ホラーゲームに転生させるとか、神は俺を嫌っているようだ(Re)   作:かげはし

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番外資料
資料 ある■週目の紅葉の日記


 

 

4月1日

考えていても何も浮かばないため日記に書いて情報を整理しようと思う。

私は、何かのきっかけで時間を逆行、ループしてしまっている。

この世界はゲーム世界だ。それも忠実に再現されたゲームである、ということ。

ユウヒ―青の防衛戦線―と呼ばれているそのホラーゲームは、境界線の世界と、現実世界での亡霊たちによる防衛戦がある。ゲームは主に行動パートと会話パートに分かれており、会話の選択肢によって死ぬこともあるのであまり変な発言はしない方が良いということ。

私が住んでいる町は、妖精によって監視されているということ。

とにかく、周りを観察しよう。今日で何週目なのかを思い出すためにも。

 

4月5日

私はゲームをクリアした覚えはない。

私はなにもしていない。

私は妖精を怒らせるような真似も、何か邪魔したことだってない。

たぶん、きっと。私じゃなくて誰かのせいでこうなったかもしれない。

最初の記憶が朧気だ。

私の覚えている限り、一番最初の記憶こそ全ての始まりだと思う。

あの時、私が妖精の悪事を手伝うことなんてしなければよかったはずなのに。

ただ、もう手遅れだっていうことだけは分かっている。

この世界はホラーゲームの世界。だからこの世界を終わらせないといけない。

でもきっと、ありきたりのクリア方法は出来ない。

夕青は鏡夜以外のほとんどが死ぬ。そういうゲームだから。

私は死にたくない。

リトライも出来ない程度に壊さないといけない。それかバグを引き起こさないといけないんだってことだけは分かる。

じゃないとまた、戻される。最初に戻って、また同じように始めなきゃいけないんだ。

とにかく、また境界線の世界へ連れて行かれるだろうから生き残る方法を見つけないと。

 

5月14日

もう嫌だ。私は彼女の言う通りに従っただけ。

私は何もしていない。私はなにも、していない。

なんでわたしだったの?

いいや、まって。まだ終わらない。まだ諦めない方が良い。

ホラーゲームを終わらせれば、逃げ出られるかもしれない。

とにかく、順調にストーリーは進んでいる。妖精は私を見逃しているのだろう。

 

5月27日

みのがしていなかった。

わたしを、もてあそんでいるだけだった。

 

6月19日

あの妖精が私を裏切ったのは理解している。

いやそもそも、裏切る前提で行動していたのかもしれないけれど。

 

私はあの時、鏡夜を起こしていれば。

 

あのとき、あの病院で、私が。

 

私が彼女に会わなければ。

 

 

・・・

 

・・

 

 

4月1日

ループした。原因は鏡夜が死んだせいだった。現実世界で幽霊によって殺された。遠くから確認してしまった。鏡によって引き込まれる鏡夜の姿を。

とにかく、情報を整理しよう。

私がやるべきことは、鏡夜を生かすこと。ループさせないこと。そしてゲームを終わらせること。

 

もう一度、書き記そう。

以前の私が何をしたのか書いておけば、きっと私はそれ以外の方法で進んでいくことが出来るはず。

忘れないためにも、全て書き記そう。覚えている限りの情報を。

 

 

 

・・・・

 

 

・・・

 

 

 

 

 

10月10日

■■姉さんに会った。

かのじょが■を見つけたらしい

何故早い段階でループしているのかについても理解できた。

鏡夜は天敵だ。

だから彼を排除する。でもそれだとホラーゲームに成り立たないから、彼を潰そうとするのだろう。

がいちゅうは、どんなことをしても害しか残さない

だからこのままだと、本当の意味で手遅れになる。

みんな、死んでしまった

私が彼を救わないといけない。

姉さんに全てを任せた。

この日記も、私が生きた証として姉さんに託すことにする

持っていけるかどうかは分からないけれど。

今回、ここまで長く月日が流れたのはきっと妖精の気まぐれにすぎない。

最初で最後のチャンスだ。

もしもこれで私が死んだとしても後悔はない。

 

ううん、やっぱり後悔はある。

わたしはまだ、やり残したことがあったから

 

でももう仕方がない。こうしないと鏡夜の魂は耐えきれない。

 

彼は死に過ぎた。彼が消滅し餌となるのをあの妖精は待っているだけ。

 

せめて、あの日あの場所で見た時間に戻れたならと思ったことがある

 

私にはできないけれど、鏡夜ならできるはず。

 

私が鏡夜を生かす。

 

だから私は死ぬんだ。

 

 

ごめんね、あきみつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 床に放り出されたノートが、誰かの手によって拾われた。

 その手は小さく、少年のものだった。

 

 小学生か中学生ぐらいの手だった。

 

 

 

「……なんだこれ、姉ちゃんの日記か?」

 

 

 

 

 




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