先祖はパワハラ上司らしい 自分は頑張ろう   作:ケツアゴ

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解決に劇的な展開は不要らしい

少し曇り空の下、僕は東京呪術高専の前に僕は来ていた

 

 任務で日本各地、時には外国にまで(主にヘドラ関連)行く事はあったけれど、こうして数ヶ月前まで暮らしていた東京校に任務でやって来るなんて妙な気分だよ。

 

 ……ましてや幼馴染の抹殺を暗に命じられてだなんてさ。

 

 乙骨憂太は僕が高専のお世話になる前に近所に住んでいて、素流の門下生の一人だった。気弱だし虐められるタイプだからって親に言われてだったらしい。

 

 それが別の幼馴染である里香ちゃんが特級認定の呪霊になって取り憑いて、苛めっ子に重傷を負わせた事で秘匿死刑を上層部に……。

 

「道場が続いていたら切っ掛け自体が無かったのかもね」

 

「フォーウ?」

 

「大丈夫だよ。無惨と童磨が悪いって結論に達したから」

 

 少しばかり落ち込んだのを察したのか、足元をウロチョロしていたフォウ君が肩に飛び乗ってから前足でテシテシと叩いて来る。

 

 うん、可愛いな。こんなのでも上弦の一体だけれども。因みにペアになってる下弦は鵺。伝えた瞬間に憤慨して、門限ギリギリまで遊んだ時は乗せてもらってたのに遠回りする様になった。

 

 今回の任務、表向きは憂太君の調査だ。悟さんが保護した以上は表立って手出し出来ないので危険性を低く伝えて任務での死亡を目論む上層部の老害達は手駒に出来ると思ってる僕に抹殺を命じたって訳。

 

 正直言ってダルい。ウザい。獅子身中の虫の予定で命令を聞いていたけれど、これを機会に革新派に合流しようかな?

 

「おっ! やって来たね、女呪誑し」

 

 取り敢えずストレスが凄いのでフォウ君吸いをやってたら悟さんの登場だ。後進の育成の為に教師になったは良いけれど基本的に小学生で精神年齢が止まっていた彼の口調だけでも修正すべく傑さんが奮闘、最終的に……。

 

『今のままじゃ童磨と人格面の評価が同じになるぞ、悟』

 

 この一言で口調は直した。性格はお察し。

 

「何と言うべきか……悟さんのその口調が凄くキモい。上層部の猫撫で声に匹敵するよ」

 

「はっはっはっ! ……後でマジ拳骨な」

 

 その前にさっさと逃げよう。そう決めながら歩いていればグラウンドで模擬戦を行う音が聞こえて来たんだけれど、フォウ君が小さく鳴いた瞬間に慌てた様な声が聞こえて来た。

 

「エビマヨ!?」

 

「里香ちゃん!?」

 

「どうなってんだよ、憂太!? あのおっかないのが小さな女の子になったぞ!?」

 

 あっ、この声はパンダだ。どうやら呪われてるけれど仲良くやってるみたいで安心だよ。真希ちゃんの方はどうなのか不安だけれど、多分大丈夫でしょ。

 

 何が起きたのか分からずにグラウンドで混乱する声が響く中、フォウ君が僕のスマホを勝手に取り出してご所望するスイーツの写真を前足でペチペチ叩き、その首根っこを悟さんが摘み上げた。

 

 

「相変わらずおっかないね。意思を持つ万能の願望器擬き。有りもしない奇跡の道具に向けられた欲望から生まれた特級呪霊。腐った蜜柑共は空間操作としか認識していないみたいだけれど……」

 

「大丈夫。適当に誤魔化しておくよ。まあ、フォウ君は気分屋でやりたい事しかしないって猫への印象も混ざってるから利用は難しいけれどね」

 

「フォフォウ、フォキュ!」

 

「はいはい。じゃあ夜蛾さんにお土産渡したら憂太君達に事情を説明しておこうか」

 

 早くご褒美のスイーツを食べたいと全身で主張するフォウ君を何とか宥めつつ学長室へと向かう。あー、事前説明無しに里香ちゃんの人格を戻しちゃったのは怒られるかな?

 

 

 

 

 

 

「いやー、思ったより早く解決して良かったよ。でも、腐った蜜柑共が五月蝿いんじゃない? ぶっちゃけ遠回しに憂太を殺せって言われてたでしょ」

 

「明言はされてないからね。平気平気。基本的に命令を聞く特級をこの程度で手放す程には馬鹿じゃないだろうし」

 

「あ、あの。未だに状況が飲み込めないんですが……」

 

 認定された呪霊に呪われた事で秘匿死刑を言い渡され、それを良しとしない五条悟によって呪術高専に入学した憂太であったが、色々あって呪霊である里香の呪いを解く決意を決めた翌日、なんか解決した。

 

 食堂のテーブルにお菓子とジュースを並べての説明会。隣にはニコニコ笑う幼い頃の姿の里香で、決意? 責任感? そんなの知るか! とばかりに横合いからパッと解決したらしい幼馴染は前に座っているのだが、その膝の上には里香と同じ年頃の姿になった黒桜。

 

 何か目が怖いと言うべきか、あからさまに禍々しい気配に同級生達は距離を開けている。幼馴染だから積もる話もあるだろうとの事だが、多分違うと憂太は察していた。

 

「僕の術式関連としか。本当は調査にかこ付けて抹殺しろって感じだったけれど無視無視。全部解決して良かったね」

 

「そう、だよね。もう里香ちゃんが暴走して誰かを傷付ける事が無いんだ。それで、やっぱり僕が呪われてたんじゃなくって、僕が呪っていたのかな?」

 

「さあ? その辺は調べないとも何とも。それでこれからどうするんだい?」

 

 その質問の意図を憂太は理解している。呪術師を目指すのか、里香とお別れして一般人になる道を選ぶのか。

 

 推し黙る彼に対して口を開いたのは悟だ。珍しく真剣な様子で正面から憂太を見据え、里香を指差した。

 

「今の里香だが力自体は失われてなく、怨霊の形態と今の姿の切り替えは未だ憑かれている状態の憂太が切り替え可能……但し怨霊時のコントロールは困難で要訓練。今なら一般人に戻れるけれどどうする?」

 

 悟の問い掛けに憂太は直ぐに言葉を発せず、それ様子を見た里香は彼の手に優しく手を重ねた。

 

「私の事は気にしなくて良いよ、憂太。自分の幸せを考えて」

 

 その言葉に対して憂太は……。

 

 

 

 

 

 

「そうか。乙骨とやらは呪術師の道を選ぶと」

 

 東京校到着三分以内で解決した僕は京都へ直帰せず、少しお高めのホテルのスイート数部屋を借りて泊まっていた。

 シャワーを浴びて濡れた髪を乾かしながら通話する相手はメカ丸こと幸吉。同じく京都校在籍になった幼馴染。

 

 声以外に機械を弄るおとが

 

 身入りは大きいけれどお給料も払ってるから出て行く分も大きいけれど、これも福利厚生の一環。

 僕の護衛があるからとヘドラは屋上やら外壁や廊下に分体を配置しているけれど、任務で居ない童磨ら数体を除いて各自一室。

 

 例外としてフォウ君は僕の膝の上だ。

 

「ドッフォォオオオオ!?」

 

「はいはい、逃げないでね。……君が居ないと絶対に不味い」

 

 闇だ、闇が僕の居る部屋を包み込んでいる。必死に逃げようともがくフォウ君を抱き締めて巻き込む中、ノックの音と共に底冷えのする様な声が聞こえて来た。

 

 

「未だ起きてますか? 未だ起きてますよねぇ? 入っても良いですか? 入りましたよ」

 

「黒桜、せめて許可を得てから入ろうね?」

 

 甚爾さんとメリーさんが急な任務でさえなければ……。

 

 子供の姿の時は闇も病みもそんなに深くないのに、大きくなったら本当にさあ……。




次は何が良いかなあ PPPって言葉出て来たしfgo編の続きでも書こうか

とあるキャラクターの強化案

  • キャラメルマン
  • バイキンUFO
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