碇シンジは夢を見る   作:ゼガちゃん

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どうも。

続きをどうぞ。

追記
こちらの説明不足があり、序盤の所に加筆しました。

3年も経過していますが、それでも『平行世界』では「15歳以降の時のものもあるが、14歳の時間に来る事が多い」と言う表記です。
要は『平行世界』の中限定で15歳以降の時間も行きますが、基本は14歳のものが多いと言う事です。
更に言うと、15歳以降の『平行世界』はいわゆる「有り得たかもしれないifの世界」が多くあったと言う事です。

そして共通して、『平行世界』の事を告げている状態になっている。

と言うものです。

ややこしくなって申し訳ありません。


碇シンジの夢③/碇シンジの現実②

碇シンジが夢の中で『平行世界』と繋がってから早3年。

彼の年齢は14歳となっていた。

後から知った話だが、初めて『平行世界』と繋がった時にはシンジの年齢は14歳だったらしい。

 

そして、『平行世界』の『碇シンジ』に憑依する際は3年前から変わらずに“何故か14歳の時のものが一番多い。”

時間や日にちも数日経過したものもあれば、1時間と経ってないものもある。

 

勿論ながら15歳以降の時のものもあり、セルフで過去と未来を行ったり来たりしており…………いや、今は置いておこう。

その時の『平行世界』の話までするとややこしい事になる。

未だに解明出来てない部分があるのだから。

念のために言っておくと、漫画のように枝分かれした文字通りの『平行世界』であったという事だけは伝えておこう。

その話は追々に。

 

共通しているのは、いずれも『平行世界』を訪れた事を教えて以降のものとなっている事だ。

 

そして現在、14歳の時のもので、訪れる世界も最初の頃と同じ世界である。

 

「「「イッエーイ!!」」」

 

時刻は『平行世界』での放課後。

カラオケボックスにて。シンジは何人か連れ立ってカラオケに来ていた。

今回は9人と、大人数で来ているのでパーティー部屋を利用している。

 

「ほら、シンジも何か歌いなさいよ」

 

「碇君、カラオケのラーメンも捨てがたいよ」

 

もはやお馴染みのメンバーとなった惣流・アスカ・ラングレーと綾波レイ。

彼女等は横に座っている。

ここは定位置なんですよと言わんばかりだ。

 

「こーらー。ひーめー!! 私の歌声をちゃんと聞いてたー?」

 

そんなアスカに後ろから覆い被さるように抱き付いたのは赤いフレームの眼鏡を掛けた茶髪ツインテールの少女だ。

名前は真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアス。

とっつきやすい彼女の性格は男女問わずに人気のある。

 

「はいはい。聞いてた聞いてた」

 

そんな彼女はアスカの事を「姫」と呼ぶ。

 

「むふふ。シンジ君との会話を邪魔したのがそんなに気に入らなかったのかにゃ~?」

 

「そ、そんなんじゃ無い!!」

 

「照れない照れない。実際、私からしてもシンジ君程の優良物件は少ないと思うにゃ~」

 

マリも美少女の部類に入る。

シンジもそう言われると悪い気はしな――――

 

「いてっ!?」

 

「碇君…………鼻の下を伸ばしてた」

 

綾波が頬を膨らませながら告げる。

 

「むむ!! 碇さん!! ちゃんと歌を聞いてくれとった?」

 

マリに引き続き、今度はシンジへ感想を求める声があった。

黒髪の肩まで伸ばした少女。

名前は鈴原(すずはら)サクラだ。

 

集められたメンバーの中で唯一の小学生でもある。

 

「う、うん。聞いてた。凄く良かったよ」

 

「本当ですか? えへへ~」

 

シンジの感想に顔を緩ませる。

よっぽど嬉しかったのだろう。

 

「くーっ!! センセが羨ましいわ!! 」

 

「くそっ!! 碇め!! 孫に囲まれて穏やかに暮らして看取られやがれ!!」

 

そんなシンジの様子を血の涙を流しながら呪い――――と言うか、もはや祝いの言葉と共に睨み付けてくる少年も2人。

 

片方はジャージの少年――鈴原トウジ。

先程の鈴原サクラの兄である。

そして、何故かシンジの事を下の名前もしくは「センセ」と呼ぶ。

 

次に眼鏡を掛けた少年――相田(あいだ)ケンスケだ。

愛用のビデオカメラでシンジの置かれている状況を面白可笑しく撮影している。

 

「はあ…………全く」

 

その横で頭を抱えるのはこちらもツインテールを作ったそばかすがトレードマークの少女だ。

洞木(ほらき)ヒカリ――――クラス委員長である。

 

「渚君と霧島さんが来れなかったのは少し残念かな」

 

「あー、良いの良いの。アイツらは来れないって言うんだから」

 

この場に呼ぼうとしていた残りの2人の名前をヒカリは口にする。

しかし、アスカは手をヒラヒラとさせてそのように返した。

 

(なぎさ)カヲルと霧島(きりしま)マナだ。

前者は美少年、後者もこの面々に劣らない美少女。

碇シンジのクラスメイトの顔面偏差値は随分と高い。

 

「こーら、あんた達。食べ物を頼むのは良いけど、遠慮しなさいよ。お金だって湯水のごとく出る訳じゃないんだから」

 

そう注意を促してきたのはこの場で唯一の大人の女性。

背中まで伸ばした紫がかった黒髪のスタイル抜群の女性――――クラスの担任の葛城(かつらぎ)ミサトだ。

 

シンジも詳細は分からないが、こちらの『碇シンジ』とアスカは彼女を保護者役として同居している。

家族の了解も取っている。

 

はっきり言って美女と言って良い容姿の女性なのだが――――いわゆる残念美人の部類に入る。

教師としてはこちらも全幅の信頼を寄せているし、人当たりの良さから相談も親身に乗ってくれるので非常に好印象を受ける。

 

しかしながら、だ。

彼女の私生活は壊滅的だったのだ。

正確には家事全般が殆んど出来ないと来た。

 

こちらの世界の『碇シンジ』は葛城家の家事を担っている。

正直、ある程度は出来るようになって欲しい。

レトルトカレーを不味く作れるという逆の意味での才能を発揮してくれた。

 

彼女にはその内に何処かで一から鍛え直す必要がありそうだ。

 

「シンちゃ~ん? 何だか失礼な事は考えてないでしょうね?」

 

「そ、そんな事はありませんよミサトさん。さて、僕の順番なんで歌いますね」

 

丁度シンジの歌う順番になり、マイクを持つ。

 

「それにしても、ホンマに驚きやな」

 

「そうだよな。平行世界の碇が同じ碇に憑依するなんてな…………ネット小説かって話だよ」

 

トウジにケンスケの言はつまり碇シンジの現状を知っている意味となる。

それは彼等に限らない。

ここにいる面々は碇シンジが平行世界から来ている事を知っているのだ。

 

「しかし、自分で自分の中に入るって妙な気分になんじゃない?」

 

「何処のSFの主人公だって話よ」

 

「あ、はは」

 

マリとミサトは面白がっている。

ヒカリは苦笑する。

 

「でも、あの時と比べると明るく…………と言うより、オタクになったのよね」

 

今、シンジはアニソンを熱唱している。

アスカも「何故こうなったのか?」と頭を抱える。

 

いや、本当はもっと健全でいこうとしたのだ。

シンジが愚直にも父の言葉を信じた結果だ。

 

碇シンジはアニメや特撮、ゲームといった娯楽にハマっていた。

その沼に浸かるキッカケを作ったのは平行世界の碇ゲンドウの「趣味を持て」の発言の中の例えの1つを実行し、そしてクラスメイトから教えてもらったのが大きい。

 

だが、おかげで元の世界でもクラスで孤立せずに居られるようになったので結果オーライ。

 

「でも、筋トレなんかもしとるんやからええんちゃうか?」

 

「まあ、そうなんだけど」

 

それも父に言われた事である。

 

「しかし、シンジ君も大変ね。こんな事になっちゃってさ」

 

「うーん。何でこんな事になってるのか、興味あるにゃー」

 

「僕も知りたい、ですね」

 

歌い終えたシンジが会話に入ってくる。

 

「とにかく、そこは置いておこうや。今は向こうの世界のセンセの“引っ越し祝いをしとるんやろ?”」

 

「そうそう」

 

そもそも、カラオケに来たのは碇シンジが引っ越ししてしまうからその祝いだ。

『平行世界』の『碇シンジ』ではなく、この場に来ている碇シンジの事だ。

 

音信不通な父から呼びつけられた。

現在、向こうでは長野に居る碇シンジだが、これからは神奈川の方まで行く必要がある。

 

『平行世界』をまた訪れられるかは分からない。

トウジとケンスケの発案だ。

これはシンジも嬉しい限りである。

 

まあ、恐らく真実はカラオケ会を開きたいだけなのかもしれないが。

 

「それじゃあシンジ君や、次はお姉さんとデュエットと行こうぜ!!」

 

「待って下さい!! 碇さんは次は私です!!」

 

「待ちなさい!! アタシの曲の方が早いんだからね!! バカシンジ!!」

 

「むう。碇君、私とも」

 

「えっと…………順番で」

 

碇シンジと『碇シンジ』を混合して皆は発言していない。

確かにそれぞれ別々として扱っているが、それでも根本は同じだと皆は言ってくれた。

 

碇シンジの引っ越し祝いと称したカラオケ会はまだ続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『平行世界』にて引っ越し祝いを兼ねてのカラオケ会を終えた日の朝一だ。

 

「それじゃあ、行ってきます」

 

「気を付けてな。たまには連絡をくれよ」

 

「また唐揚げを作りに来なさい」

 

あの一件以来、碇シンジは叔父夫婦とも良好な関係を築けている。

学校でも気の良い友達も出来た。

 

「うぅ~。行っちゃうの~?」

 

「うん。ごめんね。でもまた会いに来るし、連絡もするから」

 

叔父夫婦の一人娘とも仲良くなった。

年はシンジの3つ下。

シンジも一人っ子である為、妹が出来たようで嬉しくもあった。

 

「しかし、奴から連絡があるとは」

 

「実は僕も驚いてます」

 

叔父の口から出てきた抽象的な呼び方の人物――――名を碇ゲンドウと言う。

碇シンジの実父で、連絡なんてまともに取り合わない。

亡くなった母親の参拝の時に会うか会わないか――――本当にその程度の頻度だ。

 

そんな父親から「来い」と二文字だけ書かれた手紙と何やら高そうなカード。

そして、『葛城ミサト』の名前と共に女性の写真も同封されていた。

 

碇シンジは今年で14歳――――中学2年になる年齢となった。

そんな年頃の少年には少々刺激の強い写真が同封されていた。

簡単に言うと着衣はしているものの胸元をアップに撮られたものである。

しかし、シンジもそういった事柄に興味を惹かれ始める年齢ではある。

 

叔父も鼻の下を伸ばしていたが、叔母に耳を引っ張られていた。

一人娘の方には見られない内に写真は没収されてしまった。

 

話を戻そう。

こちらから連絡を取ろうにも連絡先さえ知らない音信不通気味な父親からのいきなりのご招待。

しかも内容は味気の無いものである。

 

「気を付けて行けよ。何かあるかもしれない」

 

「はい」

 

叔父の口からは血縁関係があるのかと疑いたくなる発言が飛び出す。

しかし、それも無理ない話だ。

 

「何かあって挫けそうになったら、また連絡します」

 

「ああ、相談してくれ」

 

シンジは地面に置いていたボストンバッグを肩に掛ける。

前以て他のものは父親に指定された住所へと送ってある。

 

「じゃあ、行ってきます」

 

碇シンジはお世話になった叔父夫婦へと告げると、父親の元へと向かう。

場所は第三新東京市だ。




如何でしたでしょうか?

『平行世界』は漫画の碇シンジ育成計画の設定なので本来なら出てこないマリが出てきている事にはツッコミは無しで。
あくまでベースが碇シンジ育成計画なだけという訳です。

正直、碇シンジ育成計画も全部は読んでない上に殆んど忘れてますので口調とか色々変わってたりしたら、すいません。

さて、ようやく本編に以降します。

いや、本当に本編いけるかな?

作者の気分次第で(笑)

ではまた次回に。

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