スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る 作:エアロスミス
「ハァ…ハァ…」
海堂は木にもたれ掛かり自分の腹部に目をやる。そこから自分の血が溢れていることに気づき患部に手をあてがう。痛覚はほとんどないがそれでも自分の体に穴が空いているという事実に精神をすり減らす。
背後からの弾幕。それがこの怪我を作った要因だ。そしてその攻撃には心当たりがあった。魔法の森には妖怪の類はあまりおらずいても『毛玉』『狼』『大百足』といった力はあるが知性の薄い者ばかりだ。妖精はいたずらをするが人ではない自分には関心を向けられない。悲しいね。
さて、海堂を攻撃した者が姿を表す。黄色の髪、白と黒の洋服とロングスカート。そして
「うーん。姿は違うけど…久しぶりね。海堂♪」
ルーミアは宙に浮かびながら獲物に舌なめずりをする。もちろんここで言う獲物は海堂のことだ。
「不意打ちなんて卑怯だぞ…」
「何言ってんの。元々はアイツが邪魔しなきゃあなたを食べるつもりだったの〜!まぁそんなことも忘れてノコノコやってくるとは思わなかったけど」
ルーミアにいつもの笑顔はなく顔を顰め忌々しいそうに口を開く。ルーミアにとっては一度見逃した獲物がもう一度やってきたのだ。一方、海堂はこのまま話をして時間を稼ぎ体が治るのを待っていた。
「アイツ…やけに嫌ってるな。イオだっけ?」
「…ッ!吹けば飛ぶような弱い人間の癖にあの態度…嫌いなの〜!もちろんあんたもね!」
ルーミアは海堂に向かって手を突き出し水色の球体をワイドに撃ち出す。海堂は自分の体が修復したことを確認すると左に横っ飛びしてながらサッカーボールサイズの赤色の球体を撃ち出す。
「も〜!さっさとやられろ!」
「断る!さっさとぶっ飛ばされろ!」
海堂は作戦通りにルーミアから距離を取りながらルーミアを視界に入れる。ルーミアを軸に移動すれば攻撃をされても対処が容易だ。ルーミアもそれに気がついたようでふらふらと振り子のように飛び、海堂の出方を探る。
さて、ここで少し解説を。人間と妖怪の戦いは基本的に妖怪が有利だ。里の人間*1でも霊術や魔法を扱えるが
近寄ることが容易ではないと理解したルーミアは5点バースト弾幕を主軸に物量で圧倒することにした。激しくなる弾幕を前に海堂は思考を加速させる。
海堂は迫る弾幕を木々の影でやり過ごし撃たれた方向に手を向ける。すると円状の魔法陣が現れ、第二の弾幕『レーザー』を放つ。
「んな!?」
ルーミアは木々を薙ぎ倒し突き進む光を驚きながらも回避する。海堂はすぐに2回目を放つ。しかしこれも交わされていく。
「どうするか…このままじゃカラになる」
海堂は思考を加速させる。海堂の魔力も無限ではない。このまま戦えば
海堂は右手にバスケットボールほどの大きさの球体を作成する。それを愚直にルーミアに向かって撃ち出す。打ち出されたそれは決して速度が速いわけでもない。ルーミアは今までどうり回避を試みる。その瞬間だった。
「弾けろ!」
「!?」
海堂の言葉に合わせて球体が炸裂。クナイの形をした弾幕がルーミアを襲う。突然の奇襲…だがルーミアとて名のある妖怪これをギリギリで交わす。しかし続いて予測するようにレーザーが襲いかかる。連続攻撃にルーミアはマトモに喰らいはしなかったもののこれが初の被弾となる。
「〜!…このお!」
ルーミアは頭上に青色の妖力の球体を作り出しそこからレーザーの飛んできた方向に緑と青の連続ワイド射撃を放つ。周囲を薙ぎ払うその弾幕は避けるのは困難。ルーミアにもはや食事のことを考えてはいなかった。
「喰らえ!!」
ルーミアの背後から海堂の声が聞こえてくる。ルーミアの背中に衝撃が走り闇を操る妖怪は地面に叩きつけられた。
一話まるまる戦闘描写です。意外と呆気なかったかな?ルーミアの攻撃は一応原作(東方紅魔郷)にあった弾幕を参考にしております。
海堂はホムンクルスで魔法使いなんですけど派手に動きすぎると燃料切れを起こします。ここで言う燃料は魔力のことですね。
本作の戦闘は東方萃夢想を参考にしてます。弾幕による攻撃が中心だけど格闘もあるのです。
そのうち格ゲー風のキャラ紹介するかも。
では第四話でお会いしましょう。