Fate/Accelerate night:間桐慎二のサーヴァント 作:倉之助
これは作者の妄想120%でお送りする限りなく自己満足でできた二次創作小説です。
白い、白い、ひたすら白い廊下。どこかの病院よりも真っ白だと、“ここ”に来てからもう2年も経つのに来た初日と変わらない感想を抱く。
聞くところによると廊下のタイルは大理石らしい。大理石と聞くと豪邸に直結させてしまう私の思考回路は実に庶民的である。
窓の向こうを見る。真っ白だ。今日は一段と吹雪いている。明日、一回埋もれそうだな。何センチ積もるのだろう。中も外も真っ白で、白以外の色が自分というのは少し面白い。
明日、晴れるといいな。吹雪の後は晴れるというし。
晴天など滅多にない暮らしに慣れ始めた自分に気づいて、人間って順応する生物なんだなぁ、と改めて実感する。
他人から自分が人よりも順応能力が高いという評価を下されているのを棚に上げて、私もすっかりカルデア職員だな、雪山暮らしって少し格好いいかも、なんて毒にも薬にもならないくだらないことを考えた。
「藤丸立香!」
私の名前が呼ばれる。振り返ると、短い黒髪で、黄色人種で、身長も日本人としては平均だけどここにいるとどうも小柄に見えるほっそりとした体型で、メガネをかけた理知的な雰囲気の白衣の女性が私に向かってカルテを振って自己主張をしている。
なお、カルテを振っていた、というのには理由がある。これは、カルテを持ってない方の手がハンドバックを抱えて空いてなかったからで、彼女がむやみやたらに個人情報の塊であるカルテをひけらかすような女性ではないことをここに証言しよう。
「川田さん。」
彼女は現在、私のメディカルチェックを担当してくれている女性だ。医務室に行くのをさぼりがちな私に対して、わざわざ私のマイルームまで器具を持って押しかけてくるような豪胆な女性だ。豪胆というより、我が強いというべきか。我が道を往く、というべきか。あるいは、私が医務室に行きたがらない理由を察して気を使ってくれているのだろうか?
私が彼女の名前を呼んで歩みを止めると、彼女も歩く速度を落とした。こつり、足音が止まる。彼女は私の目の前に立ち、奇妙なポーズで立ち止まった。きっと徹夜明けなんだろう。
「藤丸立香、ダメだろう。私の許可なく勝手にスケジュール組むなんて!」
メガネをキラリと光らせて、川田さんは説教くさく、芝居かかった仕草をして盛大に嘆いた。彼女のいうスケジュールとは私の週間スケジュールのことで、私のスケジュールはプライベートタイムを除いてきっちりと管理されていたりする。
彼女は先程振りまわしていたカルテをずい、と見せた。それは今日の朝に測った私のメディカルチェックの結果である。
脳波や心拍数、血圧に血糖値に血中タンパク質濃度。魔術回路の最大励起数値、その他諸々私には専門外な内容と数値がずらずらと並ぶカラープリントの紙を流し読みして、うへぇ、と一声あげた。ざっと見た感じ、いつもと同じように見える。
「え、なんでレイシフトがだめですか?」
「ダメに決まってる、令呪が一画もないじゃあないか!」
川田さんがああ、嘆かわしい!と悲鳴をあげる。私はそんな大げさな、と苦笑いを浮かべつつ、心配してくれてるんだなぁと心があったかくなるのを感じた。
「今からレイシフトに行くんだろう?なら、なおさら令呪の回復を待たないと。」
「はい、オルレアンに。でも微小特異点ですよ?
いつものことだし、クラスのバランスが良いパーティー編成にしました。
令呪を使うような戦闘にはなりませんよ。」
「油断大敵って言うだろう!
…はあ、仕方ない。君は今日のレイシフトを取りやめるつもりはないんだね。
なら、仕方ない。」
川田さんは仕方ない、を二回も言って、はぁぁ、と大きなため息をついた。これは、「私がこれほど言っているのに辞めないなんて、後悔しても知らないよ?」と言う意味だ。
「ああ、そうだ。開発部のところによっていってくれ。君の自衛武器を女史と一緒になって作っていたみたいだからね。」
つまり、その自衛武器を持っていけばレイシフトを許す、と。川田さんのツンデレ語を頭の中で翻訳しながら「はぁい。ありがとう川田さん。」と笑った。川田さんは不機嫌に鼻を鳴らしてきびすを返す。メディカルルームに帰るんだろう。
私も進路変更をして、開発部へ立ち寄る。白すぎて迷子になりそうだが、脳内マップを信じて進む。うぃん、プシュー、と音を立てて自動ドアが開いた。
「お、藤丸じゃないか!ちょうどよかった!」
ハイテンションなムニエルに出迎えられて、私は「どうも〜」と笑う。
「自衛武器のことで来たんだろ?わかってるって!」
ご機嫌な開発部員にほんの少しの嫌な予感。渡されたのはゴツい腕輪のような機械。
「なにこれ、新手の手錠?」
「手錠ってなぁ…まあ見てろって。」
見た目からして、もうそうとしか見えない。ずっしりとした重みのあるブレスレットとは言い難い腕輪を促されるがままにはめると、カチカチと音を鳴らして腕にぴったりのサイズに自動で調整までされた。
「ガチモンの手錠じゃん!!」
「安全性に優れてるって言えよ!」
盗難防止が目的らしい。だんだんとぐだぐだになりつつある会話を、ムニエルは「こいつの性能知ったら驚くぜ。」と言って戻した。
「縦に五枚、防御結界を展開する腕輪だ。シミュレーターのキメラやシャドウサーヴァントの攻撃にも余裕で耐えきった実績持ちだぜ。」
「へー、結界の礼装なんだ。」
そうは見えない、というと、結界を張ると同時に腕輪が盾にトランスフォームするという説明もくれた。
「マシュの誉れ堅き雪花の壁とアーチャーエミヤの投影宝具の
まあ、性能は全然劣るけど、ダヴィンチ女史を始めとするキャスター勢に協力して貰って、なんとか実用化の水準に達したんだ。」
「うん、本当にすごいよ、これ」
素直な賛辞を呈すると、開発部のメンバーが是非使ってくれと笑う。
「これ、どうやって使うの?」
「よぉくぞ聞いてくれた!」
にまり、と笑ったムニエルが耳打ちをする。その内容と、元ネタを理解して思わず絶句。
「…著作権!!」
「しつれいな! こだわり抜いて一から作った音声認証キーワード設定だ!」
「そっちじゃないよ!元ネタだよ!」
結局、この腕輪はレイシフトしたら使うと約束して、その場は乗り切った。
その時私は、レイシフトしてもこの腕輪は絶対に使わないと心に決めた。
まさか、レイシフトして早々に使うことになるとは思わずに。
なお、ツイッターで吐いたネタを練って作った好きなものと好きなものを混ぜた結果。
Fateはzeroから入って、雁夜おじさん不幸すぎ劇萌えから入って、慎二くんが好きになった私。正直なところゲームじゃなくてアニメと漫画だからちゃんとしたfate民とは言えない。
というかstay night、Zero、FGOしか履修してない。extraはなんとなく内容は知ってる。
fgoでぐだーずファンになって、クロスオーバー系の作品漁ってて気がついたこと。
(あれ?なんか慎二君影薄いってか全然描写なくね?)
というか、慎二君が主人公の二次創作が全然ない。stay nightもZeroもない。extraにもコエハースにもいる()のに。
あの愛すべきクズ可愛い慎二君が主人公のやつ読みたいって言うだけの願望を含んだ捏造話。
割と贔屓入るから慎二君の性格が変わってると思います。クズ度が減ってるし慎二の性格がなんか違うところが話の展開的にあるでしょう。
こいつこんなんじゃねーだろって思ってもそれは作者であるわたしの美化表現であるので気分を害された方は読むのをやめてください。
(個人的にだけど慎二は身内に甘いの典型だと思ってます。)
だけど、あのひねくれたクズい性格は幼い頃からのジジイによる自己否定から来てると思うと不幸可愛いと思わない??
しかも公式で根はいい奴って言われてる(活かされてない)からワンチャン主人公になれるタイプだと信じてる。たぶん、タイミングと環境とその他諸々が噛み合えばツンデレ主人公になれる!はず!ですよね、きのこサン…!
ぐだーずもほんとすき。なんなの、あの子!!!
ゲームのシステム上仕方ないのかもしれないけど人理修復が終わっても鯖がカルデアに協力してくれるし人理修復終わって人類の危機でもないのに新しく召喚される鯖がいるとかもうこれは人望EXでは!?!?もう!鯖たらし!
無個性系主人公とは言わせない。
ぐだ子はイケメンだしぐだ男は美少女顔だしもうほんとすき。
メンタル最強ー!!ふぅーー!!
ぐだーずが人理修復できたのはカルデアの技術がものを言ってるけどぐだのメンタルがオリハルコンだったのも理由の一つだよなーって思う私。
あと、コミュ力。
ダヴィンチちゃんによるオリジナル発明品が登場したり、マシュの盾使ってないのに召喚サークル作れるし、バレンタインお返し礼装に夢見てるし、ラフムもどき出てくるし、桜ちゃんの性格ちょっと違うかもしれないけど割と御都合主義で進行するけど二次創作特有のふわっとした感じで見逃してください。
御都合主義なので設定甘いところとかあるかもですが、そこはコメント欄でお知らせください。ストーリーの進行的に可能なら直します。(きつそうならそのままになります。そこら辺はご容赦ください。)
この作品は、魔術以外完璧な慎二がカルデアの技術班に就職したらいいなってだけの妄想からできました。
あと、ぐだ子に「未来で待ってる」と言わせたかっただけの産物。
なお、この話では冬木で行われる聖杯戦争だがstay nightとは似て非なるものと仮定します。
この作品はpixivにも投稿しています。ハーメルンの雰囲気見て、「こっちの方が雰囲気あってるかも」と思い投稿した次第です。
2年くらい前から投稿してますが作者が遅筆なので未だ完結してません。
気長に更新をおってもらえると幸いです。