人は気が付いていない様子だがそんなことは誰が見たって一目瞭然であった。

 これは誰が悪いわけでもない、もはや必然の事象なのだ。かつての自分がそうであったように・・・。

 大事なのは、どんな形であれそれにいち早く気付くこと。自分に向き合えるかどうかなのである。この世界ではそれができなければ危険な目に合う。

それを咲夜は心の中で強く唱えた。友希の心の芯に届くことを願って。

「あの・・・友希さん」

「どうしました? 早く帰んないとレミリ・・お嬢様に叱られますよ!」

 時はすでに夕暮れ時、暗闇がそこまで迫ってきていた。

「・・・後のことは、霊夢に任せればいいわね」

 かすかに残る夕焼けの赤と落ちてきた闇の青を背中に受け、そそくさと人里を後にする友希。そしてその後ろから、食料の包みをもって煮え切らない顔をにじませる、後を追う咲夜の姿が森の中へと溶けてゆくのであった。

 

第十二話 完




今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。作者の『彗星のシアン』です。

今までもちょくちょくこの後書きの場で『東方友戦録』の執筆状況を自分の身辺の話と共に話してきたのですが、あまりリアルのことについて読者である皆さんに考えさせるというのはどうにもよくないことなのではないかと考えました。できるだけ皆さんには別の世界で巻き起こる愉快な物語を、気兼ねなく純粋な気持ちで楽しんでもらいたいと思いましたので、これからは物語の内容についてだけを話していくことを心がけます!(できるだけ…)

さて今回は『東方友戦録』の第12話でした。前回初めて仮面ライダー『エグゼイド』が登場してからはや二時間後で次なるライダー『ブレイブ』が登場しましたね!ここで補足ですが、エグゼイドもブレイブも『仮面ライダーエグゼイド』と言う作品に登場する一号・二号ライダーです。なのでゲームをモチーフにしているというのは変わりませんし、これから先別作品のライダーが出てきたときにはその都度作品内で紹介させていただきます。(興味を持っていただけましたら、ぜひご自分でお調べください!)

そして今回のお話の肝は「力を手に入れた友希の心」ですね。こういった作品ではもはやお決まりともいえるかもしれませんが、力を手に入れた主人公は往々にして思い上がり過ちを犯すもの。はたして友希は過ちを犯してしまうのか、はたまたあるべき信念に気づくことができるのでしょうか。この先もこうご期待です!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。