興味あるので映画館行こうかな...
岐阜県内で探しておかないとね、場所ね
水神は一般的に龍の姿をする
ジ○リの『○空の城の○ピュタ』だって、龍の巣といって積乱雲を表現した
中国では鯉の滝登りが成功すれば龍になるなんて伝説もある
ともあれ東洋においては水と龍は深い関係にあるのだ
水野一郎との会談から四日と半日
慧音から借りた古い資料を読み込んでいるうちに水と里の関係性が見えてきていた
「風水...か」
「はい?」
「ナア、ちょっと」
露伴宅の作業部屋の隅に持ってきたデスクで、明日の朝刊の用意をしていた文は不思議に声を出す
「なんですか?」
「井戸だ。井戸と水源を調べてたんだが、いよいよあの一郎氏がなにをやるか怖くなってきたぜ」
「井戸と水源?」
「水源は一ヶ所。水神のところだ」
「ああ、明後日の」
水源から引いた水は地下にある水道を通して里全体を囲っている
「この水道、誰がどう見たって怪しいに決まってるね」
「どういうことですか?」
「一時的に水を溜めておく...水瓶みたいな構造が何ヶ所か地下にあるんだが、その場所が怪しさしかない。井戸の近くなんだけどな」
里全体を覆う巨大な地下の構造
枯れ知らずの安定した水源を構築した偉業とも言える功績
これが水野家の後ろ盾だ
「これは絶対になにかあるぜ。一郎氏は隠してるんだ」
「なんだと思うんですか?」
「そうだな、例えば...」
⭐︎⭐︎⭐︎
ところ変わって
博麗神社にて
「宇宙人って信じるか?」
「なによそれ」
「この前読んだ本でな、火星人が出てきて英国陸軍?をコテンパンにやっつけちゃう話でな」
おそらく『宇宙戦争』だろう
タコ型宇宙人を発明した伝説の小説だ
「それでどうなるの?」
「そりゃ、『ネタバレ』だぜ。箱を開ける前に中身を聞くようなもんじゃないか」
「開けるのが面倒だから聞いてるのよ」
「つまんねー感性してるな」
「あっそう」
興味なさげとばかりに言って切り捨てた
こちらとしては興味のない話なのだ
「その火星人が面白くてな、丸い胴体に二束になった計十六本の指が左右に別れてて、その胴体ってのが頭だけで、首も肩も無くなって頭から指だけが生えてる元人間なんだってよ」
「まるで妖ね」
「だろ?」
明らかに異形の姿だ、とても人の形ではない
そんなものはもはや人ではない、そう思わせるには十分な姿だ
「だから今度...今誰か来たよな?」
誰かが声をかけてきた気がする
「ええ。来たわね」
「行かないのかよォォ!」
「呼ばれてないもの」
呑気にして茶を飲んでいた
「なんだったんだ今の。気のせいにしては生々しすぎる...」
不気味な感覚と、例えようにないほど気持ちの悪い感触はこのことを忘れてしまう一週間後まで続いた
⭐︎⭐︎⭐︎
貸本屋は今日も繁盛していた
娯楽の少ない町だ、少ない娯楽に群がるのも、当然のことだろう、そう思わせるような様子なのだ
「『こころ』ですね。期限までに返してくださいね」
「『魁!!男塾』ですね...」
峠を越えて、一休みできるようになって
「疲れたなぁ...」
椅子に座って足をプラプラしながらくつろいでいた
「まだやらなきゃいけないことがたくさんあるのに、それはそれでやりたくないから、やることがなくて暇だなあ...」
やりたくないことに目を背けて、頭から抜いてしまうと業務がなくて暇だ
「ちょっといいかい?」
「あ、露伴先生?」
岸辺露伴。業務提携者だ
「料金の回収は文さんのはずですし、先月分のお金は支払い済みですよ」
「ああいや今日来たのはそういうのじゃなくて、ちょっと聞きたいことがあってだな」
問答である
「なんでしょうか?」
「まずは水野正隆氏についてだ。貸本屋にはよく来ていたらしいが」
「ええ。いらしてましたよ。よくお読みでしたね。小説も技術本も。あのなにが書いてあるかさっぱりわからない本ですよ。同じ言語のはずなのに内容がなにもわからない本」
「なにを借りてたか見れるかな? 貸し出し票ある?」
「個別の対応は御本人様のご依頼でない限り開示致しかねます。訃報があった翌日が期限でしたので、貸し出していた本の回収に向かったときに使いましたが、もう票は処分してしまいましたし」
「故人の話なんかはあるかな。印象的というか、そういうの」
「うーん...最後の来店時でしたかねえ、『南総里見八犬伝』は何処だって言ってましたね。確か貸し出し中で、なかったんじゃなかったかな」
「『南総里見八犬伝』? 盗難騒ぎの?」
「ええ、そうですよ。誤解でしたけどね...!?」
露伴はなにより、店番の少女にとっても衝撃だったようで、驚いた表情をした
「もしかしたらあの騒ぎは幽霊騒ぎだったのかもですね」
⭐︎⭐︎⭐︎
屋台で酒を飲む女の背中を見て確信した
「(紫だ...)」
わかりやすい罠だ、ここで掛からなければおそらくあのキモい目玉だらけの場所へ落とされる
「おでんある? 大根と卵。あと味噌ね」
自然を装った安い芝居だ
「あら...偶然かしら」
「白々しいなホント。ちょっとは隠せよ。バレバレだぜ」
紫は「そう」とだけ軽く言った
「幽霊が出たかどうか見て欲しいのよね?」
「貸本屋盗難騒ぎだ。幽霊が出たのか出てないのかが知りたい」
「出てないわ」
「じゃ、あの子の勘違いだな」
「骨折り損のくたびれもうけ...ね」
紫はクスクス笑った
露伴はちっとも笑わなかった
「そういえば...水神式へ出るそうね」
「なぜそれを?」
紫はくるくると指を回して露伴と自分の頭を交互に指す
「知ってること・知らないこと...♡」
露伴は顔をしかめた
話をすればいいものをズケズケと遠慮のない女だ、そう思っていた
「境界ねえ...」
「あらやだ。そんな怖い顔されたら泣いちゃうわ」
ケロリとした顔でヘラヘラしている
こういうところがなにより、ニガテで嫌いだと感じていた
「ところで、水神ってのはどんな奴なんだ?」
「知らないわ」
「知らない?」
「全然出てこないの。いるのは確かだけど。居留守よね、簡単にいえば」
「ああそう...居留守ねえ」
悪い人じゃないとは思う
そう言っていた紫の目はちっとも信用できないので自分の目を信じるしかない
水神式はいよいよ明日だ
「文くん。一応遺書を残しておこう」
「怖いこと言わないでくださいよ!」
「見学に来てとか言っておいて水神への生け贄かも知れないし。水野一郎は全然信用できない」
「お気持ちはわかりますが...」
露伴はそれだけ水野一郎を信用できない相手として認めているのだ
「僕は信用がないねッ。どー考えたって怪しいったらありゃしない」
「つまり欠席なさると?」
「『怪しい』とは言ったが、『行かない』とは一言も言ってないぜ?」
「(めんどくせーっ!)」
文にとっても、それはハイリスクハイリターンな話ではある
文はこれを飲んだのだ
「とっくに決めて腹括ってるので。先生も決めて早く寝てください。式場結構遠いですから」
⭐︎⭐︎⭐︎
朝の配達を終え、水野邸へ向かうと、一郎と、側に女の子、そして従者が8人いた
「光です」
「あなたがファンレターを? ありがとうございます。本当に嬉しいよ。あっ最新刊まであるじゃあないか。相当な『ファン』だね」
光はどこか怯えたような態度をしたが、馴れ馴れしさが原因だろうと思わせるには十分だ
「では、水神式を執り行います」
水神式が始まった
次回更新は年明けかなあ
年内は無理ですね。どう考えたってね
と言うワケでよいお年をお迎えください
あと、メリクリ
♡ハピバキリスト♡
前書き部分にあらすじを書いてほしいか
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書いてほしい
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いらない
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今のままくだらない雑談でいい
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何も書かなくていい