ゼルダの伝説:リフトツリーフォーク   作:滝翔

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九話 炎の神殿

 

デスマウンテンの入り口付近は常に熱波が尋常ではない

ゴロンの体は岩なだけあって炎に強いが ハイリア人はそうではない

 

「着いたコロ ここが精霊石〝ゴロンのルビー〟がある場所コロよ」

 

ダルタニアンの息子はエイミーに命令されるがまま

リンク達と共に火山の麓にある大きな洞窟の入り口に案内していた

 

「「「 ゼェゼェ…… 」」」

 

熱気はゴロンシティーの比ではない

 

「さぁ行くコロ!」

 

「待てよ……! ……お前名前何て言うんだ?」

 

「僕の名前は〝ダルイナ〟コロ!!

ダディーの跡継ぎコロよ!!

……ハクション!!!!」

 

ふとダルイナはくしゃみを一つ

口から出た大量の砂利は疲弊しているガノンドロフを襲った

 

「痛って~~ ゴロン族って咳一つも武器になるのかよ……」

 

「エッヘンコロ!! ……この技は僕だけの特別な技なのだコロ!!」

 

「それよりこの熱さなんとかなんねぇか?」

 

「軟弱コロねぇ~~…… っ!!!?」

 

ダルイナは視線をエイミーに移してみる

するとゴミを見るような目でこちらを威圧する彼女の顔が

ダルイナはペコペコしながら持って来たリュックから色々取り出した

 

「これはゴロン特製の上層観光客向けに作られた服でコロよ

こっちは微量の鉱石で作られた〝サファイアの頭飾り〟コロ

このアクセサリーは付けるだけでへっちゃらコロよ」

 

「「「 早よ渡せ!! 」」」

 

せっかくなので皆 特殊衣装に身を包んだ

耐火効果を付与した三人は気を取り直していざ神殿の中へ!!

 

中は異様な遺跡群に出迎えられ

マグマの煮えたぎる音などが耳に馴染まず

おどろおどろしい空気を醸し出していた

 

「しかしダルイナ…… 俺達が精霊石を貰って本当に良いのか?」

 

「ダディーは家宝と言ってるコロけど

ゴロンのルビーを見た者はもう数える程しかいないコロよ

気軽に立ち寄っては…… ヘ…… ヘクション!!」

 

またもや口から出る砂利をガノンドロフにぶちまけるダルイナ

 

「わざとだなお前……」

 

「話していた相手はお前コロ 口は前にあるのだから仕方ないコロ」

 

「っ……」

 

「でもダディーが言ってたコロね

この神殿には沢山の仕掛けが施されてるコロ

ここからは無駄口厳禁でコロよ」

 

「安心しろ…… 俺がぶっ壊してやる」

 

意気揚々と前に進むダルイナとガノンドロフ

エイミーは常に180度を警戒し 二人よりも遅れを取っている

丁度間を歩くリンクは不意に足を止めて

自分の目の前に扉が現れたことを皆に伝える

 

何の躊躇も無くドアノブに手を付けた途端

 

「っ……」

 

「おいリンク!!」

 

扉は大きく動き出し

リンクを押し潰す気で前に倒れてきた

後ろに跳ぶリンクだったが反応が遅かった所為か

潰されることは無かったものの 激しく後ろに飛ばされた

 

「何だこの扉……」

 

「これはモンスターコロね 近付かなければ無害でコロ」

 

「本物の扉と見分ける方法はねぇのか?」

 

「無いコロね…… もしもの時は……」

 

ダルイナは近くで咲いてたバクダン花を引っこ抜くと

扉の前へと投げた

爆発と共に消し飛ぶ扉のモンスター

 

「そういえばお前達 バクダン袋を持ってないコロな!?

仕方ないから一袋上げるコロ!!」

 

エミリーに肩を貸して貰って起き上がるリンクは受け取る

30個入るバクダン袋を手に入れた

 

ダンジョンは一歩進めば休ませることなくトラップが続く

不規則に動く大岩の塊を避けたり

はたまたマグマに浮かぶ大岩に乗って器用に乗り熟し

向こう岸へ着いたと思えばファイヤーキースに邪魔され

四人がかりでやっと動かせる四角い箱を押しに押し

記憶形状のスイッチの上に置くと扉が開いて先に進めた

 

「ハァハァ…… ゲームってこういう感じで楽しませるのね……

良い勉強になったわ……」

 

「嬉しそうだなエイミー…… こう疲れが溜ると正直羨ましいぜ」

 

エイミーは仕掛けの全てを思い返して自己流を頭の中で想像していた

リンクとガノンドロフは壁に凭れて休憩中

ダルイナは何か陰でコソコソしていた

 

「何してるんだダルイナ……?」

 

「ちょっとロース岩をコロね……」

 

「……? 言うて食ってねぇじゃねぇか?

さてはお前もさすがに熱さにやられたか?!」

 

親戚のおじさんばりに食を促すガノンドロフ

笑っていたのも束の間 彼はダルイナの異変に気付く

 

「??? ……お前ちょっと痩せたか?」

 

「大丈夫コロよ! ロース岩も食べたしそろそろ休憩は終わりコロ!!」

 

「そうか…… そうだな!」

 

ガノンドロフはリンクの腹に手を回して一緒に起き上がった

周りの温度はもはや装備無しでは生きてられない程真っ赤に染まっており

如何にも何かがあるであろう大きな扉をこじ開ければ

デスマウンテン火口 久し振りに青空が見える場所へ辿り着いた

 

一本道の崖の奥には台座に嵌められている精霊石が

 

「よっしゃ二個目!! さっさと回収して世界樹に行こうぜ!!」

 

ガノンドロフが特攻して狭い道を走り抜けると

突然辺りに地鳴りが響き渡った

 

「ここにも何かいるのかよ?!」

 

「リンク!!」

 

揺れに耐えられずエイミーが崖下に振り落とされる様をリンクは察知し

熱い岩肌を手で捕まえ 宙に放り出されるエイミーの体をもう片手で捕まえた

 

「ありがとう……」

 

「うん!」

 

一方でガノンドロフは地震の正体を突き止めていた

マグマより現れる巨大な邪竜

この怪物もまた厄災の怨念により蘇ったモンスターだった

 

「〝灼熱穴居竜ヴァルバジア〟コロ……

こんな生き物はつい最近までデスマウンテンにはいなかったコロォ!!」

 

ダルイナは慌てふためくが

そんな緊張感など彼にはお構いなし

ガノンドロフはヴァルバジアの顔面目掛けて拳をめり込ませた

 

「おらリンク戦闘だ!! 気を抜くんじゃねぇぞ!!」

 

「……うん!!」

 

エイミーを遠くへ避難させたリンクはガノンドロフの隣に立ち

ゾーラ族から貰った槍を構えた

 

 

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