喫茶店・ホースリンクへようこそ! 作:アヴァターラ
なんだかんだでもう春になる。春うらら、かわいいあのウマ娘を思い出すような晴れ晴れとした天気に満開の桜が咲き誇るトレセン学園は新しい風を迎え入れて、今所属している優駿たちもそれぞれ一歩、歩みを進めることになるのだ。具体的に言うならルナとマルゼンスキーが最高学年になった。名実ともに受験生になるわけであるが、生徒会長の業務は続行するのだそうで。ま、俺のかわいい妹だし、ちゃんと自己管理はできるルナの事はあまり心配はしてないんだけどさ。
当然、新入生も入ってくる。卒業したやつもいる。卒業記念パーティーはそりゃ盛大にやったさ。おかげで全身筋肉痛になっちまった。ちなみに俺の店、ホースリンクは今春休みに突入している。トゥインクルシリーズが一周してレースがない日が続いてるから、こういうときくらいは休みにするのだ。そして、新しくデビューした子たちの中から俺の店で働いてみたいと希望する子を募集する充電期間というわけだ。
俺はこういうときしかできないからと店の中の大掃除を何とか午前中に済ませようと頑張っている。午後はトレセンのほうに行かなきゃいけないからなあ。仕事じゃなくて、客として。
というのは今日、4月も終わりに差し掛かって、トレーナーとウマ娘の契約の締め切りが終わったからなのだが、そこでトレーナーとウマ娘のお披露目会のような、壮行会とでも言うべきものが盛大に開かれるのだ。本来なら俺は働く側であるんだけど2年前からは参加する側に代わってしまった。というのも契約したウマ娘とトレーナーたちがこぞって俺に挨拶に来るもんだから厨房がしっちゃかめちっちゃかになって出ていけとコック長に叱られたからである。
話は変わるが別に締め切り日といってもこれを過ぎても別に契約自体はできる。が、トゥインクルシリーズに途中参加するか、1年待つかを選ぶ必要があり、途中参加の場合は茨の道を歩むことになる。つまり、ジュニア級の最初からトゥインクルシリーズに飛び込むための締め切り日ということなのだ。
「ま、こんなもんかね」
俺は椅子をすべて机の上にあげて、床にワックスをかけ終え一人そうごちるのだった。乾くまでは誰も入らないように張り紙でもしとくか。さて俺は裏口から2階に上がってサクサクッと準備しておこうかね。今回は車で行くからな、なんといってもお土産が膨大な量あるから。車一杯の量のロッククッキーの山だ。これでもウマ娘を相手するには全く足りないわけであるがないよりましでしょ。今回は人間もいるから倍プッシュだなあ。
ブロロロロ、と景気よくなったエンジンをふかして、大量のクッキーが入った段ボールを揺らしながら車を発進させるのであった。
いつも徒歩で来ているトレセンの門を車でくぐり、職員用の駐車場に車を停めると用務員の人たちが出てきた。まあ、荷物あるからなあ、毎年恒例の事だからもう慣れたもんか。軽く挨拶をして車のドアを開放する。次々と段ボールを担いで会場に向かう用務員さんたちにならって俺も一つ段ボールをもっていく。軽く時間を見ると・・・あっもう始まってるわ。遅刻したな。
「むむっ!遅刻!と言いたいところではあるが、歓迎!よく来てくれたマスター君!本年もウマ娘とファンを繋げる役目をよろしく頼むぞ!」
「理事長、すいませんね遅れてしまって。よかったら一つどうぞ。こちらこそ、今年もよろしくお願いします。たづなさんも、どうぞ」
「まあ、ありがとうございます。いただきますね。ふふ、美味しそうですね。では、マスターさん、楽しんでいってくださいね」
「うむ!今日は無礼講!流石に酒はないが、たくさん食べ、語らい、親交を深めて行ってほしい!」
「ええ、今日はお言葉に甘えることにしますね」
そういってぶんぶんと手を振る理事長と清楚に手を揺らすたづなさんと別れて俺は立食形式のパーティー会場の適当な開いてる場所を目指す。とりあえず口を湿らすための飲み物だけとって、自由にかけられるベンチに座った。周りには新しく契約したトレーナーとウマ娘や、2年目、3年目、あるいはそれ以上共にしているであろうトレーナー達やチームがおのおの集まっている。彼らは俺を見ると顔を綻ばせた後、引き締め。それぞれ代表のトレーナーと新しく契約したウマ娘を引き連れてこっちにやってくる。
「こんにちは、和田さん。チームアヴィオールの代表です。こっちが新しく所属したスイートライム、よろしくお願いします」
「スイートライムです!あの、いつか絶対、ホースリンクで働きに来ます!よろしくです!」
「うん、よろしくね。チームに昇進したのか。頑張れよー」
「店長さーん!私もついに担当ができたの!だから、私の分の日程、確保しといてね!」
「おお、クリアアクールか。もちろん、働きに来るなら歓迎するよ」
続々と、わらわらと。俺の周りにウマ娘とトレーナーが入れ代わり立ち代わりやってくる。彼ら彼女らは口々に同じようなことを言っている。俺の店に働きに来る、と。2年前からの慣習というか慣例とでもい言うべきこの様も慣れてしまえば楽しいものだ。俺も記憶力を鍛えて何とかウマ娘とトレーナーの顔は覚えるようにしているからな。ルナのように一度見た顔は忘れないなんてレベルにはいかないが、何とか顔と名前が一致するようにはできるようになった。
そうして時間がたち、挨拶をし終えたウマ娘やトレーナーが去ってそれなりに静かになって俺が飲み物に口をつけて乾いてしまった口を潤していると隣にスッと腰を下ろした人物がいた。
「隣、いいかしら?」
「もう座ってるじゃんか、おハナさん」
「そうだったわね。今回も大変そうだわ、挨拶回り」
「ま、無碍にしてやるわけにもいかんでしょ。誰が言い出したか知らないけど俺に宣誓しに来る分には、聞いてやらないとな」
「G1に出て勝負服を着るという宣言だものね。あなたの店で働くということは」
「べつに学園が貸し出す勝負服でも構わんのだけどな」
「そうじゃないわ。自分の勝負服で働く、これが重要なのよ」
そう、この津波のようなトレーナーとウマ娘の挨拶ラッシュは一種の宣誓なのだ。俺の店に働く条件は勝負服を着ること、これただ一つ。べつにG2以下しか出てないウマ娘だって働きに来てもいいんだけどな。学園がウマ娘に勝負服貸し出してるし。でもやっぱり自分の勝負服が欲しい、G1に出たいというのはレースに挑む全ウマ娘が思うこと。故に宣誓するのだ。勝負服を着ないと働けない店の店主である俺に対して、自分の勝負服をもって働きに来ると。暗に必ずG1に出るという誓いであるそれは、2年前の勝負服接客サービスを打ち出した年に誰かがそう言って、勝手に定着していった。大真面目に俺にそう誓ってくるならば俺もそれ相応に受け取らないといけないから、厨房で働いてるわけにはいかなくなった、というわけだ。
そうしておハナさんと談笑してると見知ったやつがやってきた。ノロことゼンノロブロイと歌の先生こと和歌浦だ。どうやら今年からトゥインクルシリーズに挑むつもりらしい。それでほかのやつと同じように挨拶に来たというわけか。
「こんちは、店長さんと東条先輩。今年からお世話になります。改めて、トレーナー和歌浦、ゼンノロブロイと挨拶に来ました」
「こんにちはマスターさん。私も遂にトゥインクルシリーズに入ります。トレーナーさんと一緒に頑張って来ますので、私の日も作ってください」
「ああ、頑張って来いよノロ。それと和歌浦、初の担当だからって気合い入れすぎんなよ?ちゃんとノロと歩調を合わせて一緒に来い」
「はい!東条先輩!まだ先に話になりますが、いつかゼンノロブロイと挑ませてもらいます!」
「待ってるわ。今年は調整のため新メンバーは入れないけど、あなたたちと当たるとしたらオペラオーかしら。期待しているわ」
「はい、よろしくお願いします」
「マスターさん、きっと英雄になって戻ってくるので、待っててください!」
そう言って二人は去っていった。俺はトレーナーじゃないから彼らのこれからの努力の多さを理解することはできないが、無事これ名ウマ娘という言葉もある通り、故障なく俺の店に笑顔で来てほしいと切に思う。それはそうと今おハナさん新メンバー募集しないって言ったな。道理で隣に新人がいないわけだ。
「おハナさん、新人入れないってやっぱり?」
「ええ、師匠の独立とそれに付随して抜けていったシンボリルドルフ、エアグルーヴ、マルゼンスキーの事もあるわ。新体制を確立するために一度立ち止まることにしたの」
「そっか、しかしまあ。今年引退したエアグルーヴを最後に長老さんも引退するって言ってたのになあ」
「しょうがないわ。だって見つけてしまったんだもの。自分の今までのすべてを注ぎたいっていうウマ娘を。だから師匠に育てられた3人も抜けた・・・自分のノウハウをそのウマ娘にすべて注ぐべく」
そう、チームリギルは分かたれたのだ。本来ならチームのすべてを渡して引退する予定だった長老さんが、思わずそれを撤回してしまうほどにほれ込むウマ娘が現れてしまったから。これを本当に最後にする、という話でその長老さんの覚悟を見たルナにマルゼンスキー、エアグルーヴはリギルを脱退し、特別に作られた4人のチーム、チームハダルに移籍した。引退者3人、そしてこれから現役の1人という何ともアンバランスなチームは、当人たちの実績により理事長に認められた。
「噂をすれば、ね」
おハナさんの言葉に顔を上げるとこちらに二人の影が近づいてきた。威風堂々とした何時ものルナと、鹿毛のミディアムロングの髪が特徴的な気の強そうな顔のウマ娘、確かスぺやエル、スカイにグラスと同じクラスで、ウララのルームメイトである・・・キングヘイロー。俺の店には顔を出したことはないが、話だけならよく知っている。
「やあ、兄さん。ふふっ、少し邪魔をさせてもらおうかな?彼女を紹介にし来たんだ」
「ああ、ルドルフ。構わんぞ。俺も多少は知ってるからな、改めてキングヘイロー、スぺやウララから話は聞いているよ」
「ええ、私もウララさんからよくお話を聞いているもの。お互い様ね?改めて、キングヘイローよ。全てを凌駕する一流のウマ娘の名、覚えておきなさい?」
「ああ、しっかりと覚えておくよ。挨拶に来たってことは、俺の店に来る気になったのかな?」
「その通りよ。私はもう、あの子たちに後れを取るわけにはいかないの。彼女たちを追いこすためだったら、何でもするわ。たとえそれが給仕の仕事だったとしてもね」
「別に俺の店に来たから強くなれるわけじゃないんだけどな。しかしまあ、よく長老さんを説得できたもんだ」
「私も彼女の事は知っていた。プライドの高い気性難だとトレーナーの間でも話題だったからな。だからこそ驚いた、トレーナーのもとに直談判しに来たと思ったら、土下座だ。とても聞いていた姿とは違ったもので、驚いたものだよ。そうした姿を見たトレーナーが、彼女の顔を一目見た瞬間担当することを決めたんだ」
「私がトレーナーにあれこれ文句をつけてえり好みしている間に、私の周りの子たちは前へ進んでいった。取り残されたのは私だけ・・・だけど約束してたの「レースで勝負しよう」って。その約束は・・・それだけは破りたくなかったわ。だから、そんなプライドは捨てて私を強くしてくれる人に片っ端から頼んでみたの」
「私のところにも来ていたわね。模擬レースはもう締め切っていたから断ってしまったけど、今見ればもったいないことしたわ。あなた、いい貌してるじゃない」
「蹄鉄も見たら欲しがっただろうな」
「ありがとう。嬉しいわ。私はもう、お母様に認められるとか、G1を制覇するとかは2の次・・・あの子たちと、ウララさんやスカイさんたちと、本気の勝負をしたい。そのためなら、なんだってするわ」
そう言ってこちらを見るキングヘイローの澄んだ瞳の中には、熱い熱い、熱した鉄のように真っ赤に輝く覚悟がメラメラと燃えていた。こりゃあ、ノロたちにとってとんでもないライバルが現れたもんだ。なるほど、スペシャルウィークたちがドリームトロフィーリーグに移らずシニア級に残ったのは、この子との約束があったからだな?
「私があなたの店に出勤するのを、楽しみに待ってなさい!おーっほっほっほ!!」
最後に癖らしい高笑いを残して、キングヘイローは去っていった。苦笑したルナが俺とオハナさんに一礼して後を追う。皇帝と女帝、スーパーカーに鍛えられる王者、か。今回のトゥインクルは荒れそうだな。
「じゃあ私もそろそろリギルのほうに戻るわ。またお店の方にはお邪魔させてもらうわね」
「ああ、いつでも歓迎するよ。リギルの方にもよろしく」
「ええ」
おハナさんが去った後、そろそろ料理を堪能しようとテーブルの方を見たらすでに完売御礼であった。お腹減ったなあ。流石にそりゃねーぜ・・・と空きっ腹を抱えて歩いているとひょこひょこと動く小さな影を見つけた。というかウマ娘だ。別にそれくらいなら珍しくないのだけど、トレセン学園だし。俺の目を引いたのはその小ささ、キタサトコンビといい勝負だ。それとその髪色、白毛に鹿毛のブチ模様、耳に至っては鹿毛だ。正直言おう、ウマ娘をたくさん見てきたと言い切れるが初めて見る珍しい模様だ。この場にいるということは・・・彼女もトレーナー持ちなのか?
そう考えると急反転したそのウマ娘と俺の目があった、と同時に俺の腹がぐ~っと音を立てた。うわ、恥ずかし。彼女は白毛ウマ娘特有のルビー色の瞳をぱちくりとさせると俺のほうにまたひょこひょこと近寄ってくる。左耳につけている雪の結晶のような飾りが揺れる。俺の前にたどり着き俺を見上げた彼女が口を開く。
「お腹空いてるッス?ご飯、食べられなかったッスか?」
「ん、ああ。実はさっき挨拶回りを終えてね?食べようと思ったらもう売り切れだったんだ。残念」
「なるほどッス。じゃあこれ、お兄さんが食べるといいッスよ!」
そう言って彼女は、ちょうどとっていたらしいお皿に盛りつけられた料理をスッと差し出してくる。面食らってしまった。彼女の見た目にそぐわない話し方もそうなんだけど見ず知らずの俺に取ってきた料理をサラッと渡してしまう優しさと人懐っこさに。ニコニコ笑って皿を差し出す彼女に押されて俺はありがたく料理をいただくことにする。
「ありがとう。でもいいのかい?君も食べたかったんだろう?」
「大丈夫ッス!これでもきちんと食べたので!それにせっかくおいしい料理、食べられないのはもったいないッスから!」
「じゃあありがたくもらおうかな。そういえば、君見たことない顔だけど、もしかして・・・「おお、いたいた・・・あれ?店長じゃん」は?蹄鉄?ってことはもしかして・・・?」
「おお、こいつ俺の新担当。ほら、こいつが店長だぞ。挨拶挨拶」
「あー!ウララ先輩とライス先輩の話によく出てくるあの!じゃあ挨拶するッス!私はブチコ!見た目通りの名前ッス!トレーナーにスカウトされて、今年からトゥインクルシリーズに挑戦するッス!いつか働かせてほしいッスよ!」
「あー、蹄鉄・・・お前マジで?」
「大マジだぞ」
ブチコとその立派な胸を張って名乗ったその小さなウマ娘は新入生であると同時に蹄鉄が、あの蹄鉄が見染めてしまったウマ娘、ということらしい。俺が驚いて止まっているとウララにライスがやってきてブチコと合流してる。
「あ~!ブチちゃんいたいた!もうどこ行ってたの~??」
「ウララちゃん、ほっぺの周りにお料理ついてるよ~!」
「およ?ウララ先輩、おべんとがたくさんついてるッス!ほら口を閉じてん~してくださいッス」
「ん~~~?」
「ん、きれいになったッス!」
料理でべったべたになっているウララの口をハンカチで拭いてあげているブチコ、どう見てもやる立場逆だろ。にしても蹄鉄が目をつけるなんて・・・正直これだけ見てると癖ウマ娘とは思えない。これ以上の何かがあるはずだ。悲しいことに蹄鉄の選ぶウマ娘はどいつもこいつもどっかで問題を抱えてるから。
「で、蹄鉄。新入生ってことは今年入学だろ?なんでこの子なんだ?」
「ん?いや~ちょっと入学試験見たんだけどさ~・・・ブチのやつ、スタート前にゲートの中で暴れまわっててよ。ゲートぶち壊すんじゃないかなってぐらい!それで、ピンときた」
「だってだって、ゲート狭いんスもん!私の大きさで狭いってのは相当ッス!改善を要求するッスよ!」
「よりによってゲート難かい。それで?この子自体はどうなの?」
「んー、才能はあんまりないな。入学試験もバ群に埋もれちゃったし。走り方もあってなかった」
「スカウトしといてその言い草!?ひどいッス!」
あんまりにもあんまりな蹄鉄の言葉にガビーンとでも言いそうな顔になったブチコ。表情豊かで可愛らしいことだ。どうも、世話好きな感じもする。俺に対する対応もそうだしウララにしたことも含めて。お姉さん気質・・・いや、クリークと同じお母さん気質か?大きさがあってないけど。
「勝てないなんて言ってないだろ?それにお前には俺の今あるすべてを注いでやるから安心しろ。まずはトリプルティアラ、そんでダートG1。つまり芝とダートの両刀にしてやるから」
「出来るのか?それこそ才能あるやつじゃないとできないことだろ」
芝もダートも両方走るってのははっきり言って難しい。できるのはごく一部、具体的にはオグリキャップやエルコンドルパサーだ。蹄鉄が才能がないと断じるならブチコの才能は乏しいのだろう。その子を両刀にする?ハッピーミークにでもするつもりだろうかこいつは。
「出来るさ。幸い現時点での俺の最高、ライスとウララがいる。芝と中距離はライスが、ダートとマイルはウララが教えられる。約束してやるよ、お前のその頭にティアラを被せてやるってな」
「トレーナー・・・はい!頑張るッス!きっときっと、お母さんの夢を果たして見せるッス!」
「夢?トリプルティアラがか?」
「正確にはちょっと違うッスけど、まあだいたいそうッス!お母さんは中央で一度も勝てなかった、だから代わりに私が!お母さんの分まで中央のターフを駆けると約束したッス!」
「と、いうことらしい。じゃあ挨拶も終わったし俺らはいくわ。ブチにウララにライス、明日から忙しいぞ~~~!ついてこい!」
「「「お~~~!!」」ッス!」
嵐のようにそう言って、彼らは去っていくのだった。ブチコ、ね。蹄鉄が育てる以上、あの子も強いウマ娘になるだろう。蹄鉄は有言実行、言った言葉必ず現実にしてきた。俺にそう言ったってことは本当にあるかもしれないな、トリプルティアラとダートG1の両立が。
年甲斐もなくワクワクしてきた俺に仕事が終わったのか俺のもとにきたルナがふふっと嬉しそうに笑ったのに俺も笑い返して二人で談笑するのだった。
はい、というわけで蹄鉄さんの新担当はオリジナルウマ娘のブチコちゃんです。知らない方もいるかもしれませんが、現役の白毛馬として史上初の勝利を飾ったソダシという馬のお母さんですね。アイドルホースとして有名なのでご存じの方も多いでしょう。
というわけで簡単なプロフィール
名前 ブチコ
所属 中等部
身長 137㎝ 体重 ちょっと重いかも?
3サイズ 内緒ッス!(胸部装甲は立派)
髪型 ハーフアップに左耳に雪の結晶があしらわれた飾り
口調 ○○ッス!
勝負服 白と鹿色のブチ模様が入ったムームー(ハワイの伝統衣装)にマント風のケープ(ハワイの王族が身に着けるもの)頭にノースポールの花冠をかぶっている。足は裸足にサンダル(水着スぺが履いてるようなやつ)
それぞれの由来ですがまず低身長はリアルでキタサンブラックと同期かつ牝馬だからそれよりもちょっと低めに。胸部装甲は現時点で3頭の子持ちだから(あと作者の性癖)髪型も性癖、耳飾りについては母馬であるシラユキヒメから。勝負服がハワイの伝統衣装なのは父馬のキングカメハメハからで王族用ケープも同様。頭のノースポールの花冠は同じくシラユキヒメの雪のイメージから。
端的に言えば作者の性癖欲張りセット()
さて、作中でこれから始まるトゥインクルシリーズは
トレセン学園の最古参、長老が率いるチームハダルで皇帝と女帝、スーパーカーに鍛えられる覚悟ガンギマリキングヘイロー
継承
シンボリルドルフ(芝、中距離、長距離)
エアグルーヴ(芝、マイル、中距離)
マルゼンスキー(芝、短距離、マイル)
vs
トレセン3大奇人、蹄鉄ヘッドトレーナーが鍛える才能に乏しいブチコ
継承
ハルウララ(ダート、短距離、マイル)
ライスシャワー(芝、中距離、短距離)
化け物じみた育成効率のトレーニング
vs
新人が鍛える才能なら一番溢れているゼンノロブロイ
継承
なし!
つまり、王者と化け物に挑む英雄という構図になるわけです。大丈夫かゼンノロブロイ。設定しておいてなんだけど。
いやー、かきたい話がかけてすっきりしました。次回はどうしよっかなあ