スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る   作:エアロスミス

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サブタイトルがネタ切れ気味になってきてます。ネームセンスを俺にくれえぇぇ!!!


第十一話 茶屋の一幕

「どうしたもんかな…」

 

あれから数日が経った。海堂は万屋を再開させて、そこそこの依頼をこなして行った。そして、仕事が終わり日も落ちてきたころ、海堂は人里にある団子屋でみたらし団子を啄みながら、うんうん唸っていた。持っている串には食べ残しすら残っておらず、何も付いてない串をくるくる回していた。それをみた茶屋のおばちゃんが海堂に近づく。

 

「あの…かれこれ1時間が経っているけど、注文をしてもらいたいのだが…」

「…ん?そんなに経っていたのか、じゃあ追加で緑茶とみたらしの追加をちょうだい」

「あっ、わかりました…」

 

おばちゃんは海堂からお金を渡されると、空いているお皿を回収しそそくさと店の中に戻っていく。そして、うんうん唸る海堂に近づいてくる者が2人現れた。

 

「…海堂?こんなところで何してるの?」

「…お?博麗さんに桜さんじゃないか」

「…こんばんは

「ちょっと、そっちで呼ばないで、私は霊夢よ」

 

紅白と表せるような赤と白が特徴的でやけに開放的な巫女服を着て、暗茶の真っ直ぐな髪に茶色の眼。赤いリボンをつけた少女がそこにはいた。

彼女は博麗霊夢。幻想郷と外の世界の境にある博麗神社の巫女であり、主に妖怪退治と結界に携わっている。妖怪が跋扈する幻想郷で人里が存在し続けられる理由の一つであり、いわゆる妖怪への抑止力である。

ちなみに、身長は海堂よりも高い。

 

「俺はここで団子食って色々考えてるんだ。そちらは?」

「買い出しよ。桜とは道すがら会ったの」

 

桜はコクコクと首を縦に振る。どうやら、海堂と会ったのも偶然のようだ。

 

「それで、何してるの?仕事は?」

「今日はもうないよ。考えごとがあるってさっき言ったじゃん」

「その考え事って?」

「…そんな性格だっけ?ちょっと()()のことでな…」

 

海堂がイオという名前を出すと、周囲がざわついた。霊夢は何も反応しなかったが、桜は体を強ばらせる。

 

イオのことで何?

「いや?ボコボコにされたからどうしたもんかと…おばちゃん?団子まだ?」

 

来るのがやけに遅いと思い、海堂は店に向かって呼びかける。すると、汗をダラダラと垂らしたおばちゃんが皿と湯呑みが乗っているお盆も持ってきた。

 

「へー、生きて帰れたんだ」

「まぁ、包帯まみれになったけど。てか、なんでざわついてるの?」

 

イオという名前を出してから、ヒソヒソ声やザワザワが気になったので海堂は霊夢に聞いてみることにした。

 

「魔法の森奥地に赴いた人間があなたと1人を除いて帰ってきた人がいないから。帰ってきた人がイオという妖怪に襲われたと言っているからね」

「へー。それで桜から殺気を感じるんだけど…復讐相手とか?」

 

海堂と霊夢はイオのことを他人事と思って話しているが、どうやら桜は違うみたいだ。右手を強く握って震えていた。

 

「すまない、無神経だった…」

 

海堂はそんな桜を見て、スゴスゴと引き下がった。こういうのはあまり首を突っ込むべきではない。鈴木の過去を聞こうとして、キレられそうになったことが生きた。

 

「あまり変なことには関わらない方がいいわよ?」

「気をつけとく…んじゃまたね」

 

海堂は団子とお茶を片して、おばあちゃんに皿を渡して団子屋を離れた。桜のことは霊夢に任せることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

海堂は鈴奈庵(すずなあん)に来ていた。鈴奈庵は人里の貸本屋で本の貸し借りはもちろん売買もしており、印刷・製本も少数ながら行っている。

主に扱うのは外の世界から入ってきた本…外来の本だ。種類はかなり豊富で、推理小説やベルリンの壁崩壊について書かれた歴史本と言った物からアガサクリスQという人物が書いた『すべて妖怪の仕業なのか』、『Qの哲学』。ネクロノミコン写本と言った癖が強い本まで置いている。

 

「えーと、魔術…魔術はどこだ?」

「海堂さんいらっしゃい。何を探してるの?」

「小鈴さん!今は魔道書(グリモワール)を探してるところだけど…」

 

海堂に話しかけたこの少女の名前は『本居小鈴(もとおりこすず)』。鈴菜庵の店番であり住民でもある。『あらゆる文字を読める程度の能力』を持っており、妖魔本という妖怪の書いた書物を集めている。本人曰く、幻想郷一の妖魔本コレクターらしい。

 

「うーん。海堂に貸した本ですべてなんだけど…」

「そうか…何かあるかなー」

 

海堂は魔道書探しを諦め、面白そうな本を探すことにした。海堂は妖魔本に手に取りめくる。しかし、文字が古すぎて何がなんだかわからない。

 

「だめだ。妖魔本は読めそうにないな…おっ、これなら読めそうだ」

 

海堂は先ほどの妖魔本を戻して、比較的綺麗な本を手に取る。すると、小鈴が声をかける。

 

「あっ、その本…」

「ン?なんか曰く付き?」

「いや、その本は私でも()()()()()()

「え?能力あるんじゃ?」

()()()()()()()()。暗号みたいになっててね。妖気は感じないけど、何かあるかもしれないし」

「へー…!」

 

海堂はその本を開く。そこに書いている文字は理解できないが、不思議と書かれている内容が伝わってくる。

 

「…『人間の可能性』?」

「え!?読めるの!?」

 

海堂がタイトルの名前を読み上げると、小鈴が飛び込んでくる。彼女は生粋のコレクターであり、好奇心がやるなと言われてもやってしまうぐらいには高い人物だ。

 

「うーん。ちょっとだけなら…」

「読んでみてください!」

「あ、ああ。わかった」

 

テンションが上がっている小鈴にお願いされ、仕方なく海堂はその本を読むことにした。

 

TO BE CONTINE……

 

 

 

 

 

 

 




キリが悪いですが今回はここまで。最近は勉学の方が大変です。感想もしくは評価をお願いします。では第十ニ話でお会いしましょう。
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