呪術高専の自動販売機の前で、五条悟と阿部高和は再会した。
「お前は封印したはずだ」
「おう、そうだな」
「だけど、僕の六眼がお前は阿部高和だと示している」
油断なく、五条悟は構えた。どうやって、出てきたとあの封印は高専の最奥で厳重に管理されているはずだ。
「どうやって、あの封印を解いた。僕だって、アレは内部から解けない」
「さあ、なんか、いつの間にか外にいてな」
あのレベルで封印ですら抑えきれないとなると、もう、消滅させるしかない。性別変更の呪具はないが、この場を切り抜けて、反撃するしかない。
「いつから、外にいた」
「ん~、3年くらい前からだな」
「その間何をしていた?」
「なんか、ヤバい呪いがとりついた宿儺の指って特級呪物を具現化させて、20回、3年かけて掘っていた。締まりが良くてついつい、何週間も掘ってしまった」
あと裏梅って坊ちゃんもよかったなと付け足した。
「……は?」
「いやー。封印から出た直後に天元って、いい男がいて、一週間くらい掘っていたら、まだ掘っていないいい男の情報が大量に出てきてな」
「え?」
五条悟ですら、何を言われているのか、意味が分からなかった。
「そしたら、なんか大地と融合してしまってな。土地神になったみたいでな」
「待て、頼むからちょっと待て」
もし、阿部が言っていることが事実だとするならば、阿部は神の領域に片足を突っ込んでいることになる。
「土地神になった以上、呪霊の被害も減らさないといけないと思ってな。分身を大量に放って日本全土をカバーしてるぞ」
「お前、本体じゃないのか」
「分身だな、俺は33番だ」
五条の六眼では、5年前の阿部と同じ量の呪力が見えている。つまり、分身で5年前と同じ実力、それが最低33体存在することになる。
「安心しろよ。俺はもう土地神だからな、人に害がある呪霊とか、呪詛師を掘ってるだけさ。兄ちゃんとは仕事柄どこかでまた会いそうだったから、今日挨拶に来たんだ」
「なら、俺の親友の術式おいていきな」
「そいつはできない相談だ。俺の未来視であの能力を返したら、あの兄ちゃん早死にするって出てるんでな」
「…何?」
「もし、この能力を返した場合、大量に一般人を殺害する。兄ちゃんもなんとなく気が付いてるんだろ」
「……っ」
五条悟に心当たりがないわけではなかった。
「ま、そんなわけで、仲良くやろうや」
「ふざけるな!俺の親友を、傑をなめるな!アイツが呪詛師に堕ちるわけがないだろ!虚式【茈】」
「んや、事実さ。まあ、そのうちあの兄ちゃんも落ち着くさ」
虚式【茈】が炸裂した後には誰にも残っていなかった。
その後も呪霊の被害は徐々に減り続けて、徐々に関係者は一般社会に溶け込んでいくこととなる。
呪霊を用いたテロによる大量虐殺もなければ、行方不明事件もない。
ただ、時折、呪詛師や悪人の耳元でこう聞こえるのだ。
「や・ら・な・い・か」
阿部が掘るなか、呪術界は緩やかに縮小して行く。
End
お付き合いいただきありがとうございました。
これにて本作品は完結になります。
次回作はアンケートの結果を鑑みて、上位作品の中から選ぼうと思っています。
最後にこの作品の感想・評価お待ちしております。
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