ゴルゴル星って知ってるか?アタシは知らねえ!
URAファイナルズ優勝。あの時の事は、今でも鮮明に覚えている。レース前、他のメンバーは自分の事のように緊張していたのに、当の本人であるゴールドシップは普段通り、『あー?キンチョーって何だよ。ってかそんなことより知ってるか?カカタツムリってコンクリート食べるんだってよ。物好きだよな…。』なんて、よく分からない雑学を披露してきた。それに釣られて、自分含めたみんなの表情が柔らかくなり、緊張が幾分か解れた。意図してやったのか定かではないけど、彼女の事だからきっと分かっててやったんだろう。
そして、レース本番。周りの面々は皆凛々しい顔付きでゲートに入る中、やっぱり一人だけルービックキューブをしていた彼女。後日、どうしてそこまでルービックキューブに拘るのか聞いたところ『バカかおめーは。ルービックキューブもまととにできないやつにレースなんてできるわけねえだろうが!』なんて叱られてしまった。今思えば、これで納得してしまった自分は、やはりもう彼女の虜になっていたんだろう。
その後のレースは言うまでもない。いつも通り、終盤まで後ろに付きラストスパートで一気に前へと駆ける追い込みで、見事1着を勝ち取った。彼女は『あちゃー。もうちょい派手に行けば良かったぜ 。』なんて不満そうにしてたけど、自分からしたらあれ程カッコイイ姿は見たことがなかった。本人には言わないけど、あの時の彼女は間違いなく”ヒーロー”だった。
だから、そんな彼女との約束だったからこそ。あの時の約束を守ってやりたかった。
「気にすんなよ、トレーナー。100年後に宇宙行く約束がナシになっちまったのは残念だけどさ。でも、さ。アタシはこれで満足してんだぜ?前に言ったろ?」
――――アタシと出逢えて、アンタの人生面白くなっただろ?
「アンタの人生が面白くなったように、アタシの人生も同じくらい面白くなったんだ。だから、ありがとな!トレーナ」
「―――ゴルシ。」
「―――――うっし!じゃあそろそろ発射するから離れてろよトレーナー!あ、カウントダウン任せたぜ!」
「よし来た!」
3
2
1
「うっひょぉぉおおい!!ゴルゴルロケット第3号、はっしーん!!!待ってろよ宇宙人、アタシが根こそぎたこ焼きにしてやるぜぇぇええ!!」
「うぅ、またなーゴルシ!!」
「っていう小説書いたんだけどどーよマックちゃん」
「帰っていいですか?」
「おいおい、そう言うなって釣れねえなぁ」
「はぁ、そうは言いましても。あなた方なら割と有り得そうな話ですし、特に感想も何もありませんわ」
「ちょいまて。ゴルシはともかく俺まで?!」
「えぇ。ご存知ありませんの?お二方、学園屈指の迷コンビとして有名ですわよ」
「嘘だろ…」
「おいおいトレーナー、今更だぜ?」
「アタシに着いてこれるアンタって、相当やべーってこと」
ゴルゴル星ってなんなんですかね