東方不動語 〜岸辺露伴の幻想入り〜   作:佐々木邦泰 

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年も明けて早一年ですか

早いねえ(は?)


幻想郷の奇妙な事件簿 第二十五話

水神式

それは水の神とのある種の契約だ

イケニエ文化だ...

 

⭐︎⭐︎⭐︎

 

一行は深い山の中へ立ち入ってゆく

ずんずんと水野家とその従者が進む背を追うのが必死である

 

「ちょっと休憩しないかーッ! 流石に膝が痛いんだけどなァ!」

 

露伴のたまらずと言った叫びに、返すのは叫びだ

 

「なりませぬッッ! 遅れてはなりませぬ!」

「おいマジかよォォ〜〜ッ! もう二時間は歩いてるぜ!」

「あと少しですから! 頑張りましょう!」

 

なぜ文編集長はこうもも元気なんだろうか

 

「勘弁してくれよなァ!」

「お早く! 茶の用意がありますから!」

 

もう一踏ん張り...で済む距離だろうか?

その辺り、深い山の辺りから煙が登っていた

 

「あれなんか燃えてないか!? 山火事!?」

「あそこですね。お茶沸かしてますよ!」

 

ひいひい言って登った山を見返してみるとなるほど、ここまで登ってきたのかと思わせた

決して高い山というわけではない、深い山が広がって、それが今までの苦労を眼前に証拠として提示をするのである

 

そして、少し開けた場所に出た

その下では、大釜で湯を沸かして茶を作る何名かの従者がいた

先回りをしていたようである

立派な茶器と茶菓子を用意して、気分はさながら紅葉狩りかピクニック

Lv.100なことには目を瞑ろう

 

「どうぞ」

 

飲みやすい、熱すぎない温度の茶の用意があるとは、用意がいい

こういう細かな気配りがあるのが『古い家』だ

 

「ア、どうも...してお時間は大丈夫ですか?」

「ええ。かなり猶予を持って来ましたからね。確実に間に合いますよ」

 

一郎はそう言って笑った

 

「光様のご様子は? 病弱と聞いていましたから、それが心配なのですが?」

「ああ...あの子は問題ありません。もし問題があってもこのまま行きます」

 

そのケロリと言った態度にムカついたが、それは自分の範疇のことではない

例えば、他人の家の家庭の事情。口を出すのはお門違いだろう

それはまさに、この水神式に同じことが言えるだろう

 

「七分のところまで来ているので、ここからは一気に行きますよ」

「ええ...」

「皆ーっ! そろそろ発つぞ!」

 

そしてまた、山の中を歩き出した

それからはすぐだった

 

唐突に、こんこんと湧き出る泉が目の前に現れた

 

「なんだ。こんな...ショボい泉が水神かよ?」

「もっと大きなものを想像していました。確かにショボいですね?」

 

一郎はテキパキと従者に指示をして、祭壇を拵えた

 

「下がれ」

 

その一言で、従者は下り、そして消えた

おそらく先ほど、茶を飲んだあの辺りまで下がったのだろう

周りに気を配ってみると人の気配が全くなくなった

 

「お待たせ致しました。ありがとうございました」

「こちらこそ貴重な経験でした。早速スケッチをしても?」

「伺います。問題ありません」

「取材も?」

「もちろん」

 

では。と言って、メモ帳を開いた

露伴は、祭壇のスケッチを、文は一郎へ取材をする

 

「なぜ、水神式には生贄を?」

「伝統です。理由は詳しく伝わっていないのですが、今までこれでうまくやって来たのですから、下手に変えて問題が起きては困りますからね」

「例えば、他の動物を使うというのは...?」

「伝統ですから」

 

クサいな、そう感じるとともに、それも確かに仕方ないことだろう。とも思った

自分もこの立場なら、そうするだろう。そういう意味で、共感を伴う理由があった

 

「水神様は、どのようなお姿なのでしょう? スケッチに残せるのでしょうか?」

「無理ですな。水神様は、人の前に像としては現れません」

「おっとなんだかワケ知りって顔だな。洗いざらいゲロってもらおうか」

「なにを...?」

「」

ドサっとうつ伏せに倒れた一郎を抱えて、近くの木に寄せた

 

「露伴先生それって...」

「悪いね。忘れてたよ」

 

文も、ドサっと倒れそうになるのを抱えて、寝かせた

 

「あんまり見られたくはないからな」

 

それが、露伴の主義である

荒事にはちっとも向かない能力なので、それを避ける方向に力を働かせるのは当たり前だ

 

少し間だけ周りに目配せをしてみた

どこからか、『スキマ女』が、こちらを覗いてニヤニヤしている顔をイメージしてしまったのである

それから10秒程度

安全を確認したとして、一郎に向き直った

 

「..旧家の蔵開けてみたってテレビ番組のファンでね。もっとも、こっちにはテレビがないからしばらく見れてないけどね。ああヤバいな。興奮してきた」

 

まずは、水路について話を『聞いてみよう』

 

『水路は水道管。水を運ぶもの。水が枯れないように、水路は水でいっぱいな上、水瓶にも水がたっぷり。真夏でも枯れないね。水路が凍る冬は勘弁してほしいけど...』

 

「そういや、水道管が凍ったとかなんとか言って、里がタイヘンなことになってたこともあったよな、確か。インフラ従事者には頭が上がらないよ、本当にな」

「本気?」

「ああ本気だよ紫さん。来てたならもっと早くに声をかけてくれてもよかったろ?」

 

後ろから、正確には後ろの、下の方から聞こえてきた声は八雲紫だ

二人が、気絶したことを知っていたのだ、ずっと見ていたのだろう

それこそ、幻想郷に逃げ場はない

地面から気持ち悪い目玉の空間を出してそこからニヤニヤ、ニタニタ笑いながら、口と目を歪めてそれを扇子で隠している

 

『こういう人は信用できない...』

 

露伴の、八雲紫に対する評価がそれである

 

「お元気そうで何より。昨日ぶりだっけ? 全然記憶にない」

「ええ。昨日ぶりですよ」

「そりゃよかった。僕は最近記憶力が怪しい。二つくらい思い出せないことがあるんだ...確か君はここへ呼ばれてないはずだし...人の顔と名前が一致しないんだ『蘭さん』」

「本題の話をしません?」

「それは僕じゃなくて水神様にお伺いを立てるのが筋だと思うけどな」

 

露伴の言うこともそうだなぁと考えた『蘭』は、泉の水に顔を近づけてなにやら話をしていた

 

「なんて言ってる?」

「さあ? でも多分大丈夫」

「君は一度医者に頭を診てもらった方がいいかもな。傲慢不遜で自意識過剰。自己中心的かつ、能力に絶対的な自信を持ってる。おまけに性格も最悪だ。はっきり言って気に食わない」

「鏡って見たことあります? てか知ってます?」

 

まあいいよ(よくない)と、露伴が続けて、

 

「なあ。少し前から気になっていたんだけどな、君の水神様への『態度』が、なんというかスゴクいやらしくないか? と思ってて。それがとても気味が悪い。例えば、何か隠してるような、僕らを騙して一人だけ漁夫の利を得ようとしているような......そういう気配がある」

 

まあ。と、少し目を見開いて紫

怒涛の津波のように反論や弁解が噴き出ることを覚悟していたのに拍子抜けした

 

「図星かい.........!?」

「岸辺露伴。親愛なる友人の一人として一つだけ忠告をしておくわ。水神はなにを考えているかわからない人よ」

「へえ......?」

「もう全部バレちゃってるみたいだし、全部言っちゃいますか...............不気味よ。はっきり言えば関わりたくない。し、水神のことはよくわからない」

「よくわからない。というのがわからんな。ナニがどうわからんのだ?」

「それすらわからない。私が水神について知ってるのはここの泉にいて、人間に世話をしてもらっているというだけ」

 

それは露伴にとって聞きたくない返事であった

つまりは、八雲紫の助力が望めないということである

 

『彼女は、平気な顔で僕を見捨てることができる』

 

きっと今までもそうしてきたし、今後もそうするだろう

彼女は合理主義を擬人化したような女なのである

 

「よっぽどウマが合わないんだな。水神と」

「自治なんて方便よ。水神に関わりたくないだけ」

 

八雲紫をもってして、関わりたくないとは、一体全体どのような人物か

身震いがした

 

「それだけ伝えに来たの。もう帰るから。邪魔して悪かったわね」

 

フッと、地面に開いた目玉空間に落ちていき、完全に八雲の気配が消えた

 

「さて。水神式を始めよう」

 

神降ろしが始まった




お前は一体、一年もなにをやってたんだよ?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
返す言葉もない...色々立て込んでて死んじゃう〜〜してました

本当だよ?

というのはさておき、実はお仕事探してたのだ。

鬱って四年近く仕事してなかったからさ、貯金も使い切ったから、金がなくて。
バイト掛け持ちしたり単発バイトしてぼちぼち仕事してるよ!

家に帰ったらその瞬間に気絶さ。
※風呂は朝風呂だよ!!

少なくとも完全に更新をやめる気はないので、そこは安心してほしいな
まだまだ書きたいものとかいっぱいあるからさ。

良いお年を

前書き部分にあらすじを書いてほしいか

  • 書いてほしい
  • いらない
  • 今のままくだらない雑談でいい
  • 何も書かなくていい
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