スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る   作:エアロスミス

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実は定期的に自分の小説を読んで誤字確認をしています。もし誤字を発見したら報告してもらえると幸いです。
さて第八話です。お楽しみください。ちなみにタグが増えます。


第八話 九尾の従者と行き倒れ

海堂は石階段を一段づつ進んでいく。コツコツと踏みつけながら歩いているとそれは起きた。いや、起こっていた。段々と意識は朦朧となり、全身に張り裂けるような激痛が走る。それでも足は止めず歩き続ける。ここで倒れたら恐らくもう起き上がれないであろう。

 

「はぁ…はぁ…カハっ…!?」

 

息を切らしながら口を手で押さえながら咳き込むと、その手のひらにはべっとりと血がついていた。普通なら驚くか狼狽えるかの二つだが、今の彼にその様な思考が回るほど意識がはっきりとはしていないのだ。それでも取り憑かれたかのように登り続けついに彼らが言っていた神社にたどり着いた。そこには箒で落ち葉を集めている紅白の和服を着た少女がいた。少女は海堂の存在に気づき彼に声をかける。

 

「あなた、誰?」

「ああ、俺…は…ゴッホゴホ!ゴホ…カハッ!カハッ!」

「え!?」

 

海堂は名前を名乗ろうとするが、咳き込み、そして口から血を吐く。しかも一回ではなく何回も何回も血を吐き続けた。少女も驚き彼に近づく。

 

「だ、大丈…」

 

すると海堂は血を吐くのが止まった。しかし今度は膝から崩れ落ちるように倒れた。少女は察した。このままではこの人は死んでしまうと、だがあいにく自分はそれを対処するすべは持ち合わせていない。少女は無力感で涙をこぼしそうになる。

 

「霊夢!?そいつは!?」

 

だが運命は二人を見放さなかったようだ。金髪のショートボブに金色の瞳、頭には二つの耳、漢服に法衣を被せた服装、そして腰からは扇状に伸びる九つの尾。今期の博麗の巫女の教育係()()()その人である。少女は泣きながら彼のことを伝える。藍は買い出しに使っていた籠から写真を取り出し、海堂の顔と見比べる。そして確認が済んだのか彼の額に札を貼り付ける。

 

「まさか、こいつが…」

「大丈夫なの?…」

「あっ、ああ…あとは私がやっておく。霊夢はいつもの修練をしておいてくれ直ぐに戻る」

 

少女を宥めて藍は海堂を抱えて空を飛ぶ。行き先は自分の主人の元である。

 

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side change 海堂直也

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あれからどれほどの時間が経過しただろうか。海堂は目隠しをされ、布団に寝かされていた。

 

「…ん?」

 

目が覚めたので体を起こす。さっきまで血反吐を吐いていたのになんで生きているのか?てかなんで目隠しされてるの?煩わしいので取ろうとする。

 

「待て。それはまだ取ってはならん」

「…なんで?…え?」

 

俺の声が高い。アニメでしか聞いたことないぞこんな声!

 

「お前の体に異変が起きている。主人の前で取り乱されては困るから目隠しをさせてもらった」

 

なるほど。異変が起きているのは初耳なのだが、今はとやかく言っている場合ではない。言い忘れていたことを言わなければ。

 

「助けてくれてありがとうございます」

「ふん…主人の命でなければお前のような他所者を助けるわけがない」

「あら?本当は少し嬉しいくせに」

 

まった。一人増えたな。恐らくそいつの主人なのか?後で色々聞いてみるか。

 

「さて、海堂直也さんであっているかしら?」

 

嘘だろ!?なんで名前を…

 

「なんで自分の名前を?」

「色々調べたのよ。名前、住所、電話番号、親戚の犯罪行為、勤めている会社、そしてあなたの両親のこともね」

 

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side reset

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紫が海堂の両親のこと言った瞬間彼は声を鋭くさせて言う。

 

おい!あれを知っているのか!?言え!直ぐに言え!

「貴様!無礼だぞ!」

「まぁ、待って藍。今のは私が悪いから」

 

藍が海堂を咎めるが紫はそれを宥めて続きを言う。

 

「海堂さん。確かにあなたの事は知っています。だけどあの事については知らないのです」

「〜ッ!…すいません…」

「まったく、紫様に感謝するのだな」

 

紫がパチンと手を叩いて話を戻す。

 

「さて、海堂さん。あなたの置かれている状況を説明させてもらうわ」

 

そこから紫の話が始まった。現在海堂は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。理由はこちらでもわからないそうだ。海堂の元の体は崩壊しかけており、あのままだとそのまま死んでしまっていたという。そして海堂はあることが頭に浮かぶ。

 

「じゃあ…今の俺は誰なの?」

「安心して。そんな哲学的な問題でもないわよ。生物としての根幹は魂にあって、肉体は器なのだから」

「お前でわかりやすく言うなら、魂が運転手で体が乗り物だ」

 

海堂は納得する。さて、少し補足すると記憶は普通は脳に遺伝するが、適切な手段と条件が揃えばそのまま記憶が持っていけるのである。

 

「あなたは死者でも生者でもなくて存在があやふやだったから、違う身体に移し替えることができたのよ」

「なるほど。というかもう目隠しとっていいですかね?」

「まだ説明が終わってないだろう!少しは待て」

「いいわよ。意外と肝が据わっているし」

 

紫はそう言うと海堂は目隠しを外す。ここまで惨殺死体やら妖怪やら命が軽い会話を経験してきた海堂は大抵の事には驚きはしない。

 

最初に目に写ったのは褐色の細い腕とフニフニした手だった。

 

「ほら、鏡よ」

 

紫が海堂に手鏡を渡してくれたので、それで自分の顔を見る。小麦色の肌とたれ目にソフトモヒカンな自分の顔がその鏡にはなく。写っていたのは褐色の肌、つり目、少しギザ歯、薄い灰髪のヘミロングだった。完全に女顔になった海堂はもしやと思い自分の股に手をあてがう。

そして気づく。いや、気づいてしまった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 




海堂が美少女になりました(白目)ん?(エブリスタを見て)間違えたかな?(アミバっぽく)
と言うわけで少女たちの遊びである弾幕ごっこを守るためおんにゃの子になってもらいました。イメージはギルティギアのラムレザル=ヴァレンタインです。海堂は今まな板、低身長、褐色肌のギザ歯ガールです。なんだこりゃ!?
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