東方不動語 〜岸辺露伴の幻想入り〜   作:佐々木邦泰 

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暇がないのよぉ〜とか言いながら連日投稿?
ボク頑張る。
今回初の戦闘描写!&長め!
一応グロ注意!
(すごく疲れてます)
黄金の理解力だッ!
(後々編集しとく)

*追記5月7日 ネタが一つ潰れました。困りました。


幻想郷の奇妙な事件簿 第十一話

「おーい。ばばあ、居たら返事しろよな」

「なんでございましょうか?」

突然の暴言にも冷静に対処する鳥井妻。

「おまえ何か隠してるな? おいおいおい隠さなくていいじゃあないか? 友達になろう。はいお友達。上がらせてもらうよ。...って広い家だねー。そーとーな金持ちじゃあないか」

「おっおい露伴! 許可もなしに上がるな!」

「そうでございます。そんな勝手に...」

急に現れて暴言を吐き、さらには勝手にズカズカ乗り込む露伴を非難する慧音。妹紅は気乗りしない。めんどくさい。つまらなさそー。お前嫌いだ。とどこかへ行った。恐らく甘味処だろう。あの砂糖中毒者め。

非難された露伴はケロリとして、

「許可を貰えばいいんだな? 天国の扉(ヘブンズドアー)! 書き込め! 『岸辺露伴が家に上がることを許可する。』」

「よろしいですよ。どうぞこちらへ」

「人のこころや信念を弄くり回すのはどうかと思うぞ。露伴聞いてるか?」

「君は好きな小説の続きが気にならないのか? ギモンはそのままにしておくのか? 僕はゼッッッタイ嫌だね。納得してからだ。それに教師ならギモンは解決しろって子供たちに教えてるだろ? まさか自分ができないなんて言わないよな? KE★I★NE? ん?」

グギギギギと歯軋りしながら露伴を睨む慧音。こっちが怒っているのに煽り返されては誰でもこうなろう。だが虚しき身長差。故に結果的として上目遣いしている様にしか露伴からは見えなかったが、慧音の纏うオーラが怒気を含んでいたため、ハッキリと意図は感じ取れた。揶揄うと面白いがやりすぎには注意が必要だ。後日の話だが露伴は強く思い知ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて私が何か隠しておるとのことですね?」

客間に案内され、お茶をいただいた。このお茶うまいな。どこのお茶だろうか。自分でも飲みたい。紅茶のような深い味わいだがとてもあっさりしていて飲みやすい。

「私は違うと言っているんだが露伴が聞かなくてな。なにもないならもういいんだが...」

「...ださい」

「おい今なんつった? ださいって言った?」

「娘を救ってください...」

ビンゴォ!キタキタキタ!

「ほぉーら。ほらほらほら、ほらほらほらほらほらほらほらほらほら。どうだよ? どーなんだよ? 隠し事があったぞ。ん?」

「うぐぐ、そ、それで一体救うとは?」

露伴の煽りに睨みを返しつつ、鳥井妻へ尋ねる。

「ともかくこちらへ...」

そう言って娘の部屋へ案内される。謎の答えはすぐそこだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら? お客様かしら。珍しいわね。お母様?」

「伴実や。お前に会いたいと言うお客様だよ。それじゃあ私はここで...」

伴実と呼ばれた女性は見た目三十代の女だ。どこか幽霊の知り合いに似ていた。体が弱いと言っていたように具合が悪そうにベットで寝ていた。

慧音が一歩前へ出る。

「久しぶりだな。伴実ちゃん。もう20年になるか。すっかり色気付いたな」

「あらあら。先生もお変わりなく...そちらのお方は?」

「僕は岸辺露伴。漫画家だ。出会って数秒だが早速やらせてもらうよ。天国の扉(ヘブンズドアー)

伴実は気絶すると同時に本へ変わっていく。

「おっおい! なにを...制御を誤ったか?」

「いやこれでいい。本来なら気絶するけど、君たちには手加減したんだ...。気絶でいい...」

どこか神妙な顔をして本になった伴実を読む。

「ほうほう、鳥井伴実32歳。許嫁等恋愛経験なし。スリーサイズ上より78、57、80。12歳3ヶ月の2週目の水曜日に初潮。それから「おおい! なに読んでるんだ!? 伴実ちゃんにもプライバシーってものが...っていうか普通に気持ち悪いぞ! そんなことするなんてサイテーだぞ!」

「あのなぁ〜そこまでいうことないだろ。これぐらい「ふつうじゃない! それ以上読むなら絶交だッ!

「わかったよ。真面目にやるよ」

露伴は康一くんを思い出した。約束すっぽかしちまったな。悪いことしちまった。

 

チロリ

 

ビクッと反応する慧音。

「おっ...おい露伴? 何か...出てないか?」

「はあ? 天国の扉(ヘブンズドアー)が発動してるんだ。こいつは何もできないよ」

「いやさっき!「疲れてるんだろ。ここに病院があるか知らないが、幻覚が見える様なら病院をおすすめするよ。本気(マジ)に」

ワイワイふざけていたテンションから一転。露伴が震える声で慧音を呼ぶ。

「おい。なんだよこれ。

 

夢を見た。私の体が化け物になってお父様を殺す夢。血濡れた大きな手。血の海に沈むお父様の頭と腕の一部分。視線に気付くと母の姿。嫌だ。来ないで!「よくやった。成功だ。もうすぐ意識もなくなろう。体の弱いおまえを救うにはこれしかなかったんだ。許せ」...い...いや...お母様..............助......

 

まじかよ」

 

「おいこれウソだろ? 露伴!」

涙目になりながら露伴に尋ねる慧音。

「...これは事実だ。天国の扉(ヘブンズドアー)にウソはつけない。体にきざまれた記憶だ。これは事実で...もう伴実さんは...」

おい、なんだこれは?鬱陶しいぞ。このぉ...

先程の伴実さんの声ではない。低い気味の悪い声だ。

天国の扉(ヘブンズドアー)が破られただと...!?

グキグキと関節が伸びる様な音。伴実さんがトカゲの様な化け物の姿に変貌していく。

「ばっ、ばかな。な、なんという精神力...ッ! そしてこの妖気と殺気! ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ...やばいぞ! 慧音ちゃん!」

 

「うまく行ったかい? 伴実? とっととクソガキと漫画家を喰ってしまって...おや? スタンド使いと能力者かい。お喰い。うまくいけば能力が手に入る。それがあれば金になる。おまえには金がかかってる。楽をさせておくれよ。金で役人達を買収するのは相当な額がかかってるんだ」

「...奥さん? なにを言ってるんだ? タチの悪い冗談だ。そうだろ?」

冷ややかな目が慧音に向けられる。

「お喰い。伴実」

天国の扉(ヘブンズドアー)!」

奥さんと伴実さんだったトカゲは本になる。ギリギリで間に合ったようだ。

「んぐッ! 精神力がッ、抵抗が大きいッ! 2人とも異常な精神力だ。これはッ! 目的のためなら殺人をも厭わない、漆黒の意思! 維持だけで精一杯だ...!」

 

チリリーン

 

「ッ! 鈴だッ! こんな時に...! 攻撃が来るぞ!」

 

やろうか?

 

「こんな時に...! 慧音ちゃん!」

「わかってる!」

オレの遺産をやろうか? 化け物にやる金はない。おまえにやろうか?

 

「なんだ...? まさか...これは...鳥井さんか? 鳥井さんを本当に...殺し...た...?」

どさりと座り込み、呆然とぶつぶつとつぶやく慧音。

「書き込むぞ。伴実さんは『化け物の姿を保てない。30分間意識を失う。』ッ!」

どさりとトカゲ(伴実)は倒れる。次第に人型へと戻っていくのを見ながら老婆の方を見る。

「ばばあ。人を化け物にするなんてどうやったんだよ? 是非読みたいね」

軽口を叩く露伴だが、正直に言うとボロボロだった。息が上がっている。今だけは無防備だ。

老婆の目やオーラから漆黒の意思は消えて、惨めな姿になった。

「頼みの伴実がやられてしまってはなにもできん。完敗じゃ。化け物の血を食事に混ぜ、輸血に混ぜ少しずつ体を化け物に置き換えていったんじゃ。体を化け物に変えて伴実の精神をズタズタに破壊すれば完成じゃ。心優しい穏やかな子じゃからタイミングを見て自分で何人かを殺させて、食糧にしつつ、自責の念を無意識に溜めれば良い。どうせ化け物と人は相入れん。意識はない。最後の仕上げのために親族でも殺せばよかった。夫はその為の贄よ。30年以上ここまでやってきたのに...」

「へぇぇ〜! おっそろしいこと考えたなぁ。よくもまあそんなこと思いつくなあ。感心するよ」

感心するとは言ったが、露伴は老婆を軽蔑していた。

「こんな世界じゃ信頼できるのは金と己と血族だけじゃ。夫は信用ならん。金のためにここへ嫁いだがもうどうでもいい。断罪されよ。娘が目覚めたら言っておいておくれ。悪かったと。もっとも伴実も長くないが...」

そう言うと老婆は注射器を取り出して自らの手で血管に刺した。

「おい! なにをするだ!」

「急激な多量摂取は毒じゃ。化け物の血もこれが最後。伴実へこいつを注射すれば完全なる化け物にできたが、わしの勝手な都合で伴実を苦しめた。母親失格よ。伴実共々もうおしまいじゃ」

直後肉が溶け始め、白骨が残った。

あまりにも乏しい情報。化け物の血の入手ルートも聞けなかった。

その直後。

「あああ...」

伴実の体が溶け始めた。天国の扉(ヘブンズドアー)は死体には効力を持たない。つまりは...もう...。

「伴実さん! 天国の扉(ヘブンズドアー)! せめて最後に! 『魂は天国に行く』」

書き込むと同時に肉が溶けていく。

ドロドロになった肉が黒ずみ始め、肉が蒸発する様に消えてゆく。

 

「ん? 白骨が...!」

最後に残った骨は赤子ほどの大きさしかなかった。

「すでに赤子の時点で死んでいたんだな。そこから30年我が子を生かすため化け物の血を与え続けたのか...」

「...私には鳥井夫妻が仲のいいように見えたが...あれはウソだったのだろうか? 金のための演技だったのか? 伴実ちゃんは会う時はいつも元気そうだったのに...」

少し落ち着いたらしい慧音が座り込みながら露伴に問う。

「さあな。僕には関係ない話だ。化け物の本体はもしかしたらこのばばあだったのかもな。醜い本当の姿。こいつも半妖だったかもしれない。娘を生かしたい執念かもしれない。娘への不器用な愛の形だったかもしれない。まあ今となっては確かめようがないが...本来の計画なら伴実さんに鳥井氏を殺させ、財産を乗っ取り豪遊し、化け物として延命した伴実さんと一緒に暮らす...ってとこだろう」

 

やろうか? 慧音ちゃんにやろうか? オレの遺産をやろうか? なぁやろうか? やろうか?...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、鳥井氏の財産は命蓮寺に鳥井家の墓を作る費用を残して自治組織の運営費となった。

 

金が入った壺のすぐ近くに犠牲になったと思われる42名の白骨が地中から見つかった。どれも共同葬儀で弔うそうだ。その中には完全な無縁仏もあったらしい。彼らは幻想入りをして伴実さんに殺されったってとこだろう。

 

事件の顛末を聞いた人々は驚き困惑した。

あの鳥井家がそんなことに...騒動は大きくはなかったが波紋を呼んだ。

 

露伴はわからない。なぜ赤子のころに死んだ伴実さんを延命させる方法を知っていたのか。そして老婆のスタンド使い発言。くわえどこで化け物の血液を入手したのか。慧音にはあのばばあが正体では? と言ったがそうは思わない。

「娘を生かしたい執念か...。金への執念もあったのかもな。

もう今となってはわからないな。いつか伴実さんにもう一度会いたい。あのばばあにも話を聞きたい。僕が死んで天国に行ったら取材したい。何年かかるか...まあいいさ。動機なんてどうでもいい。僕はジャーナリストじゃあないからな」

 

漫画家、岸辺露伴の取材はまだまだ続く...




執念って恐ろしいですね。
何かを強く思うとその思いが独り歩きすることもあります。
どうかお気をつけてくださいね。
なんて柄じゃあないな。
誰か描写力をくれ。

次回から新部がはじまるよーん。
次回投稿未定!
頑張れ!ぺんたろう!
まだあなたのライフは残ってるわ!
アンケートもよろしくね。

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