プリティダービーに花束を(本編完結)   作:ばんぶー

60 / 88
この小説ではご都合主義的なハッピーエンド描写が多くみられます




できれば全員同着で1着でもいいな……という自分の心を抑えながら書いていますが





隙あらば全員に1着をとらせる下書きができあがったりしています





まあようするに安心して読んで下さればと思います





過度な曇らせ描写は省くよう心がけておりますので







ギャグですもの





字余り





日曜日は今日も騒がしい

 東京レース場、芝2000m。会心のスタートを決めた1枠1番サイレンススズカは先頭の景色を独占しながらハナを進み、悠々と第二コーナーを回った。彼女の大逃げが炸裂するであろう予兆を感じ取ったファン達から大きな歓声が上がり、芝を揺らす

 

 

(ああ、楽しい。本当に楽しいわ___)

 

 

 アメリカでの日々は新鮮さに満ちていた。出会うもの全てが未知の物で、良くも悪くも激動の日々だった。一緒に留学生活を過ごすフクキタルの底抜けた明るさと世話好きから来る気配りにも随分助けられた。ただ、レースが始まればそこには変わらないものがあった。芝が違い、コースの作りが違い、対戦相手が違っても。スズカにとって走る事はどこまで行っても変わらずに楽しいものだった

 

 

 新たな環境で出会ったライバル達と鎬を削り合う日々にこの上ないやりがいを感じつつも、それでもスズカは帰る事を選択した。後ろに下がる為では無く、前に進む為に。そしてやり残した事を遂げる為、スズカは元居た場所へ戻る事を決めたのだ

 

 

『第二コーナーを回って先頭は1枠1番サイレンススズカ!そしてその影に潜むかのように僅かに遅れて3番ミホノブルボン!さらにこの2人を追いかけるのは4番トウカイテイオーが付けています!続いて2番ゴールドパイソン、8番カグラセンランも今日は前目の位置につけています!』

 

 

 同じ逃げを主軸に据えるウマ娘としていつからか仲良くなったブルボンも、そして同じトレーナーの下で厳しいトレーニングに励んできたテイオーも。それ以外のメンバーも大なり小なり縁がある相手だ。その誰もがスズカが戻って来るのを待っていた。決着をつける機会を、或いはリベンジの機会が来るのをずっと待っていたのだ

 

 

 スズカはうっすらと微笑みを浮かべ、背後から迫り来る突き刺すようないくつもの闘志をものともせず更なるスピードを求めふっと息を入れる。ただ惜しむらくは、この楽しい時間はとても短い。2000mは彼女達ウマ娘にとってはあまりにも短いのだから

 

 

「うーん、スズカさんが先頭に出ちゃったなぁ」

 

 

 柵を強く握り込み、身を乗り出すようにして観戦していたセイウンスカイがきゅっと目を細め唸るような声を絞り出す。クラシックを終え、年上のシニア級との対戦を視野に入れている彼女はネイチャの応援も勿論の事自分の走るビジョンを重ねながらレースを観戦していた

 

 

「スカイ、君ならどう走るかな?」

 

「今ブルボンさんがやってる事をマネする……かなぁ」

 

 

 大和から投げかけられた問いに答えるが、スカイはそれが正解かどうかを自分の中で疑問に感じている様子だった。レースは非常にハイペースな展開となっている。これは先頭を行くスズカとそれに張り付いたブルボンによってレースが作られたからだ

 

 追いかけるウマ娘達もこれは承知の展開の事。ほぼ全てのトレーナー達の立てた作戦はある程度被っていた。サイレンススズカに気持ちよく逃げさせない。それをしなければ勝ち目を作る事すら難しい。つまり前目につけてスズカにプレッシャーをかけ続ける戦法だ

 

 

(作戦、ついてくを遂行中……)

 

「頑張ってネイチャちゃん……!頑張ってブルボンさん……!」

 

 

 ミホノブルボンはこの数週間、ライスシャワーの得意とするついてく作戦のコツを得る為ライスシャワーと二人三脚の勢いで練習を重ねた成果を発揮させていた

 

 

 しかしその一方で、また違った走り方で1着を狙う者達もいる。その中の1人であるナイスネイチャは中団やや後方で息を整えながら自分の脚に残っている力と前までの距離を測り、うすーく笑った

 

 

 

______________

 

 

 

『スズカを見るな』

 

『ほん。そう仰いますと?』

 

『スズカを追っかけるやつらを見てればいい。後半で再度加速する上に気分屋なスズカばかりを意識すると、お前さんみたいな走り方の奴は勝負所を見つけられないまま終わっちまう事も多いからな。かといって、前に付けすぎるのもオススメはしない。恐らく他の奴らがその作戦を選ぶからな。前での小競り合いに飲まれて無駄に疲れちゃ意味はないだろ?』

 

 

 ホワイトボードの前で大きな身体を揺らしながら語る大丸の話を聞きながら、ネイチャは大和が淹れてくれたお茶を飲むとなるほどなと小さく呟いた。持参したメモにちょこちょこっと文字を書きこむ

 

 

『そうだな、トウカイテイオーを見てればいい。あの子は天才だからな。外から見てても解らんような仕掛け所を閃く筈だ。彼女が動いたらそれを信じて思いっきり行きな、ネイチャ』

 

『えぇー。大丸リーダーも人任せですか?』

 

『はっはっは!そう言われると厳しいな!』

 

『ふむ?も、ってなんだいネイチャ。まるで僕が励ますだけ励まして実際の作戦は他のスタッフに丸投げしている無責任軽薄系主人公みたいじゃないか』

 

『……』

 

『ふふ、ツッコミを入れてもらえない……成程、寂しいね』

 

 

 静かに涙を流す大和を無視してネイチャは再開された大丸の解説に耳を傾けた

 

 

 

___________

 

 

 

『___しかしここで先頭がミホノブルボンへ交代!すーっと伸びて先頭へ!逃げ切りショーはサイレンススズカだけのものではない!さあこれが転機となるか!後方にも動きが見られます!』

 

 

 レースの機転となったのは第3コーナー。大ケヤキの向こう側。ミホノブルボンはこの瞬間に先頭へ出る為に想定以上の体力を使ってスパートをかけて前へ出た。前を塞がれる形になったスズカは少しペースを落としてからコーナーを通過する事となった

 

 

(第4コーナーを通過すれば最終直線は500m。この時点を迎えるまでに先頭に出てペースを維持。スズカさんを前に出させず___)

 

(させないわ……!)

 

 

 追い抜かれたスズカはすぐさま先頭を奪い返さんとペースを上げる。それは最早条件反射にも近い力の出し方だった。そしてその瞬間をずっと待っていたのがトウカイテイオーだった。我慢に我慢を重ねていた彼女が遂にスパートをかける

 

 

 

『先頭がもつれるように第4コーナーを回る!その先には長い直線が待っている!さぁここを勝負と決めたウマ娘達が一斉に仕掛けるぞ!

 

カグラセンランが3番手につける!その外からマーベラスサンデー!

それらを抑えて抜け出したのはトウカイテイオー!トウカイテイオーが来ました!さあもう先頭の背中に手が届く位置だ!3冠ウマ娘が一陣の風となって駆け上がって来る!』

 

 

 わっと場内に歓声が上がる。色とりどりの勝負服に身を包んだ可愛らしいウマ娘達が遂にその目をギラギラと光らせ、本性を剥き出しにしたのだ。それを見た観客達の心が強く揺さぶられる。ファンの想いに応える為、目立つ為、己の掲げた壮大な目標の為。色々ごちゃごちゃした物を抱えてゲートに入る彼女達は1歩進む度それらを振り落としていく。最後にその心に残るのは、勝ちたいという思いだけだ

 

 

「___ああ、いいぞ。そうだネイチャ。それが見たかった……」

 

 

 目まぐるしく変わりゆく中団も、世代を代表するウマ娘達の先頭争いにも気を取られない。ただ一点に視線を集中させ続けていた大和が嬉しそうに笑った。ほぼ同時にムーンシャインの応援団からも甲高い歓声が上がる。待ちに待ったその時が来たのだ

 

 

『ここでナイスネイチャが大外からっ!1人抜き2人抜き、ぐんぐん上がる!止まらない!ナイスネイチャがトウカイテイオーに並んだ!並んだ!2人が揃ってぐんぐん上がって行く!サイレンススズカを捉えるか!ミホノブルボンを捕まえるか!ここからは追う者が強い!!』

 

 

 浅く早い呼吸では最低限の酸素を取り入れることしかできない。段々と視界は細まり、熱くなりすぎてまともに機能しなくなった思考に回していた僅かなエネルギーも全て手足に回す。テイオーと並んで走っている事すら認識できない程にネイチャの意識はラストスパートに注ぎ込まれていた

 

 

 テイオーはじりじりと近づく2人の背中を見つつ、今この瞬間ネイチャが自分の実力に紙一重まで迫ってきた事を認めた。だが追い越されたとは思わない。既にいっぱいいっぱいであるライバルと違い、自分にはあとほんの少しだけ余力が残っている事を知っていた

 

 

『先頭は僅かにサイレンススズカ!残り200mでサイレンススズカが頭1つ抜け出した!2番手を3人が争う形!それに続いて内にカグラセンラン!外に出たマーベラスサンデーがそのまま上がって来る!まだ届く位置か!しかしもう先頭はサイレンススズカ!まだ伸びるのか!トウカイテイオーが懸命に追う!差は1バ身!ナイスネイチャもほぼ並ぶ形で追い上げる!ミホノブルボンはどうか、伸びないか!しかしここはサイレンススズカが確かな位置!』

 

 

『___そして先頭を保ったまま!1着はサイレンススズカ!サイレンススズカ!帰って来た逃亡者!秋の盾は彼女の物!2着にはトウカイテイオー!3着はナイスネイチャ!』

 

 

 喝采が勝者に向けられる。長くその姿を生で見る事ができなかったファン達の想いに見事応えたサイレンススズカは、柔らかい微笑みを浮かべ身体の前で小さく手を振りながらゆっくり減速をかけつつ芝を踏みしめた。彼女の視線はこちらに熱い視線を向けるスペシャルウィークのそれと絡み合う。いつかレースで競おう、という約束が果たされるのはそう遠くないだろう。スズカは新たな目標に心を昂らせながら、ただそれでも今はこの瞬間の勝利の気分に酔いしれた

 

 

「はーっ……速いなぁスズカは……」

 

 テイオーは大きく息を吐き出した。悔しさを滲ませながらも、どこかスッキリとした顔で腰に手を当ててスズカの背中を見つめる。しばし無言で彼女の様子を見つめた後、自らの隣で膝に手を当てて流れる汗をそのままに荒々しく呼吸を整えるネイチャに目を向けた

 

 

「ん、いい勝負だったよ。ネイチャ」

 

「ぜー……ぜー……あー、ごめ……なに?聞こえなかった……」

 

「んもー、ほら!ボク達カメラに写ってるよ。顔上げなきゃ!」

 

 

 顔を上げれば、場内の大きな液晶ビジョンに自分達2人の姿が映し出されているではないか。汗だくで髪が乱れている自分のだらしない顔がドアップなのを見てうげっと思わず顔を隠そうとするネイチャだったが、今更何を恥ずかしがってんのさ!とテイオーはその腕を掴んで無理やり肩を組んだ。自分達を賞賛する声があちらこちらから上がるのを聞いて顔を赤くしながらネイチャは乱れた髪をそのままにやけくそじみて右手を挙げる

 

 

 健闘を称えようと跳ねるように近寄ってきたマーベラスサンデーがそれに混じり、他のウマ娘達も思い思いにファンの声援に応えながら芝を歩いた

 

 

「……」

 

 

 その中の1人。高等部のウマ娘カグラセンランはまん丸の目に薄く涙を滲ませながらサイレンススズカの下へ歩いて行った。同世代の友人の接近に気付いたスズカは顔をほころばせて彼女の差し出した手を掴み握手に応じる

 

 

「スズカちゃん。ありがとうございました!アメリカに行ってもっと速くなったんですね!」

 

「ありがとうカグラ。あなたも前よりもっと迫力があったわ。是非また……あっ」

 

「あははっ。はい、私はこれで最後ですから。ただ……最後に相応しいレースでした。私達の世代の憧れであるあなたの背中を真剣勝負の大舞台で追いかけられた事、私のレース人生の幕引きには十分すぎる程幸せな時間でした!」

 

 

 そして、追いつくことができなかった光景を一生夢に見るだろう。思わずそんな言葉が口を突きそうになったが、あまりにも嫌味っぽいかなと思ったカグラは誤魔化すように口を閉ざしてへらっと笑うと、もう一度強く手を握りしめてスズカの前から去る事にした。あくまで、楽しかったという思いを伝えたいだけだったから

 

 

 スズカはその背を少しだけ見送ったが、再び観客席の方へ向き直って頭を下げた。スズカの同世代としてトレセン学園の門を叩いたウマ娘達の大半は、既にレースの舞台から降りている。自らがアメリカに行っている間にも多くの友人達が引退を決意したというメッセージが来ていた

 

 

 そこには自分に勝てなかったという理由で引退を決意した子達も少なくない事をスズカは知っていた。それに悩みを覚える時もあったが、それでもスズカはこうして走り続ける事を決意し進んできた。それはこれからも変わらない。ただ、忘れないでいたいと思っている

 

 

 大逃げを得意とする自分は他の子を視界に入れずレースを終える事が多い。それでも誰の存在も感じない訳ではない。耳に聞こえる足音や吐息、迫るプレッシャー。確かに感じたその想いの欠片を心の底に留めて、そして自分にできることを全力で成し遂げ楽しむことが何より大切だとスズカは信じていた

 

 

 

(だから、また走りたい。皆と、いつまでも。どこまでも___)

 

 

 ファンサービスを終えたスズカはウイニングライブの準備に入る為に控室の方へとゆっくりと歩き出した

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

『あー、やっぱりサイレンススズカだよなぁ』

 

 

 

 

 レース場から出る瞬間、どこからか飛び込んできた何気ない言葉が妙に鮮明に聞き取れた。ネイチャの胸にちくりと刺すような痛みをもたらしたその言葉が今もぐるぐると頭の中で回っている。走り終わった後の茹った頭では上手に飲み込めなかった感情も、少しずつ冷えて行く中でゆっくりと消化することができた

 

 

(うーん。ま、そうだよねー。『やっぱり』だよね。はいはい、解ってましたとも。それでもまー、走ってる間は楽しかったし。うん、満足満足。やれるだけやったしね)

 

 

 レース後の重たい身体を引きずるようにして控室へと向かう道すがら、自分の心の整理を付ける程度の事は簡単だった。初めてのレースじゃないし、負けるのも初めてじゃない。いや、そもそも負けたって言っても一着じゃなかったというだけで決して悪くない結果を残せた。なんにも恥じる事など無い

 

 

 控室のドアの前で立っている大和がこちらを見つけ、いつものような笑顔で手を振ってくるのが見えた。ネイチャはふっと力なく笑って彼の傍に寄る

 

 

「お疲れ様、ネイチャ」

 

「はいよ。中で待っててくれたらよかったのに」

 

「いやいや、この想いをいち早く伝えたくてね。やっぱり___」

 

 

 飲み込んだ筈の想いが突然顔を出した。きゅっと胸が締め付けられる嫌な気分がして反射的に顔を伏せた。しかし構わず続けられた言葉が優しくネイチャの耳を撫でた

 

 

「ああ、やっぱり君の走る姿は美しい。力強く精悍で、不撓不屈。見る者をみな熱くさせる。本当に強い心を持ったウマ娘の走りだ」

 

「___」

 

「やはりたったの2000mでは君の魅力を堪能しきるにはあまりに短すぎるね。うん、もっと見ていたかったと切実な想いを抱えているのは僕だけでは無い筈なんだ。だからねネイチャ。君がもしよければ、年末の有記念でも君の走る所を___おっと」

 

「ごめん、ごめん……!次は、っ。アタシ、勝つから……!」 

 

「ネイチャ……」

 

 飛び込んできた少女を優しく受け止める程度の度量は大和にもあった。例えそれがちょっと勢いがついて常人であれば吹き飛ばされる可能性がある程のスピード感だとしてもだ。彼は上手に勢いを殺しながら優しく抱き留め、ポケットに入れてあったクリーニング済みのハンカチを取り出し彼女に握らせた

 

 

 しばらくの間言葉にならないうめき声を上げていたネイチャは、鼻を詰まらせながらしかし自分の出した言葉がまずかった事に気付いて顔を上げた。負けた時にごめんなさいという言葉を使う事が一番この人を傷つける。それを思い出したからだ

 

 

『レースに負けて悔しく思うのもいい。僕らトレーナーのせいだと罵倒するのは君達の当然の権利だ。僕はいくらでも受け入れるし、どういった形の謝罪も惜しまない。ただ……謝らないで欲しい。君達は僕の期待を裏切ったなんて事は全くもって無いんだから。君が悲しい思いをしないよう努めるのが僕の仕事でもある。それが成せなかった僕こそが謝罪すべきなんだ』

 

 

 かつて菊花賞で負けた時に言われた言葉をもう一度言いたそうな彼の顔が間近にある。大和はネイチャの鼻水を取り出したハンカチで拭きながら優しく微笑み

 

 

「___ネイチャ。焼き土下座の準備を整えておくよ」

 

「あー……!なんていうか、ちょっと感情が昂っちゃっただけで。ほら別に、悲しいとかじゃなくて……!だから変な事言わない!土下座はいらないから!」

 

 

 ムーンシャインのサボリ筆頭である彼だが、別に自分の負けた責任を取って欲しいなどと言いたいネイチャではない。大丸リーダーやレイヴンサブトレーナーだけでなく、大和からも十分なサポートを受けたという確信がある。だから今回の勝利は自分の実力が足りなかった。それだけだ

 

 

「うん、ごめん。いや今のごめんはさっき謝った事のごめんだからね。つまりまぁ……うん。応援してくれてありがとってコト。んで贅沢かもなんですケド……これからも応援して下さい。ハイ、そういう事です。それだけ」

 

「……よかった。これからも傍で応援させて欲しいと僕から頼もうと思っていたんだ。ありがとうネイチャ、嬉しい言葉を頂けたよ」

 

「ん」

 

 

 受け取ったハンカチで顔を拭いて、ネイチャはふーっと息を吐いた。今度こそ、色んな感情を上手に飲み込めた気がした。スッキリとした心の中には、ちょっと気が早いかもしれないが次のレースへの想いがくすぶり始めていた

 

 

 

 

 それから思い出した。ここがまだ通路だって事を

 

 

「……」

 

「ほっ!?て、テイオー!なんでここに……!」

 

「まぁ通路だからね。んでさ、ココって通っても大丈夫?それともまだ往来でイチャイチャするネイチャ達を見てないとダメ?」

 

「ほぁっ……!ほら大和サン!控室入るよ!ほら!」

 

「ああ、そうしよう。これから皆も来るだろうけど、それまで2人だけでもう少し語り合えればとても素敵だと思うん___」

 

 

 ドアを開けたネイチャに放り投げられて大和の言葉はそこで途切れた。テイオーは勢いよく閉められたドアの前で呆れたように溜息をつき、そろそろ二人っきりの時間を堪能し終わったであろうスズカと轟トレーナーが待つ控室に殴りこんでやるんだとと小走りで廊下を駆け出した

 

 

 

 




ネイチャの勝利シーンはもうちょっと後になります。すいません。悩んだのですがこうなりましたの




次回からいくつか日常回だと思います。ファン感謝祭とかやります


アプリだとファン感謝祭は春ですが、この作品では文化祭のようなものだという考え&デビュー戦を終えた子達も参加できるようにという配慮で秋に配置しています。ゆるしてください



※いいね、感想、評価ありがとうございます!評価はまた色が付きました!ありがたいですねぇ


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