前科戦線ウヅキ   作:鹿狼

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第87話 屈辱

 卯月はその場で固まり動けなくなった、どうすれば良いか、なにを話したら良いか分からなくなってしまった。

 卯月は大井に向かって砲撃することで、彼女を秋月の攻撃から護った。それは確かだ。しかし第三者から見たら、ただ大井を攻撃したようにしか見えない。

 ましてや、卯月を信用せず、悪逆無道の造反者と思っている人からしたら尚更だ。

 

 弥生はそうした内の一人だった。

 

 何故弥生がいる。彼女を含めて、秋月の襲撃は機密事項だから、だれも知らない筈なのに。

 

 とにかく誤解を解かなければ不味い、卯月はしどろもどろに話し出す。

 

「や、弥生、これは、その」

「動かないで……動いたら、すぐに、頭を撃ち抜く……」

「違うぴょん! うーちゃんは大井さんを」

 

 爆音が響き、卯月を髪を砲弾が貫き、ロングヘアーに風穴が開く。一歩も動けず固まる。弥生は更に敵意を滲ませている。

 

「次は……ないです」

 

 弥生は本気だった、喋ったり動いたりすれば、確実に当ててくる。本当に卯月を殺そうとしている。死の恐怖ではなく、姉にそんな感情を向けられたショックで動けない。

 

 しかし、怯えている場合ではない、そんな個人的感傷はどうでもいい。

 問題は奴だ。

 雷撃が直撃したようだが、秋月がどうなってるかまだ分からない。もしも生きて大井の近くにいたとしたら、弥生が危ない。

 

 動かなければならないが、迂闊に動いたら撃たれる。

 ホールドアップを続けながら、弥生は大井に近寄ろうとゆっくり航ている。応急処置をするつもりだ、その心は別に問題ない。しかし、その行為は最悪の選択だ。

 

「大井さん、大井さん……!」

「や、弥生!?」

「今行きます……動かないでください……!」

 

 大井も彼女の登場は予想外だ、悲鳴にも似た驚愕の声を上げる。

 近づいたことで、弥生は大井のダメージを把握し、焦りだした。それでも照準は卯月へ合わせたままだ。大井に鍛えられているのが分かる、今の状況だと最悪でしかないが。

 

「離れて、今直ぐに!」

「早く彼女を助けてください、弥生さん!」

「だ、誰……!?」

 

 卯月は最悪の光景を見た。大井の少し後ろから、()()()()()()秋月が現れた。あの近距離から雷撃を叩き込んで、尚無傷だったのだ。

 分からない、ダメージを通す方法が思いつかない。

 

 それよりも、なによりもヤバいのは弥生の安全だ。

 

 知らない艦娘に戸惑う弥生に、秋月は焦りながら叫んだ。

 

「わたしは秋月、艦娘です!」

 

 罠だと分かった。しかし止める手立てがなかった。

 

「大井さんは貴女を逃がそうと嘘を言ってるんです、早くそこの裏切り者から、彼女を助けてあげてください!」

 

 なんてことを言っているんだこいつは。絶句している間に、状況が進んでしまう。

 

「わたしが卯月を食い止めます、だから!」

「……うん」

 

 秋月は卯月が敵であり、自分が味方だと弥生を騙そうとしていた。これを言ってたのが深海棲艦なら騙されはしなかった、しかし秋月の見た目は艦娘と変わらない。唯一違う瞳の鬼火は、一時的にハチマキを下ろして見にくくしていた。

 

 宣言通り、卯月へ砲撃が降り注ぐ。しかも見えにくいが、同時に雷撃を発射して、大井が大きく動けないようにしていた。このままでは、弥生が接近できてしまう。

 

「弥生違う、そいつは」

「こい裏切り者、沈めてあげます!」

 

 頭に血が昇り血管が千切れそうだ、泊地棲鬼も駆逐棲姫もクソだったが、こんなことはしてこなかった──できるシチュエーションでないだけかもしれないが──初めて味わう、醜悪な戦術に、卯月の理性がブチブチと千切れていく。

 

「弥生! 違うって言ってるでしょ!?」

「ムダムダ、秋月の砲撃音で、大井さんの音は全て掻き消されてますから」

「逃げて、来ないで!」

 

 誰が弥生をけしかけた、自分から命令を無視して来てしまったのか。しかも秋月は無傷だ、絶望なんてするつもりはないが、焦りを止めることができない。

 

 弥生もまた、冷静さを失っている。卯月が本当に造反者だったことの怒りと、傷だらけの大井を見て。

 

 止めようと卯月は走るが、出血し続けた身体は満足に動かず、秋月の主砲に阻まれてしまう。

 

「捕まってください大井さん……今……治療を!」

 

 大井の声が聞こえる距離に到達した頃にはもう。

 

「敵は秋月よ!」

 

 弥生の位置は。

 

「残念、罠です」

 

 秋月の射程距離内に踏み入れていた。

 

「止めろぉぉぉ!」

 

 悲痛な叫び声は秋月には聞き入れられず、連装砲の全力砲撃が弥生と大井を呑み込んだ。誰が見ても回避できないと分かる至近距離、卯月は力なく、その場に膝をつきそうになるが、足を踏ん張る。この目で見るまでは信じない、沈んだなんて信じたくない。

 

「あははは! こ、こんな演技に引っ掛かるなんて。ふ、ふふふ、笑いが止まらないです!」

「秋月……ッ!」

「卯月さんも見ましたか? 貴女の姉は、とんでもない大バカだったみたいですよ?」

 

 秋月は腹が痛くなるほど笑い転げる。絶句する卯月がおかしくて仕方がない、撃つ寸前の呆けた表情に、背筋がとろけるような快楽が走る。何度やっても堪らない、何にも代えられない虐殺の心地よさに、秋月は頬を緩め恍惚とする。

 

「……う、うう」

 

 しかし、弥生の声が聞こえたことで秋月は動きを止めた。

 卯月もまた、弥生が生きていると気づく。朦朧とする意識を繋ぎ止め、煙幕の向こうにいる二人を凝視した。

 その時、弥生を抱えた大井が煙幕を突き破り、主砲を乱射しながら現れた。二人とも無事なのだ、少しだけ安堵した卯月は、すぐ後悔した。

 

 卯月は、自分の目を呪った。見間違えていた。無事などではない。弥生はほぼ無傷だ。しかし大井は大破──否、轟沈一歩手前のダメージを負っていたのだ。

 火傷だけだった身体には、砲弾の破片が肌や頭、首筋に眼球など、あちこちに突き刺さり出血している。片腕は衝撃波で折れて使えない、艤装のパワーアシストで動いているが、足の骨にも亀裂が走っていた。

 

「なに、やってんの……アンタ……!」

「大井さん……なんで……!?」

「なんではこっちよ……懲罰房に……帰ったら、本気で……怒るから……」

 

 未だに状況を呑み込めていない弥生は、ひたすら戸惑い続けている──その顔は、卯月に裏切られた時の菊月や仲間の顔に酷似していた──大井は怒りながらも、弥生を庇って逃走を図っている。弥生を庇いあの傷を負ったのだ。

 

「帰れる訳ないでしょう」

 

 目撃者を生かす予定はない、二人に追撃を浴びせていく。大井の反撃もあの重傷のせいで機能していない。

 

「特に弥生さんは死んだ方が良いのでは? バカな真似をして、先輩を危機に陥れるような無能は」

「……ッ!」

 

 ようやく状況を呑み込んだ弥生は、とんでもない過ちをしたと気づき、小さく震えていた。その様子を愉しみながら秋月は更に心を抉ろうとする。

 

「貴女のせいなんですよ、責任を取って、死なないと」

 

「ダマレ」

 

 電探が今までにない速度で飛来する砲弾を捉えた。

 

 すぐに意識を切り替え迎撃する。

 

 飛んできてたのは卯月の砲弾、撃ち合えば勝つのは秋月の方だ、威力が違う。

 だが、結果は想定を外れた。

 卯月の砲弾は多少だが拮抗した。砕かれず、射線がぶれただけ。卯月の攻撃は秋月の頬を掠めていった。

 

「オイ、オ前、今ナンツッタピョン」

 

 やたらとエコーのかかった声、そう、深海棲艦のような声を卯月が発していた。

 

「耳ガ死ンデンノカ、マアイイピョン。オ前今、『貴女のせい』ッテ言ッタヨナ?」

「……ええ、そうですからね」

 

 この場にいる全員が確かに聞き取った。脳の血管が千切れる音が間違いなく卯月から聞こえた。

 

 卯月は、少し懐かしい感覚に浸っていた。

 艤装との接続箇所から、得体の知れない泥のようなナニカが流れ込み、心が黒く染まっていく。

 怒りが止まらない、弥生に誤解されたショックが収まらない。

 激情と、混乱が抑えきれず、理性に入った亀裂にそれが染み込み、充足感と幸福感が自我を溶かそうとしてくる。

 

 だが、卯月はそれらを一切意に介さなかった。

 仲間を今すぐ殺し、人間も艦娘も欲望の赴くままに殺すために今まで生きてきた、やっと本当の自分になれたと分かっている。

 

 だがどうでもいい、そんなことは重要じゃない。

 わたしが成すべきことは、『敵』に復讐を遂げること。

 溢れ出す怒りが、一つの形へ収束されていく。熱く血の昇った頭が、冷たくなっていき、『殺意』が生まれた。

 

 快楽も、欲望も、動揺も、怒りも、『完全なる殺意』へ統括された。

 

 意志は確立された、蝕まれることはない。

 

「ヨクモ、弥生ヲ、睦月型ヲ侮辱シたな」

 

 卯月は顔を上げる。

 

 彼女の瞳には、D-ABYSS(ディー・アビス)の解放を意味する紅い鬼火が宿っていた。

 

「……う、卯月……なんなの、それは……深海棲艦……!?」

 

 弥生は混乱し切っている。卯月にはそれが理解できた、見た目だけだと、艦娘に擬態した深海棲艦にしか見えないからだ。自覚している。

 しかし、万一邪魔されたら溜まったものじゃない。申し訳ないが、リスクは排除すべき。肉親の情はあるが目的優先だ。

 

「ごめん弥生、寝てて」

「ッ!?」

 

 首筋に手刀を叩き込む。身体能力は上がっている。その一撃は弥生を一撃で気絶させた。絶望しきった顔をしていたが、仕方ないと割り切った。

 

「大井さん、お願いするぴょん」

「……生きてても、後が大変そうね、同情するわ」

「言わないで欲しいぴょん……」

 

 この後どうしよう。マジで説明する方法が思いつかない。まあ後で考えるしかないか。卯月は鬼火を燃え上がらせて、改めて秋月を睨んだ。

 

「死ねぴょん」

 

 足に力を入れ海面を蹴る。卯月は瞬きする一瞬で秋月の懐まで飛び込んだ。

 

D-ABYSS(ディー・アビス)が、なぜ今!?」

 

 驚愕する秋月には目もくれず、迷いなく主砲のトリガーを引く。秋月は身体をねじって寸でで回避するが、艤装に掠ってしまい、そこが赤熱し融解する。摩擦熱による現象に、秋月は顔を顰めた。

 

「通じる、通じるなら、殺せるな!」

 

 攻撃の手を緩めず、すぐさま二発目を顔面に合せ撃とうとするが、秋月は先手を打って連装砲の照準を二体とも卯月へ合わせた。

 一体だけなら相殺できたかもしれないが、二体分の攻撃では、どちらかが直撃する。連射し牽制しながら、後ろに跳躍。さっきまでいた場所を秋月が吹き飛ばす。

 

「その力、D-ABYSS(ディー・アビス)に選ばれているのでしょう、どうして忠誠を誓わないのですか」

「うーちゃんが忠誠を誓うとしたら超カッコ良い戦艦水鬼様だけ、間違ってもテメーみてーなダッサイ下品な雌豚にはならねぇぴょん!」

「戦艦水鬼? あの、使えない屑鉄がカッコ良いと?」

「貴様は水鬼様も侮辱した!」

 

 更に怒りがブーストする。心なしか瞳の鬼火が激しくなる。

 身体が軽い、痛みは感じているが『苦痛』にはならない、そんな感覚は戦闘に邪魔だからと、『殺意』が感じるのを遮断している。

 怒りの感情も殺意に制御され、底力を引き出すために使われる。全身に滾る力は、敵を殺すために動きだす。

 

 身体能力が上がったせいで、左手からの出血は更に悪化しているが気にならない。ただハチマキが血塗れになるのは嫌なので解いた。

 

「死ぬほど痛めつけてやるからな、覚悟しろぴょん!」

 

 秋月に向けて、矢継ぎ早に主砲を浴びせかけた。連射速度もまた上がっている。秋月は連装砲で迎撃するが、今までのように破壊はできず、弾かれ軌道が変わるのみ、お互いにノーダメージ。だが、焼けて砕けた破片が、秋月に降り注ぎ不快感を与えていく。

 

「もう一回!」

 

 再び踏み込み距離を詰めようとする。秋月はすぐに反応し迎撃するが、同時に卯月も砲撃。牽制弾の何割かが防空に割かれ、隙間が出来、そこへ卯月は一瞬で飛び込む。再び懐へ飛び込むと、先程と同じように顔面へ砲撃を叩き込もうと主砲を向けた。

 

「二番煎じなんて、この秋月に通じると」

「それは見てから判断しろぴょん」

 

 主砲を向けながら卯月は、千切れていた左手を全力で振るい、出血していた自身の血液を飛ばした。

 

「──見れればなぁ!」

 

 秋月は反射的に機銃で迎撃するものの、血は液体、弾くことはできない。

 

 飛び散った血液は、狙いを定めるため見開かれていた彼女の眼球へ直撃した。

 

「ぐっ!?」

 

 目に液体が入り、本能的行動で秋月は眼を閉ざしてしまった。

 

「どーだっぴょん! この血の目潰しは!」

「本当に、小細工ですか!」

「勝った、死ねぇい!」

 

 主砲は顔面へ合わさっている、トリガーを引けば相手は死ぬ──殺害禁止ということを思い出す──本当に少しだけ照準をずらした。

 その時だった。

 気のせいだと一瞬思ったが、そのもしもをスル―できなかった。

 

 連装砲ちゃんが、卯月を凝視している気がした。

 

 懐から前へと踏み込み、背後へ回りこもうとした。しかし連装砲ちゃんは二体とも卯月へ照準を合わせ続けている。しかも砲弾が装填される音まで聞こえる。

 卯月は確信した、連装砲ちゃんも、独立した視覚能力を持ち合わせている。目潰しはできていない。

 連装砲が火を噴いた。

 

「嘘ぴょん!?」

 

 発射体勢に入っていて幸いした、すぐに迎撃することができた。だが近すぎた、砲撃を弾いて軌道を逸らしても掠ってしまう。しかも迎撃しきれず、何発かが身体を抉っていった。

 痛みが苦痛にならず、D-ABYSS(ディー・アビス)で装甲も向上したとはいえ、出血が更に激しくなる。

 

「よくも、つまらないことを」

「沈まない……ぴょんっ!」

「沈むんです。D-ABYSS(ディー・アビス)に選ばれながら、主様に隷属しない貴女は、死なないといけないんです」

 

 秋月が追撃を仕掛けようとし、卯月は再び突撃しようとする。

 

 だが、足に力が入らなかった。

 

 先ほどの砲撃で、脚部が一部抉れていたのだ。

 

「あっ」

 

 力の入れようがなければ身体能力強化も意味がない、勢い余って転倒しかけた卯月を見て、秋月は勝利の笑みを浮かべた。

 

「造反者の卯月さん、さようなら!」

 

 

 

 

 それを待ちわびた卯月が邪悪に嗤った。

 

「なーんて、嘘ぴょーん」

 

 卯月が手を引っ張ると、秋月の足が掬われた。

 

「なっ!?」

 

 卯月に手に握られていたのは、彼女の錨の鎖だった。

 それが秋月の脚部艤装に引っ掛かっていた。

 連装砲ちゃんから逃れようとした一瞬で、卯月は自身の錨をそこへ浮かばせておいた。そして秋月が発射体勢を取った瞬間引っ張ったことで、碇が引っ掛かり、秋月を転倒させたのである。

 

「目潰しは無駄じゃなかったみたいだぴょん」

 

 血の目潰しを喰らっていたせいで、碇が置かれていたことに気づけなかったのだ。そしてこのアクションにより、連装砲ちゃんの視界はそこまで高くないことが証明された。

 

 卯月が突貫する。連装砲ちゃんの砲撃は秋月が仰向けに転倒しかけたせいで、卯月の頭上を通り抜けていく。

 

「貰った!」

 

 距離が近く主砲の爆発を浴びる危険があったので、砲撃はせず、手を伸ばして秋月の足を掴み──足首を、強化された握力で()()()()()()。砕きやすくなっていたのが幸いした。大井の雷撃は装甲に亀裂を入れていたのだ。

 骨と肉が潰される激痛に、秋月は喉から叫ぶ。

 その叫び声が、黒く汚染された心に心地よく響いた。

 

「が、ああああっ!?」

「ざまーねぇぴょん、両足とも砕いてくれるわ!」

 

 もう片足にも手を伸ばした瞬間だった。

 

「下がりなさい、卯月!」

「は、え、み、満潮かぴょん!?」

「下がれ、早く!」

 

 突然声が聞こえ振り返る。

 その先にいた人物は、ここにいない筈の満潮だった。大発動艇も牽引していない。

 どうなっている、なぜ満潮が。彼女を襲っていたイロハ級はどこへ行った。

 

「おま、なにを」

「甲標的が、そこにいる!」

「ぴょん!?」

 

 瞬間、秋月の周囲を巨大な水柱が覆い尽した。

 砲撃の爆発ではない、かなり強力な、雷撃の爆発だ。この威力は艦娘には出せない、秋月の雷撃はここまでではない。深海棲艦またはD-ABYSS(ディー・アビス)艦娘によるものだ。

 更に、畳みかけるように、頭上に無数の爆撃機の影が見えた。卯月も秋月も、二人とも爆撃範囲へ捉えている。更に後退して逃げる他ない。

 

「な、なんだぴょん今の」

 

 安全圏へ退避した直後、爆発は止んだ。

 

 その後に秋月はいなかった。残骸もない。負けそうになった彼女を始末した、なんて雰囲気でもない。

 

 逃げられてしまったのだ。

 

「……え、逃げたの?」

 

 まさかのオチに、唖然とする。色んな感情が込み上げてぐちゃぐちゃになり、卯月はわなわな震えながら叫んだ。

 

「ひ、卑怯者ーッ!」

 

 その絶叫が卯月の体力に止めをさした。

 

「ごふっ」

 

 口から大量の血が流れ出す。艤装の生命維持装置があっても、持たないと確信できる量の血を流してしまった。

 ここまでやって殺せなかったことが悔しい。しかし死ぬわけにはいかない。滾る殺意は死への恐怖を踏み潰す。

 絶対にやってやる、逃すものか。強く誓いながら、卯月は海面に崩れ落ちた。




通算三度目となるD-ABYSS(ディー・アビス)の解放。いい加減作動条件も明らかになる頃でしょうか。
弥生がなんで、どうやって来たのかは、今後説明されるでしょう。
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