東方被常識 あべこべなこの世界で俺は   作:自律他律

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 サブタイがいつにも増して適当 あとオマケのようなナニカが今話の終わりにあります



Rabbit Rabbit Rabbits

 

 

 昨夜大火災に見舞われた迷いの竹林、その中にある妹紅の住んでいるあばら屋で、俺は彼女の姿が無いことにひたすら困惑していた。

 

 前々から俺と慧音さんで「お願いだから引っ越ししてくれ」と何回か頼んでも、本人はどこ吹く風という様子であった。その事から分かるように妹紅はここから頑なに移動しようとしなかったのである。俺の住む安普請な長屋よりも酷い環境であるというのに、妹紅は平気な顔をしてこのボロ小屋で過ごしていた。

 

 恐らくは小屋自体に思い入れがあるからという訳ではなく、単に人気のない場所の方が彼女の性に合っているからなのだろう。

 「輝夜の面なんて直視なんかするものじゃない」なんて毒づきながら、それでも決闘しに永遠亭へ行っていることから、輝夜との決闘目当てであるからと推測できるのかもしれない。

 言っても聞かず梃子でも動かなそうなその様子に、俺と慧音さんは揃って呆れたものである。

 

 それ故に、まさか妹紅が不在であるとは予想だにしていなかった。

 

 彼女に会ってその身の安否を確認しないことには、慧音さんからの頼みを達成できない。さてどうしたものかと頭を捻って考えて、そういえばと思い出す。

 

 確か、前にも今日と同じように妹紅が不在だったことがあった。お薬を求めて永遠亭を初めて訪ねた時のことである。

 あの時は、急に背後から話しかけられてびっくりしたものだ。その後、ボロボロになっていた彼女の服装にツッコミを入れた。そして妹紅はその直前に輝夜と決闘をしていたのだと言っていた。

 

 その時みたく、またぞろ永遠亭に行っているのであろうか?

 

 いいや、と自身の考えにかぶりを振る。妹紅は前に、「連日あのエゲつない面を拝むなんて正気じゃない」と俺に対して辛辣なコメントをしていたのだ。

 新薬の経過観察だとかで二日連続で永遠亭に足を運ぶついでに、妹紅のところに世話焼きに行った際に放たれた言葉であった。

 

 その言葉をまんま鵜呑みにするのなら、今日の妹紅は永遠亭方面には足を運んでいないということになる。

 

 恐らく、迷いの竹林の大火災の原因は、妹紅と輝夜の決闘によるものであろう。そしてそれは昨晩に行われていた筈だ。

 

 今日になってまた輝夜の所に行き、決闘を挑んでいるだなんて考え難い。あの時の妹紅の表情は、そう確信させるくらい『私は絶対にやりたくない』という筆舌に尽くし難い程の苦〜い顔をしていた。

 

 なので、妹紅は永遠亭の方には行っていない。

 そんな結論を下さざるを得なかった。

 

 ここで待っていればそのうちひょっこりと戻ってくるのだろうか──なんて、そんな悠長な事をするのは少し躊躇われた。

 

 何か取り返しのつかない異常なことが起きているのではないかと囁く悪寒が、俺を絶え間なく襲っている。霊夢のように特に勘が鋭いという訳ではないから、杞憂に終わってくれる筈だとは思ってはいる。しかし、今はとにかく気落ちしていく精神を慰める為に身体を動かしたい。じっとしてはいられないのだ。

 

 そうだ。

 

 まずは永遠亭の方に行き、そこの皆の安否を確認すると共に、駄目元で妹紅の行方を聞いてみるという案はどうだろう。

 

 少なくとも、輝夜と八意先生は永遠亭から動かない。きっとその筈だ。ここでいつ戻ってくるとも知れぬ妹紅を待つよりは、彼女たちと接触する方が建設的な考え方だと感じる。

 

 よし。なら、動くか。

 

 外に出て、宙に浮く。そのまま上昇して、屋敷が視界に入り易くなる程度の高度をとり、永遠亭の方角に向けて飛行する。無論、所々まだ煙が上っているのでそこは避けながらである。

 

 

 

 

 

 永遠亭に到着するその前に、いつもより断然露出した茶色の地表に幾つもの白い丸と、薄紫とピンクの色が一つずつという奇妙な光景を目撃した。

 

 よくよく目を凝らしながら高度を落としていくと、それらは永遠亭のウサギたちであった。複数の白い丸は普通のウサギ(輝夜は全部一括してイナバと呼んでいた)、薄紫とピンクは、鈴仙とてゐさんである。

 

 普段は警戒心丸出しでこちらを見てくる少女と、趣味で迷いの竹林中に罠を張り巡らせる少女という俺に優しくないウサギ耳コンビだ。とはいえ、無事を確認できたのは嬉しいものがあった。

 

「おーい、俺だー! 無事だったんだなぁ」

 

 自然と声を弾ませながら、彼女達の方へ近づこうとする。

 

 鈴仙はその声にハッと気付いたように顔を弾き上げて、こちらに指を向ける。『はて、彼女はどうして俺に指を向けるのだろう』と思う間もなく、なんと出し抜けに弾丸を数発撃ってきた。

 そのうちの一発が、俺の辿ろうとしていた軌道とぴったりと重なっていた。

 

「ぐ、急になん──っ痛え!」

 

 あまりに突然のことであったので、回避行動をとる余裕が全くない。咄嗟に右手で庇ったのが功を奏して、その甲にもらっただけで済んだのが幸いだった。

 きりもみ回転になりそうな勢いを抑えながら降下する。

 

 涙目になりながら二人の前になんとか着地。

 頭が真っ白になりそうな程の痛みが断続的に右手を襲っていた。

 

 発砲してきた少女に目を向けると、鈴仙の表情は驚愕の色に染まっていた。どうやら相手が誰なのか把握しないまま、声のした方を目掛けてとりあえずで撃っただけであるらしい。物騒過ぎる。

 

 

 

……つい懸念してしまったのだが、相手が俺と認識した上でやった訳ではないようなので本当に良かった。

 彼女にはあまり好かれていないと思っていたが、遂に攻撃されるまでになってしまったのかと悲しくなるところであった。

 

 

 

 人里で偶に見かける薬売り衣装ではなく、永遠亭で見る女子高生のような制服を着た少女の隣で、てゐさんは『何やってんのこの子は』と呆れた視線を鈴仙に向けていた。

 

「び、びっくりしたじゃない。てっきりあのパパラッチどもに嗅ぎ付けられたのかと──」

 

「鈴仙、鈴仙。その前に、コイツには言うべきことがあるとわたしゃ思うんだけどねえ」

 

「うう、わ、分かっているわよ。勘違いしてゴメンなさい、フジミヤ」

 

「……お、おう、謝るんなら、そりゃ許すけどさ」

 

 鈴仙のワタワタしている様子から、本当に不注意からやってしまった行動であったらしい。咄嗟に射撃で迎撃してくるとか、まるでフィクションに出てくるベテランの軍人や特殊部隊員みたいな奴である。

 

 チクショウ、めっちゃ痛え──なんて愚痴を内心で盛大に零すことで、つい衝動的に『ゴメンで済むか!』と怒ってしまいそうになったのを堪える。そして、笑顔を作って全然気にしてないですよとアピールをする。

 

 少女たちの手前だ。

 

 彼女ら相手に怒鳴り散らすなどという行為は憚られる上、痛みでマジのガチに泣きそうになっているという情けないところを見せたくない意地が、俺にはあった。

 とはいえ声が震えているし、右手を痛がっているのは明らかだし、何より涙目はどうしても隠せないので、痩せ我慢しているのがバレバレであったことは間違いない。

 

 現に、てゐさんの『何やってんのこの子は』という呆れた視線が俺にも降り注がれていた。鈴仙も、なんだか憐れなものを見る目をしている。

 

 どうやらイラッとした事は気取られてはいないらしい。それは最低限成功したようでほっとする。ただ、転んで泣くのを我慢する子供を見るような視線から分かったが、痛みを堪えているのは隠し通せなかったらしい。精神的に未熟な部分を晒してしまったようで少し羞恥心を感じた。

 

 特に、鈴仙の真っ赤な双眼からは『大の大人がなに意地貼ってんのよ』という冷めた声が聞こえてくるようであった。

 

「はー、仕方ないわね。ちょっとその手、私に見せなさい」

 

「うん? お、おう」

 

 鈴仙の言う通りに大人しく右手を差し出すと、彼女は着用しているブレザーの内ポケットから小さな薬瓶と包帯を取り出して、弾丸が当たって少しだけ腫れてしまった患部を手際良く治療し始めた。

 医療道具を普段から携帯しているとは、伊達に八意先生の弟子を名乗っていないということか。

 

 彼女も根が善良なのだろう。真剣な様子で治療しながら手を握られていては、嫌味も一つとして飛ばせやしない。

 

 「何よ、別に大したケガじゃないのに」という呟きが聞こえた時は、流石にカチンときたが。

 確かに思ったよりも見た目がしょぼい怪我だったけれど、こちとら一般人である、痛いものは痛いのだ。

 

「──はい、終わったわよ」

 

「おう、ありがとな」

 

「ふん、別に礼はいらないわ。元は私が悪いんだし」

 

 治療を終えるとすぐさま俺から離れて突き放したような素振りで返答する彼女を見て、相変わらず嫌われてるなーと苦笑いする。

 

 一時は仲良くできていたというのに、いつだったか薬売りを頑張る彼女のことを応援しようと試みて失敗した時から、ずっとこんな調子なのである。

 何故、鈴仙はこんなにつんけんとした態度をとるのか? 実を言うと、その正確な理由を俺は知らない。あの時はむしろ彼女を褒め称える言葉しか言ってなかった筈なのに、なんとも不思議な話である。

 

 まあ、嫌いだというのなら無理にこちらから距離を詰める必要はあるまい。

 適度な距離感を測ることは、充実した人間関係を築く上での必須項目なのである。それは多分、外の世界でも幻想郷でも大して変わりはないだろうから。

 

 

 

 

 

 彼女たちを上空から見つけた時、そして会話していた時に感じた疑問が二つあった。

 

 右手の痛みがすっかり引いたことで、会話に集中する余裕ができた。彼女たちもどうして俺がここにいるのか疑問に思っているみたいだが、面倒なのでその説明はしないまま質問してしまうことにした。さっきの弾のお詫びだと思ってもらおう。

 グルグルと包帯に巻かれた手を撫でて労りながら、ウサギ耳の少女たちへと問いかける。

 

「なあ、ここで何をやってるんだ?」

 

 周囲はすっかり焼け野原。ちょくちょく火を免れた竹が立ってはいるものの、特に何にもない煙臭いだけの開けた空き地である。こんなところに集まって、一体何をしていたのだろうか。

 

 その疑問には、てゐさんが答えてくれた。

 

「何って、いつもの消火活動よ。あの不死人たちが暴れると、決まって私たちが後始末することになっているウサ」

 

 それを受けて、無意識に眉を顰めてしまう。やはりこの騒動の原因は、彼女なのだと確定していいのだろうか?

 

「……不死人ってのはつまり、妹紅がこの火災を引き起こした、ということですか?」

 

「ま、それ以外は考えられないよねー、直接見たわけじゃないけど。どうせいつものようにうちの姫様とやり合って、て感じでしょ? 毎回鎮火に駆り出されるけど、こんな広範囲を駆けずり回るのは初めてよ。忙しくて割に合わないわねえ」

 

 よく見てみれば、そのピンクのワンピースには所々煤がついていた。それは、鈴仙やウサギたちも同様である。

 ウサギ耳の少女とウサギたちというメルヘンチックな御一行が果敢に消火活動を行うという絵面は想像できなかったが、どうやら本当のことのようだ。

 

 そうだったんですか、と頷いて次の質問をする。

 

「じゃあ、さっき鈴仙が言っていたパパラッチって何のことですか?」

 

「それは、この騒ぎを嗅ぎつけて来た天狗どものことウサ。記事(ネタ)欲しさにあちこち無遠慮に飛び回って、消火手伝いの一つもしないサイテーな奴らよ」

 

「あー、なるほど。……いやでも弾を撃ち込むまでする必要はないと思うんですけど」

 

 なんだか天狗に対する当たりが異常に強いような気がする。

 天狗の知り合いなんていないのだが、今朝彼らの新聞が役立ったばかりであるからか、そんな天狗側の肩を持つような発言をしていた。

 

 とはいえ一度記事にしてばら撒いてしまったのと、火災の規模以外のことに関心が薄かったのであろうか。今日の迷いの竹林において天狗らしき影は一度たりとも確認できていない。

 出火原因すら推量程度に留めている辺り、天狗たちには真相を追い求めるジャーナリストとしての精神はあまり無いのだろうか?

 

 いや、そのぶん昨夜の火災中に(たむろ)っていたと考えるべきか。しかし新聞には鈴仙やてゐさんについては何も載っていなかったので、消火活動に勤しむ彼女たちの存在は“割愛”されてしまったという事なのだろう。

 何故だろう、後始末は一大スクープにならないと判断されたとか? だとすれば、人知れず奮闘していた彼女たちこそがこの大火災最大の被害者なのかもしれないな。

 

「そもそもアイツらの所為でここに悪評が流れ始めたんだから、鈴仙が咄嗟に撃退しようとしたのは判らなくもないね。結局空回りしちゃったけど。私は声だけで君だと理解できたんだけど、鈴仙は、ねえ」

 

 揶揄うような視線を鈴仙に向けるてゐさん。

 

 おちょくる口実が見つかったとばかりに目を光らせるその様は、まるでそれに生き甲斐を感じているかのよう。いや、実際に心の底から楽しんでいるのだろう。

 普段からトラップを好んで仕掛けているだけあって、その悪戯心は底が知れない。俺は過去何度も引っかかっている。それでも落とし穴なんかでは底に柔らかい土でクッションを作るなどをして、上手くイタズラの範疇に収めているのだから末恐ろしい。

 

 彼女はまさにイタズラのプロフェッショナルなのである。

 

「……何よ、私はもうフジミヤに謝ったからね」

 

 そんな悪魔の手には乗らないのだと、鈴仙は言葉少なに会話をぶっちぎった。てゐさんがそれを見てつまらなそうな顔になったことから、その効果は抜群であるらしい。

 俺は普段通りの様子で掛け合う二人を見て、『やはり火事くらいではびくともしないのだなあ』と永遠亭の少女たちの(たくま)しさを感じて安堵していた。

 

 

 

 

 

 

 ちょっとしたトラブルが発生してわちゃわちゃしてしまったし、途中からは完全に世間話に移行していたのだが、ひとまずこれで鈴仙、てゐさん、ついでにウサギたちの無事は確認できた。

 

 ふう、と息をつく。

 

 火事程度でどうにかなると信じてはいないものの、やはり実際に無事でいるのを見たら安心するものだ。

 あとは、輝夜と八意先生、それとできれば妹紅の所在を知ることができたら上出来である。

 

 しかし、そう事は上手くはいかないらしい。

 

 輝夜と八意先生は永遠亭にいて無事である。

 妹紅がどこにいるのかは知らない。

 

 彼女たちの所在を知っているのかと鈴仙たちに質問したところ、返ってきた答えは大方予想通りのものだった。

 

 

 

 

 

 迷いの竹林の大体は鎮火できたといっても、それでも未だに煙が上がっているところはあった。鈴仙とてゐさんはそれらを見て回って完全に消火させるのだと言って、俺と別れて行ってしまった。

 

 自分が直接安否を確認できたのは、あのうさぎ耳の少女二人のみである。しかし、彼女たちの証言のお陰で輝夜と八意先生も無事であるということが分かった。

 

 あとは、妹紅。

 ただ一人のみだ。

 

 彼女の行方を追うのであれば、最後にその姿を目撃した者に話を聞くのが最善であろう。そして、昨夜妹紅が決闘していたのではないかという推測がほぼ確定している以上、話を聞くべき相手はズバリあのお姫様しかいない。

 

 蓬莱山輝夜、次は彼女のもとへと向かおう。

 

 決闘が終わった後の別れ際に、妹紅と何か話をしていたのかもしれない。そうでなくても、何かヒントになる情報が得られるのではないか。

 そう期待して永遠亭の最奥、輝夜の自室を次の目的地と定める。

 

 まだ影すら踏めない妹紅の姿を追い求め、俺は再び永遠亭へと飛び立った。

 

 

 

 

 

 ••••••

 

 

 

 

 

「そういえば、何であの男に対して態度が辛辣なの? 前は親しそうに話してたじゃん。その時には『あの鈴仙に春が!』と思って御祝いに罠の量をいつもの倍にしてあげたのに」

 

「へえ、あの時の罠の物量責めはそういう意図が……って『あの』は余計よ! てゐも人のこと言えたもんじゃないでしょ!」

 

「ん、まあそうだねえ。で、なんでなの?」

 

「何、そんなに気にすること?」

 

「うんうん、すごく気になるよー。教えてー」

 

「何よその棒読みは。はあ、まあいいわ。教えてあげる──あの男はね、ケダモノなのよ」

 

「……はい?」

 

「フジミヤは女であればなんでもいい、誰彼構わず襲おうとするケダモノだって言ったのよ。だってそうでしょ? 私のことを見つめて急に『ウサギ耳が可愛い』とか『その制服姿の方が可愛い』とか言ってきたのよ!?」

 

「んー? 別にそれ悪いこと言ってなくない? 逆に褒められてるじゃん」

 

「そう、褒めてきたというのが問題よ。あの時の彼の表情、まるで自分が言ったことを本気で信じているみたいだったわ。月に居たころ同僚に『その顔だと折角の制服も形無しですね(笑)』て言われるくらい私は可愛くないって自覚してるのに!」

 

「ええー、おべっかだとしてもそこは素直に喜ぶところじゃないの?」

 

「当時の上官からはこう教わったのよ、『男が世辞を言う所、下心有り』そして『男の下心これ即ち肉欲』だってね! ……そういえば、あの方も結構なご容姿だったなぁ」

 

「何その偏見に満ちた教え、月の教育はどうなってるウサか…? ていうかその理屈だと藤宮が鈴仙に好意を持ってるって事になるじゃん。え、ダメなの? 千載一遇のチャンスよ? 物にしない理由はないと思うけど」

 

「……別に、ダメとは言ってないわよ。ただ、『いいな』って思える人とプラトニックな関係を築くことが私の夢だったの」

 

「でもそれって鈴仙の勝手な願望よね?」

 

「──それはともかく、フジミヤは恩人でもあるし前はいい感じに仲良くできてたし『遂に浮かばれない私に運命の人が』と思ってた。それなのに身体目当てだったなんて。彼はケダモノよ、うう」

 

「拗らせてるわねー。ほら、泣かない、泣かない。はあ、仕方ないわね。当分の間は罠はなしにしてやるから元気出すウサ。(火事で全部なくなっただけだけど)」

 

「て、てゐ…! あんたって本当はいい奴だったのね、私誤解していたわ!」

 

「でしょ? 感謝しなさいよねー。(チョロいなー)」

 

 

 

 以上、二人の兎少女と共にぴょんぴょこ消火活動に従事するイナバ達の立てていた聞き耳より。

 




 

 キャラ崩壊タグをつけようかなと悩みましたがやめました 前書きに注意書きしてあるからでもありますし、今の所本編的には大きくキャラ崩壊していない(強弁)からでもあります 最後の会話オンリーの部分だけは、伏線も何もない“脳みそ空っぽ気持ちいいぃぃ”を体現した作者の見せた心綺楼という訳です(適当)

 まるで勢いだけのノリで成立していた、往年の短編SSものみたいだぁ

 一連の会話文をある程度書いた後に、地の文を挟み込み、その後読み返してまた会話文を整えて、また地の文を、という二段階右折も目じゃない位まだるっこしい執筆スタイルが基本なので、一発撮りかつ会話文のみだった場合どうなるんだろうという好奇心が刺激された結果がアレという訳です なので本当にオマケ程度に捉えておいてくださいまし ホントお願いします







 そういえば東方あべこべ作品群の末席に名を連ねるものとして、読者の皆様に伝えておかなければならないことがあったのをすっかり失念しておりました この場を借りて、その言葉を伝えさせていただきます 深くは気にしないでください これはあくまで慣例的なものなので


 もっと東方あべこべものが増えて欲しいなあ(チラッ
 

 この流れ誰が作り出したんだろ そんな疑問を感じつつ
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