異世界魔王の記憶を持ったオリ主   作:カワイイもの好きのスライム

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今回は、一誠目線で書き上げました。
大丈夫だとは思いますが、なんか違和感とかあったら教えてください


訓練①

一誠です。

早速ですが、今超絶大ピンチっす

 

 

「なんなんだよ、あの2人・・・日に日に攻撃が激しさを増してないか?」

「(あぁ、増している・・本当にお前を殺す気のようだぞ・・全ての攻撃が急所を狙ってきているし、それに魔力にも殺気を孕まさせているしな・・・)」

「そんなんでは、私たちから逃げ入れませんよ!」

「なら手加減してくださーい」

「「しません/せん」」

 

 

なんで、こんな状況なのかというと特訓が始まってから既に3日ぐらい経過しているわけだが、昨日調子に乗った俺がバカだった・・・

昨日はいつも通り、筋トレ1000回を15セットやって、そのあと鬼教官による鬼ごっこをしたのだが2日目ということもあり余裕だった。そのことをシンさんとアイヴィスさんに言ったら今やっている鬼ごっこが地獄と化してしまった・・・

既に俺4回ぐらい死んでるし・・・そのたびにシンさんに蘇らせてもらってるし・・・

 

 

 

「死になさい!」

「いたしません!!ドライグ、ブーストは溜まったか?」

「(まだだ、あと2回ぐらいで満タンになる・・)」

「あと2回・・10分ぐらいか・・もつかな?」

「(それは相棒次第だ・・)」

 

 

俺は今、ドライグに頼んであの魔法攻撃を打ち消せるぐらいのドラゴンショットを打てるようにブーストしてもらっているが1回でも溜まるのに5分はかかる。ということは、満タンになるまで10分はかかるという計算になるわけだが・・・正直今すぐにでも打ちたい・・・10分も逃げ切れない気がするし・・・

 

 

ガサッガサガサッ

 

 

シンさんから頑張って逃げていると目の前にアイヴィスさんが草むらから出て来た

それに気づくと彼は悪い笑みを浮かべて手を伸ばしてきた。さすがにこれはマズイと感じた俺はまた別のルートに向かって走り出した。度々、後ろを見るとシンさんとアイヴィスさんが追って来ないことに疑問を感じながらも見失ったのかと勝手に解釈して休むことにした

 

 

 

 

「なぁ、ドライグ俺この特訓で強くなってるのかな?」

「(相棒、お前さんは気づいていないかもしれんが確実に強くなってるぞ?あの2人のおかげで今まで以上に基礎体力は増えたし、ブーストの上限も伸びてきている。それに先程のドラゴンショットの威力見ただろ?前までは山を半分吹き飛ばす程度だったが今では山一個吹き飛ばしたではないか)」

「そう考えたら強くなってるのか・・・実感ないな・・」

「(まぁ、そんなもんさ。そんなに落胆するな)」

「ありがとな、ドライグ」

 

 

 

休みながら俺はドライグに強くなってるのか聞くと意外と強くなっていることを知って驚いた。確かに前まではドラゴンショットの威力は山半分ほどだったけど、昨日撃ったドラゴンショットは軽く山一個は消えてたもんな・・・でも、それでもあの2人には勝てないんだよな・・・

 

 

それにこの訓練で俺は相手の気配を朧げだが感じられるようになった。

ただ、感じられるといってもシンさんとアイヴィスさんから感じられる殺気を頼りに感じているので今の所は大丈夫だが不意打ちなんかされると対処できない。

 

(はぁ、気配感知もっと上達したいぜ・・・)

 

 

そんなことを考えているとだんだんとこっちに近づいてきている気配を感じた・・・この気配的にシンさんかな?

逃げる準備をしていると案の定シンさんが物凄い速さで走って来た

それを見た俺はまた前へ前へと走り出した・・・

無心になり前へ走っていると急に道がなくなり崖になっていた

 

 

崖になっていることに気づいた俺は遂に足を止めてしまった

でも、後ろからはそんなの関係なしにシンさんが走って来る・・目の前にはかなりの高さの崖・・ここから落ちたらひとたまりもない・・

 

 

 

するとシンさんが笑みを溢した・・

 

 

 

(彼は、ここが崖だと勘違いしているようですね・・・本当はこの先に道はあるのですよ・・ただ、アイヴィスの幻覚魔法によって見えないようになっているだけです。アイヴィスの幻覚魔法はスペックが高すぎてかなりの実力者でもない限り見極めるのは困難なんですよ・・それに魔力が殆どない彼が見極めるのは無理でしょう。)

 

シンが内心で考えている通りこの先には実際道が存在する。しかし、アイヴィスの精巧な幻覚魔法によって隠されているにすぎない。

このことを理解しているシンはすぐに見抜けていたが、今のリアス眷属には見抜けるものは麗央ぐらいしかいない。それなのに、魔力の殆どない一誠が見抜くのは不可能に近かった。

 

 

そのため彼は本当に崖だと思い込んで足を止めてしまった。

どうしたもんかと一誠が考えていると崖下から何かが伸びて来て一誠の足首に巻き付いた。それと同時に先程まで幻覚魔法で隠されていた道も最初から道なんてなかったかのようにキレイに消えていた。

そのことに気づいた一誠は何事かと思ったが、よく考えてみればすぐに分かった。よくよく考えて見たらさっきから俺はアイヴィスさんの殺気がないことに疑問を抱いていた。彼は一体どこに?っと・・・

そして、すぐに理解した。自分の足にロープを括り付けてきたのはアイヴィスさんだということに・・・

でも、理解するのが遅すぎた。

 

 

 

「うわぁぁぁぁああああ!」

 

 

頭ではわかっていても体がすぐには動かずに結局そのまま崖下まで引きずり落されてしまった

崖下に引き続き落された俺は数分間意識がなかった・・

暫くして目を開けると目の前にはアイヴィスさんの顔があった

 

 

「起きたか?」

「う~ん・・」

「はいタッチ。今日もお前さんの負けだ」

 

 

アイヴィスさんの言ってることがわからかった俺は今、特訓中であることに気づき飛び上がった

そして、それと同時にアイヴィスさんが言ってたことがようやく理解できた。どうやら伸びている間に俺は触られていたらしい・・・

するといつの間にか近くにはシンさんがいた。

殺気が消えたことによって俺は気配を全くと言っていいほど感じとれなかった。

 

 

 

「はい、今日の訓練はここまでにしましょうか・・日も沈み始めていますし」

「はい、ありがとうございました。」

 

 

俺はお礼を言い、アイヴィスさんが展開した魔法陣に乗った。すると目の前には、2日前に来た先輩の別荘があった。これを見てやっと一日が終わったと感じられた・・

ちなみに俺の鬼ごっこの勝利条件は、期限内に一回でも2人から1日逃げ切ることだ・・・

前に鬼から見つからないようににできるゲームをしたことがあるが、それのリアルバージョンだ。ただ逃げるだけでもキツイのにそれに加えて殺気を孕んだ攻撃も追加される。どう考えても無理ゲーだ・・・

 

 

 

 

 

辺りを見渡してみるとアーシアと木場は戻ってきていたが朱乃さんと小猫ちゃんと部長は戻ってきてないみたいだった

辺りもだいぶ暗くなってきたし、そろそろ切り上げないと危ないのではと思っていると朱乃さんたちが戻って来た・・しかも、俺よりもボロボロの状態で・・・訓練前に着替えたジャージや体操服はほとんど意味をなさずに大事なところだけ隠している状態だ。イメージするならアマゾネスの衣装に近い感じだ

普段の俺なら興奮するシチュエーションなのだが、疲れすぎて頭が働かなかった。一方、アノスやサーシャちゃんはというと無傷で服には土跡や汚れは一切ついていなかった

その姿を見て、一方的に負けたことは容易に想像できてしまった・・・

 

 

「今日の訓練はここまでだ。各自部屋で休んでいろ。時間になったらジャンヌが夕飯を教えてくれるはずだ」

 

 

そう言われ、各々館に戻った

部長や朱乃さん、小猫ちゃんなんかは誰よりも疲れ切った表情をしていた

本来ならなにも聞かずにそっとしておくのだが、俺は気になってつい聞いてしまった

 

 

「部長、朱乃さん、小猫ちゃんお疲れ様です!特訓どうでした?」

「もう散々な目に遇いましたわ。」

「えぇ、何回死に何回肋骨やら肋(あばら)を折られ、内臓を潰されたことか・・」

「私なんて何回腕を切り落とされたか・・」

 

 

そんな恐怖体験を聞いているとその光景を見ていたアノスとサーシャちゃんが近づいてきた

その気配を感じた3人はビクッ!と身体を震わせていた

 

 

「なんだ、まだいたのか」

「はい、部長たちはどんな訓練をしたのか気になってしまって・・」

「そうか、気になるなら見せてやろう」

 

そう言うとアノスは手元に魔法陣を展開し、大きなスクリーンをだした

どうやら、訓練中の内容を魔法で録画していたらしい・・・

 

 

 

 

~鑑賞中~

 

 

「滅びなさい!」

「そんな攻撃効かねーよ!これでも喰らっとけ獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)」

「キャァァァァァァァアア!」

 

 

そこに映っていたのは部長が賢明にアノスに向かって滅殺の魔力を使って銃みたく攻撃しているが全てアノスには届かず、片手で弾かれて反撃されている姿だった

その光景は、まさしく地獄絵図と言うには十分なものだった・・

だって、木々のいたるところが獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)によって燃やされてたり、地面には大きな凹みやクレーターが多数できていたり、空と陸に悪魔が4人いたりと散々な光景だった。といっても悪魔に関してはよく見ると動いておらず、その場にずっと停滞しているように見える・・・

 

「あの、麗央さん。あの悪魔に見えるものはなんでしょうか?」

 

 

俺は気になって聞いてみると予想外の返事が返ってきた。

 

 

「あーあれは俺が魔法で作りだしたオブジェだ。どうせなら地獄風にしたいじゃん?」

 

 

と笑いながら返事されてしまった。

その返事を聞いた俺は内心(この人、ヤバイ人だ・・・)と感じたのは内緒だ。

 

 

 

一方、朱乃さんと小猫ちゃんはサーシャちゃんと戦闘をしているが、こちらも酷かった

朱乃さんが空中から得意とする雷をサーシャちゃんに向かって落とすが、彼女はそれを何もせずに打ち消した。何が起きたのかわからなかったけど、よく見てみればサーシャちゃんの目に模様が描かれており紫色をしていた。どうやら、その目で見たものなら何でも打ち消せるらしい・・・現に今も映像では打ち消しているし・・・

小猫ちゃんはというと体術戦を繰り広げているが、サーシャちゃんも見事な体捌きでやり返していく。小猫ちゃんが打撃を1つ与えると彼女は4つ5つ叩き込んでくる。何個かは小猫ちゃんも守れるが、さすがに全部から身を守ることは難しいようで2つぐらいは直撃していた

 

 

 

それからしばらく見ていると、部長たちも疲れて来たのか初めよりも動きが単調になってきて、躱せていた攻撃も躱しきれず直撃させていた。でも、アノスとサーシャちゃんは手加減するわけでもなく追撃をしている。なんか見るからにヤバそうな数の魔法陣を空や陸、部長や朱乃さん、小猫ちゃんがいる場所全部に展開して逃がさんと言うばかりに獄炎殲滅砲を一斉放出した。その数は多分だけど、数百とかそれくらいあると思う・・・

その数百もの獄炎殲滅砲を受けた部長たちは立ち上がれず、ひれ伏していた。その様子を空から見ていた麗央達は生存確認をしに向かうと朱乃さんと小猫ちゃんは意識があるけど火傷が酷く、小猫ちゃんは右手が焼け落ち、左手は使い物にならないくらい真っ黒だった。そして、朱乃さんはというとどうやらギリギリのところで魔力で身を守ったらしい。そのおかげで全身の高温火傷と爆風で飛ばされた際の骨折と打ち身程度だった・・小猫ちゃんに比べたらまだましだけど、それでもかなりの重症だ・・

で、部長が一番様態が酷かった。肋骨と肋が数本折れていて、それに加え内臓が潰されていた。

 

 

「サーシャ、そいつは生きてるか?」

「この赤髪の子は死んでるわ。でも、そっちの黒髪と白髪のおチビちゃんは生きてるけど重症よ」

「そうか、ならその2人は後回しだ。まずはこいつを助ける」

 

 

いやいやいや、ちょっと待て!!サラッと今聞き捨てならないことを言ったよね?!

今、部長が死んだって・・ってことは、今俺の前にいる部長はまさかの幽霊・・・?

勘弁してくれよ!俺、幽霊系苦手なんだけど・・・

 

 

 

「なにかしら一誠?」

 

 

 

映像を見ている最中に部長をガン見してたらしい・・・

俺の視線が気になって声をかけてきてくれた

 

 

 

「部長って幽霊なんすっか?」

「何言ってるのよ!私は、ちゃんとに生きているわよ!」

「だって、死んだはずじゃ・・」

「確かに今日何回か死んだけど、ちゃんとに生き返らせてもらったのよ・・」

「なるほど・・・」

 

 

それからというものあまりの残酷な訓練に見る気をなくした俺は麗央にスクリーンを消してもらい、館に戻った

 

 

 

館に戻ると既に夕食の準備がされていて、メンバーをみてみると既にお風呂に入ったメンバーが多かった

そして俺たちも席に着くと、みんなで「頂きます」の挨拶をしてから食べた

感想としては、めっちゃうまい!絶妙な味付け加減だった

ちなみにメニューは肉じゃがや唐揚げといった肉を使ったメニューが多めでした・・・あ、でも、ちゃんとに野菜類はあったからね?

 

 

それから夕食を食べ終わると話題は今日の訓練についてになったわけだが、正直聞きたくない・・

だって、またさっきスクリーンでみた光景を思い出すことになるじゃん!忘れかけていたのに・・

 

 

「まずは、ミーシャどうだった?」

「アーシアは筋がいい。魔力コントロールの才能がある。今じゃあ、一か所に魔力を集めるまでできた・・でも、まだまだ訓練が必要・・」

「そうか、ならそのまま続行だ。ご苦労さま」

「うん・・」

 

 

ミーシャちゃんに褒められたアーシアは凄く嬉しそうにしていたな・・・

 

 

「次に、アルトリア」

「木場はまだまだだ。スピードは様になって来たが、それ以外はまだだ。明日からもっと追い込むさ」

「程々にしとけよ」

 

 

木場、どんまい・・死ぬなよ・・

 

 

「一誠はどうだ、アイヴィス・シン」

「彼は神器のブースト容量が増えました」

「ほう?それで?」

「あとは基礎体力が増えたことで攻撃威力が爆発的に上がりましたが、まだ注意力と魔法に対する適正が低く過ぎます」

「それはマズいな・・・もっと追い込め。明日からは魔法戦多めにな・・」

「了解した」

「オッケー」

 

 

俺、明日死んだかも・・・今日よりも厳しくなるなんて嫌だーーーー

でも、魔法戦だから今日よりかは楽なのかな?・・・

 

 

「それで、麗央様。そこの3人はいかがでしたか?」

「今日、こいつらと手合わせをしたんだが、まだまだだな。小猫と朱乃はもう一つの力を使えずに重症化したし、リアスに関しては未だにデカい魔力でなんとかしようとしてるし・・明日からはもっとスパルタにして徹底的に壊すことにしよう。そうすれば、生存本能から力にも目覚めるだろう・・・」

 

 

なんか部長たちの表情が引きつってね?

部長、小猫ちゃん、朱乃さん死なないでくださいよ?心を強く持ってください!!

 

 

今日の訓練の成果を報告しあって、明日の特訓メニューを修正したあとは各自部屋に戻り1日が終了したのだった。

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