東方不動語 〜岸辺露伴の幻想入り〜   作:佐々木邦泰 

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前回までのあらすじ!

うっかり風見幽香の花畑に迷い込み、殺されそうになるも誤解を解き、何とか生きながらえることに成功した露伴。ゆっくりと根は張られていく。















随分と空いたなァって?

すいません、精神を病んだんです。
詳しくはTwitterの方で報告しました。
もう一回リンク貼っときます。
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幻想郷の奇妙な事件簿 第十六話

わからない

わからない

わからない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うあああっ!」

書物や本といった文献や、誰かが書き残した記録が散らかった部屋で壁に向かって『シン・ウイルス学』と『年刊 みんなの仙術大全♪第3659刊』と書かれた妖怪向けの本を投げつける藍。ぬるりとスキマから這い出てくる紫。

「どうしたの? 貴女がそんなに荒れて。珍しいわぁ」

「どうして...私にまで隠すんです? 岸辺露伴の持つ力は存在してはいけないレベルです。『人の記憶を本にして読む程度の能力』や『指示を書き込んで対象を自由に操る程度の能力』、『記憶を書き換える程度の能力』。複数の強力な能力を有している。何故そんなものを!? 私に何の相談もなく!? 挙句の果てに幻想郷(ここ)に入れるんです!?」

壁や床を蹴り、あたりを破壊する藍。

「最近...おかしいと思わない? グルグル回って...止まっては吹き飛んで...」

「言ってることがよくわかりませんが。生け贄と。そう言いたい訳ですね。紫様」

「そうよ。彼って行動の動機が異常で面白いでしょ? だからほっとくだけでいいのよ。そうほっとくだけで」

「ほっとくだけなら好都合ですね。この手の能力者は自ら進んで能力を開示しようとしない。これが...深層心理ですか...随分といたずらが過ぎますよ。紫様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自殺者が出たァ? ほう。それって僕に何か関係あるか? 利益につながるか? 僕のマンガに生かせるのか? そもそも仕事を始めようと準備体操を終えた途端に開口一番に言う言葉か?」

「調べて欲しいんだ。お前のその能力なら何かわかるかと思ってな」

仕事を始めようとして、準備体操を行い、さぁ仕事を...と思った瞬間にこれだ。究ッ極に間が悪い。露伴のイライラゲージは限界寸前だった。

「どうして僕に相談に来るんだ。僕が仕事中かもしれないのに玄関で大声を出して...迷惑だと思わないのか? あの胡散臭い紫にでも相談に行けよ。それは僕の仕事じゃあない。それとはっきり言わせてもらうが...慧音ちゃん。僕は君のことが嫌いだ。関わってくれるな」

「おっおい!? ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいだろう! なんでそんなに頑固なんだ!」

「嫌いだからだ。なぜ自殺したのかとか、その自殺者自体には興味があるが、帰れ。君に協力するっていう姿勢が嫌だ。僕は君と違って忙しいんだ。さあ帰った帰った。ほれっ。アメでもやるから帰れ。それともリンゴがいいかい?」

「うぐぐぐぐっ! もう知らん! 好きにしろ!」

ブチギレてアメも受け取らずにドカドカと小クレーターを作りながら帰って行く慧音。ニヤニヤ笑って後ろ姿を見送る露伴。

「ああ。最高のネタだよ慧音ちゃん。『手伝ってくれると思っていた人物に裏切られた気分』。最高のネタになる。極上のエンタメだ。どんなところかと心配したが来てよかったァ。最高だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

露伴は仕事に手を抜かない。それはつまり、ネタを集めるためには手段を選ばない。と言うことだ。故に何度も何度もこのようなことがあった。

 

人を見下す傲慢さ。

自分が1番。

エゴイズム。

 

そんな彼を変えたのは友人達だ。時に相談に乗り、彼らの依頼にも答えた。何故彼らにだけ? 理由は至極当たり前だ。同じ『運命に抗う者』であり、彼らは気づいていないが心の奥底にある、正義の心に露伴がぞっこんだからだ。

 

「慧音ちゃん...君はたしかに正義だ...だけど到底僕の友人達には敵わない。だから嫌いなんだ。君も覚悟を決めてくれ。それは最高のネタになる」

マンガの鬼。露伴の異名である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音の要望を蹴って二日後、寺子屋の近くを通りがかった露伴は暗木輝介(バカ)に偶然出会った。

「おい...どうして君がこんなところにいるんだ?」

「いやいや。そりゃこっちのセリフだよ。お米買いに行ってきたの」

「へぇ。じゃあ」

「ちょちょちょ。なんか反応ぐらい...」

「さっさと帰れ。僕は君に関わりたくないんだ」

露伴はこの男が嫌いで苦手だった。イラつかせる話口調にズケズケと話しかけてくる性格。大っ嫌いなプッツン由花子やクソッタレの仗助、アホの億安と話しているような不快感を覚えていた。

「あっあー。慧音先生がすっげぇ怒ってたのって露伴先生が機嫌悪くて、慧音先生の話を聞いてないからだな。ぜってー露伴先生この話聞いたら飛びつくだろうなァ好奇心の塊みたいな人間だし」

「...なに?」

「公的にゃあ自殺ってなってんだか、どうも呪術めいた痕跡があったらしい。ほら例の自殺者ですよ」

「どうしてそれを君が?」

「その死んだ奴がオレの同居人だったってゆーそういう設定どう思う?」

 

 

「やっぱいいよなーあの露伴先生さえ意味わかんねーって顔するこのネタ。最ッ高だぜ。ぜってー書くしかないな」

「まて新作の話か? そのネタを僕に披露したのか?」

「そうだよ。いいネタだろ?」

「チビりそうだったよ。最高」

「ダッロ~~!? ああ、でも自殺した奴がオレの知り合いだってのは事実よ。『呪術的な痕跡』ってとこは完璧なオレの創作だ」

「キミの知り合いだったの? 例の?」

「そうっすよ。ガキの頃にアイツの家の前で小便したんだ。アイツめちゃくちゃ怒っててよォ! 今思えばクソガキだったよ」

惜しい友を亡くしてもここまで気丈に振る舞えるのは純粋にすごいと思った。

「彼...自殺だったんだってな。残念だったな。ところで死体。まだあるか」

「へ? なんでオレに聞くんスカ? まあ常識的に考えりゃ残ってないって考えるのが当然だと思いますよ。なにしろ二日前。加えてこの気温。なにがとは言わねーけど臭いが」

まあ正論だ。なにがとは言わないが臭いがきついのだろう。

「いやでも本当...いい奴だったよ。佐ノ木智彦ってやつッス。うん。文章もうまいし、挿絵だって自分で描いてたんだ。緻密でよォすっげえきれいな絵を描くんだぜ。この間も『新連載が決まった』って喜んでたんすよ。本当...なんでくたばっちまったんだよ...」

「君みたいなヤツでも人の死を悲しむんだな。てっきり気にしないようなもんだとばかり思っていたが違ったようだ」

「おっす。露伴に暗木先生。こんなところで漫画家と小説家のネタ合わせ? そっかやっぱり()()()ものがあるんだなぁ...」

「おお妹紅くんか。ねぇ君さ、さっきこのバカのことは先生って呼んで僕のことは呼び捨てだっただろ。どーゆーことだよォ~~~~? え? どうして僕だけ呼び捨てなんだ? ン? どうしてだ?」

「あーあーあーあーあーもう! わかったわかった。はいはい岸辺先生こんにちは!」

「若干不服だが仕方ない。で? 用もなくこんなところをぶらついてどうした。とうとう徘徊かい? まあお前さんも相当年喰ってるだろうしなァ...家まで送っていくよ。自分の家はどこかわかるかい?」

「あのさぁ...寺子屋でけーねの授業を手伝ってきた帰りだよ! なんだよ人を勝手に認知症扱いして!」

「僕の煽りに本気でキレるあたり、まだまだ子供だな。年だけ喰っておミソを鍛えなかった君に全面的に非があるよ」

「おまえ絶対友達いないだろ」

「まあまあお二人とも! ちょっと落ち着きましょうよ」

すっかり盛り上がった煽り合戦(一方的)は暗木の一言で終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーもう! さっぱりわからん! この単純な図形と文字群の意味さえ分からん」

「ホントだよ...なんだよこれェ。家を貸すにしてもこの荷物と落書きを片付けない限り借り手もつかんしなあ...」

 

自殺をしたという作家の家。

 

広いとは言えない居間に大量の本、原稿、ゴミ、挿絵の下書き、萎れて花瓶に挿さった紫色の花、意味の分からない落書きが散らかっていた。お世辞にもきれいとは言えない...いやお世辞でも言いたくないほど汚かった。畳はカビて緑色に。台所の水は腐っていたようで何とも言えない異臭を放っていた。そしていつからあるのか不明なミカン。ここにぶら下がっていた作家...ゴクリッ

 

どんな大食漢でもここに来たらなにも食べたくなくなるであろう。

そんなところに二人はいた。

 

一人はこの家の大家。ビッグサイズな大食漢。おおらかな性格だが、ギャンブル狂い。

もう一人は上白沢慧音。寺子屋の教師。

 

「不審な死に方...この落書きが手掛かりなのかそれとも単純に気が狂ったか...せめて露伴がいたら...」

「借り手がつかないんじゃ困るよ~この間麻雀でボロ負けしたしお金がないし建て直そうにも...今月の食費だって厳しいのに~」

「それは貴方の責任でしょう。っていうか賭け麻雀する暇があるなら早くここを片付けなさい。これ以降は慎む...というかしないこと。暴食もやめるんだ」

「慎むけども~これなんだ?」

「? おいなにやってるんだ!?」

「えっ?」

スパッ

「ひいぃっ! あービックリした。悪趣味だな~うっかり断頭されちゃうとこだったよ☆」

すんでのところで戸棚の上に置かれていた降ってきたナタを回避した。

「この家...罠だらけだ!」

「慧音先生! 自殺だ! また出た!」

外から声が聞こえる。自分を呼ぶ声だ。

「ここの調べも終わらぬ内に出た? 人手が足らんぞ...もう皆四日は働き詰めだぞ!」

「すっすまねぇ...でも仕事だろ?」

「ふう。やるか。で、どこなんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「墓荒らしをする」

「「何言ってるんです?」」

いきなり露伴が爆弾...いや水爆発言をする。

「その作家の墓を荒らして死体を確認してみる。このバカの知り合いだったと言うなら死んでようが取材したい」

「死因は首吊りによる、頸部圧迫だ」

死因が気になるなら私が立ち会ったよ。と妹紅。

「死因も気になるがその後も確認する。僕の天国の扉(ヘブンズドアー)で見てみる」

「なんスカその...」

暗木は露伴の放った言葉に聞き覚えがないようだ。

「君はまだ知らなくていい。それに知る必要もないねッ」

「しかし...墓荒らしって...それは道徳的にというか...人間としてまずいんじゃ...」

躊躇いがちな妹紅。

「知ったことか。僕は興味が湧いたんだ。この知識欲を誰が止められようか」

「押さえろよ! って言うか自分のことだろ!?」

「なにかがおかしいぜ。だって理由もなく死ぬヤツがあるかよ。聞く限りじゃあ順風満帆な生活してる様だよ。到底自殺とは思えない」

「そうだけどさぁ...墓荒らしって...正気か?」

正気じゃないと思う。

正気(マジ)正気(マジ)。大真面目よ。決行は今夜。暗木、キミも来るか?」

「それって...もしバレたら...?」

「一発アウトだ」

道徳的にも。人間としても。社会的にも。終わる。

「行くか?」

「行きたいです」

「うしっ。行こう」

「私は行かないけど乗り掛かった舟だ。口は閉じとくよ」

「ありがたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妖夢~()()()()、どう感じた~?」

「一言でいうなら”奇妙”ですね。変です。ただの人間じゃない。そう感じました」

二人の少女が話す。

一人は魂魄妖夢

もう一人は西行寺幽々子

「霊夢や魔理沙とは違うってことね。たしかに何か不気味に感じたわ。心の奥底を見透かされてるみたいな感じ」

紫からの指示。『岸辺露伴を監視せよ』

白玉楼ではこんな話を二人はしていた。

「肉体に...半分癒着してるというか。私の半霊とは違うような感じでした」

「そう遠くないうちにまた会えるわ。今度お誘いして宴会でもしましょう」

「あの性格からして素直に来てくれるとは思えませんが」

「えっ。えぇっとぉ~そうよね~...アハハ」

 

本当にそうだろうか?




後半はやる気を無くしました。

前書き部分にあらすじを書いてほしいか

  • 書いてほしい
  • いらない
  • 今のままくだらない雑談でいい
  • 何も書かなくていい
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