異世界魔王の記憶を持ったオリ主   作:カワイイもの好きのスライム

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プロローグ

2000年前の神話の時代、この世界では暴虐の魔王と呼ばれる冷徹で冷酷、残忍で気に食わなければなんでも破壊の限りを尽くす魔王<アノス・ヴォルディゴート>がいた。彼を滅ぼすべく人間界、魔界、精霊界、神界で戦争が起きていた。

ただ、彼は極度の戦嫌いで、最初に仕掛けてきたのは、伝説の勇者カノンたち人間だった。

それに便乗する形で精霊や神界も攻め込んできた。それを迎撃し、自国の民を守るため、暴虐の魔王は戦っていたのだ。

 

 

 

 

「はぁ、いつになったらこの戦争は終わるんやら」

 

 

 

 

 

黒いローブを纏いながら顎に手を置いている黒髪で長身の男は、そんなことを呟きながら玉座に腰を掛けている

 

 

 

 

「それは、我々魔族が、貴方様がご存命する限り無理なことでしょう」

 

 

 

 

そう返してきたのは、左目に眼帯を付け、腰には漆黒の長剣を指し、魔王と同じ黒いローブを付けている者がいた。彼の名前は、シン=レグリア。アノス・ヴォルディゴートが最も信頼し、最強と謳われる剣士だ

彼の手にかかれば、どんな剣であろうと使いこなすことが可能なのだ。それが例え、勇者専用の剣であってもだ・・・

 

 

 

彼の言葉を聞いたアノスは、シンに和平を結ぶことを言った

 

 

 

「シンよ、俺は勇者カノンを始めとし精霊界・人間界・魔界・神界に絶対に壊れないーそうだな2000年間は誰にも破れない壁を作ることにした」

 

 

それを聞いたシンは、驚いた顔をしていた。それは、アノスが命を賭して大魔法 四界牆壁(ベノ・イエヴン) を発動すると言っているのと同じだからだ。

しかし、彼の眼には一切の迷いはなく、覚悟さえも感じられた。それゆえ、シンは彼の言葉を否定することはしなかった

 

 

 

「御身がそう判断されたのならば、私はなにも言いますまい」

「そうか。シンよ、転生しても俺の傍にいてくれるか?」

「もちろんですとも。この身は御身の剣であり盾でもあるのですから」

「お前がいてくれれば、安心だな。さて、明日にでも勇者カノン・大精霊レノ・創造神ミリティアを呼ぶとするか。手配してくれ」

「既に精霊界・神界・人間界に書状を送っておきました。時刻は、明日の夕刻。場所は、ここデルゾゲート」

「さすが、シンだな。よく俺の行動を理解してくれたな」

 

そう言って、シンはその場を後にした

 

 

 

 

 

そのころ、精霊界・人間界・神界に書状が送られてきた

それを受け取った各界は驚きや怒りを露わにしたが、恐る恐る読んでみることにした

そこには、こう書かれていた

 

 

 

『         各界人へ。

  我、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴートは、戦は好きではない。今まで、争ってきたのも元を辿ればそちらが進軍してきたからである。我々も民を守らないとならない故、迎撃させてもらった次第である。本音を言えば、戦争はもう飽きた。俺は、平和な世界で暮らしたい。そのために明日、俺の命を賭して、大魔法 四界牆壁(ベノ・イエヴン )を発動したいと思う。これは、攻撃魔法でもなんでもなくただの結界魔法だ。これを使い精霊界・人間界・魔界・神界に壁を作り最低2000年間は破れない壁を作る。その際に、勇者カノン・大精霊レノ・創造神ミリティアの力を貸して欲しい。時刻は明日の夕暮れ。場所は我が城<デルゾゲート>で行う。協力してくれ

                               暴虐の魔王より   』

 

 

 

 

「こんなの嘘だ!誘い出して殺す気だ!」

「罠だ!」

「厭らしい手を使いよって」

 

 

 

様々な声が上がっていたが、中には「これで平和になる!」とか「やっと戦争が終わる」と言った声が多数上がっていた

 

 

「でも、僕は行くよ。誰がなんて言おうともね」

「私も行きますわ。カノンだけじゃ心配だわ」

「・・・私は、2人に任せる」

 

 

 

勇者カノン・大精霊レノ・創造神ミリティアは、魔城<デルゾゲート>に向かって歩み始めた

数分、歩くと目の前に全部で3棟からなる黒い城が見えてきた

あれが魔城<デルゾゲート>である

 

 

城門前には、左目に眼帯を付け、腰には漆黒の長剣を指し、魔王と同じ黒いローブを付けているシン=レグリアがいた

 

 

 

「来ましたね。時間通りです」

「君は?」

「私は、貴方達を御身の所まで案内するシン=レグリアと申します。一応、御身の右腕です」

「そうか、君が・・・」

「「・・・・」」

 

 

 

カノンとシンが話している最中、レノとミリティアは終始静かだった

デルゾゲートに入り、歩くこと数十分。

一行の前に現れたのは、黒いローブを纏いながら顎に手を置いている黒髪で長身の男<暴虐の魔王>が漆黒の玉座に座っていた

 

 

 

「勇者カノン・大精霊レノ・創造神ミリティア、我が城デルゾゲートに来てくれて感謝する。今回呼んだのは、書状にも書いた通りこの命を賭して和平を結びたい」

「「「和平?」」」

「そうだ、内容はこの根源を勇者カノンが持つ霊剣人剣エヴァンスマナが刺し、大精霊レノと創造神ミリティアの二人でその根源を滅ぼすことで大魔法四界牆壁(ベノ・イエヴン )は発動する。一回発動すれば、誰にも解除できん。唯一の解除法は俺が転生し、生まれ変わったときだけだ」

「暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴート、本当にいいんだね?」

「あぁ、構わぬ」

 

 

そう言ってアノスは自分の右胸に魔法陣を浮かび上がらせ、無防備で立っていた。

それを見た勇者カノンは、覚悟を決め霊剣人剣エヴァンスマナで刺し大精霊レノと創造神ミリティアは、自身の魔力全部を1つの魔法に注いだ

 

 

すると、アノスの体は光を発しながら消えていき、約束通り大魔法(四界牆壁ベノ・イエヴン )が発動した

 

それを見ていた勇者カノンは、小声で「今度、会うときは友人として」と言った

発動したことにより、各種族間の戦争は終わりを告げた

 

 

 

「・・・(ここは、どこだ?さっきまで、デルゾゲートで勇者カノン・大精霊レノ・創造神ミリティアといて・・・・それから・・・自分の根源を・・・壊させたんだっけ?つまり、俺は死んだのか・・・これで世界は平和だな。できれば、平和な世界を見てみたかったな・・・)」

 

 

アノスは、根源を滅ぼされたあと暗闇の中に一人佇んでいた。

そこには、なにもなく暗黒の世界が広がるのみだ。どれだけ時間が進んだのかさえもわからない・・・

冷たいや熱いと言った感覚もない、それに自分の体があるのかさえも感じられない・・・

 

 

(そこで浮かんでいる男よ、聞こえるか?)

 

 

すると、突然どこからかキレイで上品な声が聞こえて来た

しかし、声を発することはできない。どうやって応えようか考えていると・・・

 

 

(応え方がわからぬのだな?応え方は、念話じゃ。思ったことを念じるのじゃ)

 

 

 

そのキレイで上品な声も持ち主は、念話で話すのだと教えてくれた

言われたとおり、念じて話してみる

 

 

(聞こえるぞ)

(成功じゃな。できてよかったな)

 

 

試しにやってみたが、本当に返事が返ってくるとは思ってもいなかった

 

 

 

(我に聞きたいことが山ほどあるじゃろうが、まぁ話を聞き給え。)

 

 

 

そう言われたので、話を聞いてみることにした

その話を聞いて分かったことは、先程自分は勇者の剣に根源を刺され、残りの二人に滅ぼされたということ。肉体は既に死んでいるため手を動かすことも、口を動かすこともできない状態であること。死んでから1時間は経っていること。話している相手が時間神クロノスであることがわかった

 

 

(其方よ、もう一度人生を送りたいか?)

(そんなことができるのか?できれば平和な世界に行きたいな・・・)

(結論だけ言えば可能じゃ。今の体ではなくお主の記憶を全て引き継いだ別の人物という形になるがの。ちなみに転生する世界は決まっておる)

(ほう、どんな世界なんだ?)

(行く世界は『ハイスクールD×D』の世界じゃ)

(そこはどんな世界なんだ?)

 

 

 

どんな世界なのか質問すると、異空間からたくさんの紙を出した

その参考資料と説明を聞く限りだと、その世界には悪魔・天使・堕天使・ドラゴンが存在し上級悪魔がチェスの駒に例えられ、悪魔の駒( イーヴィル・ピース)を用い眷属を増やし人間界に来たはぐれ悪魔なんかを狩ったりする世界だった

 

 

どう考えても平和な世界じゃない・・・どうしようか悩んでいると、クロノスが「今ならどんな力でもあげるのじゃ」と言ってきたので、乗ることにした

 

 

 

(よかろう、転生してやる)

(そっか。なら欲しい力とか連れていきたい人とかいれば言うのじゃぞ。用意してやるからの)

(なら、まずここにある二天龍の力が欲しい。それもフルの状態でな。それと、精霊と契約できるようにしろ。それから、死ぬ前に作りだした7人の部下を転生体ーつまり人間体として、創造神ミリティアの転生体としてミーシャ・ネクロンを、破壊神アベルニユーの転生体としてサーシャ・ネクロンを双子として転生さて欲しい。もちろん彼女らも人間体でな。あとはサーヴァントとしてアルトリア・ペンドラゴンとジャンヌ・ダルクを。あとは、この2本の刀が欲しい。もちろん、能力を全部使える状態で。あと、俺が転生しても俺本来が持つ力をフルで使えるようにして欲しい。あ、大事なことを忘れてた。生前俺の右手だったシン=レグリアも人間体として転生させてくれ。以上だ)

 

(お主、随分と強欲じゃの。まぁ、良いわ。其方の頼み全部叶えてやるのじゃ)

(ちなみに、転生後の家とかはあるんだろうな?)

(もちろん、あるから安心せい。他に聞いておくことはあるか?)

(特にない)

(なら、転生させるからの)

 

 

 

そして、魔王アノス・ヴォルディゴートは暁麗央として駒王町に転生したのである。




ここでは、本文に出てくる言葉の意味を掲載してます


アノス・ヴォルディゴート・・・元<暴虐の魔王>。黒髪で長身、魔力量が半端なく魔力とは別に生まれついたときから持つ<破壊の根源>の持ち主。冷徹で冷酷、残忍で気に食わなければなんでも破壊の限りを尽くす性格。言ってみれば、人類共通の敵。

シン=レグリア・・・元暴虐の魔王の右腕。左目に眼帯を付け、髪はねずみ色、身長はアノスと同じぐらい。アノス・ヴォルディゴートが最も信頼し、最強と謳われる剣士。彼の手にかかれば、どんな剣であろうと使いこなすことが可能。

根源・・・人間で言うところの心臓に位置する。根源が消滅に近づけば近づくほど輝きは増し、強大な魔力を使うことができる。しかし、魔力が底を尽きると強制的に寿命を使うことになる。

大魔法(四界牆壁>ベノ・イエヴン )・・・結界魔法の最上位魔法。使い方によっては、防御魔法や攻撃魔法にもなり得る。アノスが消滅することで発動可能。誰にも解除不可能。唯一できるのは、アノスが転生したときのみ。

勇者カノン・・・根源が7つある勇者。人間たちからの希望や愛を魔力に変え、戦う。愛剣は、霊剣人剣エヴァンスマナ。

霊剣人剣エヴァンスマナ・・・暴虐の魔王を討つために作られた人工剣。持ち主は、剣自身が選ぶ。この剣を使えるのは今のところ勇者カノンのみ。

大精霊レノ・・・精霊族の長。様々な精霊の力を使うことが可能。シン=レグリアに秘かに想いを寄せている。見た目は、エメラルド色の髪に碧い瞳。さらに、ボンキュッボンである。しいて言うなら某人気アニメのオレンジ髪の航海士に似ている。

創造神ミリティア・・・世界を作る権能を持っている。見た目は、なかなかの美女。背中に白羽が4枚生えている。感情は無表情。

破壊神アベルニユー・・・創造神ミリティアとは反対に破壊する権能を持つ。さらに、<破滅の魔眼>の持ち主。破滅の魔眼は、視界に入れたもの全てを当た方もなく壊す目。こちらの見た目は、赤い目に黒髪。補助武器として槍を持っている


FIN.
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